杉浦美月 VS マリア・クロフォード
杉浦「…ギブアップしますか?」
マリア「…はあ…はあ…」
リング上では杉浦のアキレス腱固めがバッチリ極まっていた。
マリア「…く!!」
杉浦よりも足の長さで勝るマリアは足を振り降ろし脱出を計る!!
杉浦「…?!…」
杉浦はマリアの動きを計算して回避すると、バランスを崩したマリアの上にクルリと乗り、脇を取り、脇固めを極めていく!!
マリア「…くはあ!!」
マリアは足をなんとか伸ばし、ロープブレイク!!レフェリーの制止により、両者一旦ブレイク。
両者、片膝立ちになり、見合う。
杉浦「…はあ…はあ…」
マリア「…はあ…はあ…」
互いに組み合うと、杉浦はアームホイップ!!
杉浦「はあ!!」
マリア「ぐあ!!」
アームホイップから流れる様にマリアの腕を取りにいく杉浦!!
杉浦「!!」
マリアはそれを防ぎ、杉浦を逆に丸め込むと杉浦の足を取りにいく!!
マリア「!!」
杉浦は極まる寸前でカットして回避!!
解説「頭脳派同士の駆け引きが行われていますね。」
ゲスト解説レイ「はい。サブミッションの争いになりました。」
起き上がったマリアを杉浦はそのまま払い腰でリングに叩き付ける!!
マリア「ぐ!!」
マリアの動きを常に計算して関節を狙っていく杉浦。
ダウンさせたマリアの腕をそのまま取り、クロスフェイスロックへ。
マリア「…うああ!!…」
マリアは這う様にロープに進み、杉浦はそれを制する様に抑え付ける。
杉浦「うぎぎ…」
マリア「くああ…」
数秒後、やっとロープブレイク。杉浦は、やっと立ち上がったマリアのバックを取ると、そのままバックドロップ一閃!!
ズッダーン!!
マリアは大の字になり、天井を向く。
マリア「…はあ…はあ…」
杉浦はマリアの胸の上に片ヒザを着くとレフェリーがカウントを取る!!
カウント2.8!!
マリア「…く!!」杉浦はマリアを無理矢理立たせて、
フロントスープレックスで綺麗なアーチを描きながら投げ捨てると、
投げられたマリアの腕関節を再び取りに行く!!・・が!!ここでダウンしたマリアから杉浦の顔面目掛けて毒霧!
杉浦「…んあ!!?」
予想外のマリアの行動に杉浦は目を抑えてのたうち回る!!
解説「こ、これは!!毒霧でしょうか!!」
ゲスト解説レイ「マリア選手はヒールモードに入りましたね。杉浦選手大丈夫でしょうか?!」
マリアは余裕を持って立ち上がると、
ダウンしてのたうち回る杉浦目掛けてギロチンドロップ!!
ズドーン!!とリングが揺れる!!
杉浦「…ぐう!!」
毒霧のために目が見えない杉浦はダウンしたままうずくまる。
杉浦「…はあ…はあ…」
マリア「ファイティングコンピューターさんも思わぬバグには混乱中ってとこかな?」
杉浦「…はあ…はあ…」
マリアはゆっくりと杉浦の両足を取ると、得意のスコーピオンデスロック!!
杉浦「ぐああ…」
マリアは何度も腰を沈めて絞っていく。
杉浦「うぎぎ…」
杉浦は必死にロープへ向かって這おうとする。ロープに届きそうになっている杉浦を見たマリアはスコーピオンデスロックを解くと、杉浦の上半身に股がる。
マリアは杉浦のアゴを取りキャメルクラッチ!!
杉浦「…うぐぐ!!」
ロープに向けて必死に右手を伸ばす杉浦!!
マリアの「この手が邪魔だねえ。」
マリアは杉浦の右腕を自分のヒザを絡ませてロックさせる。
杉浦は必死の表情で今度は左手をロープに伸ばそうとする。
杉浦「…くうう…」
マリアは杉浦の最後の砦である左腕も取り、同様にロック。
杉浦は両腕を固められ、目の前にあるロープを悔しげに眺めたまま、料理されるのを待つだけになっていた。
杉浦「…うああ…」
マリアはじっくりと杉浦のアゴを取り、
マリア「…これでもう逃げられない。もう少しでロープブレイク出来そうだったのに、残念だったな。」
杉浦は両腕を固められて、目の前のロープを悔しげに眺めていると、グッとアゴを上に引かれ、
毒霧まみれになった杉浦の視界には天井のライトが映る。杉浦の顔面が真上を向く程の逆シャチホコの様に反り上がらせたキャメルクラッチで固めると、
マリア「データが欲しいので、人体実験させてもらうよ。」
と言い、マリアは両手で杉浦の口と鼻を覆ってマリア得意の拷問式に移行。ギブアップはさせない構えだ。杉浦「…ふう…ふう…」
杉浦はマリアの両手指の隙間から何とか呼吸をして苦しそうに耐える。
マリア「人間の脊髄はどこまでの負荷に耐えられるか・・データが欲しくてね。」
と言いながら、杉浦の表情を冷静に観察するマリア。
杉浦「……ふう……ふう……」
杉浦は眉間にシワを寄せて、苦痛にもがけない恐ろしさを感じていた。
マリア「少しずつ息が荒くなって来たようだ。」
と言うと、杉浦の背筋に更に体重を押し付ける。
杉浦「……うう……」
杉浦の顔を胸元に抱きかかえる様に、その表情を楽しそうに観察するマリア。固定された杉浦の両腕は力無く垂れ下がる。
マリア「コンピューターがクラッシュしかけてるみたい。フフ。」
杉浦の視界に映っていた天井のライトに眩しさを感じながら、杉浦は頭がボーとしていく。
口と鼻は覆われたままだった。
セコンド相羽「あれじゃ、ギブアップ出来ない!!」
焦ったセコンドの相羽はタオルを投入。レフェリーは試合をストップ。
●杉浦美月(12分18秒 レフェリーストップ)マリア・クロフォード○
落ちる寸前で解放された杉浦は、うずくまったまま背中で息をしていた。
杉浦「…はあ…はあ…」
※今回のマリアはヒールモードです。
マリアは人体実験がお好きキャラという事で、こういう感じなのかな。当サイトに元ネタを投稿された御本人により、にこにこレッスルなりに文章をアレンジしてみて欲しいというのがありまして、
全く同じというのは避けたいので、こちらで改編のために一から練り直して甘めに書きました。
(文 にこにこレッスル)