| 印 象 派 展 |
| 2001年 3月20日 大丸ミュージアム梅田 今年初めての絵画展。う〜む、ずいぶん久しぶりとなりました。行きたいのが無かったというわけではないんですけど、なんだかゴロゴロとしてしまってました。 さて今回の展覧会は、ニューヨークのブルックリン美術館所蔵作品よりフランス印象派の作品と、印象派に影響を受けたアメリカの画家の作品を、「愛されたフランス、愛したアメリカ。二つの国の印象派」と題した内容でした。ええ〜と、なんだか以前にもどこかで聞いたような内容ですなあ…。同じ大丸で何年か前、バルビゾン派の画家の作品を集めた展覧会があったような…。 はじめにならんでいたのが、ドービニー、クールベ、ブーダンといった初期印象派とでもいうバルビゾン派と呼ばれる人々の作品。深い緑の木々に覆われ、遠くまで見渡せる地平線、広い空、そして小さく描かれる人。特に印象的なのは木が大きく、小さく描かれている人がその自然の中で、よけい小さく見えて、自然に対する畏敬の念が伝わってきます。ドービニーなんかは構図的には、水辺を手前に置いたり似た構図が多かったりしますけど、なかなか観ていると、見入ってしまいます。 春を感じさせる爽やかな陽気の中、自然の力強い息吹が感じられる作品は、見ていてまた気持ちのいいものです。 |
||
| アメリカの印象派の作品というのは、私としてはなんだかいまいち。バルビゾン派の描く自然は質感がじわじわと伝わってきて、その木々の香りや、木陰のひんやりとした風なんかが体感できるような印象をうけます。それに比べると、アメリカものはちょっと薄っぺらいかなあ。 今回の目玉ともいえるのが、その次に並んでいたモネの作品数点。イギリスの国会議事堂が霧の中青く浮かび上がる作品、そしてパラッツォ・ドゥカーレ、ヴェニス。国会議事堂の作品は以前にも同構図の作品を見たことがありましたが、前回観た方が良かったような。右上から差し込む光といい、全体の青いぼやけ具合といい、以前観た方のがもっと微妙な色合いでよかったです。しかし、もう1作のヴェニスの方は、なかなか良かった。特に建物の反射が水面に写ってゆらいでいるあたりなんかは、すばらしい。モネの真骨頂とでもいうべき鮮やかに描かれていて、見ごたえありました。 フランス印象派としては、他にシスレーやピサロ、セザンヌ等の小品、ルノワール、ドガの中作あたりでしょうか、ありました。ドガといえば、バレリーナの姿が有名ですが、今回はそれ以外の作品ばかりで、エッチングなんかもあり、ドガの別の面を見られたのはよかったです。特に、ドガが晩年まで手元において手放さなかったという結構大きな作品もあって興味ひかれました。絵自体は私としてはそれほど興味はもてなかったですけど、ドガが思いいれを強くもっていたという作品だけに、なんだか見入ってしまいました。 ルノワールは、小品ながら、らしい色鮮やかな風景画と、静物画。ルノワールの静物画はあんまし今まで興味引かれることはなかったんですけど、今回は小品ながらも、セザンヌのような構図で、ルノワールらしい色鮮やかさで、なかなか楽しめました。そして、「ピンで留めた帽子」は、リトグラフで色はあまりついてなかったですけど、これもルノワールらしい、かわいらしい少女の姿でした。 ロートレックが数点あり、そして最後はまたアメリカもの。これといって興味ひかれたのはなかったですが、サージェントは、まずまず良かったです。草木の描きかたなんかはいかにも印象派という感じですが、アカデミックな作品をよく描くというだけあってか、人物にしろ、水面など、色使いがかなりはっきりとして明るく鮮やかでした。ただ、その明瞭さのためかいまいち味わいがなく、これは観ているとすぐ見飽きてしまうだろうなあ、という絵でした。 アメリカの美術館だけあって、やはりアメリカ人画家をはずせないのでしょうが、こうやって改めてみてもアメリカ人画家って、いまいちですねえ。フランス印象派から影響を受けたと云うのはわかりますが、アメリカ印象派はなんだかただの真似に終わってる感があって、ちょっと物足らない印象でした。 しかしまあ今年最初の絵画展。なかなか楽しませてもらえました。まだまだ不況が続く世相にあって、今後もこの調子で大丸さん頑張っていい展覧会をお願いしますよ! |
||
| Created : 26 Mar 2001 | ||