| マ ネ 展 |
| 2001年 11月23日 奈良県立美術館 現在では印象派を代表する画家の一人として日本では広く知られていますけど、当時評価は高かったものの、他の印象派画家との展覧会にはあまり出展することがなかったといいます。年齢も今でいうとまだ若くして亡くなり、華々しい印象派の活躍を見られなかったという点でも印象派の父としての紹介となったのでしょう。 紅葉シーズンの真っ盛り。そんなすばらしい紅葉を眺めながら、ずいぶんと久しぶりの奈良県立美術館へ出かけてきました。印象派絵画は好きですけど、私的にはマネの作品はあんまし注目して観てなかったので、今回は改めてじっくりと観られると楽しみでした。 まずは、模写的な肖像画やエッチング等。知らなかったですけど、マネは結構模写とかしてたんですねえ。ペラスケスの有名なマルガリータからのエッチング等。まあどんな画家も模写から入ってるんでしょうけど、こういうのを作品として残してたりするのは珍しかった。 「笛を吹く少年」、今回の一番の目玉作品。メインの作品が第一部屋目に飾ってあるっていうのも珍しい配置でした。等身大くらいはあろうかという思ってよりも大きな絵。作品自体もそれほど期待?はしてなかったんですけど、実物は良かったですねえ。奥行きのない背景から浮き出て、飛び出してきそうな印象。色は黒、赤、白と少ない色彩でシンプルに仕上げてある。シンプルながら深みがあって、じっと見とれてしまいました。案内の雑誌の写真とかでは、そんなにいいとは思えなかったんですが、実物は惹きこまれてしまった。良かったです。 |
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| 他の作品では、「草上の昼食」とか、ベットに横たわる夫人の肖像とか、特徴的な絵もいくつか。マネの絵は黒という印象が強い。人物や建物がしっかりとした黒の縁取りで描かれている。人の服装も黒が圧倒的に多い。そして特徴的なのが眼。外国人って堀が深い、青い目って印象なのに、マネの人物はなぜかつぶらな小さい黒い目。髪の毛も金髪の人多いはずなんだが、あってもちょっとした茶髪で黒髪が多い。だからヨーロッパでありながら、どこかエキゾチックというか、異国情緒が漂ってます。印象派はもっと華やかな色彩の印象が強いですけど、マネはそういった色彩的には独自の色彩を通してて、あんまし明るさは感じられません。筆的には、あまり緻密さはなくって、ラフな印象。 さらにマネの特徴的なのが、日本の影響です。当時日本の芸術がヨーロッパに流入し、ジャポニズムという日本趣味が流行った時代、マネはもろにその影響を受けたというか取り入れてます。構図にしても奥行きのない平面で、色彩的にも単色で単純に。今回の展覧会でもその特徴は大いに観られました。ストレートなのが、背景に日本物を入れているところです。屏風に団扇、そして日本の着物を背景にするあたりかなりの通です。額縁の型紙が扇形にくりぬかれてるのも…。100年以上たった今、マネの描いた絵が日本に来て、日本人に観られてるって知ったら、どんなだったでしょうねえ。 さて、今回の展覧会は少々消化不足でした。なぜかって、エッチングにリトグラフがあまりにも多い!、油彩画は半分どころもなかったんじゃあないでしょうか。中にはマネが書いたというだけでわざわざ額に入れなくてもと思うのも。エッチングやリトグラフが並んでる下に、それの油彩画との写真の紹介が…。少しぐらいなら気にならなかったけど、次へいっても、次の部屋行っても、そんなばっかり。有名な裸婦像も3枚のエッチングはあったけど肝心の油彩画は…。おいおい!!。お金かかるのはわかるけど、なんだかなあ〜、誤魔化されてるようで、1200円は高いぞっと。 そんで、最後は同時代の印象派の画家の作品がいくつか。まあそれなりにいい絵は来てましたけど、パリの美術館の他からは、ほとんど国内からかき集めてきたよう印象。う〜む。 何点かいい作品に出会えて嬉しかったですけど、ちょっと不満の残る並べ方でした。 |
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| Created : 24 Nov 2001 | ||