| マリー・ローランサン展 |
| 2002年 3月 31日 大丸ミュージアム梅田 フランスはパリに生まれ、パリの女性を多く描き続けた20世紀初めの女性画家。淡い色調と簡潔なフォルムによる独自の画風を確立し、自立した女性の先駆者として時代に多くの影響を残した。 マリー・ローランサンの作品は今までもいくつも観ていました。同時代の印象派などの展覧会には2・3点とか頻繁に出展されていたのでよく目にはしていました。しかし、今まではあんまし興味惹かれなくって、そう言えばじっくりと観たことはなかったんじゃあないでしょうか。今回は、個展ということで、改めて彼女の作品をじっくりと観てみたいと、出かけてきました。 マリー・ローランサンの作品は、ひと目観たら彼女の作品だとわかる独自のスタイルをしっかり確立しています。しかし、1900年初期の作品では、スタイルもまだ確立しておらず、後半の印象とはずいぶんと違う写実的な作品や、交友があったというピカソの影響が大いに感じられる、デフォルメされた作品など、試行錯誤の作品群は新鮮でした。 その後、彼女独自の画風へと変わっていくのですが、その頃は私生活でも波乱があり、不安定になっていたということで、それが画風としてもでています。この頃の作品が私がマリー・ローランサンの作品というと浮かぶ作品群です。淡く柔らかい色調、肌の真っ白の人物で美しくもあるのですが、すごく哀愁というか寂寥感のような印象が強いのです。特徴的なのは目。真っ黒に切れ長に描かれ光がなく、表情がなく不気味なところもあります。またなぜか目が離れてるのも独特。 |
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| 色調としては、ピンクが目につきます。真っ白な顔にちょっと薄いピンクの頬、くっきりとしたピンクの口紅、衣装でもピンクが使われてるのが多いです。そこにグリーン、ブルーといった色が重なり美しい色彩になっています。バックがグレーが多いのでカラッとした明るさはないですが、女性らしいやさしい美しさです。 1940年あたりになってくると、いっそうその美しさが際立ってきます。全体的に落ち着きと暖かさも感じられてきますが、なんといっても人物の表情が違います。体つきも心持ふくよかな感じに顔つきが穏やかで微笑さえただよわせる。目も真っ黒からほんのりとした白が加わってるので、柔らかく見えます。多くの女性がマリー・ローランサンに自画像を描いてもらうのが流行ったというのも納得です。 今までは、色調の美しさはあってもどこか冷たい印象が強かったのですが、今回改めてじっくりと絵を見、マリー・ローランサンという人の背景も垣間見られて楽しい発見をさせてもらった感じです。 |
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| Created :8 Jun 2002 | ||