A Field of Wisteria
フランスの映画

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フランスの子どもたち    
マルセルの夏   田舎の日曜日
マルセルのお城   五月のミル
フランスの思い出   パリのレストラン
フランスの友だち   ニキータ
さよなら子供たち    
クリスマスに雪はふるの?    
ポネット    
モンド    


 

マルセルの夏 フランス 1990年 監督:イヴ・ロベール チラシ
誰もが持っている子供時代。自然と戯れ、全てを受け入れ愛し楽しんだ毎日、永遠に続くかと思われた夏休み。郷愁と共に甘酸っぱいような思い出、そんな心の宝物を一気に甦らせてくれる魔法の映画です。
フランスの国民的作家マルセル・パニョル原作の回想録からの映画化。91年フランス・セザール賞では4部門にノミネート。特に衣装賞にノミネートされた衣装も楽しめます。
マルセルは1895年南フランスの生まれ。小学校教師で完全無欠?な父ジョゼフ、美しく心優しい母オーギュスティーヌ。父は田舎の学校から都会の一番大きな学校へ大昇進をはたす。
母の姉も結婚し、万事順調な家族。マルセル9才の夏、マルセル一家は姉夫婦と共に南フランスのプロヴァンスに別荘を借り、そこで一夏を過ごす事に。マルセル少年のもっとも美しい日々が始まるのです。完全無欠だった父も…
ユーモアに溢れた叙情的な雰囲気、温かな笑みがこぼれ、優しい気分にさせてくれます。

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マルセルのお城 フランス 1990年 監督:イヴ・ロベール チラシ
「マルセルの夏」に続く続編。
『私はこの映画を二部作として構成しました。一作目は父=男性の映画、二作目は母=女性の映画。水のようにやさしく包む、それが母の愛なのです』(ロベール監督)
そんな母性的な優しい雰囲気と、お城などのやわらかな景色、プロヴァンスの爽やかな香りが漂ってきます。
あの夏休みから1年、夏休みにはまだ間がある。そこで母の提案で、週末ごとにあのプロヴァンスの別荘へ通う事に。しかし、それはあまりにも遠い道のり。ひょんなことで見つけた近道。3つのお城の中を通りぬけていく道。こそこそ隠れるようにして通り抜け、少女のように青ざめ震える母。そしていろんな人との出会い。夏休みまでもう少し…
マルセル少年の友情、ういういしい初恋、忘れかけたあの思い出の数々をまた甦らせてくれます。そして溢れる母の愛、家族のぬくもり…
最後のエピローグ、それまでの夢見ごこちな気分を一転、現実に引き戻されてしまいますが、それは、マルセル少年の少年時代の終わりを告げるものなんでしょうか。
輝かしい少年時代の最後の思い出の物語。

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フランスの思い出 フランス 1987年 監督:ジャン・ルー・ユベール チラシ
フランス人が愛惜をこめて語るフランスの田舎の風景が楽しめます。
一人の都会っ子の少年がフランスの田舎で一夏を過ごし、様々な大人や子供との交流を通して少しばかり大人になっていくおはなし。ユベール監督の自伝的色彩が強い作品と云われてます。時代は1959年頃、静かな田園にヒヨワな都会っ子ルイが母に連れられてバカンスを過ごすためにやってくる。甘えん坊のルイを中心に、彼を預かる夫妻プロとマルセル、隣家のちょっとおませな少女マルティーヌ、そして個性ある村人たちのドラマが展開。プロとマルセル夫妻、マルティーヌとその両親、彼女の姉とその恋人、その何か訳ありの関係。進行するに従ってしだいに明らかになってくる事情、ルイ少年の眼を通してみる大人達、そしてルイもまたある選択をせまられ…。美しい田園風景をバックに、繊細でストレートな人間ドラマ。
’88年セザール賞主演男優賞・主演女優賞を仲良くとったプロとマルセル役、一見粗野だが優しさに溢れるプロは味わい深くとっても感動的です。その他にも多数受賞し、多くの波紋を広げた秀作。主役のルイ少年役はユベール監督の実の息子、自らの子供時代を息子で再現。情緒たっぷりの音楽と、美しい田園風景、ちょっとせつなく懐かしく…

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フランスの友だち フランス 1989年 監督:ジャン・ルー・ユベール チラシ
戦争のむなしさ、むごさ、悲しさと共に、現代に失われつつある人間にとっての大切なものを懐かしく思い出させてくれます。
1944年の夏、第二次大戦も終わろうとしている中、少年達が体験した忘れられない事件。
フランスの小さな村、アメリカ軍歓迎の準備に湧く村人達。そんな中アントワーヌと弟のジュリアンは村をめざす1連隊をみつけ、それをアメリカ軍だと思ってしまう。それは実はドイツ軍で、その早合点が村に惨事をまねいてしまう。責任を感じた兄弟は村を飛び出す。そしてそこで出会ったのが、脱走したドイツ兵、敵国の男と少年たちとの間に不思議な友情が芽生えるが…
戦争と云う残酷な中、あくまでも美しいフランスの田園風景をとらえ、自然に、素朴な人々、人間の温かなふれあいといった大切なものを示してくれます。
少年二人は、ユベール監督の実の息子二人。兵士役は「フランスの思い出」でいい味わいをみせてくれたリシャール・ボーランジェが再びいい演技を見せてくれます。
フランスの田舎をこよなく愛するユベールの父から子へのメッセージ。

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さよなら子供たち フランス 1987年 監督:ルイ・マル チラシ
懐かしき少年時代の、ピュアな友情に多感な感情の揺れ。それだけを見れば、少年たちの学園ドラマですが、舞台は1944年フランス、ナチスの占領下。くらい悲しい影が漂っています。
’87年ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞、セザール賞では7部門受賞と大反響をよぶ。ルイ・マル監督の少年時代の体験に基づく物語、決して忘れることの出来ない朝の記憶。
寄宿学校、成績優秀でちょっと気取屋のジュリアン、でも甘えん坊で時々おねしょをしてしまう。そんなジュリアンのクラスに転入してきた少年ボネ。成績はいいがちょっと謎めいているボネ。ボ
ネが気になるジュリアン。多感な少年二人、わざとボネにからかうような事を云うジュリアン、争う二人。でも森で迷子になったり、ピアノで一緒に楽しくジャズを弾いたり、夜中にこっそりと本を読
みあったり、みずみずしい二人の関係。しかしボネが常に抱えていた不安がついに襲ってきた。
「さよなら子供たち」、そんな言葉を残して連れ去られる先生、ボネ…
輝く少年時代、そこに重くのしかかる戦争。音楽をほとんど使わず、静かで繊細だが、みずみずしさと重たさをからませ、カメラワークも見事にしっとりとした映像。戦争に対する強烈なメーセージは押さえ、ボネを常に包む不安感と最後の別れが静かにも力強く語り掛けてきます。

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クリスマスに雪はふるの? フランス 1996年 監督:サンドリーヌ・ヴェイセ チラシ
フランスと云うと、オシャレで気品漂うようなイメージを持ちがちですが、フランスは農業大国。そんなフランスの農業一家の四季折々の肖像。97年セザール賞、96年ルイ・デリュック賞受賞。
南仏プロバンスの片田舎。太陽の照りつく大地、お母さんと元気一杯の7人の子供たち。そしてよく怒るお父さん。貧しいながらも、たくましく生きる家族。でもお父さんは畑仕事が終わるとどこかへ行ってしまいます。実はお父さんは別に結婚して家族がいるのです。そんな環境のため学校ではいじめられる子供たち。でもそんなつらさもお母さんの頑張りに比べたら何でもない。一生懸命に畑仕事を手伝います。そんな時、ある事件を機にお母さんとお父さんの間が冷めてしまいます。そのため、冷たくなるお父さん。クリスマスにも暖炉の薪ももらえません。仕方がないので学校からストーブを借りてくるお母さん。素敵なクリスマスパーティの後、ホワイトクリスマスを夢見ながら眠りにつく母と子。しかし、真夜中お母さんは起き出すと、ストーブのガス詮を抜きそして再び眠りにつきます…
元気一杯で、農作業もあたりまえに、トラクターの運転も苦もない、オーディションでは木登りをさせたと云う山育ちの子役達。ズッキーニの舟を小川に流し、ままごとのように小さな家を作っての遊び。雨の日、ビニールシートをかぶり4人連なって学校へ通う子供。そんな子供たちを見る目は女性監督ならではの視線と云えます。
音楽も極力省き、聞こえるのは生活音。畑仕事、食卓の音、そして子供たちの掛け声、たくましく生きる家族の力強いエネルギーに溢れています。そして最後に流れる音楽はアダモの「雪が降る」。あまりにも感動的なエンディングです。

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ポネット       フランス 1996年 監督:ジャック・ドワイヨン チラシ
たった一人の少女の映画。たった4才の少女が見事に演じきったみずみずしい作品。
’96年ヴェネチア映画祭主演女優賞を史上最年少の4才で受賞したポネット役の少女のあまりにも自然な演技は驚異的といえるでしょう。
母を事故でなくしてしまったポネット。幼いポネットにはただ母がそばにいないと云う事しかわわらない。きっと会いにきてくれると信じて、ひとり待ち続けます。神様にお祈りをして、草原の中でも寝転がって待ち続ける。大人達は死を理解させようとポネットに説明しますが、ポネットにはまだ死を理性的に受けとめられない、わかりたくもない…。
少女の小さな心の揺れが、観ているこちらの心をも強く揺さぶります。純粋で無垢な心が、希望とよろこびを贈ってくれます。
ポネット演じるヴィクトワールには驚嘆ですが、演出的にちょっとお涙ちょうだいすぎかなとは思いましたが、優しく静かな感動に包まれます。

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モンド       フランス 1995年 監督:トニー・ガトリフ チラシ
全体を包む透明感ただよう幻想の世界。夢か幻か、現実なのか、その不思議な世界が心をとら
えられます。作家ル・クレジオ原作「海を見たことがなかった少年〜モンドほか子供たちの物語」
からの一遍の映画化。
南仏の港町ニース、そこにひょっこりと現れた一人の少年、モンド。町の人たちにも自然にとけこみ、気付いた時にはもうすっかり馴染んでいた。「ぼくを養子にしてくれる?」こんな唐突な質問にも初めて会う大人達はモンドの純真な瞳にも、「Oui」と応えられるのは幾人いるだろうか。パン屋のお姉さん、釣り人、違法滞在の大道芸人、しだいに親しい人が増える中、モンドを無条件にうけいれる一人暮らすお婆さん。モンドが来たことによって、みんな幸せなひとときを感じていた。誰でもがもっている、ちょっとした心の隙間。
モンドが突然町から姿を消した時彼の存在の大きさに気づくのです…
純真無垢な子供時代はつかの間。モンドへの思いは大人達の子供にそそぐ目と同じ、と言うだけでは足りない。モンド役はパリ郊外に住むジプシーの子供、大道芸人役は有名な綱渡り芸人、モンドと親しくなるホームレスも実際にいるホームレス老人、そして一人住まいのおばあさん役も悲しい過去をもつベトナム生まれの未亡人。傷ついた人々、マイノリティ、社会から疎外された人々への眼差しは限りなく優しく、愛情に溢れ、心がいやされる思いです。

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田舎の日曜日       フランス 1984年 監督:ベルトラン・タヴェルニエ チラシ
1912年初秋のパリ郊外、田舎の日曜日。
自然に囲まれた老画家ラドミラルの邸に訪れた息子ゴンザグの家族と、愛する娘イレーヌを迎える画家の忘れられない一日。
真正直で冗談の通じない息子、美人だが心通わぬ嫁、腕白な孫たち、でもとっても陽気で賑やかな昼食。そんな中突然最新の車でのりつける愛娘。ラドミラルの喜びもひとしお、団欒の空気は一気に華やぐ。しかし、その娘は恋に生きると言う。そんな娘に自らの体験を語り、告白ししみじみと話す老画家。そして、一日の終わり愛するものたちは、老画家のもとから帰って行く…すばらしい田舎の風景。深い木々と広い庭に囲まれた邸。まぶしいばかりに差し込む陽光。老画家がちょっと昼寝、そんな昼過ぎのけだるさも肌に体感する思い。古いもの入れから、懐かしい絵や思い出の数々を見つけ出す娘、過去の好き日々を懐かしみこれまでを振り返るラドミラル。一方、愛娘は先の分からぬ未来に生きようとする。そんな父と娘が語らう森のレストランでのシーンは実に味わい深い。過去と未来、老人と娘、輝く自然にそれぞれの思いがとけこみ、ちょっとせつない…

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Last Update : 8 Jan 2001