
| 各メーカーがこぞって香り重視のシャンプーを発売した時期がある。 その中でも特に衝撃的だったのが、香り成分入り粒をシャンプー液の中に入れた製品だった。 銀色の仁丹のようなその粒は、指で押すと簡単に潰れるほど柔らかくて、髪を洗う時に香りも付くというのが売りだった。緑(グリーンアップル)、黄(レモンライム)、赤(ラズベリー)の3種類の香りがあった。 このシャンプー、商品名を正しく言えない人も多いようだ。かくいう私も粒の名前を商品名と思い込んでいたのだった。 何故当時香り重視のシャンプーが流行ったのか? 個人的には、当時子供の使える香り商品が無かったからだと思うのだ。 制汗剤の香りもそんなに種類は無かったし、手軽に使えるコロンも無かった。 オシャレに目覚める女子中高生が手軽に香りを身につけられる物として飛びついたのが様々な香りの付いたシャンプーだった。 朝シャン(※)が流行ったこともあって、濡れ髪で登校する女子生徒もいたし、中には香りを強くしたいがためにリンスを洗い流さないというツワモノもいた。 (※)朝(通勤通学前)に髪を洗うこと。朝シャンプーの略。 |