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詩のようなもの

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管理人konbei

縮図

一本のモガシの
地面から120cm登ったところに蝉の抜け殻があった
そこから更に2m上
張りだした枝に隙間無くひしめき合う蝉たち

ジーーーーー
独唱に続いて一斉に鳴き出す蝉たちで
枝もゆれる
辺り一面蝉の音

突然

ぴたりと音が止む
指揮者が音をつかんだように合唱が止まる
耳がうなり出すほどの静けさの中
はらりと
モガシの赤い葉が落ちた

落ち葉の積もる地面に
一個
一足先に夏を終えた蝉

晴れのち雨

彼女はいつもキッチリとしていたから
大事な時はいつも晴れ
高く澄み渡る青空
晴れ女の面目躍如

四十九本の煙が流れて
全てが滞り無く過ぎ去って
サヨナラと手を振った翌日は
蕭々と涙雨

島に吹く風

海の真中に浮いているその島では
毎年大風が吹くという
澱みを払うため吹くという
その年はいつになく大風が吹いていたというのだが
それでも なお
島を覆う澱みは消えなかったのだ

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