新野多目的ホール トイレ


【設計コンセプト】

 『トイレ手間いらず』

 公共建築物のトイレ設計をする際に気を使うのは、出来た後の維持管理です。
 住宅や民間のビル・店舗などに比べるとメンテナンスの手が入る度合いが低いのは
 否めません。また、税金で作る以上、過度にコストを掛けた仕様にすることも
 問題があります。
 そこで、今回は快適性のレベルを維持しつつ、手の掛らないトイレを
 創ってみようと思いました。
【設計データ】
  施設名:  新野多目的ホール

延床面積:  582u(うちトイレ 30.43u)
  建設地:
  長野県下伊那郡阿南町新野
  発注者:  阿南町
   竣工:  2001年12月
   構造:  鉄骨造平屋建て
  施工者:  木下建設
 
【入口】
サインとカッティングシートによる色分けの
2通りの表示をしました。
何でもかんでも男は青で、女は赤やピンク
という固定概念は好きではないのですが
トイレサインの場合、マークと同じくらい
色そのものがサインとして定着しているので
表示方法としてわかりやすいと思います。
【手洗コーナー】
壁全面の大きな鏡は空間が広く見えるし
カッコいいんですが、掃除はたいへん。
自分の顔が見えれば十分
ということで個別の鏡にしました。
ただし、ポーチなどが濡れずに置ける化粧棚は
使い勝手の上で必要です。
温風乾燥機でゴミを出さずに手を
乾かせます。
【トイレブース】
女性トイレには使用済ナプキンなどを捨てられる
チャームボックスを設置しました。
外は土のコートなので、床はタイル張の
湿式清掃方式にしました。
湿式清掃の場合、和式便器の方が清掃性が
良いという方もいますが
「汚しにくい」洋式便器の方が結局
掃除の手間は掛らない
と私は思っています。
【掃除用具入れ】
掃除用流しと掃除用具を入れるブース。
トイレスペースが少ない場合でも
掃除道具を収納するスペースをキチンと
取っておかないと、後々のメンテナンスに
困ります。
【凍結防止ヒーター】
都会の方はピンとこないかもしれませんが
寒冷地である長野県では凍結防止対策が
欠かせません。
写真奥のパネルヒーターも凍結防止のために
設置しています。
人が暖まるためのモノではないので
温度設定は凍らない程度で良いです。
照明は感知センサーで点灯しますので
消し忘れがなく、人がいないときは消灯して
いるので、無駄な電気を使いません。
【バリアフリートイレ】
トイレの手すり、鏡などに木の素材を多く使い
冷たい感じがしないよう、配慮しました。
洗面器右側の赤いボタンは緊急呼出の
ボタンです。

【バリアフリートイレ】
この洗面器は小型で縁が大きいので
手荷物を置きやすく気に入ってます。
鏡の高さは車椅子利用者に合わせて
一般トイレより低くしています。

【小便器】
手すりは天然木製で触った感じも暖かい。
流し忘れがないセンサー式の小便器。
長時間使われないと自動洗浄します。
このセンサーって真っ黒い服だと感知しない
ときがあるので男性諸氏はご注意を。
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トイレのコラムのせてます。
www.com-et.com/colonne/001/index.htm
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