第五章

「送信者 アル
長い旅を終え、ようやくホモ太郎と三匹は、オジイさんとオバアさんの待つ我が家へと帰ってきました。「ジイさん、バアさん、帰ったぞー」

「送信者 アブ
「モ……モモ太郎!お前無事じゃったんじゃな!ジィさん、モモが…モモ太郎が、帰って来たぞぉ!」オバァさんは驚き大声でオジイさんを呼びました。

「送信者 アル
「おおっ、モモ太郎、無事じゃったか!」オジイさんも慌てて飛んできて、よかったよかったと喜びあいました。それから「おやぁ?ところで、ゲイ之助さんは?」オジイさんが辺りを見回します。

「送信者 アブ
「オジイさん、心配しなくてもここにいるケンッ!」「鬼からもらった薬を飲んでホモ太郎さんのお尻に私達のオチンチンを入れたら人間になれるキャァ!」「交尾…じゃなくて、せっくすすればいいだけワンッ!」

「送信者 アル
「せっくす…?」オジイさんは、呆然と三匹を眺めました。「わああぁぁぁ!」ホモ太郎は、大慌てで三匹の口を塞ぎました。「あ、いや、あの、何わけわかんないこと言ってんだろうな、ははは…」ホモ太郎の額を冷たい汗が流れ落ちます。「え、えっと、鬼にこいつらが人間になれる方法を聞いてきたから、さっそく試してみる」

「送信者 アブ
「おぉ、そりゃいい!私も早くゲイ之助に会いたいしのぉ〜」オバァさんは呑気に言いました。

「送信者 アル
「うん、ちょっと不安だけどがんばるからな」ホモ太郎は、自室に入り布団を敷くと、枕元に鬼からもらった薬とローションを並べました。それから布団の横に正座して「犬猿雉、ここに座れ」と三匹を自分の前に呼び寄せました。

「送信者 アブ
「ホモ太郎さん、どおした?ワンッ」「また怖くなった?キャッ」「心配しなくても私達が上手くせっくすするケンッ」

「送信者 アル
「うむ」ホモ太郎は、コホンとひとつ咳払いをしました。「ではこれから、おまえらが人間になる儀式を始めます」目の前にちょこんと座り自分を見上げている三匹を見渡します。「無事、人間になれたあかつきには、犬猿雉のおまえたちとは、これでお別れだ。前回は突然人間になっちまったから言えなかったけど、今度はちゃんと礼を言うぞ…犬、猿、雉、今までありがとう。人間になっても、おまえたちのことは忘れない」ホモ太郎は、ぺこりと頭を下げました。

「送信者 アブ
「……た、確かに私達は…最高の家来だからお礼を言われても全然違和感はないけど……でも…でも……ホモ太郎さんはその何倍も最高のご主人様だワンッ!キャッ!ケンッ!お礼を言うのは私達の方だ!ホモ太郎さん、いつも優しくしてくれてありがとう。私達は人間になってもホモ太郎さんが大好きだワンッ!キャッ!ケンッ!」

「送信者 アル
「うん。自分で言うのもどうかと思うけど、おまえたちは最高の家来だ。人間になってもそれは変わんねえよな」ホモ太郎は、ニッコリ笑いました。「さて、そろそろ始めるか。上手に三等分して薬を飲むんだぞ」

「送信者 アブ
「わかったケンッ」「人間になっても優しくしてねワンッ」「結婚式の時、野イチゴ忘れないでキャッ」三匹はゆっくり薬を飲み干しました。

「送信者 アル
薬を飲んだ三匹の体がキラキラと輝き始めました。だんだん強くなる光に包まれ、次第に彼らの姿が見えなくなっていきます。「ありがとう…」ホモ太郎は小さくつぶやきました。やがて光は薄らぎ三匹の姿も消えてしまいました…。

「送信者 アル
完全に姿が見えなくなり辺りが静まりかえってしまうと、三匹と一緒に旅をしたことがいろいろ思い出され、ホモ太郎は涙が出そうになりました。いつまでたっても現れないゲイ之助にホモ太郎は、だんだん不安になってきます。(まさか、鬼の野郎、嘘ついたんじゃねえだろうな?このままあいつら戻ってこなかったら…)心臓がドキドキしていてもたってもいられなくなった頃、ようやく畳の上が微かに光り始めました。キラキラキラキラ…徐々に輝きを増し始め、目を開けていられないほど眩しくなった時、ぼよよ〜ん!と派手な音と共に前回の時と寸分違わぬ容姿の男が現れました。「やったぁ!前と同じだ!ゲイ之助だ!」ホモ太郎は、嬉しくて男に抱きつきました。

「送信者 アブ
「うわぁ!お久し振りキャァァ」ゲイ之助も嬉しそうに抱き付きました。

「送信者 アル
「よかった、中身も同じだ!」

「送信者 アブ
「フフ…ホモ太郎さんもやっぱりカワイイ!」

「送信者 アル
「よし、じゃあさっそくやるぞ!」ホモ太郎は、テキパキと服を脱ぎ始めます。

「送信者 アブ
「ハイッ!じゃあ、私も…」ゲイ之助もテキパキと服を脱ぎました。

「送信者 アル
「ええ〜と、それから…」ホモ太郎は、布団に寝転がると、「さあ、挿れろ」と言いました。

「送信者 アブ
「ハッ、ハイッ!」ゲイ之助はホモ太郎の両足を広げ自分のモノをホモ太郎の後孔に押し付けました……「ホ、ホモ太郎さぁん…グニャグニャして入らないワン!」

「送信者 アル
「あっそうか。硬くしないと…」ホモ太郎は、むくっと起き上がるとゲイ之助の股間に手を伸ばしゆっくりと扱き始めます。

「送信者 アブ
「ひっ……あっ…あぁ〜ホ、ホモ太郎さぁん…きも…ち……いい〜」

「送信者 アル
「どんどん硬くなってるぞ…」

「送信者 アブ
「あぁ……ホモ…たろ…さんも…」ゲイ之助はホモ太郎のモノにも手を伸ばしました。

「送信者 アル
「あ…俺は…いいよ…」

「送信者 アブ
「嫌キャァ……触りっこ…す……る」ホモ太郎のモノを扱き始めました。

「送信者 アル
「はあ…はあ…」荒い息を吐きながらホモ太郎もゲイ之助を愛撫します。

「送信者 アブ
「はぁぁ……もう、で…る……」

「送信者 アル
「こら、ダメだ…これじゃいつもと同じだ…俺の中に挿れないと…」

「送信者 アブ
「わ、わかったケンッ」ゲイ之助はホモ太郎の両足を広げ腰を掴むと、力づくでねじ込もうとしました「ホ…モ太郎…さ…ん……キツ…力抜くワン…」

「送信者 アル
「痛っ、痛え、痛え〜!」ホモ太郎は、大声で叫びます。「あ…そ、そうだ…ローションってやつを使わなきゃ…」

「送信者 アブ
「あっ!お尻に垂らすんですね!……で、拡張するんだった!」ゲイ之助は後孔にローションを垂らすとゆっくり指を入れ始めました…

「送信者 アル
「うあぁっ…」

「送信者 アブ
「ウッキャッ?!どっどおしたの?ホモ太郎さん!」

「送信者 アル
「はっ、あっ…なんか…変な感じ…」

「送信者 アブ
「ホモ太郎さんのお尻、キツいけど…熱くて柔らかかい……」ホモ太郎のモノを口に含み沈めた指をゆっくり動かしました。

「送信者 アル
前と後ろの両方を刺激されるという初めての感覚にホモ太郎は戸惑いながらも感じていました。「あっ、ふっ、う…」

「送信者 アブ
「ホモ太郎さん……かわいいケェェン…」

「送信者 アル
「はあ、はぁ、はぁ……」ホモ太郎は、目を閉じたまま、ゲイ之助に身を任せています。

「送信者 アブ
「かなり柔らかくなってきた……入れて…いい?」

「送信者 アル
「……うん」ホモ太郎は、コクリとうなずきました。

「送信者 アブ
「うっ……うぅ…」ゲイ之助はホモ太郎の足の間に腰を沈め、徐々に自分のモノをねじ込もうとしました。

「送信者 アル
「ん…ん…うぅ…」ホモ太郎が顔をしかめます。

「送信者 アブ
「あ……ホ…モ、太郎さ……ん、力抜いて…」ゲイ之助も顔をしかめます…

「送信者 アル
「ううぅ…抜けない…」

「送信者 アブ
「で、でも…力抜かないと……キツくて…」

「送信者 アル
「はあ、はあ、はあ〜」ホモ太郎は必死で深呼吸します。「どうだ?」

「送信者 アブ
「もう……もう少しで…全部……あぁ…入った…」

「送信者 アル
「ううう…入ったら早く出せ…」

「送信者 アブ
「そっ…そんな簡単には……あっ!あぁ〜…こうすると……気持ち……いい…」ゲイ之助はホモ太郎の中で自分のモノを扱き始めました…

「送信者 アル
「あっ、動くな!」

「送信者 アブ
「なんでワンッ」

「送信者 アル
「なんでって…挿れたら出るんじゃないのか?」

「送信者 アブ
「動いた方が気持ちいいキャッ、ホモ太郎さん、我慢するケンッ!」

「送信者 アル
「そうなのか?」ホモ太郎は、ギュッと目を閉じ覚悟を決めました。「よし。じゃあ動け」

「送信者 アブ
「あっ、そうだ!ホモ太郎さんも気持ち良くしてあげるケンッ!」そう言うとゲイ之助はホモ太郎のモノを手で扱きながら腰を打ち付けました。

「送信者 アル
「あっ、あっ、あっ」ホモ太郎は、ゲイ之助の身体の下で身悶えます。

「送信者 アブ
「まだ…痛む?」

「送信者 アル
「ううん、平気…三匹そろってイクんだぞ…」

「送信者 アブ
「ハァハァ……ホモ…太郎さぁ…ん、私…も、もう…」ゲイ之助が震える声で話しました。

「送信者 アル
「いいぞ…三匹そろってイケよ…」

「送信者 アブ
「ホモ太郎さん……イくなら…四匹一緒に…」

「送信者 アル
「うん…俺のも触って…」

「送信者 アブ
ゲイ之助はホモ太郎の言う通り、手で扱きながら激しく腰を打ち付けました「あっ…あぁ〜も、出るぅぅぅ」欲情を流し込むと力つきたようにホモ太郎の胸に崩れ落ちました。

「送信者 アル
「ああぁ、俺も…出る…」ホモ太郎もゲイ之助の手の中で達しました。ゲイ之助に乗っかられたまま、ぐったりと横たわります。

「送信者 アル
抱き合って、じっとしていると、ゲイ之助の身体が淡い光を放っていることにホモ太郎は気づきました。「あ、あんた、光ってるぞ!また消えたらどうしょう?!」叫んでゲイ之助にしがみつきました。

「送信者 アブ
「でも……なんか…気持ちいい…このまま消えても…いいような…」

「送信者 アル
「おい、バカなこと言うな!」ホモ太郎は、ガバッと跳ね起きると、ゲイ之助が消えてしまわないように強く抱き締めました。

「送信者 アブ
「ホモ…太郎さ……んの…胸、温か…いワン…」ゲイ之助は静かに目を閉じました…

「送信者 アル
「ゲイ之助、しっかりしろ!」ホモ太郎は泣きそうになりながら、彼を抱きかかえます。すると二人の頭上にキラキラと輝く犬と猿と雉の姿が現れました。光に包まれた彼らは、手をつなぎくるくると回り始めます。「なんだ…?」目をこらして見ていると次第に三匹の輪郭がぼやけお互いの姿が光の中に溶けだし、重なり合うとやがてひとつの丸い光の玉となりました。そして再びゲイ之助の身体に吸い込まれていくではありませんか。「ゲイ之助!大丈夫か?」彼を揺り動かしました。

「送信者 アブ
「うぅ〜ん……ここは…どこ?」

「送信者 アル
「ゲイ之助?俺のことわかる?」

「送信者 アブ
「ホモ……太郎…さん?」

「送信者 アル
「そうだ。ああ、よかった、無事だった…あんた突然光りだすからびっくりしたぞ」

「送信者 アブ
「い…いや…無事じゃない。なんか…変…」ゲイ之助は困惑したように話しました。

「送信者 アル
「えっ?どっか痛いのか?」ホモ太郎は、オロオロしながら尋ねます。

「送信者 アブ
「い…いえ、なんか……ホモ太郎さんが…以前にも増してかわいく見えるってゆうか…守りたくなるってゆうか…」ゲイ之助は真っ赤な顔で話しました。

「送信者 アル
「え?…それ…なんてコメントしていいのか…」ホモ太郎も赤い顔をしてうつむきました。

「送信者 アブ
「……す、すみません…変な事言って…」

「送信者 アル
「…何謝ってんだよ…ほんと変だぞ…」どういうわけか妙に照れ臭い。

「送信者 アブ
「三匹の時はホモ太郎さん優しくて、頼りになって、もちろんその時も大好きだったんですが……今は…その……愛しいとゆうか…え〜と…」ゲイ之助は真っ赤になってうつむきました。

「送信者 アル
「そっか…嬉しいよ…」ホモ太郎は、ニッコリ笑いました。「ジイさんとバアさんに祝言の話、しなきゃな」

「送信者 アブ
「そうですね。これでやっとホモ太郎さんの花嫁姿が見れるんですね!」ゲイ之助は嬉しそうに話しました。

「送信者 アル
「あれ?俺が花嫁なのか?」

「送信者 アブ
「もちろん!」

「送信者 アル
「だって、あんた、自分が花嫁になるって、はりきってたぞ?」

「送信者 アブ
「だぁってぇぇ、ホモ太郎さんの方がかわいいワンッ!」

「送信者 アル
「だぁってぇぇって、ワンッ!って!人間になっても、やっぱ中身、変わってないぞ!俺、花嫁衣裳着るのなんかヤダ、恥ずかしい」

「送信者 アブ
「じゃあ、二匹共、羽織り袴にしますか?いかにもホモカップルみたいでどうかと思いますが…」

「送信者 アル
「ホモカップルってなんだ?俺たちのことか?」この期に及んでも自覚のないホモ太郎は、しばらく考えて「…ジイさんとバアさんに相談しよう…」と言いました。

「送信者 アブ
「相談なんてしなくても誰が見たって花嫁はホモ太郎さんだキャッ!」ゲイ之助も身繕いしながら小さな声で呟きました。

「送信者 アル
ホモ太郎は、さっそくオジイさんとオバアさんの元に行き報告しました。「ゲイ之助が完全に人間になれた。それで、俺たち、けじめをつけるために祝言をあげようと思うんだ」

「送信者 アブ
「けじめって……しかも祝言て……お前達、男同士じゃろ?!」オバアサンはびっくりしてしまいました。

「送信者 アル
「そ、そ、そそ…そうじゃぞ」オジイさんも取り乱しています。「でも俺たち愛し合ってるんだ」ホモ太郎は、あっさりと答えました。

「送信者 アブ
「お…男同士で愛し合うじゃなんて……ホモ太郎も粋な事するようになったもんじゃのぉ……ホッホッホ…」動揺しているオジイさんの隣で呑気に話すオバァさんでした。

「送信者 アル
「うん。バアちゃんもイケメンの息子が二人もできて嬉しいだろ?」

「送信者 アブ
「そりゃあ、娘っ子なんかよりよっぽどええわい。ホッホッホ」

「送信者 アル
「待て、待つんじゃ、バアさん。その理屈は変じゃ!」オジイさんが慌てて二人の会話に割ってはいります。「ゲ、ゲイ之助さんの意見も聞かんと…」

「送信者 アブ
「私はぁ、花嫁衣裳はホモ太郎さんの方が似合うと思うキャッ。でもぉ、ホモ太郎さん、嫌がるワンッ。だからぁ、オジイさんからも説得してほしいケンッ!」

「送信者 アル
「ゲイ之助さん、最初は自分が花嫁だと…あっ、いやいや、問題はそこじゃない」オジイさんは、うーんとうなり考え込んでしまいました。「そりゃあ、すでに一緒に暮らしておったんじゃ。ワシもかなり免疫ができて多少のことでは驚かんがのぉ…じゃが祝言となると話は別じゃ。村人にお披露目せにゃならん。その時になにか?ホモ太郎が花嫁衣裳?!」

「送信者 アブ
「当然です!」ゲイ之助は胸を張って言いました

「送信者 アル
オジイさんは、頭がガンガンしてきました。「バアさんは、どう思う?」オバアさんに助言を求めます。

「送信者 アブ
「どうせなら二人共、花嫁衣裳着たらどうじゃ?似合うと思うがのぉ……」オバァさんはいけない妄想を膨らませていました。

「送信者 アル
「バアさんが着るっていうんなら、俺は止めないぞ…」ホモ太郎は冷めた声で言いました。

「送信者 アブ
「んな事無理に決まっとろぉが!」オバァさんはホモ太郎を睨み付けました。「じゃが、ゲイ之助よりモモ太郎の方が小柄じゃから案外似合うかもしれんぞ」

「送信者 アル
「そうかなあ、俺のほうが似合うかなぁ…」三人は誰が花嫁になるかで論争を始めました。この中で唯一比較的まともなオジイさんが「落ち着け三人とも。誰が花嫁衣裳を着るか以前に問題は、祝言をあげるか、あげないかを…」と、呼びかけましたが、誰も聞いちゃいませんでした…。

「送信者 アブ
「そりゃそうですよ!絶対、かわいいケンッ!」「なんなら今から衣裳合わせにでも行ったらどうじゃ?」

「送信者 アル
「そうかな、かわいいかな…」ゲイ之助とオバアさんにすっかり洗脳されたホモ太郎は、「じゃあ、ちょっと見に行こうか…」と、ゲイ之助と連れ立って花嫁の衣裳合わせに行ってしまいました。あとには、その場に呆然とたたずむオジイさんとニコニコ顔のオバアさんが残されました…。

「送信者 アブ
「オジイさん、モモ太郎もゲイ之助も気のいい優しい子達じゃ……あんないい息子を持って私しゃ幸せじゃよ……そう、考えられんか?それにウチに娘っ子が来たら、またアンタの悪い癖が出てくるじゃろ」

「送信者 アル
「それもそうじゃな……」痛いところをつかれたオジイさんは何も言えなくなりました…。



「送信者 アル
婚礼の朝、花嫁姿のホモ太郎をひと目見ようと、家に大勢の村人が押しかけました。綿帽子に純白の打ち掛けのホモ太郎と紋付羽織り袴姿のゲイ之助は座敷で村長さんから祝辞を受けました。そのあと牛車に引かれ、近くの神社で婚礼の儀をとりおこなっています。二人の様子を見ながら「ついにホモ太郎は嫁にいってしまうのか」と、一部の青年たちが大層悔しがっておりました。

「送信者 アブ
「やっぱり、花嫁衣裳はホモ太郎さんで正解だった。すっごくよく似合ってるよ……」ゲイ之助はホモ太郎を優しく見つめました。

「送信者 アル
「すげえ恥ずかしいぞ」ホモ太郎は、うつむきっぱなしです。

「送信者 アブ
「ねぇねぇ、ホモ太郎さん。骨付き肉と、野イチゴと、さとうきびはどこにある?ワンッ、キャッ、ケンッ」ゲイ之助はうつむくホモ太郎に聞きました。

「送信者 アル
「まだだよ。式がすんで、家に戻ってお披露目の宴会の時だ。バアちゃんが用意してくれてっから」うつむいたまま囁きました。

「送信者 アブ
「じゃあ、いつウチに帰るの?早く帰りたいワンッ!」

「送信者 アル
「もうすぐ終わるから我慢しろよ!」神主さんの祝詞(のりと)も、玉串奉納も、まるで上の空でソワソワしているゲイ之助をなだめすかします。

「送信者 アブ
「うぅ〜……お腹すいたぁぁ…ホモ太郎さぁん、バナナちょぉだいワンッ!キャッ!ケンッ!」ゲイ之助はダダをこね始めました。

「送信者 アル
「やめろよ、恥ずかしいだろ…我慢だ…」ホモ太郎は、真っ赤になりながら、ゲイ之助をたしなめます。

「送信者 アブ
「お腹すいたぁぁぁ、ホモ太郎さんの腰でブラブラしたり反り返ったりいきり立ってるバナナちよぉぉだだぁいぃぃぃ!」ゲイ之助は大声で言いました。

「送信者 アル
大声で騒ぎ始めたゲイ之助にホモ太郎の堪忍袋の緒がプッツンと切れました。「いい加減にしろよおおぉぉ〜、あと少しの辛抱だって言ってんだろおぉぉ〜!」花嫁衣裳の裾を捲り上げ、ゲイ之助に掴み掛かります。「た、大変じゃ、バアさん!バナナ、バナナじゃ!」オジイさんが叫びます。

「送信者 アブ
「ほれ、バナナじゃ!モモ太郎の腰にぶら下がっておるバナナとは随分違うが今日はこれで辛抱せい!」オバァさんは二人目掛けてバナナを放り投げました。

「送信者 アル
「ほらっ、バナナだぞ!」空中でバナナをキャッチしたモモ太郎がゲイ之助に手渡しました。

「送信者 アブ
「ウッキィィ♪モグモグ……やっはり(やっぱり)ムシャムシャ…ほほたほうさんのはななは(ホモ太郎さんのバナナは)パクパク…ゴックン、最高だケンッ!」

「送信者 アル
「…気がすんだか?…式場でバナナ食った新郎は前代未聞だ。村始まって以来の珍事だ…」

「送信者 アブ
「へぇ!そぉなんだぁ……なんか、照れちゃいますね!」ゲイ之助は指先をペロペロ舐めながら言いました。

「送信者 アル
「照れてる場合じゃねえんだよ!」花嫁は花婿の頭をポカッと殴りました。「やれやれ、先が思いやられるわい…」ため息をつくオジイさんでした。

「送信者 アル
家に戻ると親戚や村人たちのために祝い膳が用意されていて飲めや歌えやの大騒ぎです。ゲイ之助の膳には特別に骨付き肉、野イチゴ、とうもろこしもついています。「よかったな。落ち着いて食えよ」ホモ太郎は、ニッコリ笑いかけました。

「送信者 アブ
「ガツガツ…もひろん、はかってまふ(もちろん、わかってます)グシャグシャ……わはひはほふ、ひんへんはんへへら(私はもう、人間なんですから)ガツガツ…」ゲイ之助は意地汚く食べ物に食らいつきながら言いました…

「送信者 アル
「あんた、花嫁役でなくてほんと、よかった」料理を貪り食っているゲイ之助を呆れて見ているホモ太郎でした。

「送信者 アブ
「ねぇ、ホモ太郎さん食べないの?いらないならちょうだいキャッ!」

「送信者 アル
食欲の全くないホモ太郎は、「ほれっ!」と自分の料理をゲイ之助にくれてやりました。ゲンナリしているホモ太郎に誰一人お構いなしで、村の衆も「やあ、めでたい、めでたい」とドンチャン騒ぎです。そんな時、一人の男がホモ太郎の側に近づいてきました。

「送信者 アブ
「おい、モモ!お前本当に結婚すんのか?しかも花婿、どう見ても人外がねぇか…」以前、ホモ太郎に告り見事にフられた佐吉が話しかけて来ました。

「送信者 アル
「人外だとぉ?失礼だな!ど、どう見ても人間じゃねぇか」隣でガツガツ料理をたいらげていくゲイ之助を見ていると、説得力がありませんでしたが、ホモ太郎は、一生懸命、佐吉を説得しました。

「送信者 アブ
「あんなの連れて来られて「ハイ!結婚します」じゃ、お前の事諦めきれねぇんだよ!言っとくがお前を忘れらんねぇ奴、俺だけじゃねぇからな……」佐吉はそう言い残し立ち去って行きました「ホモ太郎さぁん、今の誰キャッ?」やっと満足したゲイ之助が声をかけました。

「送信者 アル
「えっと、佐吉。俺の事諦めきれねぇとか忘れられねえとかなんとか…。何だろうな?」ホモ太郎は、佐吉の後ろ姿を見送りながら首をかしげます。

「送信者 アブ
「よぉ、モモ!久しぶりだな」以前、ホモ太郎を押し倒したが、あえなく失敗した十兵衛が話しかけて来ました「佐吉と何コソコソしてたんだよ」

「送信者 アル
「それがよくわかんねえんだ。俺の事諦めきれねぇとか忘れられねえとかなんとか…。何だろうな?」十兵衛を見つめました。

「送信者 アブ
「それは…佐吉もまだお前が好きだって事だろうが!」

「送信者 アル
「そうなのか?」

「送信者 アブ
「お、おぉ…」十兵衛は花嫁衣裳のホモ太郎に見つめられ照れながら言いました「と、ところでお前、そいつになんか弱味でも握られてんのか?」

「送信者 アル
「弱み?…別にないぞ?」ホモ太郎は、しばらく考えてから「ああ…強いてあげれば、鬼にせっくすされそうになった時、助けてもらったことくらいかな」

「送信者 アブ
「おっ……鬼に、せっくすぅ?……や、やられたのか?」十兵衛は震える声で聞きました。

「送信者 アル
「大丈夫だった。退治してやったんだぞ」ホモ太郎は胸をはり得意になって答えます。

「送信者 アブ
「バカ野郎!なんでそんな危ない事一人でやるんだ!なんで俺に何も言わずに行っちまうんだよ!」十兵衛は怒鳴りました「ハァ……大声出してスマン…でも、みんな心配してたんだぞ」

「送信者 アル
「ごめんな…」十兵衛の剣幕にホモ太郎はションボリしてしまいました。「あ、だけど家来がいたから…」

「送信者 アブ
「家来ぃぃぃ?ちょっ、意味わかんねぇよ!とりあえず今までの事全部話せ」十兵衛はホモ太郎の側に座り込みました。

「送信者 アル
「家来ってのは、こいつで…あれっ?」ゲイ之助は、ごちそうをたらふく食って満足したのか、グースカピースカと眠り込んでおりました。仕方なくホモ太郎は今までの出来事を「かくかくしかじか…」と話しました。

「送信者 アブ
「なんだよ……て事は…こいつ、人間じゃないのかよ…そんな奴にお前取られたのか?…ふざけんな!こんな奴に絶対お前を渡さないからな!」十兵衛は怒って立ち去って行きました。

「送信者 アル
罪作りな男のホモ太郎は、こうして一部の青年に未練と恨みを買いましたが、やはり全く自覚のないまま、宴はお開きとなりました。座敷には、酔い潰れ屍のようになった村人たちがゴロゴロと横たわっておりました。ホモ太郎は、ゲイ之助を叩き起こし、オジイさんとオバアさんの前に正座し三つ指をついて、ふかぶかと頭を下げました。「ジイさん、バアさん、今まで育ててくれてありがとう。これからは、ゲイ之助と一緒に歩いていく。でも、ジイさん、バアさんともこれからも仲良く暮らそう」

「送信者 アブ
「ありがとう……オジイさん、長生きはするもんじゃな…」オバァさんは目頭を押さえながら話しました。

「送信者 アル
「うんうん。こんな孝行者の息子をもってワシらは幸せじゃ…」オジイさんも目頭を押さえました。「ゲイ之助さんや、ホモ太郎をよろしくたのみますぞ」

「送信者 アブ
「ハイ!心配いらないワンッ、ホモ太郎さんには私がついてるキヤッ」

「送信者 アル
力強くうなずくゲイ之助にオジイさんは、若干の不安を覚えましたが「ありがとう、ゲイ之助さん」と涙をぬぐいました。

「送信者 アル
「今度、鬼に、願いのかなう薬をもらったら、ジイさんとバアさんが、うんと長生きできるようたのもうな」ホモ太郎がニッコリ笑いました。

「送信者 アル
こうして、ゲイ之助とホモ太郎、オジイさんとオバアさんの四人は、末長く幸せに暮らしましたとさ。

めでたし、めでたし。

「ホモ太郎」おしまい