心の住む家のつくり方
ACT建築デザイン事務所
ACT
エッセイ・心の住む心の住む家のつくり方家・その2
心の住む家のつくり方文・園田邦彦
人間性回復・心の住む家
かつて、建築設計界でヒューマンアプローチとテクニカルアプローチという設計論か対峙していた。おおざっぱにいえば、前者は人間の尺度や心理などを重視した方法論で、後者は機能的なことや工業化といった技術面を優先した方法論であった。今ではエレクトロニクスアプローチとも呼べるコンピュターなしではできない設計さえ幅を利かせる時代になつている。
所詮、コンピューターといえども技術手段にすぎないのだが、作業処理能力の早さから、人間の感性が組み込まれないまま造形化さける危険な時代になっている。まさに、技術革新による人間疎外が現実となっている。
こういう時代にあつて省みられる方法論こそヒューマンアプローチである。
キーボードやマウスを動かす前にじっくりと人の心理や行動そして自然の道理といつた人の感性にふれる部分をより深く洞察する必要がある。なされるままに電脳人間になってはならない。
すでに子供の遊びの分野からそれは始まっており、人間本来の感性の成長を阻害している。
自然回帰、人間性の回復の願望は古いようで新しいものである。
忌まわしい社会の問題はどこにあるのか。誰がどう考えてみても目まぐるしい科学技術の進展によって疎外されているのである。
また、政治、経済、教育など制度的なものが限界にあることも指摘されている。
複合的な人間疎外の原因から脱出する方策が国家的、いや地球規模で考えられなければならない。
私たちも身近なところから人間性を豊かにする方策を身につけなければならない。その出発点は家庭環境であることは自明であるる
そこで提案・家づくりにヒュウマンアプローチの導入である。
次回は具体的なヒューマンアプローチによる住宅論です。
エッセイの目次
◆
面壁九年の教え
「もの」が心と空間をだめにする
中庭もすすめ
心を養う光と影
などなど
心の住む家のつくり方
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