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6月22日土曜日 釜山
「いつまで寝てるんですか〜 起きて下さいよ〜!」
と言うジョンさんの声で目が覚めた。
うーん、昨日は遅かったんだよ、後生だから寝かせてくれよジョンさん〜。
「ナに言ってるんですか、今日は韓国を一緒に応援するんですから、早く起きる。」
時々軍隊調に日本語が変わるジョンさんである。
隣では亮佑がもう起きている。カシウチさんはまだ寝ている。
うう、何で僕だけ(涙)
しかしジョンさん相変わらず元気じゃのう。
ワシはもうかなりクタクタなのじゃ。
時計を見たらまだ10時過ぎだった。まだ早いじゃん。
今日は昼前までゆっくり寝るつもりだったのに〜。
しかしジョンさんはお母さん手作りののり巻きを持ってきてくれた。
うお! のり巻き! 美味そう! 手作り! やった〜!
「ボクもよく作ってもらうんですよ」と亮佑。
本当に嬉しそうに言う。
そんで頂いたのだがこれまた非常に美味! さすが手作り!
「ジョンさん美味いよコレ」もう絶賛の嵐である。
カシウチさんもまたもや美味そうに食べている。
惜しむらくは寝ぼけていて味わいきれなかったことぐらいであろうか。
それからカシウチさんが持ってきてくれたお土産のお菓子をなぜか僕とジョンさんで食べた。
ジョンさんは「うまいデすねえコレ」と言って食べている。
韓国の甘味と言うのは確かに日本とは違っていて、どら焼きとかカステラは無いらしい。
昨日食べたシュークリームは結構美味しかったけどね。
韓国のお菓子と言うのはあまり甘くないって亮佑も言ってたよなあ。
昨日授業で頂いたきなこ餅もあんまり甘くは無かったし。
美味しかったことは美味しかったのだけれどもね。
「今日は僕の大学で一緒に韓国を応援しましょう」
で、「とりあえずこれを着て下さいよ」と言って、手渡されたのが韓国応援グッズの赤いTシャツ。
「To Be Reds!」とロゴの書いてあるあの有名な応援Tシャツだ。
「カシウチさんにも買いますから、着て下さい」とジョンさんは言う。
う、カシウチさんちょっと困ってねえか、などとちょこっと心配しつつ、
とりあえずもらったTシャツに袖を通してみた。
うん、いい感じ。これで即席韓国サポーターの出来上がり。
これだったら赤いTシャツ持ってこれば良かったなあなんてちょっと思った。
しかしホントに韓国サポーターになれるのだろうか。
って言うか今日スペイン戦でしょ、勝てるの韓国?
日本人の我々はまさかスペインに勝てるとは思ってない。
なんだか勝ってしまいそうで怖いと思ったりはしてるけど。
しかし韓国の人は負けるなんてこれっぽっちも思っちゃいない。
この自信は一体どこから来るんだか??
個人的には、韓国に頑張って欲しいという気持ちが半分と、
とかく誤審騒動もいろいろあるが、あの自国の試合には盛り上がる韓国国民の熱狂ぶりとそして対照的に盛り上がらなかった(あくまで観客動員的にであって試合的にではない)昨日の試合を考えてみて、もういい加減ここら辺で惜敗した方がいいんじゃ無いかという気がしなくもなかった。
ちょっとワールドカップのホスト国としては度を超している気がする熱狂ぶり。
いや、盛り上がるのは確かにいいのだけれども、自国の試合「しか」盛り上がってない。
相手国に対するリスペクトが少々欠けている気がしなくもなかった。
国民性なのかなあ。それだけで片づけられたりは出来ないけど。
ベッカム様とか馬鹿みたいに騒いで、
時にはブラジルを、時にはイングランドを応援する日本もどんなもんかなあとは思うけどね、確かにね。
しかし韓国では世界蹴球大会の、「世界」の部分が抜け落ちてるみたいだった。
と言うのが、なんとな〜く、韓国を心の底から応援できない理由だったりする。
まあ日本も負けちゃったって言うのもあるんだろうけど。
でもとりあえず頑張れ韓国! とにわかサポーターは思うのだった。
ジョンさんの大学、東亜大学は釜山の西の方にある。
地下鉄でも行けるのだが、西面からはバスに乗って行く方が近いって言うことでバスで僕らは向かう。
韓国の市内バスって言うのも久しぶりに乗るんだが、まあやっぱり運転は荒々しかった。
しっかり手すりに掴まっていないと本当に振り落とされそうだ。
バスの中でも街中でもそうだったのだが、やっぱりスペイン戦と言うことで、
真っ赤なシャツを着た人であふれている。
ジョンさんがプレゼントしてくれた「To Be Reds」のTシャツは勿論だが、
そうでない人も何かしら、赤色のTシャツを着ているのである。
韓国中が真っ赤に染まっているという印象だった。
ちょうど今日は土曜日だし、仕事のある人も基本的には半ドンなのだ。
(前回の紀行文にも書いたけれども既に日本では死語に近い)
きっと試合が始まるともっと真っ赤に染まるに違いない。
ジョンさんは終始ご機嫌だった。
僕はと言えばちょっとやっぱり疲れ気味だった。
今日ジョンさんは最後の試験と言うことで、試験が終わるまで僕らは外で待つのだ。
試験頑張れジョンさん!
と貿易の勉強をしているジョンさんのことを思う。
東亜大学は釜山の市街地の西の果てにあった。
地下鉄の駅も最寄り駅は終点の次の駅だ。
周囲はいかにも学生街っと言った感じだった。
そして小高い岡の上にある。
6月と言うのに階段を上るたびに額に汗が噴き出す。
どこの国でも大学を環境のいい郊外に造ると言うのは流行りらしい。
![]() 東亜大学のグラウンド。夏休みということで大学は閑散としていた。 |
![]() スペイン戦後東亜大学正門前にて撮影。韓国が勝ったから超ご機嫌なジョンさん。 |
試験を受けるというジョンさんといったんお別れして、
ジョンさんの友達とカフェで話しながら待つことにした。
チャーミングな女の子。
ジョンさんの大学の同級生だって。
ジョンさんと同様、昼間は働いて夜は大学に通っているみたい。
ほんの少しだけ日本語を話すことが出来るんだけど、
なんせ残されたのは僕とカシウチさんと亮佑。
韓国語で会話をするにはあまりにも心もとない。
まあなんと言ってもここでは亮佑が一番の韓国語の使い手だけど。
なかなか進まない会話・・・
そうそう、韓国で初体験カフェラテ。
オシャレな感じのカフェで、これは期待出来そう〜と思っていたんだけど、
やっぱりなんかあま〜いのが韓国の飲みものなんだよねえ。
普通のコーヒーよりは甘くはなかったけどさ〜。
しかし量は多かった。初めて飲み物を残してしまったかも知れん。
![]() だんだん打ち解けてきた所で写真撮影♪ パチリ♪ 結構おしゃれなカフェである。 |
でまあ、なんとなくぎごちない雰囲気も、次第に溶けてくる。
せっかくあまり日本語が出来ない?!(失礼!)人が一緒にいるんだから、
こう言う極限状況で韓国語の勉強をしなければ。
ってんでいろいろ韓国語を教えていただきました。
面白い! 韓国語! って思う。
実は他にもいろいろ聞いたのだが、
個人のプライバシーもあるので省略させて頂きます。
って言うかジョンさん抜きでかなり盛り上がったとだけ言っておこう(笑)
そうしてるうちにジョンさんも帰ってきてさらにもう一人のお友達とも合流。
またもや女の子だったりする。
こっちの子は日本語はほとんど話せない代わりに英語は堪能だった。さすが!
ちょっと韓国語を離れて英語で会話。英会話も楽しいよなあ、ここ韓国だけど。
韓国の人は小さい時からきっちり語学を仕込まれるらしく語学が堪能な人も多い。
彼女は貿易会社に勤めているんだって。
やっぱり英語が必要なのかなあ。
で一緒に昼ご飯を食べた。
学生街だけあって、安い食堂が並んでる。
今回食べたのは、マグロのチゲ。
「これは何?」って聞いたら、「マグロの鍋」ですって答えてもらったから、
え? マグロ? と当然の如くキハダマグロとか赤身とかを想像してしまった僕、
(さすがにこの値段でトロとかは想像していない)
実際に出てきたのは・・・ツナだった!
ツナ! 確かに訳したらマグロだよなあ。
だけど想像していたのと違うよぅ。え? 想像するのが間違ってるって?
まあそうなんだけどさ〜。普通にキムチチゲにしときゃよかった。
釜山だから海鮮と言うのは短絡的すぎるのかもしれない。
けれども味は大変美味しゅうございました。量もたっぷり。さすがに学生街!
汗かきながら「美味い!」って食べてる僕を横目でジョンさんは見ながら、
「そんだけ美味しそうに食べてくれると僕も嬉しいよ」だって。
まあね、だって本当に美味しいんだもん。やっぱり韓国の料理の基本はチゲ!
暑くてもチゲに限るね。焼き肉もいいけど。
チゲと一緒に食べる白ご飯最高! 銀シャリ万歳!!!
・・・少し興奮してしまった。
亮佑はんとカシウチさんは素直に冷麺を食べておりました。ちなみに。
お腹一杯になったら、東亜大学の講堂の大スクリーンで韓国×スペイン戦を観戦予定。
で、講堂に行ったら・・・既に地元住民で満員だった。
ジョンさんも呆れ顔。
![]() 既に地元住民で一杯の東亜大学特設会場。 |