005 RAGNAROK 2001/09/20

CHAPTER2 RAGNAROK 神々の黄昏


そして僕らは空港に向かった。街と街の間は、当然のごとくまた何もない荒野が広がる。最後にこの風景を目に焼き付けなくっちゃって思いながら僕は運転した。空港までは約40分。長いようで短い。そうしているうちに車はケフラヴィーク国際空港に到着した。

いよいよ出国は近い。アイスランドの出国審査はもうあっけないほど早く終った。ヒースローとはえらい違いだ。そりゃあまあ英国はテロの標的になるって言うのもあるんだろうけど。 地元のテレビ局?かなんかが撮影をやってて、余程東洋人が珍しいのか、金属物チェックのゲートをもう一度くぐり抜けてくれと言われた。今頃どこかで放送されているのかもしれない。そりゃあスゲえさ。テロ事件をモノともせずにアイスランドまでやって来た東洋人ふたりってさ。

早めに来たのは免税店で買い物をするって言うのもあったんだけども、空港の免税店、はっきり言って高い! 免税のくせに税がかかっている市内よりも値段が高いとは一体どういうことだ! と断固抗議したくなってしまった。まあここまで来ちゃったらどうしようも無い。と言うことで適当にウール製品やらなんやら買って、そんで飛行機に乗り込むため出国審査を受けたのだった。

・・・それはいいんだけど、アイスランド航空、行きもそうだったんだが、帰りも思いっきり運行が遅れた。(まあ30分ぐらいだけど) アイスランドからロンドン滞在せずに直接日本に帰る予定にしていたらさぞかし気がもめたことだろう。もう、この飛行機遅延が当たり前というのもアイスランドに行くにはアイスランド航空しか無いって言う独占状態がもたらしたものなのかな、と思ってしまうのだった。 とは言え無事に飛行機は離陸した。

アイスランドから英国までは3時間程かかる。大阪からソウルよりもよっぽど遠い。コペンハーゲンからアイスランド行きの飛行機は結構混んでいたけど、ロンドン行きは空いていた。テロの影響なんだろうか? 英字新聞を読んでみたけど、この時点では自体はまだそれ程動きは見せてないらしい。まあ、着々と水面下では作戦立案が行われているんだろうけど。

そして空はだんだんと黄昏ていった。雲の上から見た夕陽があまりにも神々しい。そしてどうしようもなく寂しさがこみ上げてくる。さらばアイスランド。また来たいって切なくなるほどに感じた。こんな遠くの地には、またって言ってもそう簡単に来ることは出来ないんだろうけど。10年後に来たとしても、あの自然はきっと僕らを暖かく迎えてくれるはずだ。涙が出そうになるのを必死でこらえながら、飛行機の窓から僕はずっと沈みゆく夕陽を眺めていたのだった。





ICELANDAIRのテディ・ベア。めちゃめちゃラブリーなので思わず買っちまいました。妹にあげようかと思ったのだけど、自分のものにしてしまった。青いセーターがすごく可愛らしくて好きですね。




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