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タイ航空に乗って関空からバンコクに向かうところから僕らの旅は始まる。
バンコク経由でまずはコペンハーゲンに行き、
そしてそこからアイスランドの首都、レイキャヴィークに向かうのだ。
なぜコペンハーゲンなんかでトランジットかと言えば、
コペンハーゲンで乗り継ぐのが一番効率よくアイスランドに到着が出来るから。
アイスランドは元デンマーク領だったからかもしれない。
非常に長い飛行機の旅。世界の果てまで行くのだから、仕方が無い。
バンコク行きのタイ航空は、日本航空との共同運航便と言うことで、毎日日替わりでJALとタイ航空の機体が交互で運行している。今回の行きは、運がいいことに、JALだった。
JAL! JALなんてもう二度と乗れないと思っていたが、まさかこんなところでJALに乗れるとは・・・
ただ、機体は古かった。DC−10・・・あんまり広くは無かったし。
まあ、さすがはJAL。至れり尽くせり。当然の如く日本語は通じる。
バンコクまでは5時間。
テロの影響か、飛行機は空いていた。横になって寝ようとしたんだけど、やっぱり興奮してるからかな、あまりよくは寝られなかった。機内食は、鶏の唐揚げご飯を選択。ご飯ものはもう欧州行ってしまったら食べられないだろうから、今ここで味わっておこうと思ったのだった。
そしてバンコクに到着。
ここまで5時間。5時間って言うのも長い!
こんなに長い間飛行機に乗ったのも久しぶりだ。
しかしここからコペンハーゲンまではここまでの倍以上もあるのだ。
と思うと結構暗澹たる気分になった。長すぎる・・・
そして乗り換え。欧州行きのターミナルでは深夜と言うのに人でごった返していた。
隣のローマ行きには結構日本人が並んでいるが、こっちのコペンハーゲン行きには日本人はほとんどいない。大体バンコク−コペンハーゲンなんて言うマイナーな(あくまで僕のイメージなのだが)路線誰が乗るんじゃ! と僕らはたかを括っていたのだった・・・
・・・が、それは甘かった! 飛行機はすし詰め状態でほぼ満席だったのだ。
空いた飛行機で横になって寝ながら行く! と言う僕の野望? はあっさり崩れ去った。航空機テロの直後なのに。間抜けだ、あまりにも間抜けすぎる。
バンコク−コペンハーゲンなんてマイナーっぽいのに!!!
と言う考えは実際に甘いみたいで、コペンハーゲンは北欧の玄関口として、結構重要な地位を占めているらしい。タイ航空とSAS(スカンジナビア航空)はスターアライアンスで業務提携もしており、バンコク−コペンハーゲン−北欧諸国と言うルートは結構あちらではメジャーなのかもしれない。恐るべしコペンハーゲン。カールスバーグだけじゃなかったのね・・・
行きとは打って変わって今度は最新鋭の大きな飛行機だった。
が、搭乗時点で日本時間午前二時。もうかなりグロッキーになっていた。
早速夕食? が始まるが、当然そんなもの食べる気力など無い!
スチュワート(スチュワートなんてカンタス・オーストラリア航空以来だ)が
「おまえ本当に夕食食べないのかよ?」なんて聞いてきたけど。
ごめん、食べる気力なんて全く無かった。頭痛くて。
食欲魔神の僕がこんなんなるとは珍しい・・・それぐらいこのときはグロッキーだった。
しかし寝られない。
昔からスキーツアーのバスとかでも寝られなかった。
育ちがいいのさ、なんて嘘ぶいたりしてるけど、実際、横になんないと寝られないのだ。
今回は飛行機空いていないか期待したのはそのせい。
しかし飛行機はほぼ満席。
しかも3つ並んだ席の窓側って言う身動きがきかないところに座ってしまった。
辛い。結局数時間まどろむことしか出来なかった。
どうしても座ったまま眠るって言うことって出来ないなって思う。
そうは言っても多少眠ることは出来た。
目を覚ましたときは、ちょうどイラン・トルコの上空辺りを飛んでいるぐらいだったのだろうか。
空はまだ暗く、そして、星がとても綺麗に瞬いていた。
あんな綺麗な星空を見たのは、初めてかもしれない。
北斗七星・カシオペア・北極星 全てがくっきりと分かるぐらいだった。
遥か下の陸地では街の灯りがぼんやりと見える。
飛行機の翼の先では星が、その奥では月が煌々と輝いている。
機内は数箇所のランプが点灯しているのを除いて静まり返っている。
アイスランドまでの道程は、まだまだ長いのだけれども、
この幻想的な光景を、僕は一生忘れることはないだろう。
それほどまでの綺麗な星空だった。
それから僕らは、機内で夜明けを迎えた。
日本時間ではもうお昼過ぎだ。
なんだかとても不思議な感じがする。
雲の上から見る朝焼け。
朝食は美味しくいただいた。
温かいパンをバスケットに入れて持ってきてくれたのが嬉しかった。
欧州は、もう目と鼻の先。
WORLD END03 COPENHAGEN
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