(札幌市白石区)   東米里 

 

 東米里は札幌市の中心から東に約8kmの位置にあります。この辺りは、かつては泥炭層の低湿地地帯で排水も悪く、一部を除いて農耕地としても不適のため、土地の利用が遅れ、長らく原野状態にありました。
 住宅の建てられない市街化調整区域ですが、年を追う毎に土地利用の機運が見え始め、社会福祉施設「喜作園」ができ、草原や空き地も次第に資材置き場・工場・倉庫・産業廃棄物の処分場などに転用され、野鳥の生活の場も狭められてきました。そうした中でもキジ、コヨシキリ、オオヨシキリ、ノビタキ、コチドリ、イソシギなどが懸命に頑張っています。地域情勢の移行から、環境の変化が野鳥に与える影響を考えると観察地ともいえるかも知れません。
 最近になり、地域住民が中心となって自然を守る活動を進めようとの声も高まっています。草原の鳥の身近な観察地として、みんなで見守っていきたいところです。

東米里案内図

 探鳥会の集合場所である東米里小中学校の付近の林にはムクドリ、コムクドリ、カワラヒワ、スズメなどが多く飛び交っています。学校前の道路を南へ進みますと周辺の空き地や枝先にモズやアカゲラがいたり、ムクドリ、コムクドリが営巣のため忙しく行き交う姿を見ることができます。
 しばらく行くと右手前方に福祉施設「喜作園」の建物が見えてきます。その手前で右に曲がると分譲された空き地があり、思い思いの菜園であったり、心無い廃品捨て場だったりと、モラルが疑われるところでもありますが、鳥たちにはどう映っているのでしょうか。こんな環境の中にもヒバリ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ムクドリなどが見られます。
 少し行ったところで左に曲がり進んで行くと、川下と東米里の境界の道路に出ます。ここで左に曲がり学校前からの元の道路に戻り右に曲がります。この辺りでは電信柱や棒杭にオオジシギがとまっていたり、空き地の潅木の中を行き来するノビタキ、カワラヒワなどがみられます。写真「厚別新川堤防からの眺め」

 しばらく行くと側溝の橋を渡ってT字路に突き当たり、ここを左に曲がって厚別区山本方面へ向かいます。この辺りから厚別川までの間にはカッコウ、アカハラ、モズ、カワラヒワ、コムクドリなどがいるところです。
 橋の手前で左に曲がり厚別新川の堤防を歩きます。橋脚の辺りには川面が覗かれ、岸辺にコチドリ、イソシギがみられ、またよくアオサギのいるところです。ヤナギを主にした河畔林に覆われ、川幅の見えない直線の流れの所々に、川面が見え隠れするところでは、アオサギ、マガモ、時にはカワセミがみられます。
 この河畔林の中からオオヨシキリ、アオジの鳴き声が盛んに聞こえてきますが、姿を見ることは容易ではありません。この付近はカッコウがよくみられるところです。堤防の西側は潅木が点在する空き地で、ノビタキ、ホオアカ、オオジュリン、カワラヒワなどがいます。

 堤防を500mほど行った当たりで川下と東米里の境界の道に入ります。それから約800mほどで学校前の道路に出ます。この間は工場・資材置き場の間の空き地や樹木にカッコウ、アカゲラ、モズ、オオジシギ、時にはキジが現れたり、樹洞や軒先で営巣するコムクドリ、ムクドリなどがみられたりします。
 爽やかな季節にこんなところにも野鳥との出会いがあることを知る探鳥会でもあります。

公共交通機関……地下鉄東西線菊水駅発 JRバス(米里線)「東米里小学校前」で下車、徒歩2分。

自家用車など……道道東雁来江別線を行くと東米里小中学校があります。