最終更新日:2007年7月28日
『スタジアム 虹の事件簿』(創元推理文庫) 2001/4/17 UP
【ミステリ】
ちょっと変わった連作ミステリ。すべて野球場で起こり(事件そのものは野球場外で起こることもあるけれど)、野球場で解決される(少なくとも、理論上は・・・)のですが、事件を事件だと見抜くのも、解決するのも、まるで現実のどこやらのような万年最下位球団の女性オーナー。亡き夫の意志を継いで、オーナーを務めているものの、野球のことはルールひとつ知らない・・・なのに、なぜか、それが事件とピッタリはまっていい方向へ行くのですね。久しぶりにちょっといい感じのミステリを読んだ気分。
『上り坂下り坂』(講談社文庫) 2005/6/25 UP
【エッセイ】
時おり、思い返したように、読みたくなる本。そういう本を書いてくれる人が何人かいて、この作家はその一人。新しく出たときではなく、こちらが読みたい、と言う気分になる時に、何時も偶然、手にすることが出来るのだ。他愛もないことばかりだけれど、読んでいて、たまらなく懐かしい気分になるのはどうしてだろう?
『こぼれ種』(新潮文庫) 2003/6/21 UP
【エッセイ】
植物との出会いについて書かれたエッセイ。狭い猫の額ほどの庭・・・といいながら、実にたくさんの植物が植えられている庭を想像すると、それだけでとっても嬉しくなってくる。これだけの植物、取材するのは大変だったろうなぁ・・・と思う反面、それはそれでとても愉しい時間だったろうとも。手のひらに載った桜の写真が気に入り、次の春には、私も真似してみたいと考える・・・
『手もちの時間』(講談社文庫) 2003/2/17 UP
【エッセイ】
時々読みたくなるころにどこからともなく目の前に現れるエッセイ集。ちょっと慌しい時間の合間に見つけたほっとできる瞬間。
『幸田文の箪笥の引き出し』(新潮文庫) 2000/9/5 UP
【エッセイ】
母が残した着物に手を通す・・・それは娘にしか出来ない小さな喜びのように思います。洋服と違って、少しくらいの寸法の違いなど、おおらかに包み込んでしまえる着物って、なんだか凄いですね。。。とはいえ、現実には、母の着物には目もくれないのですが(笑)
『帰りたかった家』(講談社文庫) 2000/3/5 UP
【エッセイ】
「小石川の家」に続く作品。
小石川の家に暮らす前、もっと幼かった著者が、両親とともに過ごした東京の家での生活が、懐かしい口調で描き出されています。小さな心の奥深くに、きっちりと押さえ込まれていた「帰りたい、あの家」「帰りたい、父の懐」・・・そういう気持ちが、切ないくらいに伝わってきます。
『ショパンに飽きたら、ミステリー』(創元ライブラリ) 2000/12/12 UP
【エッセイ】
第一線ピアニストの手になるミステリ談義。雑誌に連載されているときからファンだったのですが、文庫になるまでひたすら待つという、著者にとってはあんまりありがたくないファンでもありますね。このたびめでたく文庫化され、無事に愛音の蔵書に収まりました(笑)
音楽が好き、ミステリが好き、という方にはぜひお薦め。
『マチルデの肖像 恋する音楽小説2』(講談社文庫) 2007/7/28 UP
【フィクション】
初めてこの方の小説を読みましたが、これはなかなか・・・素直に、「好き」と言う気持ちが溢れています。お薦め。
『太ったんでないのッ!?』(新潮文庫) 2007/6/24 UP
【エッセイ】
アガワとダンフミの往復エッセイ集。本当においしそうなエッセイでです。もっとも、高級な食材がひしめき合っていて、個人的には食べたくなるようなものじゃないので助かりますが(笑)。
『オドオドの頃を過ぎても』(新潮文庫) 2006/12/23 UP
【エッセイ】
またまた久しぶりに本屋さんをのぞいたら、見つけました! 表紙の絵がかわいい〜〜〜! 書評を集めたエッセイなので、読みたい本がまた増えてしまった(^^;
『サワコの和』(幻冬舎文庫) 2006/8/31 UP
【エッセイ】
久しぶりに本屋さんに行って見つけたので、思わず飛びついていました(笑)。図書館で働いているのに、本屋さんから足が遠のいているなんて、困ったさんだ・・・と思いつつ・・・帰りの電車で一気読みです。面白かったし、考えさせられることも多かったです。
『いい歳旅立ち』(講談社文庫) 2006/3/5 UP
【エッセイ】
いつ読んでも、何度読んでも美味しいエッセイ。ふらりと立ち寄った本屋さんで、新刊コーナーに平積みされているのを見つけると、思わず、「やった!」と叫びそうになります。今回は、表紙もかわいい
『もしかして愛だった』(文春文庫) 2006/1/18 UP
【エッセイ】
疲れているときにはこれが一番! 元気になるエッセイです。新刊が出ていてよかったぁ(笑)
『モテたい脳、モテない脳』(KKベストセラーズ)
澤口俊之×阿川佐和子 2003/7/2 UP
【対談】
ほんとかなぁ? ここに書かれていることって?
読んでいると、爆笑もの・・・だけれど、この本、実にまじめな方がまじめに研究なさっておられることを、丁寧に分かりやすく話しているだけで、こんなに面白いのだ。阿川さんほどではないにしても、私ももっと早くに読めばよかったよ(^^;という感じです。いやぁ〜、まいった(^^;
『タタタタ旅の素』(文春文庫) 2002/7/18 UP
【エッセイ】
疲れたときの特効薬。どういうわけだか、私が疲れているときに、何気なく本屋さんに立ち寄ると、特効薬エッセイが新刊コーナーに平積みされているんですね。うーん・・・以心伝心(笑)
『無意識過剰』(文春文庫) 2002/2/2 UP
【エッセイ】
抱腹アガワの元気エッセイ。落ち込んだときに読むには最高ですが、今回はちょうど、いろいろ立て込んでいたときに文庫になってくれたので、うれしさ倍増です。
『ああ言えばこう食う』(集英社文庫) 2001/9/15 UP
【エッセイ】
アガワとダンフミの往復書簡ならぬ往復エッセイ集。読み終わってみれば、食べ物の話のなんと多いことか! 食べ物の話でこんなに大笑いするのは気が引けるけど、一度、二人の会話をこっそりと聞いてみたい・・・この本を読んでそう思わない人はいないんじゃないかなぁ?
『きりきりかんかん』(文春文庫) 2001/4/4 UP
【エッセイ】
疲れた頭には、やっぱりエッセイが一番!
この頃お気に入りのアガワさん。読んでいると、「う〜ん、納得!」と思ったり、「ひゃぁぁぁ〜、そんなことぉ〜(^^;」って吹き出しそうになったり・・・ミジンコ倶楽部の話と先輩訓辞が殊にお気に入り。もっとほかのエッセイも読もうっと(笑)
『どうにかこうにかワシントン』(文春文庫) 2001/2/2 UP
【エッセイ】
初めて読んだけれど、面白い〜〜〜いいなぁ・・・1年間も、日本以外のどこかで暮らすことができて!
したい気持ちは山ほどあるけれど、生活できないものねぇ・・・年に一度の海外旅行が身の丈に合っているんですよね(笑)
『食味風々録』(新潮文庫) 2004/4/11 UP
【エッセイ】
食べ物にまつわる記憶を綴ったエッセイ。なんか、凄い。これだけ食べ物のことを覚えているなんて。それだけ執着している、ということかな? 自分自身には、ここまでの執着がない−少なくとも、食べ物に関しては−ので、本当に驚きだ。巻末の、父娘対談も面白くて○
『盲導犬クィールの一生』(文芸春秋) 2002/2/9 UP
【ノンフィクション】
盲導犬クィールの一生を写真と文でつづった本。新聞の書評で見つけた本ですが、ようやく手元に届いたとき、モノクロ写真のクィールの眼に吸い込まれるような気持ちになりました。人の言葉が分かる犬は、誰でもこんな眼をしているものか・・・昔買っていたうちの犬を思い出しました。「目は口ほどにものを言う」−この言葉を実感させられたのは、人間を相手にしたときではなく、あの子に向かっていたときでした。クィールも同じ眼をしています・・・涙せずには読めない本です。
『津島家の人びと〜太宰治を生んだ家』(ちくま学芸文庫) 2000/2/3 UP
【ノンフィクション】
ものすごく丁寧に、書かれた本です。これを書くために、いったいどれだけの資料にあたり、どれだけ多くの人の声に耳を傾けたのか・・・文庫にしてしまうと、厚さ1センチにも満たない本だけれど、ずしりとした重みを感じます。
『昭和おもちゃ箱』(産経新聞社) 2003/6/6 UP
【エッセイ】
エッセイと呼ぶにはずっしりとした手ごたえだけど・・・新聞に連載されているコラムが気に入っているので、本も読んでみようかなぁ・・・という気になって購入。詩を書く人の文って、やっぱり確かなものがある。
『四日間の奇蹟』(宝島社文庫) 2005/1/8 UP
【フィクション】
4日間と言う時間を、「わずか」あるいは「たった」と思うか、それとも・・・
あまりにも短く、あまりにも長い4日間。読んでいる間は、確かに「奇蹟」を感じた時間。凄い。
『ミラノスカラ座物語』(朝日選書) 2000/9/16 UP
【ノンフィクション】
オペラと言えばスカラ座!
ということで、ちょっとお勉強です(笑)
スカラ座の歴史がわかりやすく面白く書かれています。量も適量。
『珍妃の井戸』(講談社文庫) 2005/4/30 UP
【フィクション】
少しミステリ風味の中国宮廷ロマン(・・・と言う風に書いてあった)。
同じ一つの話が、語る人によってこんなにも色合いが変わって来る・・・不思議なストーリーで面白かった。
『華族誕生 : 名誉と体面の明治』(中公文庫) 1999/12/8 UP
【?】
いったいどのジャンルに入るんだろう? 歴史ものだけど、別に小説じゃないし・・・ノンフィクション? とにかくわからないので「?」
なんだか硬そうに見えますが、読んでみるとこれが結構面白い。明治になって、華族と言うものができて、それまでとは違った身分だけど、それなりに貴賎があるので、やっぱり「高い位が欲しい!」 喉から手が出るほど、欲しい!
お上で決定されたことだから、とりあえず受爵するけど、心の中は不満だらけ! だから言ってやるぅ〜。「うちはこんなに家格が高いんだ! ○爵とはなんたること!! もっと高い爵位をよこせぇ〜」(笑)(笑)(笑) めちゃくちゃ人間的で愉しかったです。
『新・夢十夜』(創元推理文庫) 2007/6/17 UP
【短編集】
なんとも不思議な味わいの夢物語。私はほとんど夢は見ないけれど・・・こんな変わった夢なら、覚えていることが出来るかしら?
『わが身世にふる、じじわかし』(創元推理文庫) 2007/3/25 UP
【ミステリ】
ほのぼのとしておいしい短編ミステリ。久しぶりに良い本を読んだ気分(笑)
『月夜の晩に火事がいて』(創元推理文庫) 2005/11/26 UP
【ミステリ】
ほのぼのとする短編ミステリしか読んだことがなかった作者の長編。ほのぼの路線は健在で、本職の探偵が主人公なのに、なんとなく間抜けで親しみが持てる(笑) ストーリーは、結構悲惨なんだけどな・・・
『嫁洗い池』(創元推理文庫) 2003/5/31 UP
【ミステリ】
ようやく続編が文庫になりました。ほっとできて、美味しいミステリで、もう最高に幸せです。
『ミミズクとオリーブ』(創元推理文庫) 2000/10/22 UP
【ミステリ】
安楽椅子探偵の決定版と呼びたい珠玉の短編集。こんな本にめぐり会えて本当に幸せ〜。続編も早く文庫にならないかなぁ(笑)
『グラン・ギニョール城』 2007/6/2 UP
【ミステリ】
物々しいタイトルに心惹かれて手にしたけれど、目次を見てちょっぴり唖然・・・あ〜、これは失敗してしまったかも(笑)
読んでしまったアトは・・・半々の気分。
『真説ルパン対ホームズ(名探偵博覧会I)』(創元推理文庫) 2005/9/10 UP
【ミステリ】
古今東西の名探偵が登場するパスティーシュ。どれもみな、特徴がはっきりしていて面白い。
『殉教カテリナ車輪』(創元推理文庫) 2001/8/26 UP
【ミステリ】
自作の油絵つきで応募された、第9回鮎川哲也賞受賞作。前から気になっていたのだけど、ようやく文庫に落ちたので、やっと読めました。淡々と読ませるのに、その引き込みの力はかなりなもの。ぐいぐい引っ張られて、あっという間に読んでしまいました。ちょっと不気味な絵が怖いけど。カバーデザインも著者というから驚きです。
『二十世紀を変えた女たち』(白水社) 2000/8/1 UP
【ノンフィクション】
20世紀のフランスを彩る個性的な4人の女性−キュリー夫人、シャネル・ボーヴォワール、シモーヌ・ヴェイユ−が貫いた新しい生き方を書いた本。評伝ですが、1人に割くスペースが限られているので、伝記が苦手な方でも楽しめるかなぁ? ちょっと物足りないって感じもするけれど。
『旧約聖書を知っていますか』(新潮文庫) 2003/1/31 UP
【エッセイ】
これもまたオペラのため(^^;
何か新しいことをしようと思うと、自分自身にどれだけの知識が足らないか、ということを痛感します。聖書は読んでいるつもりだったのに・・・5年間の学校教育はいったいなんだったんでしょう(笑)
『ギリシア神話を知っていますか』(新潮文庫) 2003/1/31 UP
【エッセイ】
オペラの題材に良く出て来るギリシア神話。
子供向けのダイジェスト版や呉さんの名訳も読んだ覚えはあるけれど、細かな点まではっきりと覚えていなくて、手っ取り早く確かめられそうだ・・・と思い立って購入。実に不純な動機です(爆)
『シェイクスピアを楽しむために』(新潮文庫) 2003/1/31 UP
【エッセイ】
ちょっと気になる解説本(笑)
このシリーズは、前から気になっていたのですが、今回一気に3冊読破しました。どれも一ひねり聞いていて面白い。「楽しくてためになる本」なんて、あんまり興味がなかったけれど、たまにはいいですね。
『京都「洛北屋敷」の殺人』(光文社文庫) 2003/9/13 UP
【ミステリ】
読み始めてすぐに、どこかで読んだことのあるストーリーだなぁ・・・と思ったのだけど、著者名にはまったく記憶がない(笑)。読み終わってあとがきを読んで疑問が氷解・・・テレビで放映されていたのだった。あ〜、こんなことって!!
『鬼平料理番日記』(小学館文庫) 1999/7/21 UP
【エッセイ】
大好きなテレビドラマ「鬼平犯科帳」の料理指導をなさったときの話を軸に、小説に出てくるお料理や、ドラマで取り上げたお料理の説明、作り方のポイント解説、鬼平が活躍した頃の江戸の料理、お馴染みの名物料理・旬を告げるお惣菜の数々を、写真入で紹介した本です。
原作も良いけど、中村吉右衛門さんが演じる鬼平は、小説の中の鬼平よりもずっとずっと鬼平らしくて(!)大好きでした。テレビドラマは最終シリーズの放映も終わってしまって、今はもう見られないのが残念です。再々放送といわず、再々々放送でもそのまた再々々放送でもいいから何度でもやって欲しい・・・と思うのだけど。
『そこが知りたい「脳の病気」』(新潮文庫) 2005/9/4 UP
【エッセイ】
脳外科医による脳の病気の診断法の解説書。解説書ではあるけれど、エッセイ風になっていてとても読みやすく、わかりやすい。こういう専門的だけれど、素人向きの医学書がもっと出ると良いのに。
『どんどん橋、落ちた』(講談社文庫) 2002/11/1 UP
【ミステリ】
タイトルだけはかなり前から知っていたのだけど、ようやく文庫落ちしたので読めました。そういえば、デビューしたころの「館シリーズ」や「囁きシリーズ」はずっと愛読していたけれど、最近はご無沙汰しています。「館シリーズ」は好きだったけれど、これはちょっと、今ひとつ。
『モーツァルトの子守歌』(創元推理文庫) 2003/12/21 UP
【ミステリ】
三番館シリーズの最終巻。これでおしまいかと思うと名残惜しいですね。
今回の作品も、秀逸揃い。まだまだもっと読みたいのに・・・
『クィーンの色紙』(創元推理文庫) 2003/11/17 UP
【ミステリ】
三番館シリーズの第5連作短編集。今回の目玉は、やはり、実話に基づく短篇かな(笑)
どの作品も、伏線が非常に微妙に張られていて読み応えありです。
『材木座の殺人』(創元推理文庫) 2003/9/11 UP
【ミステリ】
三番館シリーズの第4連作短編集。今回はかなりオーソドックス・・・だったような気がします。なぜかというと・・・「解ける謎が多かった」(爆)
『ブロンズの使者』(創元推理文庫) 2003/8/23 UP
【ミステリ】
『サムソンの犯罪』に続く第3連作短編集。これもまたちょっと長めの短篇。「わたし」ってちょっとおちょくられているのかも(笑)。とにかく、登場人物が読ませる人ばかり。
『太鼓叩きはなぜ笑う』(創元推理文庫) 2003/6/22 UP
【ミステリ】
『サムソンの犯罪』と同シリーズの第1連作短編集。読む順番が反対になっちゃったけど、こっちを先に読んでいたら、あとのシリーズは読まなかったかも。全体として、『サムソンの犯罪』のほうが短くてキリリとした感じ、こっちは少し長めかなぁ?
『サムソンの犯罪』(創元推理文庫) 2003/5/31 UP
【ミステリ】
まるで「黒後家蜘蛛の会」みたいなミステリ短編集。
というのは、これを読んだ人なら誰でもそう思うのでしょう。あとがきにも同じようにかかれていたけれど、なんと、発表時期まで同時期とか、東西で、同じことを考え付いたんだ・・・というのもまたミステリっぽくていいですね。
この本自体も連作だそうなので、他のも読まなきゃ。
『素子の読書あらかると』(中公文庫) 2006/1/14 UP
【エッセイ】
読書エッセイものはどうして読んでしまう。お勧めと言われたからと言って、全部の本を読むわけじゃないんだけど・・・でも、自分の好みに偏った読書から、少しでも離れることが出来たら・・・と思うのだ。
だけれど、もちろん、好みに偏った読書から離れることは絶対にあり得ない。
『もとちゃんの痛い話』(角川文庫)
【エッセイ】
本当に文字通り「痛い」話です。。。他人事だから、思わず笑ってしまうけれど。こういうこともしっかり仕事にしてしまうなんて。やっぱり作家魂ってあるんですね。
『追悼の達人』(新潮文庫) 2002/8/5 UP
【評論】
明治から昭和にかけて亡くなった文筆家49人に寄せられた追悼文・弔辞を通して眺めた日本近代文学史。誰かを追悼するというのは、たいていの人には難しいことだけれど、文章を書くことを生業とする人たちにとっては、さらに難しそう。ある意味では、自らをありのままにさらけ出すことになるかもしれないから。真情のこもっていない、通り一遍の追悼文があるかと思えば、一見親身になっているようで、その実思いっきりけなしているのとか・・・深読みすればするほど面白い(笑)
『有栖川有栖の密室大図鑑』(新潮文庫) 2003/2/18 UP
【エッセイ】
エッセイに入れるのもどうかと思うのだけど・・・他にこれといってジャンルも思い浮かばず・・・(爆)
ハードカバーのときから読みたかったのだけれど、ようやく文庫落ちしたので購入。海外20作品、国内20作品の計40作品分の密室が大集合しているのですが、海外ものは20作品中17作品読んでいるのに対し、国内ものは20作品中わずかに7作品読んでいるのみ。この頃はだいぶ国産も読んでいるはずなのになぁ・・・
『お茶席の冒険』(光文社知恵の森文庫) 2007/6/17 UP
【エッセイ】
自分とは違う流派だったので、読んでいる途中で、何度も「え〜〜〜???」と叫びそうになってしまった(笑)。元は同じはずだのに、どうしてこうも違ってきたのだろう? それでも、お茶の精神だけは同じなのだろうか?
『身がわり』(新潮文庫)
【エッセイ】
読み終わって真っ先に考えたのは、「身がわりって誰の?」でした。目に見えない重さが、底知れぬ重さが、たった4文字のタイトルに覆い被さっているようです。
『ニューヨーク空間』(新潮文庫)
【エッセイ】
もっと軽めのエッセイを期待して読み始めましたが結構きつかったです。時をおいてもう一度読み返したい。
『洛陽の姉妹』(講談社文庫) 2002/4/6 UP
【フィクション】
花あざ伝奇に続く中国歴史物短編集。今回の本は、ちょっと難解な文章が多くて、手間取りました(^^; それとも、私の読解力が落ちているのか・・・(笑)
『花あざ伝奇』(講談社文庫) 2000/10/12 UP
【フィクション】
中国の歴史もの短編集。中国の歴史って、やはり、奥が深い〜。実際にどうだったかはともかくとして、特に女性がすることはスケールが大きいような気がする・・・(笑) 気のせいかな?
『絵のまよい道』(朝日文庫) 2006/8/11 UP
【エッセイ】
今と昔を自由に行き来しながら、ぽつぽつと語られる自伝的なエッセイです。安野さんの絵を、私が意識し始めたのは、大人になって、図書館に勤めるようになってから。幼い頃、母が揃えてくれた絵本のほとんどが、他ならぬ安野さんの作だったと言う事実に、私は、自分が司書になるまで気づかずにいました。一番好きだった「ふしぎなえ」「ABCの本」・・・あの絵本たちは、私と弟を楽しませてくれた後、従弟たちのところへ引っ越していきました。今ごろ、どこでどうしているのだろう?
『世にも美しい日本語入門』(ちくまプリマー新書) +
藤原正彦 2006/3/25 UP
【対談】
普段、ほとんど意識することなく使っている日本語・・・その中に、私が今まで読んできた本から、いろいろな言葉が養分となって流れ込んでいるのだと改めて思いました。口語体も文語体も、古文や漢文でさえ、読むのが億劫だとは思ったことがなかったけれど、それが、実際に役に立っているものだとは、気づかなかったし、誰も(学校の先生でさえ)教えてくれなかった。ちょうど大学受験の頃、友達と古文や英文で手紙のやり取りをしたこと・・・ふと思い出して、とても懐かしい気分になりました。
『人が、ついとらわれる心の錯覚』(講談社+α文庫) +
河合隼雄 2002/4/11 UP
【対談】
何気なく手に取った本。どちらも好きな人だから。でも、「逃げ道を用意するのが大人」という一節を読んだとき、本当に、ほっとため息をつきました。仕事をしていると、逃げ場を用意するのはいけないことのような気がして、でも、そうせずにはいられない気分でもあって、どうしようもなく煮詰まってくることがあるのですが、そんなときにはただ、逃げればいいんだ・・・と、背中をポン!と押してもらった感じ。出来ることに努力は惜しまない。けれど、決して自分自身を追い詰めないこと。それが今、身をすり減らしながら働いている人たちに必要なことなんですね。
新井素子