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最終更新日:2007年8月11日

井形慶子

『仕事と年齢にとらわれないイギリスの常識』(新潮文庫) 2006/10/15 UP
【エッセイ】
 この本を読んでいて、改めて、私自身のことを考えた。生まれてから一度も、旅行以外では、この日本以外の国で暮らしたことなどないのに、私の生きる姿勢は、日本のものではない、ということ。これが本当にイギリスの常識であり、ヨーロッパでもある意味で常識なのであれば、私はこの常識にこそ共感する。

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池内 紀

『ザルツブルグ』(ちくま文庫)
【エッセイ】
  いつかまた、ザルツブルグへ旅するときのために。遥かな緑の丘陵、ワインの香り、軽やかなワルツの調べが聞こえてくるようなタイトルですが、ザルツブルグって本当はとっても「○○」だったんですよ!?

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池田理代子

『47歳の音大生日記』(中公文庫) 2002/9/29 UP
【エッセイ】
 45歳で音大受験を決意、華々しい漫画家としてのキャリアも捨てて、厳しい受験戦争をくぐり抜け、2年間の試験勉強に打ち勝って、47歳で見事に音大に合格した著者の、音大での4年間を綴ったエッセイ。在学中に結婚もして、たぶん、それまでの人生とはいろんな意味で変化に満ちた4年間を、さらりと書き流してくれているけれど、言葉と言葉の間に、見え隠れする努力がなんとも言えない。まだまだ、努力が足りない自分と比べても仕方がないけれど、やっぱり比べちゃうなぁ・・・

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井沢元彦

『日本史の叛逆者〜私説・壬申の乱』(角川文庫) 2005/6/25 UP
【フィクション】
 こういう説があるんだ・・・本気にしていいのか、冗談だと思えばいいのか、悩むところだけれど(爆)
 でも、歴史って、こんな風に、いろいろと「想像できる」から愉しいのだ。決まりきっていること、判っていること、なんて、改めて本で読もう、なんて思わないもの(爆)
 だから、こういうのは「フィクション」でいい。

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石川恭三

『医者いらずの本』(集英社文庫) 2005/11/26 UP
【エッセイ】
 このお医者さんの本はつい手にとってしまう。このエッセイは、いろんなちょっとした症状とそれに絡めて病気のことが書いてあるけれど、それほど深刻じゃないところが気に入っている。人を心配させてしまう人と、安心感を与えてくれる人がいるけれど、お医者さんには、絶対に、「安心感を与えてくれる人」がいい。どんなときだって、そうじゃないと困る。

『心に残る患者の話』(集英社文庫) 2000/3/26 UP
【エッセイ】
 深刻な内容の話が多いのが玉に瑕の医者者エッセイですが、それでも好きでつい買ってしまう(笑)
 でも、この本は、「どうして、石川先生は内科のお医者さんになったのか?」という謎が明らかにされているので、思わず笑ってしまいました。こういうこと、書いちゃっても良いんでしょうか・・・と心配してしまうけど、もう時効?

『医者の目に涙ふたたび』(集英社)
【エッセイ】
 私の大好きな医者モノのエッセイです。こういう本を読むと、やはり「医術は仁」なんだなぁと思います。病院や医者を選べるように、病気も選ぶことができたらいいのに・・・などと、つい思ってしまうのが玉に瑕ですが。だって、いい人ばかりが病に倒れていくように見えるんだものねー。

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伊勢英子

『グレイのしっぽ』(中公文庫) 2002/11/22 UP
【エッセイ】
 グレイの本完結編。
 なんか凄かった。犬の手術って、お願いしたら、見せてもらえるんだ・・・ということにびっくり。もしかしたら、ここの病院だけかもしれないけれど。手術に立ち会うって、家族も凄いな。そうして、麻酔から醒めるのも、犬には犬独特の雰囲気があるんだ・・・
 グレイは空へ行ったけど、そこできっと、楽しく走り回りながら、みんなの事を見ているよ・・・

『気分はおすわりの日』(中公文庫) 1999/7/24 UP
【エッセイ】
 ハスキー犬・グレイを描いたスケッチ帖の続編。1冊目の「グレイがまってるから」もとても感動したけれど、2冊目もやっぱり感動という以外の言葉が見つからない。最後のスケッチ帖も単行本になったけど、愛音はほんとのことを言うと、内容が想像できるからあんまり読みたくない・・・でも、やっぱり読みたい・・・。
 いろいろとあったけど、グレイはかわいそうな犬じゃない。きっとグレイだって幸せだったんだと思う。だから、道行く人たちも、にっこり微笑んで通り過ぎていったんだと思う・・・。そういう気持ちを抱かせてくれたグレイが、かわいそうなコであるわけがない。紫外線アレルギーで鼻柱が腫れ上がってしまっても、抗てんかん薬を飲みつづけることになってしまっても。
 犬は笑う。泣く。歌だって歌うし、うそもつく。そして、それは生きている間だけじゃない。死んでしまっても、ずっとずっと笑ったり、泣いたり、歌ったりしている・・・。

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磯田和一

『書斎曼荼羅〜本と闘う人々〜全2巻』(東京創元社) 2002/3/14 UP
【ルポ?】
 講談社の文庫情報誌「In☆Pocket」に連載されていたシリーズがやっと単行本になりました。なぜか出版社が変わったけれど、読者としては気にしない、気にしない(笑) 連載中も楽しみにしていたけれど、あらためて読み直して爆笑です。実は、著者の磯田さんとは、このHPがきっかけで知り合い、もったいなくも親しくお付き合いさせていただいているのです・・・この本も、著者からの献呈本です(^^;。この場を借りて、あらためてお礼を申し上げますm(__)m

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五木寛之

『うらやましい死にかた』(文春文庫) 2003/9/6 UP
【ノンフィクション】
 文藝春秋に寄せられた読者からの投稿記事から選ばれた40人の死に様。それは、タイトルにもあるとおり、どれもが実に羨ましい死に思えます。目には見えないけれど、必ず先に待っているゴールを、これほど鮮やかに駆け抜けていける人たちは、たぶん、走っている間も素敵に輝いていたのでしょう。「死ぬときは、自分のしたことのお返ししかないよ」特に心に響いた言葉です。自分の歩いてゆく道の責任は、最後の最後まで、自分ひとりにかかっているのだ・・・普段はつい、忘れて見過ごしてしまうけれど。

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稲垣史生

『考証風流大名列伝』(新潮文庫) 2004/4/3 UP
【ノンフィクション】
 こういうのはどのジャンルに入れたらいいのか悩ましいけど・・・風流に生きたお殿様17名の生活そのほかを覗き見しているような本です。お殿様って、結構悲しい人たちなのかもしれません。

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稲葉由紀子 稲葉宏爾

『須賀敦子のフランス』(河出書房新社) 2003/10/13 UP
【紀行】
 フランスと言う響きは良いけれど、実際にはあまり行って見たくない国。でも、須賀敦子の跡を辿るためには、かの国をも訪れなければならない・・・と思うと一気に気が重くなります。こうして読んで、写真を見ている分にはいいのだけど。半分義務感から読んだ本。ジャケットの写真に心を奪われて、読む気になった本。私にあった「歩き靴」を履いたとしても、決して歩けないだろう国、フランス。私は、どこを歩けるのだろう?

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稲見一良

『花見川のハック−遺作集』(角川文庫) 2002/4/15 UP
【フィクション】
 94年に亡くなった著者の絶筆とも言うべき作品が集められた短編集。死を目前にした人の、偽りのない柔らかな視点が、心に沁みます。
 「人は皆生活のために働くのだろうが、結果は企業のために働いて、人生を消費させてしまっていたのだと知るのは会社をやめた時である」
 「サラリーマンは、会社をやめたとたん、全世界を失ってしまうのだ」
 「さらに哀れなのは、何時過労死しても不思議はないほど働き続けてリタイアし、やっと得た自由を、どうつかっていいかわからないでいるという事だ」
 「日本人は貧しい。つましく暮らしていた昔の方が、よほど心豊かだったと思う。」
 すべて、残酷なほどの真実。分かっていてもどうしようもないほどの現実。

『猟犬探偵』(新潮文庫)
【ミステリ】
 どこかできちんと一線を引いて生きていこうとしているのに、徹しきれない部分がどこかに残っていて、それは人としての「甘さ」に通じるのかもしれないけれど、そこがまた溜まらなく魅力的な主人公に、とってもとっても惹かれます。

『男は旗』(新潮文庫)
【フィクション】
 現実には起こり得ないことなんだろうけど、読んでいて不自然さよりも「こういうことがあってもいいじゃないか」と思わず手に力を入れて読んでいました。ラスト近く、少し端折ったような気もするのですが。

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井上ひさし

『本の運命』(文芸春秋)
【エッセイ】
 「本の重みで床が抜けた・・・」新聞の書評にあったこの1フレーズに吸い寄せられるようにして読みました。本の重みで床が抜けるなんて読書家には本望じゃないですか。もちろん、家族にとっては「悲劇」ですよね。

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今泉正顕 

『上司の品格 人の上に立つ者の心得(PHP文庫) 2007/8/4 UP
【エッセイ】
 どんなときでも、常に、自分自身を磨くことを忘れたくない。それを忘れたとき、私は生きることを放棄したことになる・・・そう思っているけれど、自分との約束はつい、甘くなってしまう。そんなとき、どういうわけだか、こういう類の本にめぐり合うのだ。だから、逆らわずに読む。

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今川徳三

『「鬼平」の江戸』(中公文庫) 2000/3/22 UP
【エッセイ】
 大好きな鬼平の本なので買ってしまいましたが、中身は実にまじめな本です・・・あ、まじめな本が嫌いというわけではありませんが、これは予想以上にまじめだったのです(笑)
 テレビの鬼平のイメージとはちょっと違うのですが、これが本当の鬼平だったんでしょうか・・・と思わせるのです。本当のところは、もう霧のかなたのことですけどね。。。とりあえず、鬼平こと長谷川平蔵について唯一の史料から、鬼平のしんじつの姿に迫った味わいのある本です。

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今邑 彩

『ブラディ・ローズ』(創元推理文庫) 1999/11/23 UP
【ミステリ】
 最初のほうは、あんまり納得できずに読んでいたのだけど・・・。
 終わってみると、今のほうが謎が多い(笑) 主人公はいったい誰?なんて(笑)(笑)(笑) このまま無事に、何事も起こらなければよいけれど・・・物語は終わってしまったけれど、続きが気になる・・・(爆)

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岩城宏之

『オーケストラの職人たち』(文春文庫) 2005/4/30 UP
【エッセイ】
 クラシックコンサートを支えている裏方の人たちにスポットを当てたエッセイ。ある意味では、表に出ているソリストやオーケストラの人たちよりもずっとずっとプロフェッショナルかも。こういう人たちがいて、クラシックコンサートが楽しめるんだなぁ・・・と思うと、決してお手頃なお値段じゃなくても、「仕方がないかなぁ」なんて思えてくる・・・いかん、いかん。この本は、そういう気分にさせるために書かれたのかもしれない(笑)

『指揮のおけいこ』(文春文庫) 2003/3/14 UP
【エッセイ】
 いつも背中だけを見せている指揮者の隠された(?)本音(??)を明らかにする本・・・かもしれない(爆) まじめなんだか不真面目なんだかよく分からないけれど、笑える本です。

『チンドン屋の大将になりたかった男』(NHK出版) 2001/2/3 UP
【フィクション】
 昔の日本はある意味ですごい。こんなに小さな国なのに、そこに住んでいた人々は、本当に型破りなくらいスケールの大きい人たちばかりだったように思えるから。自由と言うのは難しい。制約があればあるほど、反対に自由なように思えるのはどうしてだろうか。
 N響正指揮者が書いた小説、と帯にはあるけれど、実際に生きていた人を主人公に本物の血が通っているフィクション。Washirohさんのお薦め本です。

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岩崎正吾

『探偵の秋あるいは猥の悲劇』(創元推理文庫) 2000/6/19 UP
A detective in autumn or tragedy of H
【ミステリ】
 本歌取りミステリ「探偵の四季」シリーズの第2弾。シリーズものなんだけど、中身は単発もの。探偵もシリーズ探偵ではなく、1冊1冊別の人です。ずいぶんずいぶん昔に第1弾の「探偵の夏」を読んだんだけど、今年は、「探偵の秋」が文庫で、「探偵の冬」がハードカバーで、ほとんど同時に発売されてびっくり。あとがきによると、前の本が文庫になったとき、この本がハードで出たそうです・・・それがなんと10年も前のことらしい(笑)。じゃ、冬が文庫になるのは10年後? 今買っちゃうべきかなぁ・・・
 本歌取りだけど、本家のストーリーとはまったく別の物語が生まれていて凄い! お薦め!

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岩田隆信 

『続・医者が末期がん患者になってわかったこと』(角川文庫) 1999/10/3 UP
【ノンフィクション】
 3回目の手術のあと、自分の手では書けなくなってしまった手記を、夫人がバトンタッチして書きつづけられたもの。間に挿入された録音テープのなかで、徐々につじつまが合わない部分も出てきて、そういうことはむしろ、本人よりも、周りの人たちのほうが辛いのかもしれないなぁ・・・と、思ってしまいました。ある程度まで来ると、本人は、そういう現実から遠く離れたところに行ってしまえる・・・けれども、そばにいる家族は、正気でそれを見つめ、対峙していかなければならないのです。

『医者が末期ガン患者になってわかったこと』(角川文庫) 1999/6/27 UP
【ノンフィクション】
 脳外科のお医者様が、自らの専門分野でもある悪性の脳腫瘍に倒れ、3回に渡る手術、放射線治療、治療に伴う様々な後遺症と戦った約2年間を綴った手記。どれだけ悪性か・・・それは、五年生存率が1%以下、と言う絶対的な数字が見事にあらわしていますが、岩田先生は、闘病2年を懸命に生き、過去の生存記録を塗り替えてしまわれました。
 医者であり、また患者である・・・両方の痛みを、書き残すことが、医師としての最後のつとめだ・・・残された日記とテープは、本当に素晴らしいドキュメントです。

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上野 創

『がんと向き合って』(朝日文庫) 2007/6/2 UP
【エッセイ】
 しばらく遠ざかっていた「闘病記」。これは、壮絶な闘い。もちろん、どんな闘いも、それぞれに壮絶だけれど、ふと断ち切られてしまうかもしれない、そんな先が見えない状態に、20代で直面してしまったら・・・今の私には、絶対に経験できないことだけに、想像することも出来ない。
 過ぎてきた10年余りの季節を、なんでもないかのように振り返ることが出来るのはなぜだろう? 「がん体験のない人は、病気になってからの年月を尋ねる。体験者同士は、最後の再発や退院からの時間を気にする。」という一節が心に残っている。

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上原 隆

『雨の日と月曜日は』(新潮文庫) 2005/8/6 UP
【エッセイ】
 憂鬱なものの代名詞のようなタイトルだけれど、読後感は憂鬱どころではない。
 雨の日も月曜日も、どうやり過ごしたらいいのだろう?と、途方に暮れてしまうことが度々だけれど、それでも、雨は大事だし、月曜日だってなくてはならないもののはずだ・・・雨の日のような人生もまた、人が人として生きて行くには欠かせないものだろう。
 どんなことにも表と裏がある。雨の日や月曜日をポジティヴにもネガティヴにも感じるのは、ほかならぬ自分自身次第だ。

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上原善広 

『聖路加病院訪問看護科 11人のナースたち(新潮新書) 2007/8/11 UP
【ノンフィクション】
 普通に臨床に携わっているだけでも、看護師の責任って、とてつもなく重たいと思うのに、訪問看護だけに携わるなんて、どう考えたらいいのだろう? 何が、これほど、特定の人間を、ここまで駆り立てるのだろう?

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内田洋子 

『ウーナ・ミラノ』(講談社文庫) 2000/9/16 UP
【エッセイ】
 ミラノの歩き方24時間を紹介するエッセイ。本文は縦書き、風俗や習慣、食などに関するコラムが横書きで、ちょっと読みにくいけれど、お薦めの散策コースやショップ・レストランリストがついていて便利かなぁ。この次のイタリアには、ぜひもって行きたい1冊です。

『イタリアン・カップチーノをどうぞ』(PHP文庫) 2000/4/15 UP
【エッセイ】
 イタリアもののエッセイはどうしても買ってしまう(笑)
 そうして読んだイタリアは、とっても混沌としているけれど、一人一人がしっかりとしたポリシーを持って、とても心豊かに生きているなぁ・・・と感じる。

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