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最終更新日:2007年6月3日

永井するみ

『樹縛』(新潮文庫) 2001/4/30 UP
【ミステリ】
 農業ミステリのお次は林業ミステリ。シックハウス症候群と室内花粉症(!)
 じんわりと、縁のほうから攻めていく感じで、ミステリ馴れしている人だったら、謎は比較的簡単に解けてしまうかもしれないけれど、それでも、ここまでぐいぐいと読ませてしまうのはなぜだろう? 東京、秋田、中国にオレゴン、活動範囲も広がり、それにあわせて登場人物も多種・・・とまではいかないか(^^;・・・やはり、林業関係の人ばかりになってしまいますね。ストーリーとミステリのスケールに比べると、犯人がうーん・・・と言う気がするけれど、お薦め。

『枯れ蔵』(新潮文庫) 2000/2/6 UP
【ミステリ】
 初めて読んだ農業ミステリ。
 ショッキングなプロローグは別にすると、謎解きの部分は、かなり早くから先が読めるのですが、物語はとてもしっかりしているし、何より人物がいいです。最後の方は、ちょっぴり辛い部分もあるけれど、ラストページはとてもよい雰囲気。久しぶりに味わう「骨太ミステリ」です。

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中尾佐助

『秘境ブータン』(現代教養文庫)
【ノンフィクション】
 1958年、まだ鎖国時代にあったブータン王国に、日本人として初めて公式に入国し、4ヶ月にわたって探検したときの記録です。花博にも出品されたヒマラヤの青いケシにまつわる著者の思い、ブータンの妻問い婚、門松の話など、コラム的な話も豊富に載っていて楽しめる本になっています。

『農業起源をたずねる旅』(同時代ライブラリー)
【ノンフィクション】
 農業の起源を尋ねて、遠くアフリカの大地を旅した記録です。アフリカの大地で、最初に起こった文明とともに、今の農業の素も生まれていたのですね。消えてしまった文明も謎ですが、同じ素地を持ちながら、それ以上に発達しなかった農業も大きな謎ですね。かつて栄えていたところが、現在は必ずしもそうではない・・・そこに一つの警告を見るべきなのかもしれません。

『栽培植物と農耕の起源』(岩波新書)
【ノンフィクション】
 今私たちが何気なく食べているイネ、ムギ、イモ、マメなどなど、野生のものだったこれらを、栽培植物として改良に改良を重ねてきた遠い祖先の人たちがいます。これは、現在の栽培種から半裁倍を経てさらに時代を遡って野生種を追求したフィールドワークの記録です。著者は、このフィールドワークを通して、中国・雲南高地を中心にアッサムから湖南省に至る半月形の地域(東亜半月弧)に共通する様々な文化要素があることを知り、のちに「照葉樹林文化論」を提唱しました。

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中島らも

『今夜、すべてのバーで』(講談社文庫)
【フィクション】
 お恥ずかしいことながら、初挑戦の作家です。あ〜、もっと早くに読めばよかった。後悔しています。霊安室でのお通夜の場面が衝撃的でした。

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中田耕治

『メディチ家の人びと』(講談社学術文庫) 2002/8/5 UP
【評伝】
 別の本も持っているのですが・・・つい買ってしまいました。内容は同じだけれど、図版がすべてカットされていて残念。ルクレツィア・ボルジアも学術文庫にならないかなぁ?

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なかにし 礼 

『音楽の話をしよう』(新潮文庫) 2004/2/21 UP
【エッセイ】
 読んで得した気分のエッセイです。本当に音楽が好きでないとこんなこと、書けないよなぁ・・・こういう人は、どんなときになっても、最後の最後では、音楽を選んでしまうんだろうなぁ・・・

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中野京子

『かくも罪深きオペラ−スキャンダラスな名作たち』(洋泉社) 2000/2/14 UP
【エッセイ】
 名作と言われるオペラと、そのオペラを創った作曲家の物語。
 なんだかものすごぉ〜く「誇張」して書いてあるような気もするけど、でも、「本当にこうだったんだわ・・・」なんて考えると、思わず吹き出しそうになってしまう(笑)
 愉しい本で〜す。

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長野まゆみ

『鳩の栖(すみか)』(集英社文庫) 2001/5/9 UP
【フィクション】
 小さく丸めた掌の中で、そっと温めておきたいような短編が5編収録されています。最後の2編は連作。

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中丸美繪

『喜遊曲、鳴りやまず−斎藤秀雄の生涯』(新潮文庫) 2002/9/17 UP
【伝記】
 数多くの名音楽家を育てた希代の音楽教育者・斎藤秀雄の評伝。読んでいるだけでも「恐怖のレッスン」が味わえる究極の本、才能がなかったことに思わず感謝してしまいます(笑)
 それでも、ついていけるのは、音楽が好きだから。こんな人こそ不世出なのでしょう。

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中村彰彦 

『名君の碑(いしぶみ)』(文春文庫) 2003/8/23 UP
【歴史もの】
 はっきりと伝記と言い切ってしまうにはどうかと思えたのと、歴史好きだったからたまたま手にしたので、こんなジャンルになってしまった・・・歴史ものは、たいてい本の厚みが並大抵じゃないけれど、これもそう。たぶん、普通の小説だったら確実に上下本になっていたはず。
 ねじくれた心の持ち主になってしまったとしても、何の不思議もない保科正之が、これほどに「足るを知る」人物になれたのはどうしてなんだろう? それでいて、どの時点かで向上を忘れて、その場に止まってしまうこともなく・・・自らの分を知り、弛まず努力し、能う限りの頂上を目指した彼の生き方の根本は、どこから生まれてきたのだろう? どうやって育まれてきたのだろう? この本が与えてくれる知識の断片だけでは物足りない気がする・・・

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中村勘九郎

『中村屋三代記 小日向の家』(集英社文庫)
【ノンフィクション】
 歌舞伎のことはあんまり良く知らないのですが、勘九郎と吉右衛門の二人は大好きなので、この関係の本が出ると必ず買ってしまいます。楽屋裏話・・・みたいなのが多くて、とても面白い本です。歌舞伎もこんな風に気軽に観劇できるといいのですが、なかなかそうはいかないようですね。

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中村吉右衛門

『半ズボンをはいた播磨屋』(PHP文庫)
【エッセイ】
 大好きな鬼平の自伝的エッセイ。本屋さんに平積みされているのを見つけるや否や、飛びつくようにして買ってきました。
 ユーモラスな語り口でとても読みやすい愉しいエッセイです。こんなお父様だったらいいなぁ・・・(笑)

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二階堂黎人

『吸血の家』(講談社文庫) 1999/9/8 UP
【ミステリ】
 はじめて読んだ二階堂蘭子シリーズ。時代背景が、現代のような、そうでないような、なんだかちょっと不思議な感じ。こういうタイプのミステリは好きなはずなんだけど、このシリーズをまた読もうという気にはなれない・・・。最初に読む作品としてはまずい選択だったのかも(笑)

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西川 治

『イタリア半島「食」の彷徨』(小学館文庫) 2000/3/5 UP
【エッセイ】
 カメラマン&料理人の著者が食べ歩いた本場イタリアの美味しい食事の数々。
 読んでいると、本当にイタリアンが食べたくなってきます(笑)
 写真もたっぷり載っているし、レシピもあるので、文庫本だけれど、お料理の本としても使えるかな?

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西川和子 

『スペインフェリペ二世の生涯〜慎重王とヨーロッパ王家の王女たち』(彩流社) 2005/10/1 UP
【ノンフィクション】
 久しぶりの歴史もの。フェリペ二世といえば、こんなに慎重な王様だったのね。。。と、目からうろこ。なんとなく、もっと悪いイメージがあった(←しっかり、先入観)
 オペラ「ドン・カルロ」では、ちょっと可哀想な年取った王様として描かれていたけれど、あのときの王妃様が亡くなった後にも、もう一人新しい妃を迎えていた、と知って、可哀想さはいっぺんに吹っ飛んでしまった(爆)

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21世紀研究会

『人名の世界地図』(文春新書) 2001/4/15 UP
【?】
 近頃急に気になるようになった人名についての本を見つけてしまったので、思わず衝動買い。名前がどんな意味を持っているのか、どんな道を辿ってきたのか、まつわる話をいろいろと楽しめます。人が移動するのにつれて、名前も移っていくんですね。。。

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沼野正子

『今宵も歌舞伎へまいります』(晶文社) 2001/7/4 UP
【エッセイ】
 歌舞伎に興味はあるものの、観にいく機会はなかなかない(^^;。高校生のころ、学校から観にいったのが最後では?(爆)
 吉右衛門といえば鬼平・・・という一文にドキリ。それって、まさしく、私のことだぁ(笑)。とはいえ、テレビで観るのが精一杯かな 今のところは。そんな私を少しは歌舞伎に近づけてくれた本です。

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野上弥生子

『欧米の旅(上中下)』(岩波文庫) 2001/11/10 UP
【紀行】
 第二次世界大戦前のヨーロッパとアメリカを旅した記録。日記のようでもあり、書簡風でもあり、旅の間はもちろんのこと、出発する前の種々がまた面白く、興味深い。
 一生のうちに、一度でよいからこんな風に旅してみたい・・・ひとくさり読んではため息をつき、ため息をついてはまた読み、まだ見ぬ景色を想像したり、出かけたときのことを思い出したり、読み終わるのがもったいなくて、いつもに似合わず思いっきり時間をかけて読みました。

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野口 卓

『ステージを支える匠たち〜そしてオペラの幕が上がる〜』(ヤマハミュージックメディア) 2003/10/7 UP
【インタビュー】
 オペラの内幕をちょっぴり覗いてみたいなぁ・・・と思っていた時に見つけた本。衣装デザイナー、照明デザイナー、音響デザイナー、大道具、小道具の各作り手たちが、自らの作品への熱い思いをぶちまけてくれています。見えないけれど、本当にいい仕事だなぁ・・・と思います。興味本位だけでいいのなら、小道具って作ってみたいなぁ(笑)

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野々村 馨 

『食う寝る座る永平寺修行記』(新潮文庫) 2002/9/26 UP
【ノンフィクション】
 あるとき突然、一人の男が出家を思い立った。仕事も恋人も捨てて。
 何かあったんだろうなぁ・・・とは思うものの、目は永平寺の山門をくぐろうとするその瞬間から、罵倒され、時に殴られながら、あらゆるものに付きまとう厳格な作法を、頭ではなく体に叩き込まれる、修行と呼ぶよりはむしろ「リンチ」とでも呼びたくなるような生活から離すことが出来ない。
 そういえば、以前、観光で訪れたときも、最初に集められた広間に出てきたお坊さん(雲水さんというのですね)が、正座がきつくてもぞもぞしていた人たちに、いきなり怒鳴りつけたので、「うわ〜、怖いところ」と思ったけれど、中にいるともっともっと何倍も厳しいんだ(笑)
 それにしても、トイレの中にまで、作法があるなんてびっくりです(^^;
 おまけに、こういう世界には、お坊さんの修行をしなければ入山できないと思っていたんだけど・・・いきなり、入ってゆくことも出来るのね。。。

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野村 進 

『救急精神病棟』(講談社+α文庫) 2007/6/3 UP
【ノンフィクション】
 取材3年間のノンフィクション作品。日本人入院患者の4人に1人が、精神的な病を抱えての入院中、ということにショックを受けた。そんなにも、精神を病んでいる人が?

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野村ひろし

『目でみるグリム童話』(ちくまライブラリー)
【フィクション】
 1枚絵の本です。1枚絵というのは、簡単にいうと、絵本を1枚の紙にしたようなもの。この本には、グリム童話から抜粋したお馴染みの童話の1枚絵が描かれています。本が小さいうえ、原画がとても細密に描かれているので、かなり見にくいのですが、きれいで読んでいてとても楽しい本です。それぞれのお話のシノプシスも載っています。

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