最終更新日:2007年10月16日
『グズをなおせば人生はうまくいく』(だいわ文庫) 2006/8/31 UP
【エッセイ】
仕事をしている時には、それほどグズだとは思っていないのだけど、基本的にはグズな私(笑)、この辺で改めて自分を見つめなおすのも良かろうと思って手にした本。「う〜ん、なるほどぉ〜」と言うところがたくさんあって、とても楽しかったです。
『骨は自分で拾えない モタさんの死の心得』(集英社文庫) 2004/11/4 UP
【エッセイ】
一時期は、死を考えるなんて「不健康」だと思っていたこともあったけれど、どんな人でも、決して避けて通ることの出来ない道の行く果てが「死」だと思えば、やっぱり、まったく考えない、なんて、良くないことだと思う。今、生きている・・・そのことを意味を考えずに生きていくことが出来ないように。
死を近いものとして捉えることは出来ないけれど、それでも、手のひらの中に、いつも「死」を感じていたい。
『段取り力 うまくいき人はここが違う』(ちくま文庫) 2007/4/21 UP
【エッセイ】
「なるほど〜」と思うところがたくさん。無意識のうちに同じようなことを考えてやっているんだなぁ・・・と、思わず納得。
『待っていてくれる人』(角川文庫) 2007/6/3 UP
【エッセイ】
こうして、とても活動的だったあなたを見ると、今、同じこの世界に、もはやあなたが「存在していない」ことが、信じられなくなる。
『ウェルカム・ホーム!』(新潮文庫) 2006/12/23 UP
【フィクション】
誰も待っていない家に帰る・・・それが一番淋しいことだ。「お帰りなさい」・・・そう、言葉でなくてもいい、ただ、「お帰りなさい」と伝えてくれる眼差しだけでもいい・・・それがあるからこそ「家(ホーム)」なのだと思う。
『ありがとう』(角川文庫) 2005/10/1 UP
【エッセイ】
過ぎてゆく時間は早い。生きていても、死んでいても。時間だけはどんどんと流れ去ってゆく。死んでしまえば時が止まるなんてことはない。そう思いたい。でなければ、こうして生き残っていることがもっともっと辛くなる。
『かわいい子には旅をさせるな』(大和書房) 2005/1/8 UP
【エッセイ】
死の直前まで書き続けられていたエッセイ。最後のエッセイ集。
年末年始の新聞で、物故者の記録の中に、鷺澤さんの名前を見つけたとき、「あ〜、本当に、彼女は亡くなってしまったんだ・・・」と思いました。今でも、また、新しい本が出版されそう・・・そんな気持ちになります。
なぜ? と問うことは無駄だと知りつつ、それでも問わずにはいられない。
鷺澤さん、あなたは、あなただけの場所を、見つけられたのでしょうか?
『ビューティフル・ネーム』(新潮社) 2004/7/3 UP
【フィクション】
キーワードは「名前」
それが、彼女にとって、どのような意味を、どのような重みをもっているのか?
未完で残された小説を含む、この3連作のタイトルに、「ビューティフル・ネーム」と名付け、拘ったことから、少し、想像できるような気がする・・・それは、おこがましいことだとは思うけれど・・・片鱗を分かったような気でいて、その実、ちっとも理解できていない、わかってもらえることなんて、あり得ない・・・そう思うこともまた、余計なお世話、なのだ。
なぜ?
そう問いかけるのは止めよう。
私に出来るのは、あるがままを受け入れること。
改めてご冥福をお祈りいたします。
『失恋』(新潮文庫) 2004/3/17 UP
【短編集】
短篇、と言うにはちょっと長めのもあるけれど、失恋をテーマにした4作品が収録されています。
あ〜、どうしてこういう落ち込んでいるときに、こんな「失恋」なんてテーマの本を読んだりするんだろう? 私って、もしかしたらマゾだったのかなぁ・・・と一瞬考え込んでしまった。
『ウチにいないぞ、俺! サギサワ@オフィスめめ 方言バトル編』(角川文庫) 2002/12/4 UP
【日記?】
公式ホームページで更新されている日記の文庫化。最近は、結構リアルタイムでも読んでいるのですが、やはり、まとまった形だと読みやすいです(爆)
『コマのおかあさん』(講談社文庫) 2002/2/18 UP
【エッセイ】
(爆)(爆)(爆)可笑しい、可笑しすぎるぅぅぅ
でも、一度でも犬を飼ったことのあるものとして、文字を読むだけで、「あ〜、きっと、<あんな>顔してるんだろうなぁ」と思えて、とっても幸せな時間を過ごしました。
『でんでん虫国創立! サギサワ@オフィスめめ 建国編』(角川文庫) 2001/7/10 UP
【日記?】
鷺沢 萠さんの公式ホームページで毎日更新されている(?)日記の文庫化。表と裏のページがあり、どっちも面白いのですが、特に裏がお勧め、ではないでしょうか(^^;。愛音は、裏の主わたべさんのファンです。鷺沢さん、裏切るつもりはないけれど・・・ごめんなさい。その代わりと言っては何ですが、日記はネットで読むよりも本を買って読む方を優先してます(笑) リアルタイムでないのが悲しいけれど・・・
『サギサワ@オフィスめめ』(角川文庫) 2000/11/18 UP
【日記?】
鷺沢萠公式サイトに載っている日記が出版されました。じっくり読み返すと、抱腹絶倒(爆)。こういう日常を生きていくって、凄いなぁ・・・エネルギーがいるだろうなぁ・・・(^^;
美容院に行くのは面倒だなぁ・・・っていうのには、またまた同感だけれど(愛音も美容院に行くのはあんまり好きじゃない。だからロングにしているってわけではないのですが・・・)、お風呂はなぁ・・・お風呂はいいと思いますよ〜〜〜。
『君はこの国を好きか』(新潮文庫) 2000/4/15 UP
【フィクション】
この人の本は、やっぱり、韓国ものが一番なような気がする。少なくとも、私には一番ぴったりと来る。こういういろんなことを考えずに済むことって、果たして本当に幸せなことなんだろうか? ちょっぴり自虐気味に考えながら、やっぱり、日本に、日本人として生まれたことの幸せを痛感する。オリジナリティを求めてゆくって大変なんだろうなぁ・・・きっと、予想できる以上に。
『バイバイ』(角川文庫) 2000/4/15 UP
【フィクション】
文庫でこんなに薄っぺらで、おまけに字も大きくて字間も広くて、それで内容が詰まっていなければ怒るところなんだけど、さらっと読めて、その実、あとからもわぁ〜ん・・・と言う感じで、いろんな感情がもこもこしてくる。
『夢を見ずにおやすみ』(講談社文庫)
【フィクション】
3つの短編が収録されています。いつもながら、キャラクターが生きていていいです〜(^o^)。場面設定には、はじめの頃は「なんだか凄い修羅場をくぐってきたんだろうか・・・?」と思わせて、ちょっとびっくりだったんですが、近頃ではさすがに慣れてきました。
『私はそれを我慢できない』(新潮文庫)
【エッセイ】
あ〜、おもしろかった(笑)。読み終わって「気分はさわやか〜」です。東京の人だけど、関西のイントネーションで読んでいて、ちっとも違和感を感じない本です。あとでもう一回読もうっと。
『Fー落第生』(角川文庫)
【フィクション】
Fが落第だなんていつ決まったんだろう? 十人の人がいれば十通りの生があるのは当たり前で、なのに、どうして、「人生の落ちこぼれ」なんていう人が存在するんだろう? ちょっと踏み外した道に戻ることはとても難しい・・・そういうことをきちんとわかっている人が落第生だなんて、誰がそんなことを言えるだろう? 道を踏み外していなくても、全然わかっていない人のほうこそ落第だよね。そういう人にはなりたくない・・・けれど・・・もう、なってしまっているかもしれない自分。
『ケナリも花サクラも花』(新潮文庫)
【エッセイ】
この身体を流れている「血」。普段考えることはほとんどないけれど、同じように生活している人々の中に、「そのこと」をどうしようもなく深く、重く見つめている人がいる…。それが事実だと知ってはいても、こうして目の前に突きつけられると、やはり少し愕然とします。私の友人たちは、ごく当たり前の顔をして本当の名前を名乗っていたけれど、そこに至るまでの気持ちを考えてみたことはありませんでした。
『照葉樹林文化の道』(NHKブックス)
【ノンフィクション】
照葉樹林文化論の入門書としてお薦めの一冊です。
『だからオペラは面白い:舞台裏の本当の話』(世界文化社) 2000/12/12 UP
【エッセイ】
エッセイとノンフィクションの中間あたりかなぁ・・・どっちとも言いがたいけれど、世界でも一流のオペラハウスの引越し公演を成功させた凄腕のプロデューサーが書いたオペラ裏話。プロデューサーには注目したことがなかったけれど、書いてある公演を見てみれば・・・「あ、これ、この間の・・・」「あ、こっちも・・・」とか「あ、これは観にいった」などなど・・・本当にためになる本です。オペラって、何処から切ってもこんなに面白いんですね〜。
『浮気な国王フェリペ四世の宮廷生活』(岩波書店) 2005/10/10 UP
【歴史】
落日に向かう王国に生きた一人の国王。こういうとき、賢帝か、あるいは、賢臣の一人でもいたら・・・しかし、歴史に「もしも」はない。悪い方向へ向かうときには、これほどまでにすべてが、同じ方を向いてしまうのだろうか。
『カルチェ・ラタン』(集英社文庫) 2003/8/24 UP
【フィクション】
どこまでが本当(史実)で、どこからが嘘(フィクション)なのか・・・それとも全部想像? よくわからないけれど、とにかく惹きつけられる歴史小説。途中、少々イライラしないでもないけれど(^^;
『王妃の離婚』(集英社文庫) 2002/6/15 UP
【フィクション】
3年ほど前の話題作ですが、ようやく文庫に落ちたので、読めました(笑)
面白い! 少しでも読みかけていたなら、きっと、文庫じゃなくても買ってしまったでしょう。途中の駆け引きも、ラストの落ちも最高。
『物書き同心居眠り紋蔵』(講談社文庫)
【フィクション】
講談社の文庫雑誌、インポケットに連載中の短編集。テレビでもやっていますね。テレビの方はイメージが今一つ合わないので見ていませんが、連載小説の方は毎月楽しみ。単行本も早く文庫にならないかな。
『光る砂』(講談社文庫) 2001/9/15 UP
【短編集】
日常のちょっとした謎を集めた連作短編集。ほっとするミステリです。ときどき、こんなのが読みたくなるんですよね。ミステリにほっとするって言うのも可笑しいけど(笑)
『トニーとサリーの小さな小さなオペラハウス』(講談社) 2003/5/6 UP
【ノンフィクション】
オペラで検索してヒットした本。そこに見つけたのはオペラだけじゃなかった・・・
アメリカへ行きたいと思ったことはないけれど、いつか、ニューヨークへ行くことがあったなら、メトロポリタンよりもむしろ、アマト・オペラへ出かけたい。
『深夜特急1 香港・マカオ』(新潮文庫) 2000/4/15 UP
【紀行】
単なる紀行じゃない香港を読んでみたかったので買ってしまいました・・・というか、本当は、持ち回り決裁の途中で、「ちょっと時間つぶしてきてくれる? その間に内容読ませてもらうから」とか言われてしまって、ほかに行くところもなく、何気なく足を運んだ本屋さんで買ってしまったんですが・・・。
なんか凄い!としか言いようのない旅に圧倒されてしまいました。こういう旅をしたいと思っていたら、きっと、「男性に生まれたかった」とか思うのかもしれないけど、これは、どう考えても私の旅のスタイルとはかけ離れすぎているので、ただ興味だけで「ふむふむ」と言って読めてしまった。続きも読もうと思っています。ちゃんとロンドンまでたどり着けるのかなぁ。だとしたらどのくらいの時間がかかったんだろう?
『女人の寺』(廣済堂文庫) 2002/4/30 UP
【歴史紀行】
歴史上の女人にまつわるお寺の話がいろいろ。ところどころに入るフィクションと紀行のみに終わらない「何か」が強く心に訴えかけてくる本です。
『ローマ人の物語29〜31 終わりの始まり(上中下)』(新潮文庫) 2007/9/17 UP
【歴史】
五賢帝時代の最後を飾り、中でももっとも賢帝の誉れ高かったマルクス・アウレリウス帝からその後の内乱時代とローマ帝国が斜陽へと進んでいく時代。
なんといっても一番驚いたのは、哲人皇帝としても有名で、誰からも異論なく「賢帝」といわれている皇帝が、実際にはそれほどではなかったのかもしれない・・・と言う点。たしかに、こんな風に読んでみると、人柄は良かったのかもしれない(そして、そのための努力も惜しまなかった)が、彼は、言われているほどの「賢い」人ではなかったように思える!(笑) まあ、ある意味では、いろいろと気の毒なことも多いし、決して「ばか」ではなかったようだけれど(^^; 何にしても、人生って言うのは、自分の思い通りにはならないものです(爆)
『ローマ人の物語27〜28 すべての道はローマに通ず(上下)』(新潮文庫) 2006/10/9 UP
【歴史】
今の流行「インフラストラクチャー」を最初に考え、実践したのがローマ人だった・・・というのは、何だか逆説めいていてとても愉快です。ローマ人というのは、なんと言う人材だったのだろう。彼らの考え方の柔軟さ。私たちが見習うべきことはたくさんある。今を生きるためには、歴史をこそしっかりと学ぶべき、ハイテクも良いけれど、その前に「知らなければならないこと」がたくさんあるということを、私たちは心に深く刻むべきなのだ。時の流れはそれを許してくれるほどゆっくりではないけれど。
『ローマ人の物語24〜26 賢帝の時代(上中下)』(新潮文庫) 2006/9/17 UP
【歴史】
ローマに「黄金の世紀」と呼ばれる全盛時代をもたらした5人の賢帝のうち、最初の3名の業績を追った巻。著者いわく、悪い皇帝たちよりも、賢帝たちのことを書くほうが難しいらしい・・・というのも、悪い人たちのことは、誰もが悪口を言いたくてか、どんどん研究書が出るらしいのだけれど、いわゆる「賢帝」たちときたら、「あの皇帝は賢帝だった」程度の高評が残るくらいで、実際に、彼らの何がそういう評価を下す結果となったのか?と言うあたりが見えてこないらしい(^^;。ま、そういうものかもしれないなぁ・・・と思いつつ、読んでいても、確かに面白くない・・・カエサルみたいな英雄とか、思いっきり悪者とか、そういう人が出てくる方が楽しんで読める(爆)
マキャヴェッリによれば、リーダーに不可欠なのは、「力量」「好運」「時代への適合性」の3条件だそうだが、この初期の賢帝3人は、3人3様にこの条件を備えていたようだ。個人的には、安定期にこの3条件を備えていたアントニヌス・ピウス帝が一番好き。それは彼の言った次の言葉が気に入ったから・・・「責任を果たしていないものが報酬を貰いつづけることほど、国家にとって残酷で無駄な行為はない」・・・まったくそのとおりだと思う。
そして、哲人皇帝とも呼ばれるマルクス・アウレリウスが残した言葉・・・「私が父から学んだこと−決断を下す際の、慎重、穏健、それでいて確固とした持続性。社会的名声への軽蔑。仕事への愛と忍耐。公益に利するならば、いかなる提言にも耳を傾ける態度。各人の業績に報いる際に示した、公正な評価。厳しく対したほうがよいか、それとも寛容な態度で臨むべきかを見事により分けた、経験を踏まえての人間性への洞察力。・・・」このように言われる父こそ最高だ。
『ローマ人の物語21〜23 危機と克服(上中下)』(新潮文庫) 2005/10/22 UP
【歴史】
「悪名高き皇帝たち」というタイトルだった前巻よりも、ここに出てくる皇帝の何人かの方がずっと「悪い」ような気がするなぁ(笑)。それよりも何よりも、一番「そうだ!」と納得したのは、前書きのこの部分・・・「中間と下部がダメになったら、いかに上部ががんばろうと何をやろうとダメ、ということである。反対に、中と下の層が充分に機能していれば、少しばかりの間ならば上層部の抗争で生まれた弊害も吸収可能、ということでもある。」・・・本当にそうだ。だけれど、その「少しばかりの間」ってどのくらいなんだろう?
『ローマ人の物語17〜20 悪名高き皇帝たち(1〜4)』(新潮文庫) 2005/9/4 UP
【歴史】
ローマに帝政を築いた初代皇帝アウグストゥスの後を継いだ、2代目のティベリウスから5代目ネロまでを描いた歴史絵巻。「悪名高き皇帝たち」と言うタイトルがついているけれど、読んでいると、どうして「悪名高き」と言われなきゃならないのかわからない。特に、2代目のティベリウスと4代目のクラウディウスなんて、むしろ「賢帝」だと思うのに・・・結局、庶民受けするような派手なパフォーマンスをまったくせず、とにかく地道に国を治めつづけた、というのが不人気の理由らしい。実にかわいそうなものである。
意外だったのは5代目のネロ。ネロこそ「悪名高き皇帝」に恥じない皇帝だと思っていたけれど、少なくとも最初の数年は、それなりに善政をしていたと言うのが驚き。その後にしたって、悪意は感じられない。
『ローマ人の物語14〜16 パクス・ロマーナ(上中下)』(新潮文庫) 2004/11/3 UP
【歴史】
うーん・・・カエサルほど魅力がないなぁ・・・やっぱり(笑)
好感が持てない・・・と言うほどでは無くなったけれど、なんというのか、予想外の出来事がなくて、面白くない。まじめすぎるのも考えもの、なんだろうか??? 歴史って奥が深い・・・と言う感想は的外れか・・・(爆)
『ローマ人の物語11〜13 ユリウス・カエサル ルビコン以後(上中下)』(新潮文庫) 2004/10/6 UP
【歴史】
活躍し始めた・・・と思ったら、あっという間に最後を迎えてしまった(^^;
全部で6巻ものになっているけれど、最後の1巻では、生きているカエサルには会えず(爆)。カエサルが選んだ後継者だけど、オクタヴィアヌスには、あまり好感が持てないなぁ。
『ローマ人の物語8〜10 ユリウス・カエサル ルビコン以前(上中下)』(新潮文庫) 2004/9/11 UP
【歴史】
ついに登場、ジュリアス・シーザー!
今回「目からうろこ」だと思ったのは、ユリウス・カエサルって、若いときから大活躍していたのだと思っていたのに、実際にはそうじゃなくて、40歳になってから目立って活躍し始めた・・・ということ。なんとなく「若い英雄」だと信じていたのに・・・そうして、作家としての力量も並々ならぬものがあるそうなので、「ガリア戦記」を読んでみたいと思っている。
『ローマ人の物語6〜7 勝者の混迷(上下)』(新潮文庫) 2002/9/17 UP
【歴史】
ポエニ戦役に勝利して、名実ともに大国となったローマ。勝者ゆえに、今度は内なる敵に立ち向かうときがやってきました。次から次へと現れる有能な人物。国家が上昇期にあるときには、こんなにも、次から次へと人材が現れてくるものなのか・・・ヴェネツィアの物語を読んだときにも感じたけれど、本当に、尽きせぬ泉のように、人が立ち現れるのだ。 あとからこうして、歴史を紐解ける楽しさは、何ものにも変えがたい。第1期文庫刊行はこの巻まで。第2期は来年だというから待ち遠しい。
『ローマ人の物語3〜5 ハンニバル戦記(上中下)』(新潮文庫) 2002/7/4 UP
【歴史】
3巻とも、ほぼ前編にわたって、ローマとカルタゴとの戦争、ポエニ戦役のお話です。大人になったばかりのローマの前には、厳しい試練が待ち受けていた・・・
読み始める前には、なんとなく、ハンニバルに味方するような気分でした。ローマが主人公の本なのに。読み始めてみると、ふつふつと煮えたぎってくるのは「ハンニバル、憎し!」(笑)。私自身はローマ人でもなんでもないのに、「がんばれ!」と声援を送り、「ほら、またぁ。何してるのよぉ」とがっかりしたり。「海の都の物語」を読んでいるときも、しっかりヴェネツィア応援団になっていた自分に気づきました。この著者の本は、引き込まれてゆくだけではなく、自分もその場に一緒にいたい、そんな気にさせます。
『ローマ人の物語2 ローマは一日にして成らず(下)』(新潮文庫) 2002/6/29 UP
【歴史】
ローマは都市から国になりました。ようやく、大人になった、という感じでしょうか・・・次はいよいよカルタゴとの戦争に突入、だよなぁ?
『ローマ人の物語1 ローマは一日にして成らず(上)』(新潮文庫) 2002/6/24 UP
【歴史】
待ちに待っていた「ローマ人の物語」がついに文庫化!
わくわくしながら読んでいます。
残念なのは、あまりにも薄いこと。著者なりのこだわりがあってのことですが・・・この薄さだったら、わざわざ分冊にしなくても・・・と思うのですが。だって、文庫本を持ち歩くほどの本好きであれば、小さなハンドバッグではなく、ちゃんと本の入る大きさのバッグを持っているんじゃないかと思うんですよね(^^;
『愛の年代記』(新潮文庫)
【エッセイ】
ここに収められているお話は、必ずしも「愛」にまつわるものばかりではありません。フィクションなのかノンフィクションなのか・・・一見見分けのつかないものばかりですが、著者が歴史物を書くとき、丹念に文献を読み込む姿が思い描かれます。行間から年代記への愛が感じられる本です。
『イタリアからの手紙』(新潮文庫)
【エッセイ】
作家に惹かれたのが先かイタリアに惹かれたのが先か。ひたすら文庫化を待ち、一冊ずつ読む楽しみはこの人の本から得たように思います。後は「ローマ人の物語」だけかな。あ〜、イタリアもいいよなぁ。
『サイレント・マイノリティ』(新潮文庫)
【エッセイ】
こういう生き方、してみたいなぁ・・と思わせるような人々がたくさん出てきます。人に来迎せず、迷惑をかけずに・・・というのは容易くはできないことですが。
『最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙』(講談社文庫) +
渡辺 孝 2007/7/18 UP
【ノンフィクション】
毎年、今頃になると本屋さんに平積みされる内容の本。単純に、「戦争はいけない」と反戦を叫ぶよりも、こういう地道な活動こそが、真実を告げると思う。
それにしても、アメリカやオーストラリアなどの軍では、戦時中も、「諜報活動」の一つとして、戦場に遺された僅かな日記や手紙からも、日本人を知ろうと、翻訳した資料を作成し、それをずっと公文書館などの公的な機関に残している、その姿勢というか、やり方に目を見張る思いがする。同じ時期の日本では、もっと幼稚なことしかしていない。これではまるで、大人と子供が言い争いをしているようなものだ。負けたのも当然といえば当然、そんな負の結果を、多くの罪もない市井の人々が負うことになってしまった・・・そのことを、戦争を始めた上の方の人たちは、いったいどんな風に感じているのだろうか?
『日曜日の夕刊』(新潮文庫) 2002/7/18 UP
【短編集】
なんでもない、日常生活のひとコマ・・・だけど、それがいくつも集まると、こんなに爽やかに懐かしい。1編読み終わるたびに、ほぉっと小さなため息をつき、熱い緑茶をすすりたくなる珠玉の短編集。
『寄り道ビアホール』(講談社文庫) 2002/4/1 UP
【エッセイ】
小説は好きなんだけど、初めて読んだエッセイは好きになれそうにない・・・
気分はエッセイを読みたい感じが続いているのに、たまたま選んだ本に失敗すると、ちょっとショック。
『死神』(文春文庫) 1999/11/11 UP
【フィクション】
生きること・・・そのものを見つめるような連作短編集です。社会の底辺の人たちを扱っているけれど、実際に、行き方を問われているのは、その人たちよりもむしろ、手を差し伸べている私たちのほうです。どの話も、フィクションだとわかっていても、思わず深く考えさせられてしまう・・・。
『カノン』(文春文庫)
【ホラー】
深いチェロと鋭いヴァイオリン・・・全編がバッハの音色で溢れた魅惑的なホラー小説です。ホラーと言ってもそれほど怖くありませんのでご安心を・・・。この本では、ストーリーを離れて他のことを考えていました。「上手だけど、感動しない」−この一節はことに強烈な印象を与えます。感動しない、あるいは、感動を与えない演奏をする=演奏家には向いていない、けれど、技術だけは天から与えられているのだ・・・「わたし」を呼ぶものは、帯にあるような「使者が奏でる旋律」ではなく、才能だけを与えられたものの魂のような気がしました。
『徳川将軍家十五代のカルテ』(新潮選書) 2005/6/4 UP
【ノンフィクション】
病状よりも、身長のことが面白かった。なんとなく、テレビで見る時代劇の通りの人物を、思い描いていたのだ・・・と言うことがわかって(爆)。
『玄い(くらい)女神』(講談社文庫) 2000/7/30 UP
【ミステリ】
桜井京介シリーズ。
謎のメインは過去の話で、こういう設定は好きなんだけど、登場人物がちょっと気に入らないかなぁ(笑)
『未明の家』(講談社文庫) 2000/1/24 UP
【ミステリ】
建築探偵桜井京介シリーズの第1作。1作目なので、登場人物たちの背景が、まだまだ謎。あとがきを読むと、これからおいおいわかっていくみたいで楽しみですね〜。
謎解きを楽しむよりも、人間を楽しめる1冊です。
『祝福の園の殺人』(講談社文庫) 1999/8/17 UP
【ミステリ】
本筋のミステリよりも、探偵役の正体のほうがもっとミステリのような気がする・・・。そして、なぜ犯人がこんな犯罪を犯したか、よりも、殺された被害者たちの一人の行動のほうが理解できないそ・・・と、思ってしまいました(^^;。一気に読んで後腐れがない・・・あぁ、こんな感想ってだめ(笑)
『猿を探しに』(新書館) 2001/3/28 UP
【エッセイ】
息抜きのつもりで読んだ・・・実際、本当に本当の息抜きになったので、なんだか肩のあたりがすっきりした(笑)
頭の中がどうしようもなく固まってきて、首が廻らないほど凝ってしまったときにお薦め。
『愛の見切り発車』(新潮文庫) 2000/6/14 UP
【エッセイ】
あ〜、だめ(笑)。こういう本を読むと読みたい本がドバッと増えちゃうのよね・・・ふと気づくと、気になる本が載っているページの片隅にしっかりと折り目がつけられていて・・・(笑) もっとも、最近は、読みたい本のリスト作成をサボっているから、本屋さんに注文を出す日はまだまだ先になると思うけど。
『死ぬゆく妻との旅路』(新潮文庫) 2004/7/16 UP
【ノンフィクション】
読んでいると無性に腹立たしくなった・・・
これを読んで涙を流すことなんか出来ない。
バカ!・・・大きな声で言ってやりたい。
だけど・・・人間って、どこかでこんなバカな部分を残していた方がいいんだよね。人から見ると、「あぁ・・・こんなバカなこと・・・」って思われても、そんな部分がどこかにきっと、あるんだ・・・誰にだって。
それは妥協でもなんでもない・・・ようやく、そう思えるようになった。でも、まだ、心のどこかでは、「それは妥協だ。そんなことは赦せない」と叫んでいる自分がいる。
『12皿の特別料理』(角川文庫) 2000/1/10 UP
【フィクション】
12品のお料理をテーマにした短編集。出てくるお料理は、簡単で手間はかからないけれど、郷愁を感じさせるものや、「普通の素人は作らないよぉ」というような難しいレシピまでいろいろですが、このお話を読んで、そのとおりに作っていくと、読み終わる頃にはちゃんとした一品が出来上がっているに違いない・・・と、思います。小説なんだけど、料理の本でもある、なかなかお買い得な本です(笑)
『やっと名医をつかまえた〜脳外科手術までの七十七日』(新潮文庫) 2002/4/6 UP
【エッセイ】
本屋さんの店先で、手に取った本。最近では珍しい・・・なんてことを司書が言っていたらいけませんねぇ(爆)
しかし、著者は実に運がいい! まあ、運というものは、半分以上は本人が呼び込むものだと思うんですけど、著者の場合、この行動力がその力の源でしょうね。最初のお医者さんにかかったままだったら、おそらく無事に生還してはいないだろう・・・と思えるだけに貴重な証言です。
『幕末インテリジェンス 江戸留守居役日記を読む』(新潮文庫) 2007/10/16 UP
【エッセイ】
少々小難しげな本なのですが、思わず笑えるようなところがたくさんあって、意外にすっきりと読めました。いつの世も、宮仕えは辛いのですねぇ(しみじみ・・・)
『両性具有の美』(新潮文庫) 2003/3/28 UP
【エッセイ】
こういうテーマから読むと、源氏物語も違って見えるんだ・・・もちろん、源氏物語のお話ではなく、美しい愛の形を語ったものなのですが・・・
自分だけでは決して見ることのない角度から、何かを見るということの大切さを感じる本。
『西国巡礼』(講談社文芸文庫) 1999/7/1 UP
【紀行】
西国三十三ヵ所巡りの旅を書いた紀行文ですが、お参りする札所のことよりも、そこにゆかりのある昔の人のことや美しい眺めなどの話が多く書かれていて、巡礼に興味が無くても面白く読めました。白州さんの文章は、しっとりとしていて、眠れない夜などにページを繰ると、心がほっと一息つくのがわかります。
『修羅の夏』(創元クライム・クラブ) 2004/2/21 UP
【ミステリ】
なんだかほんわりとした捕物帳。ミステリよりも、もどかしいような淡い恋心の方にずっとずっと惹かれてしまう。このままシリーズになってくれたらいいな。

