最終更新日:2008年1月1日
A・H・Z・カー(Carr, A.H.Z.)
『誰でもない男の裁判』(晶文社) 2004/8/27 UP
Collection of stories "The trial of John Nobody"
【短編集】
なんだか不思議な感じの短編集。面白いのかそうじゃないのか、よくわからない(爆)
フレッド・カサック(Kassak, Fred)
『殺人交叉点』(創元推理文庫) 2000/9/28 UP
Nocturne pour assassin
【ミステリ】
エスプリの効いたフランスミステリが2作品。読み終わった瞬間の、あの「ドキドキ感」がたまらない。
どちらかというと、フランスミステリは苦手ですが、これはお薦め! 絶対にお薦め!!
ジェラルド・カーシュ(Kersh, Gerald)
『壜の中の手記』(晶文社) 2003/4/18 UP
The Oxoxoco bottle and other stories
【フィクション】
晶文社ミステリといういつの間にか出来ていたシリーズの中の1冊ですが、この本はミステリというよりもどことなく不気味な感じの物語が詰まっています。他のラインナップを見てみると、本当にミステリシリーズなんだけど・・・
レイチェル・カーソン(Carson, Rachel L.)
『潮風の下(もと)で』(宝島社文庫) 2000/11/1 UP
Under the sea-wind
【フィクション】
「沈黙の春」の著者、レイチェル・カーソンの処女作。海鳥や魚たち、カニやイカなどなど、海の棲む生き物たちを描いた素晴らしい本。それぞれに、学名などからとられたふさわしい(美しい)名前がついていて、彼らを主人公にしたおとぎ話を読んでいるようだけれど、これが本当の生き方なんだろうなぁ・・・と思うと、たくましい生存競争にもつい、弱い方に「がんばれ!」と声をかけたくなってしまう。
アンジェラ・カーター(Carter, Angela)
『血染めの部屋−大人のための幻想童話』(ちくま文庫) 2000/7/10 UP
The bloody chamber
【ミステリ】
同じ大人のための童話でも、タニス・リーの耽美的な幻想童話に比べると、こちらの方は、ずっとずっと残酷で官能的、背筋がゾクっとするほど妖しい童話集です。
クライブ・カッスラー(Cussler, Clive)
『オデッセイの脅威を暴け(上下)』(新潮文庫) 2005/6/25 UP
Trojan odyssey
【冒険】
ダーク・ピット・シリーズ17作目。
今回のピットは、さらにさらに年を取った感じ。そろそろ「引退」しちゃうんだろうか・・・と不安に思いつつ読んでいたら・・・幸せが訪れたことは、嬉しいような、哀しいような・・・なんとも言えない、複雑な心境です。
それにしても、ピットみたいな人、本当にいればいいのに(爆)
『マンハッタンを死守せよ(上下)』(新潮文庫) 2001/12/28 UP
Valhalla rising
【冒険】
ダーク・ピット・シリーズ16作目。
今回のピットはちょっと年を取った感じ。やっぱり、疲れているのかなぁ・・・前巻ラストの幸せは、どこかへ行ってしまったのか・・・と思っていたら、今回のラストでは思わぬクリスマス・プレゼントが・・・(笑)
『アトランティスを発見せよ(上下)』(新潮文庫) 2001/12/1 UP
Atlantis found
【冒険】
大好きな、大好きなダーク・ピットシリーズ。15作目になります。
どんな苦境にあっても、自分自身の信念を持ち続けて、まっすぐに前を見据えているところが好き。立場は違っても、こういう人になりたい。
内容は、シリーズの中では低調だと思うんだけど、ダークがどうやら幸せをつかめたみたいなので納得。彼こそは、この世でただ一人、本当に幸せになってほしい人です。
『コロンブスの呪縛を解け(上下)』(新潮文庫) 2000/6/24 UP
Serpent
【冒険+ミステリ】
NUMAファイルという新シリーズ。ダーク・ピットは一瞬出てくるけど、活躍しない。残念なことに・・・。
でも、他のNUMAのメンバーは出てくるし、新しい人物も素晴らしいので、なかなか楽しめるシリーズになりそうです。昔々の文献とかそういったものがじゃんじゃん出てくるけれど、わからないことは適当に飛ばしても十分に楽しめます。わかればわかるに越したことはないですけど・・・(笑)。しかし、はっきり言って、こんなのがわかる人なんて、いるのかなぁ〜。
が・・・ピットのような危うさは期待してはいけません(笑)。冒険は読みたい・・・でも、安心して読みたい・・・という方にお薦め。愛音は、とりあえず、次作以降に期待、です。
『暴虐の奔流を止めろ(上下)』(新潮文庫)
Flood tide
【海洋冒険】
頼りになるナイス・ガイ、ダーク・ピット・シリーズの14作。本当に大好きなシリーズなんだけど、今まで感想を書いたことはなかったんですね(笑)。というわけで、作家も初登場になってしまいました。なんだか変な感じ。ダーク・ピットって本当に憧れの人なんです。実際にこう言う人がいたら嫌味かもしれないけれど・・・。最近、いじめられすぎているような気がするので、作者に文句を言ってやりたいところですが、それよりも前にダークを誉めるのが先(笑)。次作も楽しみです。
ピーター・ガドル(Gadol, Peter)
『長い雨』(ミステリアス・プレス文庫)
The long rain
【ミステリ】
前半の冗長さにはもうほとんど我慢の限界まで来ていたのですが、最後まで読んで良かったと思います。最後の100ページほどは、急に展開も早くなって、同じ本を読んでいるんだとは信じられないくらい。こんなシーンが隠されているとは思っても見ませんでした。
トルーマン・カポーティ(Capote, Truman)
『叶えられた祈り』(新潮文庫) 2006/11/25 UP
Answered prayers
【フィクション】
未完に終わった遺作。小説なのか、自伝なのか、とても曖昧だ。「叶えられなかった祈りよりも、叶えられた祈りのうえにより多くの涙が流される」・・・この言葉の意味も。祈りは叶えられない方がいいのかもしれない。
クリスチャン・カリオン(Carion, Christian)
『戦場のアリア』(竹書房文庫) 2006/5/4 UP
Joyeux noel
【ノベライゼーション】
1914年、第一次世界大戦下のクリスマス・イブに実際に起こった話だそうです。たぶん、真実は、いつも、歴史の中に深く埋もれていて、そっと息を潜めているのでしょう。特に、戦争中の出来事は・・・一人一人の人間は、こんな争いはしたくないと思っていても、人殺しをしたいなんて思っていなくても、大勢が集まってしまうとなぜ、こんなことになってしまうのでしょうか。
ステュアート・カミンスキー(Kaminsky, Stuart)
『吸血鬼に手を出すな』(文春文庫)
Never cross a vampire
【ミステリ】
ハリウッド探偵、トビー・ピータース・シリーズ。映画に詳しくないので、読んでいるとわからない人名がたくさん出てきて、ちょっと大変なシリーズです。ミステリは軽いノリで結構楽しめるのですが、その辺がネックになってしまって、シリーズものだと言うのに、読んだり読まなかったり。これは吸血鬼ものなので、思わず手が出ていました(^^;)
G・ガルシア=マルケス(Garcia=Marquez, G.)
『予告された殺人の記録』(新潮文庫)
Cronica de una muerte anunciada
【ノンフィクション】
とってもとっても薄い本だったので、海外旅行のお供に持っていきました。が、はっきり言って「失敗」でした。移動の合間のちょっとした細切れの時間だけで読めるものじゃありません。難しい話がよけいに難しくなってしまいました。
ポール・ギャリコ(Gallico, Paul)
『マチルダ−ボクシング・カンガルーの冒険』(創元推理文庫) 2000/6/24 UP
Matilda
【?】
ポール・ギャリコの心優しい筆が冴えている作品です。読んでいると、こちらまで手に汗を握ってきます。とにかく、この本は一度は読んで損はありません。読まなければ、絶対にこの「良さ」はわからないし(笑)
『幽霊が多すぎる』(創元推理文庫) 1999/9/4 UP
Too many ghosts
【ミステリ】
ポール・ギャリコがこんなミステリを書いていたなんてちっとも知りませんでした。ヒーローはその名のとおり、心霊探偵・ヒーロー氏!(笑) 登場人物も幽霊も多くてごちゃごちゃになってしまいそうなのに、そうならない。本物も偽者も、すべての騒ぎに方がついて最後はすっきりの本格ミステリです。
ランドル・ギャレット(Garrett, Randall)>
『魔術師を探せ!〜ダーシー卿傑作選』(ハヤカワミステリ文庫) 2005/10/22 UP
The eyes have it and other stories
【ミステリ】
ちょっと変わった世界・・・なぜだかイギリスとフランスがひとつの国になっている?・・・でのミステリアスな事件の数々。探偵仕事の類は、魔術師が請け負っているようです。うーむ・・・摩訶不思議。3篇しか収録されていないのが不満。もっと読みたい。
エリザベス・キューブラー=ロス(Kubler-Ross, Elisabeth)
『子どもと死について』(中公文庫) 2007/11/30 UP
On children and death
【ノンフィクション】
「死ぬ瞬間」の子ども編。子どもが死にゆくとき、不意の事故で子どもの命が奪われたとき・・・さまざまな場面で、子どもの死に接したとき、大人たちがどのように死と向き合ってゆくのかについて書かれた名著です。子どもが死をどう捉えているかよりも、子どもを失った親たちが、その苦しみ、悲しみに、どんな風に対処していくか、丹念に書かれています。
『ライフ・レッスン』(角川文庫) 2005/10/1 UP
Life lessons
【ノンフィクション?】
デーヴィッド・ケスラーとの共著。ターミナルケア、サナトロジーのパイオニアであるキューブラー・ロスの作品は、とても重たいけれど、この本はさすがに軽くまとめられている感じがする。
『死、それは成長の最終段階 続死ぬ瞬間』(中公文庫) 2002/1/6 UP
Death: The final stage of growth
【ノンフィクション】
「死ぬ瞬間」の続編。こちらは死にゆく過程よりもむしろ、死を知った後どうするか?のウェイトが大きいです。「死ぬことは易しいが、生きることは難しい」−この一節を読んだとき、ふと、生きていくことは死へ向かって歩くことだ・・・中世の「メメント・モリ」を思いました。今、あまり考えなくなっている死がもっともっと身近にあった時代には、普通に食べて、笑って、話をして、本を読んで・・・といった「暮らし」は難しかったかもしれなかったけれど、生きること自体は今よりは易しかったかもしれない、と。
『死ぬ瞬間−死とその過程について』(中公文庫) 2001/2/17 UP
On death and dying
【ノンフィクション?】
1969年に発表されたターミナルケアに心をひかれる人々の正典とも言うべき本。長らくハードカバー(読売新聞社刊)で愛読されつづけてきた本ですが、今回新しく訳出され、文庫になりました。
あらためて読み直して、死そのものよりも、死にゆく過程が大切なんじゃないかと思ったけれど、よくよく考えてみたら、死にゆく過程というのは、そのまま「生きること」なんですね。
アントニイ・ギルバート(Gilbert, Anthony)
『つきまとう死』(論創海外ミステリ39) 2006/5/4 UP
And death came too
【ミステリ】
なんとも言えない読後感。一応、解決した・・・んだよね? ちょっとどころか、大いに納得の出来ない感じですが・・・やっぱり、騙されたことになっちゃうのかなぁ?
『薪小屋の秘密』(国書刊行会)
Something nasty in the woodshed
【ミステリ】
うぅっ・・・うっ・・うっ・・・騙されたぁ・・・。悔しいぃ〜っ! よくある話・・・と思って読んでいたら、2度もどんでん返しにあってしまいました。
マイクル・ギルバート(Gilbert, Michael)
『愚者は怖れず』(論創海外ミステリ42) 2006/5/7 UP
Fear to tread
【ミステリ】
いろんなことが少しずつ積み重なって・・・らしからぬヒーローが、らしからぬ推理をしているような雰囲気で、面白いと言えば面白いけど・・・途中までは特に脈略がなくて、読んでいても実際にかなり戸惑うことが多かったです。
『空高く』(ハヤカワミステリ文庫) 2005/9/10 UP
Sky
【ミステリ】
巨匠による傑作・・・とあったので、思わず衝動買い。近頃では珍しい感じ。あまりミステリらしくないけれど。
ドロシー・ギルマン(Gilman, Dorothy)
『キャノン姉妹の一年』(集英社文庫) 2004/2/21 UP
The calico year
【フィクション】
ローラ・インガルス・ワイルダーを思い出させるようなお話。簡単に読み流してしまったけれど、本当はもっとじっくり味わって読むべき本だって気がする。
『おばちゃまはシリア・スパイ』(集英社文庫) 2000/10/24 UP
Mrs. Pollifax unveiled
【ミステリ】
最近ノンシリーズが続いていたので、久しぶりのおばちゃまです。
自分から押しかけスパイを志願したのも凄いけれど、それをうまく使いこなしているCIAのエージェントも凄い。こんなにほのぼのとしたスパイものっておかしな感じもするけど、読んでいて思わずほっ(笑)
『古城の迷路』(集英社文庫) 2000/4/21 UP
The maze in the heart of the castle
【ファンタジー】
読んでみれば、他愛のない話・・・と言ってしまえるような本ですが、さらりと書き流されたところに、実は深い人生の意味が隠されています。
心の奥深くに潜んでいる怒りや憤り、恨みは、とてつもないエネルギーをもっているけれど、それは人を助けるようなプラスのエネルギーではなく、反対に消耗させるものなんだ・・・という風に感じました。この本を読んだとき、受け取り方はそれぞれに違うだろうけれど、たぶん、今の私の中に、そういう怒りや憤りがどす黒く渦巻いているから、そんな風に感じたのでしょう。本を読むと、時には、目に見えぬものを読み、耳に聞こえぬものを聞くときがあるのが面白い。
『アメリア・ジョーンズの冒険』(集英社文庫) 1999/10/26 UP
The tightrope walker
【ミステリ】
ミステリとしては、他愛もないお話になるかもしれませんが、ドロシー・ギルマンの本は、疲れたときに読むと、ほっとできます。悪い人たちも善い人たちも、すべてが包み込まれるような暖かさの中にいて・・・。読み終わって、謎が解けたとき、救い出されたのは他でもない「私自身」だったのかもしれません。
『伯爵夫人は超能力』(集英社文庫)
The clairvoyant countess
【ミステリ】
読んでいてとてもほのぼのとしてしまいました。シリーズもののミセス・ポリファックス−通称・おばちゃまシリーズも、味わいのあるほのぼのとしたスパイもので、大好きなシリーズのひとつですが、読みきりのノンシリーズもいいですね。溢れる好奇心と底無しの優しさをもつヒロインは、心の中に、しっかりと根付いた、揺らぎようのない何かを持っていて、そこがたまらなく好きです。
キャロリン・キーン(Keene, Day)
『幽霊屋敷の謎』(創元推理文庫) 2008/1/1 UP
The hidden staircase
【ミステリ】
少女探偵ナンシー・ドルーの第2作。今回は、ナンシー初めての正式な依頼! でも、これで、本当に探偵としてやってゆくつもりなのかなぁ??? 誘拐もあり、強請めいたこともあり・・・で、謎は今と変わらずだけれど(笑)
『古時計の秘密』(創元推理文庫) 2007/12/2 UP
The secret of the old clock
【ミステリ】
少女探偵ナンシー・ドルーの第1作。子供向けの探偵小説ですが、早くから本格ものを読んでいたせいか、このシリーズを読むのは初めて。謎は軽めですが、テンポがいいので次作を早く読みたいです。
デイ・キーン(Keene, Day)
『危険がいっぱい』(ハヤカワポケットミステリ) 2005/8/16 UP
Joy house
【サスペンス】
ラストが近づくに連れて盛り上がるサスペンス・・・と言うのではないけれど、とてもヒネリが効いていて、50年代の作品とは思えないほど。アラン・ドロン主演映画の原作だそうですが、たしかに、映像が浮かび上がってくる内容。
C・デイリー・キング(King, C. Daly)
『海のオベリスト』(原書房) 2004/11/23 UP
Obelists at sea
【ミステリ】
豪華客船のサロン、満座の中での死。
ミステリ中のミステリ、と言った感じの幕開けだけれど、推理合戦を繰り広げる人たちが4人の心理学者たちで、それぞれ、いかにも「なるほどぉ」といった推論を口にするものの・・・これといった決め手もなくて、いったいどうなるんだろう?と思っていたら、最後に本命が登場してきた(爆)。
ちょっと騙されてしまった気分。
『空のオベリスト』(国書刊行会)
Obelists fly high
【ミステリ】
プロローグとエピローグが逆さまになっていてまずびっくりしました。ミステリとして読む分には問題はありませんが・・・。最後の手がかり索引も変わっていて面白い。
スティーヴン・キング(King, Stephen) ![]()
『幸運の25セント硬貨』(新潮文庫) 2008/1/1 UP
Everything's eventual II
【短編集】
短編集2分冊の後半。キングを読むのは久しぶりですが、短編は楽しめます。特にこういう意外な結末の作品は、キングに勝るものはないかも。
ピーター・キング(King, Peter)
『グルメ探偵と幻のスパイス』(ハヤカワミステリ文庫) 2007/3/27 UP
Spiced to death
【ミステリ】
グルメ探偵の2作目は、いきなり海外進出! ここでも、怪しい人物・・・と思われて行動を制限されるのかと思っていたら、結構自由に動いているのでびっくり。本物の探偵じゃないから、警察も甘いのかなぁ?
ミステリとしても、今回は楽しめました。
『グルメ探偵、特別料理を盗む』(ハヤカワミステリ文庫) 2006/8/4 UP
The gourmet detective
【ミステリ】
コンチネンタル・オプに続く「名なしの探偵」。グルメ探偵とあるだけで、なんとおっしゃるのやらさっぱり。で、その実績は・・・というと、珍しい食材やら、秘伝のレシピやらを探し出すのがお得意なだけではなく、ご本人自らは素晴らしいシェフでもあるみたい。だったら、なぜ、レストランとかホテルとかに勤めるか、あるいは自らオーナーシェフになっていないのか?という疑問も湧いてくるんだけど(^^;。おかしいのはそれだけじゃない。いわゆる「探偵」にはほとんどド素人のはずのグルメ探偵に、ヤードの食品特捜班所属の警部さんが、怪しみもせず、かなりの自由裁量を認めて、勝手に動き回らせていること! もっとも、部長刑事を「連絡役」としてしっかりつけているから、もしかすると、「勝手なことはするな」って命令しても、探偵なるもの、素直に言うことを聞くわけないって思っていて、どうせ勝手に動き回るんだったら、自分の手のひらの中でやってもらったほうがいい!(爆) 面白いかどうかはともかく、とても美味しいミステリです。
ルーファス・キング(King, Rufus)
『不思議の国の悪意』(創元推理文庫) 1999/9/15 UP
Malice in wonderland
【ミステリ】
見事なほどの悪意が詰まった短編集(笑)。こんなに短いお話の中で、これほどたくさんの悪意に出会おうとは想像もしなかった・・・。もっと翻訳が出ないかな。
『不変の神の事件』(創元推理文庫) 1999/7/27 UP
The case of the constant God
【ミステリ】
サスペンスあふれる・・・と書いてあったけど、確かに、サスペンスはあるけれど、なんだかお笑いじみているよーな気がする・・・とっても。
作品はかなりたくさん書いているみたいですが、ほとんど翻訳されていないので、ほかのも翻訳されるといいなと思いますね。この本では、それほど活躍したとも思えない警部補さんも、どうやらシリーズものの主人公らしいので、できたらまたお目にかかりたいです。
ナタリア・ギンズブルグ(Ginzburg, Natalia)
『モンテ・フェルモの丘の家』(ちくま文庫)
La citta e la casa
【フィクション】
全体が往復書簡で構成された小説。最初は、少し込み入っていて分かり難かったのですが、読み終わったとき、どう表現したらいいのかわからない想いがこみ上げてきました。哀しいことや辛いことがたくさんあるのだけど、切なくない・・・そんな想いです。
『ある家族の会話』(白水uブックス)
Lessico famigliare
【ノンフィクション】
ナタリア・ギンズブルグの自伝的な小説。反ファシズムとイタリアについて書かれているのですが、それほどの知識がないので、普通の小説として読んでしまってちょっともったいないような気もしました。またいずれ、改めて手に取る日もあるかもしれないですが・・・。文字通り「家族の会話」で、ほとんどが構成されていて、とても生き生きとしていました。