最終更新日:2007年11月30日
ロジャー・スカーレット(Scarlett, Roger)
『ローリング邸の殺人』(論創海外ミステリ34) 2006/5/19 UP
In the First Degree
【ミステリ】
なんと言っても、結末がすごい。これだけ伏線だらけだと、何をどう推理していいのやら(^^;。どんでん返し、というような感じでもなく、さらりと読めて、なのに、こんなにも複雑。最後の謎解きだけは、もう少し気合を入れてほしかったけど、それは高望みしすぎ?
レックス・スタウト(Stout, Rex)
『苦いオードブル』(ハヤカワポケットミステリ) 2007/8/11 UP
Bad for business
【ミステリ】
また別の名探偵のシリーズ。だけれど、ちっとも「名探偵」じゃないような気が・・・(笑)
全体的にいまひとつ。
『アルファベット・ヒックス』(論創海外ミステリ30) 2006/4/7 UP
Alphabet hicks
【ミステリ】
これって、巻き込まれ型の探偵?(笑)
ハーヴァード法科大学院卒業の弁護士だったのに、たったの1年で弁護士資格を剥奪されて、今はしがないタクシー運転手・・・といいつつ、ぜんぜん「しがない」感じのしない探偵さん。本当に変り種のキャラクターです。内容も、変わってるかなぁ?
『編集者を殺せ』(ハヤカワポケットミステリ) 2005/4/30 UP
Murder by the book
【ミステリ】
読み始めたときには、こんな終わりは想像もしなかった・・・私も「警察」と同じレベルってことだよねぇ(^^;
『殺人犯はわが子なり』(ハヤカワポケットミステリ) 2003/11/13 UP
Might as well be dead
【ミステリ】
ネロ・ウルフシリーズは、そういえば、あまり読んだ事がありませんね。グルメ探偵で、蘭以外のことでは安楽椅子から離れない変わった探偵だ・・・と言う程度のイメージしかなかったのですが、アーチー以外に、こんなに大勢のアシスタント(?)を抱えているとは思っていませんでした(笑)
ミステリそのものは、なんだかちょっと・・・と言う感じで始まりましたが、「みんなを集めて、さあ名推理をご披露」のあたりは、懐かしい。
デイヴィッド・スターキー(Starkey, Davidx)
『エリザベス〜女王への道』(原書房) 2006/6/23 UP
Elizabeth
【歴史】
エリザベス一世について書かれた本だけれど、他の本とはちょっと違う感じがする。少なくとも、エリザベス一世のイメージは少し変わってしまった。彼女が、あの時代ではなく、現代に生きていたらどうなっていただろう? なんだかもったいないような気がする。でも、彼女自身は、そんな風には思わないだろうけど。今の方が、難しいには違いないのだ・・・ある意味では。
シオドア・スタージョン(Sturgeon, Theodore)
『海を失った男』(晶文社) 2003/10/28 UP
The man who lost the sea
【ミステリ?】
一応、「晶文社ミステリ」の1冊だったので読んだんだけど・・・なんかちょっと、ミステリじゃないなぁ。といって、SF、になるのだろうか、これは? なんとも奇妙な読後感である。
『きみの血を』(ハヤカワ文庫) 2003/2/21 UP
Some of your blood
【?】
うーん・・・これはいったいどういう小説なんだろう?
不思議な読後感。怖くはない。何か、変だけど、それが何なのかがわからない・・・そんな気分にさせられる。
ドメニック・スタンズベリー(Stansberry, Domenic)
『青い影の女』(ミステリアス・プレス文庫) 2000/2/6 UP
The last days of il duce
【ミステリ】
ミステリと言い切るのはちょっと・・・なのですが、サスペンス・・・でもないしなぁ・・・どちらかというと、ロス・マク風かな(笑)
深い味わいのあるノワール・ノベルです。ちょっとだけ、お薦め。
ロバート・ルイス・スティーヴンスン(Stevenson, Robert Louis)
ロイド・オズボーン(Osbourne, Lloyd)
『箱ちがい』(国書刊行会) 2000/9/16 UP
The wrong box
【ミステリ】
ミステリというよりもユーモア小説と呼びたい一品。『宝島』や『誘拐されて』などの冒険小説で有名なスティーヴンスンが、継息子と合作した作品です。
前半は、あまり面白くないなぁと思いながら読んでいたけれど、どんどん面白くなってきて、後半から最後までほとんど一気に読みとおしてしまいました。
スティーヴンソンと言えば、アガサ・クリスティに夢中だった高校生の頃、トミー&タペンスものに導かれて、いろいろと読み漁ったことを思い出しました。学校の図書館を最も活用したあの頃。初めて読んだ原書は書庫から探し出した『誘拐されて』でした。
ニコラエ・ストイチェスク(Stoicescu, Nicolae)
『ドラキュラ伯爵 ルーマニアにおける正しい史伝』(中公文庫BIBLIO) 2002/11/22 UP
Vlad Tepes Prince of Walachia
【評伝】
ドラキュラが普通の人だ(爆)
表紙の絵も、なかなかお茶目なお顔で、実を言うとそれが気に入って買ってしまった本。
まじめな本なんだけど、やはり、「吸血鬼ドラキュラ」と思って読んでいるせいか、どことなくすわりが悪いような・・・(笑)
ルーマニアの歴史が分からないから、読んでも理解度は今ひとつ。ルーマニア史の入門書ってないかなぁ?
ピーター・ストラウブ(Straub, Peter)
『ヘルファイア・クラブ(上・下)』(創元推理文庫) 2006/10/15 UP
The hellfire club
【ミステリ】
ミステリというよりもサスペンスかもしれない・・・が、ストラウブという作家、やっぱり好みではない。読み終わった後の感触が、あまりきれいじゃないし、すっきりしない。
ホイットリー・ストリーバー(Strieber, Whitley)
『ラスト・ヴァンパイア』(新潮文庫) 2004/1/24 UP
The last vampire
【ホラー】
単純に「ホラー」にしてしまってもいいのかなぁ? それほど怖くはないんだけど・・・吸血鬼ものって、どうしてこう、怖くないんだろう? 特に本で読むと・・・これが、映画とか舞台とか、目に見える形になるとぐっと恐怖感が増すんだけど(^^;。
特に、この本では、ヒロインの吸血鬼が変わり者で、吸血鬼だから怖い、というよりも、こんな人、普通の人間だって、ちょっぴり怖いかもしれない(爆)
シリーズものだけれど、2作目から読んでしまった。1作目を読むかどうかは今のところ不明。
T・S・ストリブリング(Stribling, T. S.)
『カリブ諸島の手がかり』(国書刊行会)
Clues of Caribbees
【ミステリ】
こういうミステリもあるんですね。これじゃああんまりだぁ、と怒るも怒らないも、それはお読みになったあなた次第です。え? 私はなんだか拍子抜け・・・ミステリとは呼びたくない・・・ような気も。
リットン・ストレイチー(Strachey, Giles Lytton)
『エリザベスとエセックス−王冠と恋』(中公文庫) 1999/8/22 UP
【ノンフィクション】
ノンフィクションと言い切ってしまっていいものかどうか迷うのですが、やっぱり伝記ものということで(^^;。
衣装が豪華、と言われて話題の映画「エリザベス」のことが頭にあったのか、はたまたイギリス行きでつい手にとってしまったのか、どちらともわからないけれど、中身は、エリザベス女王の話というよりもむしろ寵臣・エセックスの物語。それにしても寵臣の行き着く先にはあまり選択肢がないようですね。
クリストファー・セント・ジョン・スプリッグ(Sprigg, Christopher St. John)
『六つの奇妙なもの』(論創海外ミステリ57) 2006/12/30 UP
【ミステリ】
ミステリというには・・・という気がしていたけれど、最後はしっかりミステリだった。ちょっと、嫌味な後味だけれど。
デレック・スミス(Smith, Derek)
『悪魔を呼び起こせ』(国書刊行会) 1999/11/23 UP
Whistle up the devil
【ミステリ】
世界探偵小説全集もやっと第2期完結です。長かったですね〜。なんて感慨深げに思ったのですが、第3期が待っているそうなので、まだまだ先が長い・・・。
この全集のミステリは、とても好きな時代のものばかりなので、ついつい、ゆっくりとかみ締めながら読んでしまいます。トリックなんかは、現代もののほうが一ひねりもふたひねりもひねってある場合が多いけど、古きよき時代のトリックのほうが味わいがあって好みだなぁ・・・思わぬ懐古調が出てしまった(^^;
ジュリー・スミス(Smith, Julie)
『27年目のレクイエム』(ハヤカワポケットミステリ)
New Orleans beat
【ミステリ】
大きな体を持て余し気味の女刑事、スキップの第4作。ニューオリンズの風物を前面に押し出していた前作と違った感じが頭に残っています。
『死者に捧げるジャズ』(ハヤカワポケットミステリ)
Jazz funeral
【ミステリ】
これもシリーズものでした。第1作は読みましたが、うっかりして2作目は飛ばしてしまったようです。ストーリーは好きなのですが、ちょっと癖のあるヒロインには馴染めない・・・かな。
サラ・スミス(Smith, Sarah)
『罪深き名画(上下)』(ハヤカワ文庫) 1999/6/26 UP
The knowledge of water
【ミステリ】
パリを舞台にした一味変わったサスペンス。ピアニストを目指す女性と、子供時代の忌まわしい記憶を胸に秘めた精神科医と、贋作かもしれない名画と、ひとりの娼婦の死。いくつものプロットが交錯して幻影のような世界を作り出しています。とくに引きずり込まれる・・・と言うような強い力は感じないけれど、最後まで目が離せない本です。
ウィルバー・スミス(Smith, Wilbur)
『リバー・ゴッド(上下)』(講談社文庫) 2002/5/18 UP
River God
【フィクション】
古代エジプトを舞台に繰り広げられるロマンスもの。ある意味では年代記、サスペンス。読んでいる間はそれなりに熱中できるけれど、お薦めといえるほどじゃない・・・と思っていたけれど、ラストシーンがとてもいい。「著者あとがき」は蛇足に過ぎるけれど(笑)
ヘンリー・スレッサー(Slesar, Henry)
『伯爵夫人の宝石』(光文社文庫)
The contessa collection
【ミステリ】
短編ミステリー名人選集から。ヘンリー・スレッサーの長編はまだ1冊も読んだことがないのですが、短編はひねりの効いた一品揃いで、とても楽しめました。この頃、まとまった時間が取れないので、すっかり短編好みになってしまいましたが、こんな風に短編選集が出版されていると嬉しいですね。
ドロシー・セイヤーズ(Sayers, Dorothy L.)
『箱の中の書類』(ハヤカワポケットミステリ) 2002/3/21 UP
The documents in the case
【ミステリ】
すべて書簡のみで構成されたミステリ。謎を謎だと思い始める人が、最初はあまりにも偏執じみて感じられるけれど、実際には、その人が正しかったのだと、明らかになり、あぁ・・・といううめき声をあげざるを得なくなる。またしても騙された(笑)
『学寮祭の夜』(創元推理文庫) 2001/9/9 UP
Gaudy night
【ミステリ】
ピーター・ウィムジー卿とハリエット・ヴェインのシリーズ。もしかすると、最大級の長さかも。
ミステリ自体は、ハリエットが考えることになっているんだけど、実際には、いろいろと資料を集めただけで、推理するのはやっぱリピーター卿。長年、求愛しつづけた甲斐あって、今回、ピーター卿は色よいお返事も貰えて、本当にハッピーエンド。
『ピーター卿の事件簿U/顔のない男』(創元推理文庫) 2001/6/12 UP
More tales of Lord Peter
【ミステリ(短編集)】
ピーター卿の第2短編集。犯罪実話と評論も収載されています。長編での活躍も好きだけれど、愛音はどちらかというと短編でのピーター卿がお気に入り。第3短編集も出るみたいなので楽しみ
『ナイン・テイラーズ』(集英社文庫)
The nine tailors
【ミステリ】
乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10の第10巻は、ドロシー・セイヤーズのこの本。このシリーズにあげられたミステリは、どの作品も私の大好きなものばかり。ものによっては、2冊目どころか3冊目という本もあるのですが、良い作品は、何度読んでもやっぱり良いですよね。「結末を知っているミステリを再読して面白いの?」−母に言われつづけてン年・・・でも、良いミステリは読むほどに味が出てくるものなんです!
『ナイン・テイラーズ』(創元推理文庫)
The nine tailors
【ミステリ】
思わず出版社に感謝。鳴鐘術の用語(後ろに簡単な解説がついていますが)が少々難解でやっかいですが、教会のリンゴンガーン・・・と言う鐘の音が、そもそも音楽になっているのかよくわからないので、そういうことは気にせずどんどん読んでしまいました。最後の最後まで楽しめた一冊です。タイトルだけ聞いていて、何となく「仕立屋さんの話」だと信じ込んでいたのに、いきなり「鳴鐘術」などという言葉が出てきて面食らいました。
『ピーター卿の事件簿』(創元推理文庫)
The casebook of Lord Peter
【ミステリ】
ピーター卿は短篇向きじゃないと思って長い間読まずにいた一冊をとうとう読んでしまいました。変わった趣向の短編集です。
『死体をどうぞ』(創元推理文庫)
Have his Carcase
【ミステリ】
ピーター卿の活躍により(そう認めるのはいさかか心苦しいのですが)、晴れて無罪の身になったハリエットですが、徒歩旅行の途中でまたしても死体に遭遇します。お節介を承知で早速駆けつけるピーター卿とのやりとりが、個人的にはお気に入りです。ハリエットが頑固なのか、ピーター卿がいらんことに手を出しすぎるのか、どっちもどっちのような気もしますね。でも、私はそんなピーター卿が好き。
『殺人は広告する』(創元推理文庫)
Murder must advertise
【ミステリ】
ピーター卿がまじめに働いている(笑)。おちびさんのピーターも出てきて満足。謎そのものよりも、広告業界の舞台裏を覗いている方が楽しかった。ピーター卿の表の世界では、ハリエットの姿もちらちらしていて何となく微笑ましさも・・・。
ヘンリー・セシル(Cecil, Henry)
『判事とペテン師』(論創海外ミステリ36) 2006/4/7 UP
The painswick line
【ミステリ】
ミステリではない、かもしれないけど・・・とても面白かった。反動ではなく、ごく普通にしていて、こうなってしまうって、ユーモラス。
コリン・ホルト・ソーヤー(Sawyer, Corinne Holt)
『殺しはノンカロリー』(創元推理文庫) 2007/11/30 UP
Murder has no calories
【ミステリ】
老人たちの生活と推理シリーズ第5弾。
今回は、元気者のキャレドニアとアンジェラの二人は、<海の上のカムデン>を離れて、よそんちで起こった殺人事件を解明しに出かけます。とはいえ、いつもの警部補さんたちも一緒で、その点は安心・・・(笑) どこに行っても、元気な方たち・・・羨ましい。
『ピーナッツバター殺人事件』(創元推理文庫) 2005/6/25 UP
The peanut butter murders
【ミステリ】
老人たちの生活と推理シリーズの第4弾。
元気一杯の<海の上のカムデン>のお年寄り方・・・キャレドニアとアンジェラ以外にも、「探偵仕事」に手を貸す老人まで出てきて、ますます快調です。おまけに、新規参加のご老人ときたら・・・パソコン操作を覚えようと思っただけでなく、今まで躊躇していた股関節だかどこかの手術まで受けるというのだから、今後はもっと「探偵仕事」に力をいれるに違いありません。次作が楽しみ。
『フクロウは夜ふかしをする』(創元推理文庫) 2003/4/18 UP
Murder by owl light
【ミステリ】
老人たちの生活と推理シリーズの第3弾。
おばあさま方の探偵振りもすっかり板についてきましたが、受けて立つ警察側も、新しいキャラクターが登場して、なかなか良い感じ。かなり危ない目にあうにもかかわらず、ひょうひょうとやり過ごしてしまうのは、やはり年の功でしょうか・・・謎解きよりも、キャラクターたちの行動振りが楽しい1冊。
『老人たちの生活と推理』(創元推理文庫) 2000/8/1 UP
The J. Alfred Prufrock murders
【ミステリ】
豪勢な有料老人ホームで暮らしているおばあさんが探偵を勤める新シリーズ。平均年齢は書いていないけれど、おそらく70歳以上と思われるのに、手がかりを求めて、窓から家宅侵入するは、看護婦の目を掠め、何食わぬ顔でマスターキーを盗み出すは、もう、大活躍! 出てくる警部補がまた、なんとも心優しいおまわりさんで・・・(笑)
ミステリの方は、あんまり後味の良いお話じゃないのに、ユーモアたっぷりの心から笑えるミステリ。