歌劇『カルメン』
(全4幕・上演時間:約2時間30分)
最終更新日:2006年4月22日
[あらすじ|CDリスト]
「闘牛士の歌」「ハバネラ」などで有名なおなじみのオペラだけど、全幕通して聞いたことはありませんでした。フラメンコによるカルメンは、以前アントニオ・ガデス舞踏団の来日公演で観たことがあるのですが、CDを聴くと、やっぱりオペラも観てみたいですね。
でも、カルメンといえば、オペラではなく、フィギュアスケートのカタリナ・ビットが演じた華麗なカルメンを思い出してしまうのです・・・。あのストレートステップは凄かった・・・。
作 曲: ジョルジュ・ビゼー
原 作: プロスペル・メリメの小説『カルメン』
台 本: リュドヴィク・アレヴィ、アンリ・メイヤック
初 演: 1875年・パリ・オペラ・コミック座
登場人物: カルメン(Ms)/ドン・ホセ(T)/エスカミーリョ(B/Br)/ミカエラ(S)
セビリャの町。
タバコ工場の門前を眺める広場で、騎兵たちが歩哨に立っているところへ、許嫁のドン・ホセを訪ねて、ミカエラがやってくる。が、ドン・ホセは次の交代までやってこない・・・。騎兵たちにからかわれたミカエラは、走るように逃げ去ってゆき、やがて交代しにきたドン・ホセと入れ違ってしまう。上官から「可愛い子が訪ねてきたよ」と言われ、「それは許嫁のミカエラ。田舎で母と暮らしているんです」と答えるドン・ホセ。ドン・ホセはまじめもまじめ、超まじめ人間で、母が育てた孤児のミカエラと結婚して幸せに暮らすことを夢見ているのだった。
ちょうどお昼休みになったタバコ工場から、女工たちが出てくる。中でも美人のカルメンが広場を横切ると、みんながはやし立てる。が、カルメンは、彼らなんか眼中になく、自分を見ようともしないドン・ホセに興味を惹かれて花を投げつけるのだった。そして・・・花を投げつけられたドン・ホセは、彼女のことが忘れられなくなってしまう。
工場の中で、女工たちが争い、カルメンは相手を刺してしまい、捕らえられる。見張りを頼まれたドン・ホセは、カルメンの頼みに乗せられて、彼女を逃がしてしまい居酒屋まで追っていき、兵舎へ帰る時間が来ても帰らず、とうとう脱走兵になる。
居酒屋で、カルメンたち・ジプシー仲間は密輸の相談、いつしかドン・ホセも密輸の片棒を担いでいた。
一時はまじめで自分に見向きもしないドン・ホセに惹かれたカルメンだったが、今はもう飽きてしまって、花形闘牛士のエスカミーリョに首ったけだ。恋人の心替わりに苦しむドン・ホセはエスカミーリョと決闘するが、カルメンの心は戻らない。そんなところへ、故郷に住む母の病気を知らせに、許嫁のミカエラガやってくる。ドン・ホセは、躊躇するものの、ミカエラといっしょに去ってゆく。
そして、闘牛の日。
町へ出てきたドン・ホセは、カルメンを探し、よりを戻してくれるように懇願する。そんなドン・ホセをあざ笑うカルメン。嫉妬に狂い、逆上したドン・ホセは短剣を振りかざし、カルメンを刺す・・・一度、二度・・・死んでしまったカルメンの上にドン・ホセは泣き伏す・・・殺してしまった・・・!
☆ CD & LD List ☆
がついているCDがお薦め! 3つが最高です。★印はDVDです。
★『歌劇《カルメン》全曲』
TDK(TDBA-0060)
演奏はウィーン国立歌劇場合唱団&管弦楽団、指揮はカルロス・クライバー。
エレーナ・オブラスツォワのカルメンの迫力がすごい。ドミンゴのドン・ホセは、ちょっぴり期待はずれ。カルロス・クライバーっていうと、なんだか「丹精」と言うイメージがあったので、カルメンがこれほどとは思わなかった。
★『歌劇《カルメン》全曲』
Grammophon(UCBG-9007)
演奏はメトロポリタン歌劇場合唱団&管弦楽団、指揮はジェイムズ・レヴァイン。
アグネス・バルツァのカルメン、ホセ・カレーラスのドン・ホセ。カルメンのようなどろどろとした人間ドラマは、やはり音よりも映像! アップになったときのバルツァの皺が少々気になりますが・・・歌唱力、演技力ともに迫力満点。カレーラス、病に倒れる前の映像で、声もやはり今よりは凄いです。時おり気になったのは、フラスキータがうわずっているように聴こえたこと、かな?
『Carmen』
グラモフォン(POCG-2817/9)
アグネス・バルツァのカルメン、ホセ・カレーラスのドン・ホセ。歌はどれも素晴らしいですが、間で入るセリフの部分がちょっと気に入りません。そもそもフランス語って言うのが苦手なんですけど(^^;。
初めて全曲通しで聴きましたが、華やかな前奏曲、ハバネラなど、良く知っているメロディーが流れてくるので、CD3枚分のオペラだったのに、聴きやすかったです。
『Carmen』
Bel Canto Society(OL-6007)
シミオナートのカルメンを見つけました! といっても、イタリア語歌唱なんですけど・・・一応全幕ものです。録音が古くて、全体的に乾いた音質ですが、雑音は少なくて聴きやすいです。1959年、パレルモ・マッシモ劇場での録音です。