aine's Dream Night at the Opera

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歌劇『マリア・ストゥアルダ』
(全3幕・上演時間:約2時間15分)

最終更新日:2006年9月7日

あらすじCDリスト

 ドニゼッティの女王三部作のひとつ。ヘンリー八世の不幸な王妃の1人をヒロインにした歌劇「アンナ・ボレーナ」、エリザベス女王とエセックス卿との恋物語を描いている歌劇「ロベルト・デヴェリュウ」と、この作品をまとめて女王三部作と呼ばれているのですが・・・。
 マリア・ストゥアルダというのは、いわずと知れた、スコットランドのメアリーのこと。生まれて数日で父スコットランド王を失ったメアリーは、まさにゆりかごの中の女王。このオペラでは、スコットランドとイングランドの統合をもくろむヘンリー八世の魔手を逃れて、母の実家があるフランスへ渡り、パリの宮廷で育ち、フランス王太子妃として華やかな日々を送っていたメアリーが、恋の鞘当も絡んで、イングランド女王に幽閉され、やがて処刑されるまでが描かれています。

作 曲: ガエターノ・ドニゼッティ
原 作: シラーの悲劇「マリーア・シュトゥアルト」
台 本: G・バルダーリ(イタリア語)
初 演: 1834年・ナポリ・サンカルロ劇場/ドニゼッティのオリジナルによる初演: 1835年・ミラノ・スカラ座
登場人物: エリザベッタ(Ms)/マリア・ストゥアルダ(S)/レスター伯ロベルト(T)/タルボット(B)

あらすじ

 1587年、イングランド。

 イングランド女王エリザベッタは、フランスのアンジュー伯から求婚されているがまだ返事をしていない。イングランド女王としては、アンジュー伯との結婚に魅力を感じてはいるものの、1人の女性としてのエリザベッタは、ある別の恋に囚われているのだ。恋の相手は、レスター伯ロベルト。が、ロベルトは、若くして未亡人となったスコットランドの女王、マリア・ストゥアルダを愛している。マリアはフォザリンゲイ城に幽閉中の身で、シュールベリ伯タルボットは、彼女への慈悲を願っているが、セシル卿は強硬に反対している。この問題に関してもまた、エリザベッタは優柔不断に見える・・・少なくとも表面的には。

 ある日、フォザリンゲイ城から帰ってきたタルボットがロベルトにマリアからの手紙と個人的なプレゼントとしてマリアの肖像画を手渡し、エリザベッタとの会見の手はずを整えるように言う。手紙を読んだロベルトは、何とかしてマリアを自由にしようと決心する。そして、もし望みが叶わなかったときには、マリアと命をともにしようと・・・。が、手紙を読んでいるところを、ほかならぬエリザベッタに見つかってしまう。ロベルトは、狩りの途中に、フォザリンゲイ城を訪れるようにエリザベッタを説得する。

 フォザリンゲイ城では、マリア・ストゥアルダがつかの間の自由を楽しんでいる。美しい田園風景は、彼女がまだフランス宮廷の女主人として輝いていた、懐かしい日々を思い出させるのだ。そのとき、遠くの方から狩りの角笛の音が響いてきた。エリザベッタがやってきた! マリアは、ロベルトの忠告を思い出し、エリザベッタの前にひざまずいて慈悲を乞う。が、エリザベッタは、マリアを「夫殺しの重罪人」となじる。ロベルトは、二人の間に割って入り、何とかとりなそうとする。しかしマリアの方がすばやく立ち上がり、エリザベッタに向かって「私生児!」とののしる。憤慨したエリザベッタは逓信たちを引き連れて去ってゆく。残されたマリアは、大きな代償の代わりに得たひと時の勝利の味をかみ締める。

 エリザベッタは、マリアの処刑執行命令書を前に一人座っていた。処刑執行命令書は、すでにエリザベッタがサインするばかりになっているが、最後の踏ん切りがつかずサイン出来ずにいた。セシル卿は、エリザベッタにサインするように迫る。ついに、エリザベッタがサインをしたとき、ロベルトが入ってくる。エリザベッタは、マリアが処刑されることを告げ、ロベルトに処刑の立会人となるように命じる。
 フォザリンゲイ城では、マリアの身を気遣ってくれたほかの友人たちと同じように、ロベルトの身に何か起こるのではないかと、マリアが恐れているところへ、セシル卿が処刑執行命令書を持ってくる。マリアは、十字架の前にひざまずいて告解する。

 処刑が行われる部屋のとなりでは、マリアの友人たちが、用意された断頭台や斧を見て怯えている。が、黒尽くめの衣装に身を包み、王冠をいただいて白いヴェールをかぶったマリアは落ち着いた様子で入ってくると、目隠しのためのハンカチを渡して、神の加護を祈る。セシル卿が入ってきて、マリアの最後の願いをエリザベッタが許したことを告げる。マリアがレスター伯に別れを言うのと二度目の大砲が鳴るのとはほぼ同時だった・・・衛兵たちがマリアを断頭台へ連れて行き、ロベルトは手で顔を覆って嘆く。

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☆ CD & LD List ☆ がついているCDがお薦め! 3つが最高です。★印はDVDです。

★『Maria Stuarda』
 DYNAMIC(33407N)
 演奏はベルガモ・ドニゼッティ歌劇場管弦楽団&合唱団、指揮はファブリッツィオ・M・カルミナーティ。
 2001年、ベルガモ・ドニゼッティ歌劇場での収録。
 舞台はいい感じなのですが、録音のせいかどうか、全体的に音がコンパクトすぎる感じ。ついでに、配役が・・・ヒロインのマリア・ストゥアルダよりもエリザベッタのほうが可愛らしい(^^;

『Maria Stuarda』
 PHILIPS(426 233-2)
 演奏は、ミュンヘン放送オーケストラ。指揮はジュゼッペ・パタネ。1989年の録音です。
 リブレットのついているCDはこれしかなかったのですが、エリザベッタ役がアグネス・バルツァで、マリア・ストゥアルダ役がエディタ・グルベローヴァだったので買ってしまいました。本当に、愛音の選び方といったら、「好きな歌手が出演しているか?」だけしか考えていないのです。
 ヒロインのマリアよりもむしろ、エリザベッタに心惹かれてしまいました。こういうメッゾの役に弱いんだなぁ・・・愛音は(笑)。マリアとエリザベッタ、二人の女王から愛される幸せな、でも苦労の多いレスター伯ロベルトをフランシスコ・アライサが演じていてお得な1枚でした。

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