aine's Dream Night at the Opera

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歌劇『タイース』
(全3幕・上演時間:約2時間30分)

最終更新日:2006年10月8日

あらすじCDリスト

 間奏曲「タイースの瞑想曲」は、たいそう有名ですが、オペラ全曲を聴いたのははじめて。と思っていたら、CDの全曲盤も、約20年ぶりだとか。それほど上演されないオペラなのかな? とても綺麗なオペラなのに、残念ですね。

作 曲: ジュール・マスネ
原 作: アナトール・フランスの小説「タイス」
台 本: ルイ・ガレ(フランス語)
初 演: 1894年・パリ・オペラ座
登場人物: タイース(S)/アタナエル(Br)/ニシアス(T)

あらすじ

 紀元前4世紀、エジプト、南部エジプトナイル河畔テバイードと商港アレキサンドリア。

 テバイードのキリスト教修道士たちは、質素な夕食を囲みながら、商港アレキサンドリアへ布教の旅に出たまま帰ってこない修道士アタナエルの安否を気遣っている。一同の長老パレモンが、アタナエルが帰ってきた夢を見たと話して、みんなを安心させていると、ちょうど、憔悴しきった様子のアタナエルが帰ってくる。仲間の修道士たちは、すぐさまアタナエルを取り囲み、アレキサンドリアの様子を聞き出そうとするのだった・・・。そして、アタナエルは語り始める・・・アレキサンドリアの退廃ぶり、なかでもタイースと言う名の妖艶な遊女に惑わされて、いつ楽と放蕩の日々を過ごしている人々のこと・・・。そして、アタナエルも、神への信仰に救いを見出し修道生活に入る前、かのタイースに焦がれ苦しんだことがあったと告白し、パレモンは、そんなアタナエルを慰める。

 夜がふけて、アタナエルはまどろんでいる。が、タイースの幻影に悩まされて目を覚ます。タイースを目覚めさせて信仰の道へ引き入れることこそが自分の使命だと悟ったアタナエルは、再びアレキサンドリアへ行くことを決心する。長老パレモンや仲間の修道士たちに見送られて、アタナエルは、辿ってきたばかりの道を折り返し、アレキサンドリアへと向かう。

 アレキサンドリアについたアタナエルは、旧友ニシアスの邸へ行く。ニシアスは、あれきさんどりあの海岸沿いにある豪奢な邸で、大勢の奴隷たちに傅かれる日々を送っているが、タイースを我が物にすることだけは出来ずにいる。テラスでアタナエルに会ったニシアスは、再開を喜び、「タイースを、神への信仰に目覚めさせたいのだ」という思いつめたようなアタナエルに、冗談半分で手助けを約束する。
 そこへ、タイースが現われる。若さと財産と権力を持ち合わせたニシアスだが、それでも、タイースを永遠に自分のものにすることは叶わず、今日が共に過ごせる約束の最後の日。タイースの気をひこうとするニシアスよりも、見かけぬアタナエルが気になるタイースだが、神への信仰を説くアタナエルに、「固いことを言う人ね」とすげなくする。

 やがて、タイースは自分の邸へ戻る。「私はまだ美しいかしら・・・?」・・・そう自問しながらも、先ほど会ったアタナエルの厳しい言葉が頭を掠めてゆく・・・。そうして、何気なく出て行った邸前の広場で、再び出会ったアタナエルの言葉に目覚めたタイースは、郊外にある尼僧院へ行くことを決心するが、ニシアスからの贈り物、キューピッドの像だけは愛の形見に持って行かせて欲しいと頼む。が、アタナエルは許さず、その像を叩きつけて壊してしまう。タイースも、邸に火を放ち、粗末な麻布の服に着替えて出てくる。広場には、ニシアスやその取り巻き連中たちがやってきて、タイースを連れ去ろうとするアタナエルを追い払おうとするが、ニシアスの助けで、二人はその場を逃れ出る。

 歩きつめて、疲れきって、尼僧院にたどり着いた二人。アタナエルは、尼僧院長にタイースを託し、テバイードへと戻っていく・・・「タイースには二度と会えないのか・・・!」と呟きながら。仲間たちの待つテバイードについても、アタナエルの心は晴れない。すっかりタイースの虜になってしまったのだ。アタナエルは、長老パレモンに告白するが、それでも、タイースの幻を追い払うことはできない。そのとき、アタナエルは、死にかけているタイースの幻影を見る。急いで尼僧院へ駆けつけると、そこには、本当に死を間近にしたタイースが、尼僧たちに取り囲まれて、静かに横たわっていた。「愛しているのだ! 愛しているのだ! タイース、あなたを・・・!」しかし、アタナエルの悔いを帯びた悲痛な叫びは、もはやタイースの耳には届かない。信仰への道へと引き入れてくれた恩人アタナエルに再会でき、天からの妙なる歌声に導かれ、今は聖女となったタイースは、恍惚としながら、静かに天へ昇っていく・・・。

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☆ CD & LD List ☆ がついているCDがお薦め! 3つが最高です。★印はDVDです。

★『Thais』
 DYNAMIC(33427)
 演奏はヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場合唱団&管弦楽団、指揮はマルチェッロ・ヴィオッティ。
 2002年、ヴェネツィア、マリブラン劇場での収録。
 なんとも官能的な舞台でした。ある意味では「過激」と言ってもよいでしょう(笑)。

『歌劇《タイース》全曲』 
 DECCA(POCL-1931/2)
 演奏はボルドー・アキテーヌ管弦楽団&ボルドー・オペラ合唱団、指揮はイヴ・アベル。
 配役は、ルネ・フレミング(タイース)、トーマス・ハンプソン(アタナエル)、ジュゼッペ・サッバティーニ(ニシアス)。
 ルネ・フレミングに惹かれて、ついふらふらと買ってしまいました(笑)。「タイスの瞑想曲」は知っていたけれど、こんなオペラだとは思っていませんでした。なんだか、タイスの変身振りが、あまりにも唐突で(爆)。まあ、本当の信仰ってそういうものかもしれませんが・・・。
 ニシアスのところにいる、二人の女奴隷が、とてもコケティッシュで面白かったですね。でも、なんと言っても一番なのは、タイースです。

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