aine's Dream Night at the Opera

HOME > オペラ座の夢の夜

歌劇『アッティラ』
(全3幕プロローグつき・上演時間:約2時間分)

最終更新日:2006年1月7日

あらすじCDリスト

アッティラ 壮大な序曲のあとに、かなり長いプロローグがついていたので、最初は4幕ものかと思ってしまいました(^^;。主要な登場人物は男性、という中にあってただ1人、オダベッラだけが女性なのですが、このヒロインがまた凄い! 歌を聴いているかぎりでは、なんとも力強い女丈夫です。音楽的には、合唱の美しさに心惹かれるものを感じます。巨匠ヴェルディの初期の作品、ストーリーは、フン族の王アッティラとローマ軍との対立という史実に基づいたものです。

作 曲: ジュゼッペ・ヴェルディ
原 作: ツァハリアス・ヴェルナーの戯曲「フン族の王アッティラ」
台 本: テミストクレ・ソレーラ、フランチェスコ・マリオ・ピアーヴェ(イタリア語)
初 演: 1846年・ヴェネツィア・フェニーチェ劇場
登場人物: オダベッラ(S)/アッティラ(B)/エツィオ(Br)/フォレスト(T)/レオーネ(B)

あらすじ

 西暦452年、イタリア。

 フン族の王アッティラの軍は、アクイレイアの町を略奪した。焼き払われて、壊滅的な被害を受けたアクイレイアの街に凱旋したアッティラは、勝利に酔いながら盛大な酒宴をはり、ヴォータンとアッティラを褒め称えているフン族たちを祝福する。アッティラのブルターニュ人奴隷ウルディーノは、皆殺しを命じられていたにもかかわらず、戦いに加わっていた女性の一団を助け、戦利品としてアッティラに献上した。彼女たちは、アクイレイアの領主の娘オダベッラに率いられていた。アッティラは、彼女たちの勇気に感銘を受け、オダベッラに願いを一つ叶えてやると言う。オダベッラは剣を望み、アッティラは自らの剣を与える。
 オダベッラたちが去っていき、アッティラはローマの使者エツィオを呼びに行かせる。やってきたエツィオは、アッティラと二人だけでの話し合いを望み、密約を持ちかけるのだった・・・もし、自分にイタリアをくれるのなら、アッティラと手を結んでも良い、と。それを聞いたアッティラは裏切り行為だと怒り、そのように堕落した考えが起こる国は滅びて当然だと言い放ち、エツィオは憤然とする。

 アドリア海の干潟の中に浮かぶ小島。嵐の夜もそろそろ明けようとしている。粗末な小屋には何人かの修行僧が神に祈りを捧げて暮らしている。嵐が収まり、空が明るくなってくる頃、フォレストに率いられてアクイレイアを逃れてきた人々の小舟が次々と到着した。フォレストは、婚約者オダベッラの身の上を案じている・・・フン族の手に落ちているよりもむしろ、命を失っていてくれた方がましだと・・・! 太陽が昇り、フォレストと人々は、新しいすばらしい町を造り、不死鳥のように甦ろうと誓う。

 一方のオダベッラは、アッティラの野営地近くの森の中で一人、亡くなった父を思って悲しんでいる。雲に父の面影を見た・・・と思うまもなく、それは恋人フォレストの顔に見える。フォレストも殺されてしまったに違いない・・・嘆くオダベッラの前に、突然、変装したフォレストが現れる。喜んだオダベッラはフォレストに駆け寄るが、フォレストは彼女を押しのけ、裏切りをなじる。オダベッラは、聖書にあるユディットの物語のように復讐するつもりだと話す。

 天幕の中では、アッティラが恐ろしい夢におびえて飛び起きる。度を失い、側にいたウルディーノに夢の内容を話すが、すぐに我にかえって、恐怖に襲われたことを恥じ、軍をローマへ進めることを決意する。アッティラの決意を聞こうと人々が集まっていると、どこからともなく歌声が響いてくる・・・歌声の主は、白い衣をまとい、棕櫚を持ったキリスト教徒たち。彼らを率いるレオーネは、アッティラの夢に出てきた老人そのままの姿で、夢に聞いたのと寸分違わぬ言葉を口にするので、恐怖におののいたアッティラは思わずその場にひれ伏し、それを見たフン族たちは驚く。

 ローマ軍の野営地では、エツィオが皇帝からの文書を読んでいる。休戦が成立したフン族よりも、今はエツィオの軍に恐れを抱いている若い皇帝は、エツィオをローマへ帰還させようと思ったのだった。そこへアッティラからの使者が来て、エツィオたちを宴会に招く。使者の1人に化けてきたフォレストは後に残り、宴会の最中に、のろしを合図にフン族を攻撃できるよう、ローマ兵を待機させて欲しいと頼みこみ、エツィオはそれを受け入れる。

 フン族の宴会はすでに始まっていた。アッティラは、ローマ人と同席するのは危険だと忠告するドルイドの祭司たちの言葉には耳も傾けずに、エツィオたちを賓客として迎える。座が盛り上がる中、突然風が吹き、ほとんどの明かりが消えてしまう。暗闇の中、エツィオはアッティラにもう一度密約を持ちかけるがまたしても一蹴されてしまう。フォレストは、もうすぐアッティラに毒を盛るつもりだとオダベッラに打ち明けるが、それを聞いたオダベッラは、自分の手で復讐できなくなることを残念に思う。ふたたび明かりが灯り、アッティラが神に献じた盃を飲み干そうとしたとき、オダベッラが「その盃には毒が入っている」と告げる。怒っって誰の仕業かと誰何するアッティラの前にフォレストは恐れる風もなく進み出る・・・アッティラは、彼を殺そうとするが、オダベッラの頼みを聞き入れ、フォレストの命をオダベッラの手にゆだねることにする。そして、命を救ってくれた感謝の印として、オダベッラを王妃に迎えようと宣言する。フォレストを助けたい一心のオダベッラは、逃げるように言うが、フォレストは裏切ったオダベッラに復讐することを誓うのだった。

 エツィオとフォレストは、アッティラとオダベッラとの結婚式が始まると同時にフン族を待ち伏せようとする。早朝の森で、フォレストは、結婚式がいつ行われるのか知らせてくるはずのウルディーノを待ちながら、オダベッラに裏切られたことを嘆き苦しんでいる。やがて現われたのは取り乱したオダベッラだった。父を殺したアッティラと結婚しようとしたことに対して許しを請うオダベッラを、フォレストはなじる。そこへ花嫁を探しにアッティラがくる。フォレストとオダベッラ、エツィオの3人が一緒にいるところを見たアッティラは、彼らの裏切りを責める。遠くから、ローマ軍がフン族に襲い掛かる声が聞こえ、オダベッラはアッティラの胸に深々と剣を刺し、「お前もか、オダベッラ」と一言うめいて、アッティラは倒れる。

▲TOP

☆ CD & LD List ☆ がついているCDがお薦め! 3つが最高です

『Attila』 
 PHILIPS(426 115-2)
 演奏はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とアンブロジアン・シンガーズ&フィンチリー児童合唱グループ、指揮はランベルト・ガルデッリ。
 悪役なんだけれど、ライモンディのアッティラが凄くいい! 女性の身で先頭に加わり、捕虜となっても復讐を胸に秘めて頑張るオダベッラは迫力満点。実際に、こんな女性がいたら怖いかもしれないけど(笑)
 でも、一番の聴きどころは、アンサンブルのような気がする。合唱部分もオーケストラも、凄くまとまっています。

『Attila』
 EMI(7 49952 2)
 演奏はミラノスカラ座管弦楽団&合唱団、指揮はリッカルド・ムーティ。
 ガルデッリのほうに比べると、序曲はゆったりした感じですが、プロローグが始まると、それまでの悠然とした雰囲気はどこへやら、ものすごく勇ましく、パンパカパーンって感じになっちゃいます。トータルの演奏時間には、それほど開きはないのですが・・・

『Attila』 
 ORFEO(C601 0321)
 演奏はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団&ウィーン国立歌劇場合唱団、指揮はジュゼッペ・シノーポリ。
 今は亡きシノーポリが1980年に指揮したときのライブレコーディング。これがシノーポリの出世作となった・・・らしいのですが、頷ける演奏です。

★『Attila』
 OPUS ARTE(OALS010D)
 演奏はミラノスカラ座管弦楽団&合唱団、指揮はリッカルド・ムーティ。
 もっと「絢爛豪華な舞台」を期待していたのですが・・・なんか、ちょっと、地味。期待はずれというよりも、こちらの期待が大きすぎたかな?(笑)

▲TOP

Table of Contents

What's New!

Information

CD List

Opera Vote

Voting Results

Quarterly Opera

Zarzuela

Title Index

愛音とオペラ!

書斎の中のオペラ座

オペラティックな人たち

SiteMap

BBS

Mail

あなたの好きなページ

Copyright 樹音と愛音 Since 1998