楽劇ニーベルングの指環【第一夜】ワルキューレ
(全3幕・上演時間:約3時間50分)
最終更新日:2006年7月17日
[あらすじ|CDリスト]
ワーグナー月間第2弾です。長年の「聴かず嫌い」に終止符を打って、2曲目も頑張って聴きましょう(笑)・・・と言う感じですが・・・。
作 曲: リヒャルト・ワーグナー
原 作: 中世ドイツ英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」・「ヴェルズンガサガ」・古代北欧歌謡集「エッダ」など
台 本: リヒャルト・ワーグナー(ドイツ語)
初 演: 1870年・ミュンヘン宮廷歌劇場
登場人物: ジークムント(T)/フンディング(B)/ジークリンデ(S)/ヴォータン(B−Br)/フリッカ(Ms)/ブリュンヒルデ(S)
嵐の夜。主フンディングがいない館に一人の若い戦士が現れ、一夜の宿を求めた。フンディングの妻は、彼に宿を貸すことにした。が、戻ってきたフンディングは、妻とその戦士があまりにも良く似ているので不審に思い、戦士の素性を問いただす。ヴォルフィング族のものだと打ち明けた戦士は、幼い頃、母と双子の妹に生き別れ、父一人の手で育てられたこと、悲しいことばかり味わってきたのでヴェーヴァルト(悲しみをつかさどるもの)と呼んでほしいという。戦士が敵方であると知ったフンディングは、一夜の宿を貸すことには同意したものの、夜が明けたならすぐに雌雄を決しようと持ちかける。
フンディングが寝入ってしまうと、その妻が戦士のところにやってきた。かつて略奪され、フンディングの妻となった彼女は、婚礼の席に隻眼の老人が現れて、館の大黒柱に一振りの剣を突き刺して去っていったこと、その剣を引き抜いたものは誰一人いないことを語る。二人は語り合ううちに、同じ一族の出身であるばかりか、生き別れになっていた双子の兄妹だったことを知り、再会を喜びあう。戦士は、かの剣を一気に引き抜き、妹は、「あなたこそ、ジークムント(勝利を守るもの)。そして、私はジークリンデ(勝利の楯もち)」という。ジークムントは、ジークリンデと手に手を取り合い、フンディングの館から逃げ出してゆく。
戦乙女ワルキューレたちがいる高い岩山の中、ヴォータンの娘で、ワルキューレの一人であるブリュンヒルデが雄たけびを上げている。ヴォータンの正妻フリッカはものすごく不機嫌だ。というのも、ヴォータンが人間の女に産ませた息子のジークムントに剣を与えたばかりか、その双子の妹ジークリンデに婚姻の絆を破らせたからである。フリッカは、ヴォータンの妻であるばかりか、婚姻の女神でもあり、ジークムントとジークリンデが、兄妹でありながら許されない愛に走ったことにも我慢がならない。自分が創り出した人間の一族に、ニーベルングの指輪を奪還すると言う夢を託そうと思っていたヴォータンは、契約を守るルーン文字の槍で世界を支配している以上、自らもその契約に縛られる身。意気揚揚と去っていくフリッカをみながら、ブリュンヒルデにジークムントを倒すように命じるのだった。
フンディングの館から、ようやくの思いで逃げ出してきたジークムントとジークリンデの兄妹は、岩山の途中で一休みしている。疲れ果てたジークリンデはぐっすりと眠り込み、一人起きていたジークムントの目の前に、厳かにブリュンヒルデが現れ、死を予告される。驚いたジークムントは、ジークリンデを残して死ぬのなら、ヴァルハラよりもむしろ地獄に落ちた方がましだと言い放つ。彼らの愛に心を動かされたブリュンヒルデは、「二人で生きなさい。私があなたを守りましょう」と言って去ってゆく。ジークリンデが目覚めたときには、ジークムントとフンディングは戦い始めていた。ブリュンヒルデがジークムントをかばっているが、ヴォータンが現れて、槍でジークムントの剣を砕くと彼を突き殺してしまう。ブリュンヒルデはジークリンデをつれて逃げてゆく。ヴォータンがフンディングに向かって「フリッカに、ヴォータンは約束を守ったと伝えろ」というと、瞬く間にフンディングの命の火が消えていった・・・そして、ヴォータンは、怒りを胸に、ブリュンヒルデの後を追う。
ワルキューレたちが、馬で天空を駆け巡り、戦で命を落とした戦士たちを集めてはヴァルハラへと連れてゆく。彼女たちの中に、ブリュンヒルデの姿だけが見えない。姉妹たちはブリュンヒルデを待っていたが、現れたブリュンヒルデは戦士の代わりに人間の女を連れていた。「この女を助けてほしい・・・」ブリュンヒルデは姉妹たちに頼むが、父ヴォータンの怒りを恐れるワルキューレたちは顔を背ける。ジークリンデもまた、ジークムントを失った今、生きていたくなどないから、殺してほしいと懇願する。しかし、ジークリンデの胎内にすでに新しい命が宿っていることを知っているブリュンヒルデは、そのことをジークリンデに告げて、その子を「ジークフリート」と名づけるように言う。ブリュンヒルデに勇気づけられたジークリンデは、砕かれた剣の欠片を受け取ると、ヴォータンも恐れて近づかないという森へ降りてゆくのだった。
そこにヴォータンが到着した。ヴォータンは怒り狂っている。ワルキューレたちは、姉ブリュンヒルデのために何とか父の怒りを鎮めようとするが効果はない。ついに彼女たちは追い払われ、ブリュンヒルデとヴォータンだけがその場に残った。ブリュンヒルデは、「父上が、心の底で望んでおられたことをしただけ」と訴え、ヴォータンも愛娘を前にして、だんだん怒りも解けてゆく・・・しかし、ヴォータンの命に逆らったものは、神の座から引き摺り下ろされる運命にある・・・!・・・「おまえは、眠っているおまえを目覚めさせた男のものになるのだ」ヴォータンは、ブリュンヒルデに宣告する。打ちひしがれるブリュンヒルデ。彼女は、せめて、私を目覚めさせる者がこの世で最も勇気ある者であるように、私を何か恐ろしいもので囲んでくださいと頼む。愛娘の願いを聞き入れたヴォータンは、眠るブリュンヒルデの周りを炎で取り囲み、いとしい娘に最後の別れを告げる・・・「我よりも自由なものだけが、この花嫁を得るが良い。我が槍を恐れるものは、この炎を踏み越えるな」・・・去ってゆくヴォータン、鳴り響く楽の音はジークフリートのテーマである・・・
☆ CD & LD List ☆
がついているCDがお薦め! 3つが最高です。★印はDVDです。
★『ヴァルキューレ〜舞台祭典劇《ニーベルングの指環》第一夜』 ![]()
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Grammophon(UCBG-9015/6)
演奏はメトロポリタン歌劇場管弦楽団、指揮はジェイムズ・レヴァイン。
メトロポリタン歌劇場でのライブ収録。
やはり、CDとは違う。音楽だけを聴いていても、純粋に楽しめるけれど、物語は、単純なようでいて複雑なので、目で観た方がずっと楽しめる。これは絶対にDVD向き(笑)
『Die Walkure』 ![]()
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DECCA(455 560/3-2)
演奏はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団、指揮はサー・ゲオルク・ショルティ。
いきなり、劇的に始まりました。ラインの黄金とはまったく違う感じ。ストーリーは繋がっているお話だと思うんですが・・・これを続けて二晩聴いて・・・うーん・・・やってみたことがないから、良く分からないけれど、ラインの黄金ほど、愛音向きじゃないかも(爆)
演奏そのものは素晴らしいと思うのですが・・・それは個人的な好みと別物だものね。