歌劇『オルフェーオ 音楽寓話劇』
(全5幕プロローグ付・上演時間:約1時間50分)
最終更新日:2006年11月5日
[あらすじ|CDリスト]
ギリシア神話で有名なオルフェオの物語。グルックのオルフェオとじっくり聴き比べをしたい・・・
作 曲: クラウディオ・モンテヴェルディ
原 作: ギリシア神話より
台 本: アレッサンドロ・ストリッジョ・ジュニア(イタリア語)
初 演: 1607年(推定)・マントヴァ宮廷
登場人物: オルフェーオ(T)/エウリディーチェ(S)/音楽の精(S)/女使者シルヴィア(Ms)/ニンファ(S)/希望の精(S)/カロンテ(B)/プロセルピナ(S)/プルトーネ(B)/アポッロ(T)
神話時代のこと。音楽の精が現れ、物語の始まりを告げる・・・類いまれなき歌い手オルフェーオと彼の愛との哀しい物語の始まりを・・・
オルフェーオとエウリディーチェはめでたく結婚した。羊飼いやニンファたちが大勢集まってきて大騒ぎ。「今の幸せを歌って欲しい」と羊飼いに頼まれて、オルフェーオは太陽をたたえる歌を歌う。エウリディーチェはオルフェーオに愛を誓い、羊飼いたちは、感謝のために神殿にいけにえを捧げにゆく。
オルフェーオは、幸せに満ちたアルカディアの国をたたえて歌うが、そこに悲報が飛び込んでくる。エウリディーチェの親友、美しいシルヴィアがもたらした知らせは、オルフェーオを幸せの頂上から不幸のどん底へと一気に突き落としてしまう・・・エウリディーチェが、死んだ!? 花摘みをしていたエウリディーチェが、野原に潜む毒蛇にかまれて命を落としてしまったというのだ。羊飼いたちが嘆き悲しむ中、オルフェーオの心にある決心が芽生えてくる。ひとり、竪琴を携えて冥界へと降りてゆき、愛するエウリディーチェを帰してくれるように頼もう、と。もしも望みが叶わぬときには、再び地上には戻ってくるまい、と。
希望の精に伴われたオルフェーオは、冥界への下り道を降りてゆく。ようやくたどり着いたその入口には、ダンテの言葉が掲げられていた・・・「ここに入る者は、すべての希望を捨て去れ」・・・これ以上先へ行くことは出来ない、と希望の精が帰ってゆく。オルフェーオの前には、死者の魂を死の国へと運ぶ渡し守カロンテが立ちふさがる。「生きているものは、これより先に通すことは出来ぬ」。エウリディーチェを失い、自らの命も奪い去られたのも同じと思っているオルフェーオは、竪琴を引き寄せてカロンテを説得するために歌いだす・・・頑ななカロンテの心は、オルフェーオの哀切なメロディーにも動かされることはなかったが、その美しい響きに誘われて、いつしか深い眠りに落ちてゆく。すっかり寝静まったカロンテを見たオルフェーオは、その隙に小船に乗り込み、死の国へ渡るのだった。
冥界の王プルトーネとその妃プロセルピナの前に進み出たオルフェーオは、悲しみで音楽を紡ぎはじめる。それは、プロセルピナの心を動かし、妃の懇願に負けたプルトーネも、しぶしぶながらオルフェーオの願いを聞き届けることにする。「よかろう。エウリディーチェとともに地上へ帰るが良い。ただし、ひとつだけ条件がある。それを守ることができたなら、エウリディーチェは再び命を取り戻せるが、出来なかった場合には、二度と会うことは叶わぬ・・・」 これから地上へと帰る道では、決して降り返ってエウリディーチェの姿を見てはならない・・・それが、プルトーネの出した条件だった。喜びに震えながら、オルフェーオは、竪琴に感謝し、地上へと歩き始める。後ろにはエウリディーチェがついてきている・・・はず・・・だが、一歩歩くごとに不安は募り、オルフェーオは疑わずにいられない・・・本当に妻は、エウリディーチェはついてきているのだろうか? ついに、我慢しきれなくなったオルフェーオは、微かな物音が聞こえた瞬間、後ろを振り返ってしまう・・・エウリディーチェ! 確かに最愛の人の姿を見たが、エウリディーチェは、悲しい別れの言葉を残し、かき消えるようにいなくなってしまう。今度こそ、永遠に、エウリディーチェを失ってしまった・・・オルフェーオは、嘆きを抱え込んだまま地上に戻るしかない。
再び地上に戻ってきたオルフェーオはたった一人だ。トラーチャの野には、彼とともにエウリディーチェの死を嘆くものはいない・・・ただ、こだまだけが残っている。最後の歌を今は亡きエウリディーチェに捧げたオルフェーオの元に、父であるアポッロが降りてきて、天上へと誘う。地上での幸せと苦悩を捨て去り、オルフェーオはエウリディーチェの面影をしのび、平安がもたらされることを願って、父とともに天上へと昇ってゆく。
☆ CD & LD List ☆
がついているCDがお薦め! 3つが最高です。★印はDVDです。
★『L'Orfeo』
DYNAMIC(33477)
演奏はLa Grande Ecurie et la Chambre du Roy、指揮はJean Claude Malgoire。
予想以上に華やかな舞台でびっくり。ストーリーから想像していたのは、もっと地味なイメージだったのだけど・・・これは、音楽を聴いているだけのほうが楽しめるかも。
『オルフェーオ 音楽寓話劇』 ![]()
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アルヒーフ(UCCA-3110/1)
演奏はイングリッシュ・バロック・ソロイスツ&モンテヴェルディ合唱団、指揮はジョン・エリオット・ガーディナー。
ある意味で衝動買い。ストーリーと音楽の寄り添う形がとても自然。