aine's Dream Night at the Opera

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歌劇『ポッペーアの戴冠』
(全3幕プロローグ付・上演時間:約3時間15分)

最終更新日:2006年10月28日

あらすじCDリスト

 ポッペーアといえば、皇帝ネロをたらし込んだ妖婦、だと思っていたけれど・・・このオペラを聴くと、なんともあっけらかんとしています。ここまで明るく愛を賛美されると、不倫だなんて思えないなぁ・・・どっちにしても、これだけのエネルギー、愛音にはない、これは完敗ですね(^^;

作 曲: クラウディオ・モンテヴェルディ
原 作: コルネリウス・タキトゥスの『年代記』第13巻〜15巻
台 本: フランチェスコ・ブゼネッロ(イタリア語)
初 演: 1642年(推定)・ヴェネツィア・サン・ジョヴァンニ・エ・パオロ劇場
登場人物: 幸運の神(S)/美徳の神(S)/愛の神(S)/ポッペーア(S)/暴君ネローネ(T)/皇后オッターヴィア(S)/オットーネ(A)/セネカ(B)/ドルジッラ(S)/乳母(Ms)/アルナルタ(T/A)

あらすじ

 紀元前64年、ローマ。

 幸運と美徳と愛と・・・3人の神さまたちが競っている・・・誰が一番? 私たち、3人の中で誰が? 愛の神が高らかに笑う・・・それは私、愛に決まっています。愛が一番、愛こそがすべて。このお話がそれを明らかにしてはいないかしら・・・?

 ローマの将軍オットーネが疲れて戦場から帰還した。屋敷の外には皇帝ネローネの衛兵が・・・! 夫不在の屋敷へ、美貌の妻ポッペーアの元に皇帝が来ている。裏切られたオットーネは嘆く。ポッペーアに見送られて、ネローネが現れる。ポッペーアは皇后になりたいと望んでいるが、ネローネにはすでに高徳で名高いオッターヴィア皇后がいる・・・ネローネは、オッターヴィアを何とかしない間はポッペーアを皇后に迎えることは出来ないが、またすぐに来るからと言って帰ってゆく。

 屋敷の中に戻ったポッペーアに、乳母のアルナルタが忠告する。オッターヴィア皇后がお二人の仲を知って復讐しようとしています・・・しかし、ポッペーアは気にもとめず、笑うばかり。

 宮殿では、皇后オッターヴィアが皇帝の浮気を嘆いている。乳母は、仕返しに浮気を!と薦めるが、とんでもないことと一笑にふし、セネカを呼ぶと、何とか皇帝に忠告をと頼んで、神殿へ祈りに行くのだった。ネローネは、子どもの出来ない皇后は退位させ、ポッペーアと結婚するとセネカに告げるが反対されるので、激怒してセネカを宮廷から追放してしまう。再びポッペーアの元に戻ったネローネは、「必ず近いうちに皇后にする」と約束するのだが、ポッペーアには信じられない。ポッペーアは囁く・・・「あなたが皇帝でいられるのも自分のお陰だと、セネカが言っていましたわ・・・」 またしても激怒したネローネは、セネカに今日中に自殺するように命ずる。

 屋敷の外にはオットーネがいる。ポッペーアを前にして、夫は入れずに皇帝を入れるとは・・・と嘆くが、ポッペーアはどこ吹く風、「相手は皇帝陛下、幸運の神に見放されたあなたが悪いのよ」と言って立ち去ってしまう。残されたオットーネは、宮廷で皇后オッターヴィアに仕えている侍女ドルジッラに言い寄られ、腹立ち紛れに相手になるが、心の中ではやっぱりポッペーアのことが忘れられずにいる・・・不貞を働いた妻が憎い、だが、まだ愛している・・・殺してしまいたいと思いながら、そうすることもできず、鬱々としているオットーネを、オッターヴィアが見咎める。オッターヴィアは、後宮に入り込んだことを楯に、オットーネにポッペーアを殺すように頼む。脅されて、仕方なくオッターヴィアの命令を聞くことになったオットーネは、女装してポッペーアに近づくために、ドルジッラに衣装を借りることにする。

 一方、屋敷にこもっているセネカの下に、皇帝の命令を携えた衛兵隊長が訪れる。セネカには、皇帝の命令を聞くまでもなく、もはや自分の命運が尽きたことを悟っている。家人や友人たちに別れを告げたセネカは、命令どおりに自殺するのだった。

 ポッペーアは、といえば、愛の神に祈りを捧げて、皇后になれるようにと願っている。王宮の庭の中に臥所を作らせて横になるが、眠りついたところに女装したオットーネがやってきてポッペーアを殺そうとするが、愛の神が邪魔をするので、驚いたオットーネが逃げ去ってゆく。ポッペーアの叫び声に飛んできた侍女のアルナルタは、オットーネを追いかけてゆくが、間違えてドルジッラを捕まえてしまい、犯人だと訴える。オットーネを愛しているドルジッラは無実を訴えず、彼の罪をきようと決心し、ネローネに死刑を言い渡されるのだった。それを見たオットーネはいたたまれず、「罪は私にある」と告白し、国外追放処分を受ける。ネローネは、ついでにこの事件に加担したと言い募って、皇后オッターヴィアも追放処分にし、木の船に乗せて、風の吹くままに流してしまえと命ずる。

 前皇后オッターヴィアは、泣く泣くローマを去っていった・・・今日は、新皇后ポッペーアの戴冠の日である。アルナルタは、女主人の出世と共に、自分も皇后付きの女官になったことを自慢そうに話している。やがて、華麗な戴冠式が執り行われ、ファンファーレが鳴り響く・・・ネローネとポッペーアは幸せに酔いしれている・・・

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☆ CD & LD List ☆ がついているCDがお薦め! 3つが最高です。★印はDVDです。

『歌劇《ポッペアの戴冠》(ヤーコプス版)』
 ARTHAUS(100109)
 演奏はコンチェルト・ケルン、指揮はルネ・ヤーコプス。
 1993年、シュヴェツィンゲン音楽祭での収録。
 シンプルなのに、華麗な舞台。床が地球儀みたいに見えるけれど・・・世界を足元にしている気分? ストーリーのことを考えなければ、本当に音楽は良い。オットーネがちょっと弱々しい感じに見えるのが気になる。

『歌劇《ポッペーアの戴冠》 プロローグと3幕からなる音楽劇』
 アルヒーフ(UCCA-3112/4)
 演奏はイングリッシュ・バロック・ソロイスツ、指揮はジョン・エリオット・ガーディナー。オリジナル楽器による演奏で、ライヴレコーディングです。
 感想はあらためて。

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