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最終更新日:2005年2月12日


 どこにでもある普通の扉を開けるとき。
 今までとは違った世界へ行ってみたいと思うことはありませんか?

 ここを訪れたあなたが、今までとは違った世界を見つけてくださったら・・・。
 あなたの心に響く言葉のささやきを、いつまでもそっと残していてくださったら・・・。

 愛音がお届けする3つの世界への扉、あなたはどの扉から開けてみますか?

aine's WhisperLove StoryPoetic World


		いつもひっそりと寄り添っているもの。
		くっきりと、優しく。
		まっすぐな眼差しを向けてくるもの。
		儚く、寂しげに。

		 私に、影は、いらない。
		 私は、影に、なりたい…。

		後を追う。
		手をさしのべる。
		抱きしめる。

		どんなに力一杯抱きしめても、すり抜けてゆく。
		けれど。

		 私は、影に、なりたい…。

		ふと、振り返る。
		−おまえは、まだ、ついてきていたの?−
		微かに震えている、小さな形…。

		 私は、影に、なりたい…。

aine's Poetic World

   封印

        遠い日々
        この身体のどこかに
        封じ込めてしまった想い
        いつまでも、いつまでも、
        どこからともなく浮かび上がってくる
        ゆらり、ゆらり、
        静かに立ち上る、煙のように

        消してしまいたい        
        閉ざされた心のように
        目に見えぬ消しゴムで
        消して消して・・・
        ノートが新しくなるように

        ギュッと目を閉じて振り払う
        あなたの影
        この心の奥底に
        封じ込めてしまったはずなのに
        ふと目の前の背中が
        あなたに見えてくる
        本当は、あなたではない、
        他の誰かの背中なのに

        なぜ、忘れられないの?
        なぜ?
        私の心が頑なだから?
        進むにも、退くにも
        あまりにも、頑なに過ぎるから
        封じ込めることが出来ないの

2005/2/12

▲TOPPOEM[1]


   眠れぬ夜に・・・

        眠れない夜
        差し込む白い月の光を見る
        冴えた空気の中に、一条の煌き
        吐く息のように、白い
        なぜ目覚めたのか・・・
        ふとそう思う
        眠っていた心、ようやく訪れた眠り
        それなのに・・・
        
        騒ぐ心を静めるものが、ない・・・
        眠れない夜に、ふと目覚めてしまった時に
        宥めて眠らせてくれるものが、ない・・・

        眠れぬ夜もあることを
        私が知ったのはいつのことだったろう?
        もしもこのまま眠ったまま、目覚めなかったら?
        ・・・そう恐れていた日もあったのに
        このまま眠れるものならば、二度と目覚めなくても構わない
        ・・・そう思う日が来ることを
        私はいつ、知ったのだろう?

        眠れぬ夜に
        私はいつも怯えている
        目覚めても、目覚めなくても、
        翼を広げ、そっと私を覆いつくす・・・
        ・・・眠れぬ夜の影に・・・

2004/2/28

▲TOPPOEM[1]


   雪が降る

        窓の外は雪
        激しく降りしきる、雪
        白く冷たくて、儚い、雪
        いつも、いつも、眺めているだけ
        雪のように踊り狂いたい
        胸のうちだけは荒れ狂っているのに
        表は、静かなまま
        決して、現れることはない、心
        ひっそりと、降っている
        心の中の雪
        外では激しく、
        雪が舞っている・・・

2004/1/25

▲TOPPOEM[1]


   遠い日の花火

        音もなく、
        暗い夜の空に広がる花火が、好き
        耳を凝らせば、
        微かに聞こえる声が、好き

        ここには、私は、いない。
        透明な存在になって、息を潜めている
        手を伸ばせば、つかめそうなものを
        じっと見ているのは辛いけれど、
        ふと伸ばした指先が、
        何にも触れずに戻ってくるのは、もっと怖い。

        音もなく、
        大きな花びらを広げる花火を、
        窓越しに、じっと眺める・・・
        微かなざわめきが、
        窓越しに、伝わってくる・・・

        ここにいるのは、私ではない。
        影のように、じっと瞳を凝らしている
        闇の向こうを、見つめて、
        言葉もなく、
        伸ばせぬ指を、きっと窓ガラスに押し当てて。

2003/8/27

▲TOPPOEM[1]


   埋み火

        夕暮れ時の風の中
        揺れる紅を見たような・・・
        そんな気がして、薄闇に目を凝らす
        埋めておいた火が燃え上がった
        そんな気になって。
        ざぁっとひと息に
        水でもぶちまけて
        消してしまうことが出来たなら
        どんなにほっとするだろう?
        なぜ、そうできずにいるのか・・・
        どこまでも懐かしい、貴方
        思い出すたび、
        忘れようと思うたび、
        どこまでも蘇ってくる、想い
        心の奥に埋もれているけれど
        いまだに燃えさかっている炎
        私を捉えて離さない
        今も、ただ、貴方だけ。

2003/7/1

▲TOPPOEM[1]


   痛み

        何気なく目をやったその先に、私は見る
        見てはならないもの、それは
        ぽっかりと口をあけた冥い穴
        心をぎゅっと掴まれる痛み
        決して忘れられぬ疼き
        誰にも話せぬ嘆き

        それでも・・・
        たとえ、再びあの時に戻れたとしても
        私はまた、同じ道を選ぶだろう
        痛みを感じている今でさえ、
        あの日を悔いている今でさえ、
        別の道を選びたいとは思ってはいない・・・

        強がりか、意地っ張りか、
        それでも私は、きっと同じ道を選ぶ
        この道を選ばぬ私を、
        思うことさえ出来ない
        立ち止まった私が何度振り返ろうとも
        戻れぬあの日がどれほど光り輝いていても
        痛みにそっと涙して、
        私はゆっくりと歩き始める

2003/6/23

▲TOPPOEM[1]


   ときに刻み込む

        残された空間にときが刻み込まれる
        悲しみのときが、
        果てることのない辛さが、
        淡いグレーの影のように。
        ほのかに、そっと、刻み込まれる

        忘れようとすることも
        忘れまいとすることも
        想いは同じ
        誰かの胸に、鮮やかに刻み込まれるとき

        残されて一人、ときに刻み込まれる
        悲しみも、辛さも、何もかもを、
        ひっそりと飲み込んだまま
        そっと、刻み込まれる

2002/9/11

▲TOPPOEM[1]


   別れ

                春にはまだ少し早い今日
                雪が降り
                私はまた、想い出す
                別れの季節に、別れをひとつ、想い出す

                あれは冬だったけれど
                想い出すときにはいつも、春
                季節はずれの雪が降り、
                積もりそうなほどの雪が降り、
                それでも積もらず、消えてゆく
                何も残らなかった別れのように

                春というにはまだ少し冷たすぎる風
                雪が、あられ混じりの雪が降り
                私はまた、そっと想い出す
                ひとつの季節、ひとつの別れ

                凍えるような月が美しい
                今は冬の夜
                貴方をまた、想い出したから
                今宵はやはり、季節はずれの冬

2001/3/10

▲TOPPOEM[1]


   待つ
        	時おり・・・
        	何もかもを投げ出して、
        	ここに、
        	静かに身を投げ出してしまいたいときがある・・・

        	 こころが、乾いているのだ・・・
        	 どれほどの潤いが、
        	 どれほどの安らぎが、
        	 どれほどの憩いが、
        	 この、小さな心から失われてしまったのだろう?
        	 何も考えず、ぼぉっと立ち尽くす・・・
        	 たぶん、この時を、
        	 この、小さな心はどんなにか、
        	 ほんとうに、どんなにか待ち望んでいたことだろう?
        	 力の抜けたからだが、それでも、
        	 何事もないかのように、
        	 ひとりでに動いているのを
        	 そっと、見つめながら・・・
        	 こころは、一点の時を待って、待って、待ちつづける・・・

        	時おり・・・
        	何もかもすべてを忘れて、
        	ここに、
        	そっと倒れ臥したいときがある・・・
        	すべてを投げ出して、
        	刻々と流れてゆく時の中に、
        	我を忘れて、身を沈めたい時が・・・
		いつか、また
		再び歩き始める日のために
		今はただ、
		時の移ろいを眺めていたい・・・

2000/6/27

▲TOPPOEM[1]


   2000年・春
        薄紅の花びらが風に乗っている・・・
        季節がかわり、人が動く
        出会ったばかりの人たちが
        明日はもう別れてゆく
        出会っては別れ、別れては出会い
        繰り返される、繰り返される・・・
        それは・・・人の心の綾にも似て
        ・・・切ない・・・!

        こぼれ落ちる涙のかわりに
        切ない思いを抱いた心に
        今日は桜の花びらを散らせよう・・・

2000/4/14

▲TOPPOEM[1]


   羨むこころ
                誰もの心の奥深く潜んでいるもの
                私がこの身の中に放し飼いにしているもの

                たぶん、いつまでも、消えてなくならないもの

                胸の内の闇の中に深く
                深く深く潜んでいるもの

                消えて欲しいけれど、そこにいるもの

                闇は嫌いではないけれど、
                本当は、いつか、消えて欲しいもの

                だけど、いつまでも、消えてなくならないもの

1999/5/8

▲TOPPOEM[1]


   晩秋の声
		季節が無彩色の冬へと変わってゆく
		その前に色鮮やかな木々の梢
		燃え立つような紅
		輝く実りの黄金色
		少し色あせた緑
		黒い土に吸い込まれてゆくその前に
		目に鮮やかな木々の梢
		おとなしい秋の静かな声

1999/2/20


▲TOPPOEM[1]

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