現在工事中のO邸です
2002年11月より工事を始めました。
●外部工事
◎外壁工事
屋根が葺き上がり、サッシの取り付けがすべて終わると
外壁の工事が始まります。O邸では外壁材にパワーボード
を採用しています。パワーボードは軽量気泡コンクリートと
いう材料でできています。軽量気泡コンクリートとは、細か
い石だけを使ったコンクリートの一種で、アルミの粉を起泡
剤にして蒸気で膨らました軽石のようなものです。普通の
コンクリートと違ってスカスカな分だけ軽く、水も通しやすい
特異な性質をもつ材料です。軽く柔らかくもろいため鉄芯で
補強してありますが、取り扱いには注意が必要です。
一見すると建材に不適格のようですが、欠点が長所にもなって
います。軽いことは構造体(柱・梁)に負担をかけません。
水を通しやすいことは逆に水を吐き出しやすいことでもあ
ります。壁の中に入った水は簡単に出て行くということです。
とくに水蒸気を吐き出す働きがあるので、壁の中での結露
に有効です。構造体とボードの間の防水をしっかりとしてお
けば透湿性だけを生かせることになります。
まず一番漏水しやすいサッシの廻りに
防水テープを貼りめぐらします。

次に透湿性のある防水シートを壁全体に
隙間なく貼りめぐらします。

防水シートの上にパワーボードを貼り始めています。

玄関ポーチの壁を塗装したところです。
塗装材にも透湿性のある材料を選んでいます。

外壁の吹付も終わって、いよいよ養生シートと足場を取り
払っていきます。初めて外観全体をみることができます。

◎バルコニー工事
木製のバルコニーを取り付けます。セランガンバツという
インドネシア産の耐久性のある木材を使用しています。
比重が1.0前後もあり、とても重い木です。桧などに比べ
ると2〜2.5倍以上も重いです。ラワンと同類の樹種なの
ですが、木目が非常に緻密なために釘が打てません。下孔
を明けてからビス止めするという2度手間が掛かりますが、
塗装をしないでも20年ほどは腐らないといわれている大変
丈夫な露天に向いた木です。 金物はビスも含めてすべて
ステンレスを使用していますが、火打と方杖(梁同士、柱と梁
にかかる斜め材)だけはドブ漬け亜鉛メッキ(メッキ量が厚い)
の金物を使用しています。

人力だけでは持ちあがらないので、足場を組んでウインチ
(電動巻上機)を使っています。それでも最後の取付けには
太さ20センチの梁を3人掛かりで持ち上げることになりました。

完成した全景です。

◎外構工事
本体工事もほぼ完了してきましたので、最後の外構工事が
始まります。この建物は道路から室内までをスロープで、どこ
にも段差なく動けるようにするため、玄関ポーチまではすこし
大掛かりな土工事が必要になりました。最初にポーチ階段脇
の植込ブロックの基礎から始め、順次積み上げていきます。

スロープの土留めとなるブロックを積み、
ポーチ階段の下地もつくります。

バルコニー下も駐車場にするため、砕石を敷き詰めます。このあと
配筋と目地を取り付けて、土間コンクリートを流し(打設)ます。
後のブロック塀の裏には雨水を貯めるタンクが2基据えてあります。

玄関ポーチへはスロープをつけて上がっていきます。

玄関ポーチとテラスのコンクリートを打設して
敷地の周りにはフェンスを巡らしました。

元へもどる