一曲目のALL OF MEから快調そのもののレスターのテナーが聞ける。かなりアップテンポで演奏されているが、レスターの特徴であるフレージングとソフトな憂いを含んだ音色は魅力的だ。またテディ・ウィルソンのピアノもスイング感抜群で、スイングピアニストの本領を発揮している。PRISONER
OF LOVEでは、テディ・ウィルソンの転がるような指使いのピアノが素晴らしい。もちろん、レスターもミディアムスローで見事に歌い上げている。LOUISEはなかなか楽しい曲である。レスターはここでも見事に歌っている。アドリブに入ってから色彩感抜群のソロを聴かせてくれる。ドラムのジョー・ジョーンズも歯切れがいい。
次のLOVE ME OR LEAVE MEは、この曲が素晴らしかったので、コード進行を真似てオリジナルの名曲がいくつか生まれている。「バードランドの子守歌」もその一つだ。ここでもレスターのアドリブは、メロディアスで快適だ。これを受けてのテディのピアノも楽しい。
LOVE IS HERE TO STAYでのレスターは、ガーシュインへの思いを込めているかのように、哀愁いっぱいのテナーを聴かせる。ちなみに、この曲は、今世紀アメリカが生んだ最大の作曲家、ジョージ・ガーシュイン絶筆となった一曲である。
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