「旅」って、一体ナニ?
   私は学生時代、「古典」「漢文」のたぐいが大の苦手でした。 もちろん、テストの成績もBAD!
   でも、なぜか松尾芭蕉の「奥の細道」のイントロ部分だけは、はっきりと覚えています。
   どうしてかと言うと、先生が詳しく説明してくれたからで、多感な青年は「人生とはなにか?」なんて一生懸命
   考えていたのでしょう。 そこにピタッとはまったのがこのイントロ部分だったわけです。

   「あなたと今日、道や電車の中で行き交った人、あなたをちらっと見たあの人、みんなそれぞれの人生という
    旅の途中であなたと偶然に行き交った人たち

   なんだそうです。 そして、今日という時間さえも! なんという人生観でしょう。

   私はこの話しを聞いて感動のあまり、鳥肌が立ってしまいました。 みなさんは、どう思いますか?
  

 「旅」と「旅行」とどう違うの?

   旅は「心の旅」(中村雅俊風?)、旅行は日本人にありがちな、「名所旧跡をさっと回ること」って、私は区別
   しています。 あっちこっち出かけて思うのは、日本人の(特に団体)旅行は「ガイドブックやパンフレットの
   内容確認」なんです、「なるほど、確かにある!」「これがXX城跡」「ふんふん」で終わる。 
   (パンフレットの内容(旅程と言います。)確認は、添乗員に任せておきなさい! それが仕事ですから。)

   私は行った先で、「感動する」「何かを感じる」ために行くのだと思っています。 
   少しでもそこに溶け込むことで、感動は100倍にもなります。

   みなさんは「旅」と「旅行」、どちらが好きですか?
  
 「旅行」を「旅」にするには?
   第一には、いわゆる「パック旅行」では行かない!ということです。 添乗員の経験から「パック旅行」は
   「パンフレットに記載の日程をしっかり守る」ことが大前提になります。 たとえ、少々無理をしてでもです。
   それどころか、「時間がないから見どころカット!」なんてことも「やりました!」 (わー、言っちゃった!)

   例えば、「この景色、きれー!」「あしたもまた来よう」と思ったとします。
   個人旅行なら可能でしょう。 でも、団体旅行なら無理です。 明日は明日の予定があるからです。

   つまり、「旅」への第一歩は、「パック旅行」ではなくて、「個人(手配)旅行」にあります。

   第二には、「少しでもその土地に溶け込む」ことです。 一番簡単なのは、「その土地の言葉を使う」ことです。
   いえいえ、難しく考える必要はありません。
   「こんにちは」「これ、いくら?」などの簡単な言葉、「1、2、3、...」の数字、その土地の名物料理の現地名
   などです。 覚えきれなきゃ、メモ帳に書いて行きましょう。

   だって、「外人」さんから、「Thank you」って言われるより、「Arigato」って言われた方がこっちも気持いい
   でしょ?  それは世界中、同じだってば。

  
  2000-09-08