30代前半の夫婦のための家。設計時はまだ二人とも20代でした。
周辺は住宅街ですが、敷地はレッカー車などの大型車両がとめられている駐車場の一画に位置します。
2つめはそれと逆に天井高さが1.9mしかない閉鎖的な空間。
ここは窓も坪庭を通して間接的に外部とつながっているだけです。
カフェゾーンとはフローリングの色で区別されています。
寝室はつくりつけのタタミベッドのみといってもよい広さですが
1つめが中庭に面して設けられた開放的なガラスボックス。
またリビングルームはカフェのようなインテリアにしたいとの話もありました。
建物の道路に面した1階部分をすりガラスとし内側に中庭を設けました。
さらに照明を仕込み昼と夜で建物の表情を変えていきます。
昼は影としか映らないガラス越しの樹木や白い内壁が夜は照明の効果により葉の緑色まで浮かび上がります。
建物は閉じたつくりとしながらも、カフェというキーワードからイメージをふくらませ、逆に外部にメッセージを発信できないかと考えたのです。
内部側からは大型車両が帰ってきた際に赤いテールランプがすりガラス越しにきれいに映り込むという副産物もありました。
リビングルームはカフェのようにいくつものソファーやテーブルを配置する計画だと聞いたので、
これら3つのスペースの明るさや広さといった環境の違いを手がかりに
家具を配置してもらえばよいのではという考えです。
また1階の洗面所・浴室や2階の寝室・ワークルーム等はスタイリッシュなカフェ空間とは異なり、リラックスできる住空間です。
建物としては環境の異なる複数のスペースで対応しようと思いました。
建具を開放させると中庭空間とつながるよう工夫されています。
建主からは外部に対して閉じられた中庭のある家がほしいと要望されました。