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■EL Nikkor 135mm F5.6 and PB-4
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EL Nikkor 135mm F5.6 and PB-4, Super Slow Lens for Mission Critical People
Super Slow Lens for
Mission Critical People
Old Bellows PB-4
Make the Complete
Operation with
Shift, Swing, Tilt
EL-Nikkor 135mm F5.6
and Bellows Outfit
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ライカスクリューマウント
スローな生き方もよいが、
こういう時代だからあおりを効かせた生活もよいだろう。
意味不明のアジテーションも、
ハイパーシテイ・トーキョーでは記号を発信する。
と、妙な切り出して紹介するのが、
スローレンズ界では有名なELニッコール135mm F5.6だ。
日本光学製の引伸ばしレンズである。
一部の大型機用をのぞくと、
レンズマウントはだいたいライカスクリューマウント(L39)だ。
L39マウントであれば、L-Fアダプタを介して
ニコンF型の一眼レフに装着可能だ。
同様のL39変換アダプタを使えば、おそらくほとんど
のカメラには装着できるだろう。
ELニッコール135mm F5.6は、
L39マウントのニコン引伸ばしレンズの中でいちばん長焦点なレンズである。
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ベローズとの相性
このレンズは、
ほかの標準的な引伸ばしレンズである50mmから80mmあたりに比べて生産量が少ない。
もともと4×5インチ判用の引伸ばしレンズであったから、
そうは需要がなかったのだろう。
もちろんELニッコール135mm F5.6は
現在でもニコンから現行製品として販売されている。現役である。
しかしここでは、日本光学製の旧い黒塗りの鏡胴に
クロームめっきのマウント加工が美しい旧ELニッコール135mm F5.6を掘りおこしたい。
ベローズPB-4をセットして、レンズを装着する。
簡単に余裕で無限遠が出る。
もちろんベローズを伸ばすと、そこは美しいマクロ撮影の世界が待っている。
135mmという長焦点レンズのメリットはワーキングデスタンスを長く取れる。
葉の上に止まった小生物をやや遠方からマクロ撮影可能だ。
レンズも小さくて控えめであるから、小生物にも無用な緊張を強いない。
きちんと撮影に応じてくれる。
これは、スローなレンズの功名だ。
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PB-4ベローズ作法
ニコンのベローズでは、唯一あおり機構が付いたのがPB-4である。
現行の製品では、あおり機構付きのベローズは生産されていない。
なぜこういった名品を製造中止にしてしまったかはよく知らないが、
あおり機構が必要以上に機械工作上の手間がかかることは容易に判断できる。
じつにうまくできている。
海外のサイトでも、PB-4ベローズの製造中止を嘆く声が多い。
彼らは、頑丈な4本レールと
ベローズ自身に三脚取り付けマウントを持っていることを評価している。
重いレンズを取り付けてもレールを移動しバランスが取りやすい。
もちろん、シフトとスイング機能が装備されていることが
最大の評価ポイントであることは間違いない。
PB-4にはベローズ蛇腹の両サイドにノブが付いている。
カメラを覗いて左手がすべて移動量調整のためのノブで、
右手がすべてロックするためのノブだ。
こういう整然と装置しているところが、
PB-4ベローズを海外のファンが認めている理由でもある。
私は右手が移動量調整ノブだと使いやすいと思うが、
このあたりは好みが分かれるところだろう。
あおり機構というと、一般的には近接撮影、いわゆるブツ撮りで、
手前から奥までピントを合わせたいときに使うことをイメージする。
あるいは、建築物を下方から撮影しても
きちんとまっすぐに撮影するときに使うことをイメージする。
ビルを台形に写すのではなく、ま四角に撮影する作例がよく載っている。
しかしもっとおもしろい使い方は、
遠方の景色を一部だけピント合わせする手法だ。
同じ距離にある京都の山々を撮影した場合に、
同じ距離にある五重塔だけがピントが合っている絵が撮れる。
ポートレートで、目だけにピントがギリギリ出た絵を撮ることも可能だ。
フード写真ではこの使い方がお約束で、
パフェの上のイチゴだけにピントがキリリと出た雰囲気な描写にはピタリきまる。
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うるさ方も納得の性能
自然シーンから、ポートレート撮影も、そして超マクロ状況まで、
非常に「使える」セットがこの組み合わせだ。
ご存知の通り、中古カメラ市場では、
ベローズもELニッコールもキワモノ扱いで、人気がない。
人気がないのは嬉しい。
人気があるものを使うようでは、あおりを効かせた生活はないだろう。
市場から見放された装置を、再び陽のあたるところへ連れ出そう。
スローなレンズと、スローなベローズ装置が出会うと、
そこは底力のあるスーパーパワーを引き出す。
そのスジではうるさいウルサ方(Mission Critical People)に、
このセットでファインダーを覗いてもらった。
群生する野草の姿を見つめた彼は、一言「すごいね、コレ」
とうなって、思うことがあったようだった。
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どっしり構えた写真生活
引伸ばしレンズでは写真撮影ができない、と思っている方がいる。
引伸ばしレンズは解像度、描写性、発色、すべてに優れている。
もちろん万能レンズではないから、
一般撮影用レンズと比べるとデメリットもある。取り回しも面倒だ。
しかしそれを知った上で使うと、思わぬ能力に驚く。
このセットは、手持ち撮影では無理だ。
必然的に三脚に乗せて、どしりと構えて撮影する。
動く被写体を狙うのも無理がある。
だからスローレンズだ。
1日、定点に三脚をセットして、トマトの赤い艶を追うのもいいだろう。
山深く青い渓流に、流れを記憶するのもよし。
明け方か、海に早朝の音が写れば、それは成功ということだ。
写真生活もスローなのがよい。
電気モータードライブなんて知らないよ。
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Copyright Akiyama Michio, Tokyo Japan 2002
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