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■EL Nikkor 63mm F3.5 Slow Lens
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ELニッコール63mm F3.5。
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マイクロフィルム専用レンズ
数あるELニッコールのなかでも人気が高いのがこのレンズだ。
35ミリ無孔のマイクロフィルムはその性質上きわめて高い解像力を持つが、
このレンズはそれを再現するのに十分な高解像力をもつ。
開発の狙いはここにある。高解像力だ。
色収差補正が紫外線域に及ぶことも特筆されている。
汎用性の高いライカスクリューマウントなので、
BORGのヘリコイドを介してニコンカメラに装着した。
野草の撮影や木の幹を精密描写する場合に優れている。
開放でもF3.5と、このクラスのレンズにしては少々暗いが、気にならない。
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開放絞りはF3.5が正しい
武蔵野の雑木林。
人里離れた観光地ではない名もないスポットだが、
レンズ表面に大気を写すには最適だ。
冷気のような木々の映像が天空から降りてくる。
ELニッコール63mm F3.5は1980年にフルモデルチェンジされた。
レンズも新設計で開放絞りもF2.8と明るくなった。
外観も現代的なチープ仕様になった。
ここは好みがわかれるところだが、
レッドマニヤとしては旧型のF3.5がおすすめだ。
金属加工とか黒塗装の仕上がり、大きめに刻印された白い絞り値表示。
Nippon Kogaku Tokyoロゴなら完全だが、ここはNikon銘でもよしとしよう。
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市場では少ない
レンズ前玉がELニッコールにしては大きめで、
上質のコーテング色もよい景色である。
中古市場での63mm F3.5の数は意外と少ない。
あるようでないのがこのレンズなのだ。
重量級の80mm F5.6より高価で、
当時の引伸ばしレンズにしては定価がやや高めだった。
また、一般のユーザでは50mm F2.8で十分だったため、
購入した人は少なかったと思われる。
40.5ミリのフィルター径は使いやすい。
各種アダプター類もかんたんに入手できる。
もちろんほんらいの引伸ばし目的で使用しても非常に優れた性能を手にできる。
一眼レフカメラに装着しての、日曜自然科学写真家になるのもたのしいものだ。
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存在感は十分
大人が日曜日にたのしむカメラは、これできまりだ。
なんといっても、記念写真が撮影できない。
これはデメリットなのか。
メリットと考えられる方は、ぜひ旧型のELニッコール63mm F3.5できめてほしい。
小さいELニッコールでも存在感は十分だ。
精密な描写には安心感がある。
絞りのクリックがカチリと動く。
風だけの雑木林で音がした。
レンズもスローなのがよい。
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Copyright Akiyama Michio, Tokyo Japan 2001, 2002
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