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■Process Nikkor 260mm F10 Supernatural Grand Lens
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Process Nikkor 260mm F10 Supernatural Grand Lens, with Nikon F 28mm F3.5
Exclusive
Grand Lens
PROCESS NIKKOR
260mm F10
Supernatural
Masterpiece
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午後の曳航
時間が定まらないような、季節がみえない会話も、
気の浄化という意味ではスーパーナチュラルなレンズを置くと静まるものである。
午後を曳航してしまうと昭和文学論になってしまうが、
極超高解像レンズ愛好家はだまって本物を選ぶ。
それで問題が解決する場合もあるからだ。
レンズは文学であるから、あまり細かい話は抜きにして、
だまって空気を絶対投影するために、カメラにスタンバイすればよいことだ。
ここで紹介するのは、プロセスニッコール 260mm F10 である。
クールな大型超広角レンズだ。
ニコンFには古いオートニッコール28mm F3.5がマウントしてある。
大きさの比較のために、レンズ前玉を向けて2本並べてみた。
やはりその存在感はたいしたものだ。
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デビューは1968年
プロセスニッコールは発売当初ファックスニッコールという名前でデビューした。
1968年のことだ。
1969年4月のセールスマニュアルには、
5本のファックスニッコールがラインナップされている。
160mm F5.6、210mm F5.6、210mm F7、260mm F10、300mm F7である。
ファックスニッコールは、複写用レンズとして開発された広角レンズだ。
また、広角の製版用カメラとしても当時は使われていた。
1974年6月1日付けの産業用レンズ価格表を見てみると、
この頃のラインナップは4本である。
ただし、すべてF10に揃い踏みだ。
プロセスニッコール 180mm F10、210mm F10、240mm F10、260mm F10である。
この時代には、いわゆるゼロックスコピーマシン用のファックスニッコールと、
広角製版カメラ用のプロセスニッコールが明確に棲み分けられている。
当時のプロセスニッコールの
製品カタログのキャッチコピーを見てみよう。
「テーブル型の製版カメラ用に開発された広角度の製版レンズです。
画角がきわめて広いため、カメラの大きさに比べて広い原稿サイズをカバーすることができます。
レンズの明るさはF10で、それほど明るいとはいえませんが、
レンズ径が大きくビネッティングが少ないため、
開放絞りでも68度、F22に絞れば74度の範囲を撮影できます。
原寸前後の倍率で撮影するとき、最良の性能を示します。」
と、なかなか飾り気のない、日本光学らしいことばが並んでいる。
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完全対称型超広角レンズ
プロセスニッコール 260mm F10 は完全対称型の超広角レンズだ。
スーパーワイド・プロセスニッコール 260mm F10 の性能をここで整理してみよう。
−焦点距離: 267mm
−最小絞り: F32
−レンズ構成: 4群4枚
−基準倍率: 1 X
−画角: 68度20分 (F10)、74度 (F22)
−色収差補正波長域: 400〜650mμ
−画像サイズ: 724mmφ (F10)、800mmφ (F22)
−原稿サイズ: 724mmφ (F10)、800mmφ (F22)
−基準倍率における原稿から画像までの距離: 1068mm
−重量: 930g
このレンズは、とにかく前玉が大きく、
ほとんど球に近い曲面は前に突き出ているのだ。
ツァイスのビオゴンのような、
完全対称型の丸いレンズをスケールアップしたようなレンズなのである。
鏡胴の絞りリングには、
絞り操作用の長い金属製バーが取り付けられている。
これは控えめなチャームポイントだ。
画角74度は、35ミリ一眼レフ用レンズで換算すると、ちょうど28ミリ広角レンズだ。
8×10以上の超大型カメラをかるくカバーする広角レンズであるから、
米国にはプロセスニッコール用のマウントを特注で応じる専門業者もいる。
Process Nikkor 260mm F10 Supernatural Masterpiece
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陽の目を見た瞬間
特殊ニッコールは用の美であるから、新品未使用品がきわめて少ない。
もともとコレクション向けとか、だいじにタンスにしまう人もいないため、
時代の産業用マシンに装着されてかなり使い込まれているものが多い。
その反面、時代に忘れ去られて、
倉庫の片隅で30年を過ごしてしまう特殊ニッコールもごく少数であるが
存在する。
たまたま運良く、米国の倉庫でデッドストックになっていた、
未開封のプロセスニッコール 260mm F10 を助け出すことができた。
少し前なら見向きもされなかったが、
世界でもごく少数ではあるが評価する動きに連動して出てきたレンズである。
どんな動きであれ、絶滅危惧種を救い出すことはうれしい。
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コレクターズノート
このレンズの特徴は、なんといっても巨大な球状の前玉である。
突き出た前玉保護のために、金属ソリッド削り出しのキャップが付属している。
完全対称型であるから、前玉も後玉も同じである。
この豪華な造りのキャップは前玉と後玉に付いている。
外周にはネジが切ってあり、日本光学の一眼レフカメラ用魚眼レンズのキャップと
同じような形状と仕上がりだ。
それと特筆すべきは、巨大な前玉に超広角レンズの誇りである大型のフードがつく。
このフードも、日本光学はすごい手間をかけている。
金属スクラッチ加工は肉厚の、つや消し黒塗装がすばらしいフードを付属しているのだ。
コレクターズノートとしては、もしこのレンズを入手しようとするならば、
紙の元箱はともかく、
前後のキャップと専用フード付きであることが重要、とノートしておきたい。
もちろん座金付きが理想であるが、これは難しいかもしれない。
たまに、キャップだけが中古市場に出てくることがある。
なんのキャップか社会に認知されていないので、
アルパやライツ、ベルチオやアストロベルリンのそれに比べるとタダのようにチープである。
プロセスニッコール 260mm F10 の専用キャップだけを購入したことがある。
レンズ本体一式がそれからやってきた。
そういうものなのである。
ただ、キャップなしのレンズだと後玉が傷だらけということになりかねない。
キャップなしでテーブルに置くと、丸いレンズ面が当たりゴロリと転がる。
このレンズだけは、専用キャップが必要なのだ。
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クールな座禅レンズ
笹山はマイナスイオン。
レンズの性能アップには、マイナスイオンが効果がある。
滝の近く笹の山。
ひやりとした空気にはマイナスイオンを深呼吸している
プロセスニッコール 260mm F10 がいる。
座禅をしているのかどうか、私にはわからない。
レンズも一人になり、なにも考えないことも必要なのだろう。
水でできているレンズだ。
透明で水明な鏡玉にみどりが透過する。
水はどこまでも美しい。
冷涼な水。
これが日本。
Process Nikkor 260mm F10 Authentic Superwide Lens, with Zen
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Copyright Akiyama Michio, Tokyo Japan 2002
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