●●● Ryu's Milk Bar ●●●

 

 CHILDISH 

収録作品

  CHILDISH
  CHILDISH 2
  夢見てPlease
  僕にはきみ
  YOU and I
  


◆ Kodomo no Gotiso ◆

ある日、隣の桂木さんが、息子の彩人くんを連れてやってきた。なんでも仕事のため夫婦そろって外国旅行へ行くので、1週間、綾人くんを預かってほしいと言うんだ。俺はもちろん快諾したさ。なぜなら綾人は、素直で・大人しくて・可愛いい、文句無しの子供だからだ。そして、なにより俺は……美少年が好きだから(汗)。俺は末澤健司。大学生。マンションに独り暮しをしてる。今日から1週間は、綾人とふたり暮らし。ところが、そんなある日、綾人の帰宅が遅れていた。俺は心配して学校へ迎えに行くと、服装を乱した綾人が、男に追われて俺の胸に逃げ込んできた。男は俺の姿を見ると一目散に逃げていったが、どうやら教師が綾人に手を出したようなのだ。許せん、俺だって我慢しているのに…じゃなくて、子供にイタズラをするなんて! その夜、綾人がもじもじしながら「パンツを汚した」と言ってきた。夢精したんだ。俺はもしやと「まさか、あの教師の夢を…」と言うと、彩 人は俺の夢を見たと言うのだ。どうやら綾人も俺のことが好きらしい。となると……夢精するようなら綾人も、もう子供じゃないし。箍がはずれた、そしてなかば綾人に誘われるようにして、俺たちは最後まで行っちまった。えっちの味を知っちまった綾人に、俺は逆らえなかった。俺はもう、綾人の甘美な……囚われ人だった。

「えっちな美少年」妄想を絵に描いたような作品。でも、健司を責められないよなあ、この情況では……。

CHILDISH

◆ Kodomo no Gotiso 2 ◆

僕は桂木綾人。まだ小学生だけど、じつは隣に住む大学生の健司兄ちゃんと深い関係を続けています……。そんな僕の正体を知らず、僕を好きになってくれた子があらわれました。同級生の織田くんです。織田くんは一生懸命、僕を好きだって言ってくれました。だから僕は、織田くんだけは騙したくなかった、嫌われてもいいから本当の姿を知ってほしかったんだ。健司兄ちゃんのことも打ち明けた。僕らはキスをして、……えっちをした。そして織田くんは涙を流しながら、こう言ったんだ「俺……知らなかった、こんなの。遊びとかゲームみたいなもんだと思ってた。俺…バカだ…っ、こんな大切なことを。……あの時、桂木のこと、すごく近くに感じた。感動した……。でもさ、これでもう桂木は隣の奴と会わなくてもいいんだよな。こんなこと他の奴とするなよ。俺……頑張るから」。……ごめんね、織田くん。でも、ダメなんだ。僕……君とだけじゃ満足できないんだ。僕はえっちを神聖なもののように思う君とはちがう。ただえっちが好きなだけな、汚れた人間なんだ……。

「CHILDISH」の続編。だが、キャラクター設定に深みが出ている。心と肉体の相克に苦しむ「せつない」悲恋譚とも言えるだろう。だが、主人公が子供だとは言え、この単純な二者択一的発想が基盤となる「悲恋」は、物語としては、どうしても弱いと言わざるをえない。……私なら綾人に言うはずだ。心と身体は必ずしも一致しない。だから、それは「悪」でも「汚れ」でもないんだよ、と。

CHILDISH 2

◆ Yumemite Douzo ◆

男子高のアイドル的存在である村井くんが、なぜだかマジメで秀才の藤原くんに一目惚れした。ところが、村井くんが何度アタックしてもフラれてばかり。でも、けっこうしつこい性格の村井くんは、今日も懲りずに藤原くんにアタックしていた。そんなある日、村井くんは藤原くんと激しいえっちをしている夢を見た。夢の中の藤原くんはすっごいテクの持ち主。村井くんはもう……。正夢になるといいな、と思った。同じ夜、藤原くんの方も夢を見た。超能力で金縛りにあい、村井くんにむりやりやられちゃう怖い夢。そして、翌朝、顔をあわせた二人は……。

「わかりあえない人間の悲劇」を描いた作品(嘘)。でも、村井くんがどんなに可愛い美少年でも、ノンケの藤原くんには受け入れられない、というのは、じつに現実的なパターンなんだろうな。これは悲劇です。もちろん、村井くんにとって。私では代わりになれないかい? ……なれないのが、また現実なのだ(泣)。

夢見てPlease

◆ Kimi niha Boku dake ◆

俺はクラスメートの坂本葵に惚れている。あいつの、まっすぐで嘘のない瞳に惹かれたのかも知れない。ある日、葵がケガをして保健室に運ばれた。学級委員の俺は、すっ飛んでいった。葵は脳震盪をおこしただけで、保健室のベットでスヤスヤ眠っていた。きれいな葵。保険の先生はいない。チャンス到来! 俺がキスをすると、葵が目を醒ました。びっくりした様子の葵に、俺は畳み掛けるように告白した。だが、葵は「もうさっきみたいな冗談は言うな。今度は許さないぞ」と取り合わなかった。だけど「今までどおり友だちとしてつき合おう」と付け加えた。俺にはピンと来た。俺がいつもノートを写 させたやっているからなんだ。図星を指されて怯んだ葵に、俺はこう言った「今度からノートを一回貸すごとにキスさせてもらうってのは、どうかな?」。……俺たちの関係は、これからだ(笑)。

主人公の吉岡も吉岡なら、坂本も坂本だろう 。勝手にしてくれ……。

僕にはきみだ

◆ Kimi to Boku ◆

中学の後輩、安部稔から手紙が届いた。今度、うちの高校へ進学することになったのでよろしくという内容だ。卒業式の日、寂しいと言って泣いた稔。記念に制服のボタンをくれと言った稔。僕もきっと先輩の高校に行きますと言った稔。2つ年下の小さな後輩。ちょっとトロくて、危なっかしくて、ほっとけない奴だった。……新入生の入寮受付が始まった。友だちに誘われて見物に行ってみると、新入生の中に女の子みたいに可愛いのがいた。だが、どこかで見たような?「先輩! おひさしぶりです」……見間違えたが、それは稔だった。稔は話題の的になった。だが、男子寮生活では、そういう人気者は何かとヤバい。俺は稔に注意をしてやろうと稔の部屋を訪れた。稔は俺が来たことを大喜びした。そして俺の注意を聞くと「じゃあ僕の勉強を見てもらえませんか」と稔は言った。

頼り無くて、つい面倒をみていた後輩が、美しく成長して戻ってくるという、黄金のパターン。感情移入しながら読んでる時に面 白い作品ほど、客観的に読むと腹が立つ。客観とは、つまり他人事として観察するということだからなあ。くそー、うらやましいぞ!(怒)

YOU and I

◆ Otouto ◆

はじめて出会った時、あいつはずぶ濡れで雨の中に立っていた。……思えば、あの時から惹かれていたのかも知れない。どこか寂しげな瞳をもつ、その少年に。その時、警察にでも連絡すればよかったのだろう。だが、とりあえず悪いやつには見えなかったので雨宿りさせてやることにした。話を聞いてみると、その少年、彰雄は家族に恵まれない孤独な身の上だった。俺は、同情してしまった。そして酒の勢いもあったのだろう、彰雄に同居することを許してしまった。近所の手前、彰雄は弟ということにしておいた。だが、いっしょにいればいるほど俺は彰雄に惹かれていった。どうせ、いつかは出ていっちまうだろう彰雄に。最近、女づきあいがはげしくなったのも、きっと彰雄を忘れるためなんだ。そして今日も会社でもとびきりの美人にいっしょに帰ろうと誘われた。俺は頷いた。そこへ電話があった。彰雄がバイト先で倒れたというのだ。俺は、美人との約束を断って、彰雄のもとへと駆け出した。……やっぱり、彰雄が好きだ!

守ってやりたい。俺が守ってやらなきゃ……そういう思いが、星崎作品には深く刻印されている。それが後に、ショタコンとしてあらわれ、少年とのセックスを描きながらも、どこかいたわりを感じさせるものとしているのであろう。

 


【作品解題 ― 目次へ】    
【解題
受難な日々へ】   
【解題
2×2 チャンネルへ】
【解題
CHILDISH】    
【解題
僕の恋愛計画へ】  

【RMB-トップページへ  【RMB-MENU へ】

LIBRAトップページへ】