中井英夫は、戦後最大の幻想ミステリ『虚無への供物』と
日本幻想小説の白眉『幻想博物館』を書いた小説家

本多正一は、その中井英夫の最晩年の4年半を共にした
中井の最期の助手である。

本多正一の2冊の著書は、そんな中井英夫との日々と別 れの記憶が綴られている。

『彗星との日々』は写 真集。『プラネタリウムにて』はエッセイ集。

形式の違いはあれ、そこに描きだされているのは「幻想耽美な薔薇の文学者 中井英夫」ではなく、「文学と、おのれの美意識に、自らのすべてを捧げた裸形の人間」のすがたである。

それは、ある意味で「痛ましい」ものかも知れない。「悲惨」とも呼べよう。
だが、そこにはたしかに自分を捨て、地上の栄華を捨ててまで
何かを求めた者の「栄光」がある。

その「稀有な輝き」を、私たちは、このささやかな2冊のうちに見い出すことができよう。
日常の垢にまみれ、いつしか空を見上げることを忘れてしまった我々の目にも、その彗星は明々と輝いて、その軌跡を焼きつけることだろう。

その頁を捲る時、我々は本多正一である。

あの「苦しみ」と「喜び」を二つながらに味わった日々。
「栄光」にみちた彗星との日々を、私たちは共有できるはずだ。


人間の「奇跡と栄光」を信じたい者は、この2冊の本を手に取るべきである。

そこには、この世界という「虚無」に捧げられた「栄光の供物」が
きっと、 あなたを待っているはずである。


アレクセイ(田中幸一)  

 


書名  『彗星との日々 ―中井英夫との四年半―』

著者  本多正一

出版社 光村印刷株式会社

発行日 1996年2月29日 

定価  2060円(税込み)

書名  『プラネタリウムにて
      ― 中井英夫に ― 』

著者  本多正一

出版社 葉文館出版

発行日 2000年2月29日

定価  2060円(税込み)



    (2001・2・20)


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【 ご購入方法 】

 2000年2月刊行の『プラネタリウムにて―中井英夫に―』ですが、同 年6月に版元の葉文館出版が倒産したため、一般書店での入手が不可能となっておりましたが、 過日、在庫分を確保いたしました。もしご所望の方がいらっしゃいましたら、以前出 版いたしました写真集『彗星との日々―中井英夫との四年半―』(光村印刷Bee books)ともども、以下の郵便振替にてお申し込みください。

  口座番号: 00180-6-158655
  加入者名: 本多正一
   価格:  いずれも2300円(税・送料込み)

 郵便振替用紙の通信欄にご希望の本のタイトルを明記し、サイン(為書等)などの ご要望がございましたらその旨もお書き添えください。 よろしくお願いいたします。 ( 本多正一



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