『2004 本格ミステリ・ベスト10の舞台裏 

 

アレクセイ(田中幸一)  

 

1. 『2004 本格ミステリ・ベスト10を読む


 出版読書界で年末好例となったのが「年間ベストブック紹介本」の刊行である。ミステリ系では、その先陣を切って『2004 本格ミステリ・ベスト10』
探偵小説研究会 編著・原書房)が刊行された。他の「ミステリ・ベスト10アンケート」の結果 を
待たずに、まずは『2004 本格ミステリ・ベスト10』を分析してみた。

 『2004 本格ミステリ・ベスト10』の「国内ランキング」の結果を、得票数とともに20位 までご紹介しよう。


  1. 『葉桜の季節に君を想うということ』  歌野晶午  336
  2. 『スイス時計の謎』          有栖川有栖 160
  3. 『月の扉』              石持浅海  153
  4. 『七度狐』              大倉崇裕  119
  . 『陰摩羅鬼の瑕』           京極夏彦  118
  6. 『神のロジック 人間のマジック』    西澤保彦  108
  7. 『くらのかみ』            小野不由美 103
  8. 『赫い月照』             谺健二    88
  8. 『OZの迷宮』            柄刀一    88
  10. 『ネジ式ザゼツキー』         島田荘司   87

  11. 『明智小五郎対金田一耕介』      芦辺拓    65
  12. 『第三の時効』            横山秀夫   55
  13. 『ゲームの名は誘拐』         東野圭吾   51
  14. 『被害者は誰?』           貫井徳郎   49
  15. 『ミステリアス学園』         鯨統一郎   46
  16. 『支那そば館の謎』          北森鴻    40
  17. 『『アリス・ミラー城』殺人事件』   北山猛邦   39
  17. 『猪苗代マジック』          二階堂黎人  39
  17. 『千年の黙』             森谷明子   39
  20. 『林真紅郎と五つの謎』        乾くるみ   38


 『選出方法』は、

対象の作品は2002年11月から2003年10月(奥付)までに発行された本格ミステリ小説の新刊作品。「本格」の範囲は各回答者に一任し、11月6日までに寄せられたアンケートの1位 〜5位(10点〜6点)にもとづいてランキングを決定した(回答が順不同の場合は一律8点を、その他変則的な回答もこれに準じて対応した)。

とのことである。

 また「作家別得票ランキング」の方は、

   1. 歌野晶午     36
   2. 有栖川有栖    22
   3. 石持浅海     19
   4. 島田荘司     16
   4. 柄刀一      16
   6. 京極夏彦     15
   6. 西澤保彦     15
   8. 大倉崇裕     14
   9. 小野不由美    13
   10. 谺健二       10

という結果であった。

 この結果からわかるのは、まず作品としては歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』の評価が断トツに高かったということである。
 336得点と、2位の有栖川有栖『スイス時計の謎』の160得点を倍以上引き離し、それでいて「作家別 得票ランキング」の方ではそこまでの開きが無いのだから、これは読んで投票した人がたいがいは好順位 (高得点)を与えたということであろうし、「義理票」が少ないということでもあろう。その意味で、この1位 だけは、確実に「読む価値が保障されている」と見てよいと思う。

 私が個人的に興味を持ったのは、京極夏彦の『陰摩羅鬼の瑕』が5位 に止まったこと。待望の「京極堂シリーズ」ひさびさの長編としては、得票数が15と、明らかに少ないこと。この2つの数字が意味するのは「読んだが投票しなかったという人」がかなりの数いたであろうということ。そして彼らが、物語半ばで仕掛け(とオチ)の読めてしまう『陰摩羅鬼の瑕』を、「本格ミステリとして弱い」と評価したであろうということである。そして付け加えるならば、京極夏彦にかんしては「義理票」は多くない、ということもこの数字からわかるということである。


 ちなみに笠井潔の最新刊『魔』の刊行日(奥付)は『2003年9月30日』で、もちろん今回のアンケートの対象作品である。結果 は、発表されているランキング30位にも入っておらず、国内ランキング投票者76人のうち、この作品に投票しているのは、
探偵小説研究会の佳多山大地(3位 )と、「法哲学者」の森村進(2位)の二人だけ(つまり得点は、17点)。
  例によって、このアンケートには主催者側の「探偵小説研究会」の面々が数多く参加しているにもかかわらず、佳多山大地をその唯一の例外として、他のメンバーは『魔』への投票はおろか言及すらしていない。

 業界内では周知の事実だが、彼らの所属する「探偵小説研究会」を組織したのは笠井潔である。そして笠井が、その実質的リーダーであることに、今も何ら変わりはない。
したがって、昨年の『2003本格ミステリ・ベスト10』では、笠井潔の『オイディプス症候群』が「探偵小説研究会」メンバーのほぼ例外なき支持(投票)をうけて1位 に輝いている事実や、『魔』が書き下ろしではなく雑誌連載をまとめたものであることを勘案すれば、「探偵小説研究会」のメンバーが、今回の投票にあたって、『魔』を読んでいないということは、ほとんど考えられない。こうしたことから推論されるのは、

(1) 『魔』は、端的に凡作である。
(2) 「探偵小説研究会」のメンバーは、昨年の『2003本格ミステリ・ベスト10』や「本格ミステリ大賞」で笠井潔に十分すぎるほど貢献したので、今年はそこまでする必要がなかったし、また『魔』はそれができるようなレベルの作品ではなかった。
(3) 「あいつらは笠井潔の子分だ」という評価が定着し、業界で陰口されるのを恐れた。

といったところであろう。笠井潔の「明らかな凡作」というのも、彼らのアリバイ工作(安心して、肯定評価しないでおれる)のためには、是非とも必要だったのであろう。

 ともあれ、ここでハッキリ言えることは、『魔』は、客観的に見て(身内にも誉めてもらえない)「読む価値のない作品」だということである。

 


2
. このミステリーがすごい! 2004年度版と比較する


 前章での分析を加えた『2004 本格ミステリ・ベスト10』に引き続き、この章では、数日遅れで刊行された老舗(本家?)の『このミステリーがすごい! 2004年度版』(宝島社)に分析を加えてみよう。

 まずは前章と同様、こちらの「国内ランキング」の結果を、得票数とともに20位 までご紹介しておく。


  1. 『葉桜の季節に君を想うということ』  歌野晶午  169
(『本ミス』1位 )
  2. 『終戦のローレライ』(上下)     福井晴敏  155
  3. 『重力ピエロ』            伊坂幸太郎 144
  4. 『第三の時効』            横山秀夫  101
(『本ミス』12位 )
  5. 『グロテスク』            桐野夏生   85
  6. 『陽気なギャングが地球を回す』    伊坂幸太郎  71
  7. 『クライマーズ・ハイ』        横山秀夫   68
  8. 『月の扉』              石持浅水   67
(『本ミス』3位)
  8. 『流れ星と遊んだころ』        連城三紀彦  66
  10. 『ワイルド・ソウル』         垣根涼介  60

  11. 『ゲームの名は誘拐』         東野圭吾   49
(『本ミス』13位)
  12. 『「密室」傑作選』     
ミステリー文学資料館編  45
   13. 『大平洋の薔薇』(上下)       笹本稜平   43
  14. 『疾走』               重松清    39
  14. 『七度狐』              大倉崇裕   39
(『本ミス』4位)
  16. 『GMO』(上下)          服部真澄   38
  16. 『マルドゥック・スクランブル』
(全三部) 冲方丁    38
  18. 『殺人の門』             東野圭吾   37
  18. 『街の灯』              北村薫    37
  20. 『ZOO』              乙一     35
  20. 『陰摩羅鬼の瑕』           京極夏彦   35
(『本ミス』5位)
  20. 『汚名』               多島斗志之  35



 「選出方法」については、次のような『INFORMATION』がなされている。

集計方法の変更についてアンケート回答者〈国内67名、海外71名〉の「各ベスト6の1位 〜6位を6点〜1点」とする方式を「各ベスト6の1位〜6位を10点〜5点」という方式に、昨年から変更させていただきました。これにより今までは1位 作品と6位作品で6倍もの格差がついていたものが、新方式では1位と6位作品の格差は2倍に縮まり、より実状に近いランキングが反映されたベストテンになりました。
対象作品について2002年11月〜2003年10月に発行と奥付表記されたミステリーを対象としております(弊社の作品は公平を期すために集計から除外しています)。
  

 見てのとおり、  

)  「集計方法」は、アンケート回答者の選べる作品数が『このミステリーがすごい! 2004年度版』(以下、必要に応じて『このミス』と略記)では6作、『2004 本格ミステリ・ベスト10』(以下、必要に応じて『本ミス』と略記)では5作という違いこそあれ、基本的には変らない。

) 「回答者数」は、『このミス』が〈国内67名、海外71名〉、『本ミス』は〈国内76名、海外33名〉人』で、『このミス』が『本ミス』より「国内」回答者が若干少なく「海外」は倍以上の回答者を確保している。

) そして最大の違いは、「対象作品」。『このミス』が『ミステリー
(狭義の『ミステリ』ではなく、広義の『ミステリー』)全般 なのに対して、『本ミス』は(『「本格」の範囲は各回答者に一任』としながらも)『本格ミステリ』だけに厳しく限定している。この「限定」がなければ、『本ミス』の存在意義はなく、単なる二番煎じになってしまうからだ。ちなみに「対象時期」はまったく同じである。  

 これらの「違い」から、後続の『本格ミステリ・ベスト10』の次のような諸特徴がうかがえよう。

 (1)については、大差はない。選出作品数が多くなるほど、ぎりぎり取捨される作品が掬いあげられるので、その点での『格差』が縮まり『実状に近いランキング』になる可能性が高まる。反面 、推薦枠に余裕のある分、義理で投票する作品も突っ込みやすくなるとも言えよう。だから、『このミス』の5、6位 (『本ミス』の4、5位)には「義理投票」が多いと見ることも可能である。

 (2)については、この数字だけを見ると、『このミス』は「海外」に強く、『本ミス』は「国内」に強い、という風に思えるが、すでに指摘したとおり『本ミス』の場合、「主催者(編著者)」である「探偵小説研究会」のメンバー19人が「国内」の投票に加わっているという事実は、無視しがたいところである。

 この『本格ミステリ・ベスト10』の刊行元の原書房は、「鮎川哲也賞」
東京創元社主催)の最終候補作の救済を考えた島田荘司の働きかけなどから、ミステリの新作の刊行を始めた出版社であるため、もともと島田荘司、二階堂黎人芦辺拓といったラインとのつながりが強かった。 一方、「探偵小説研究会」は、東京創元社の「「創元推理」評論賞」の選考委員であった笠井潔法月綸太郎巽 昌章の三人が、同賞の受賞者を中心に結成した「研究会」であり、そこに「鮎川哲也賞」を生みだす切っ掛けとなった「鮎川哲也と13の謎」叢書でデビューした、東京創元社に縁の深い有栖川有栖北村薫(共に、後に「鮎川哲也賞」選考委員)、そして前記の二階堂黎人、芦辺拓などの「新本格」作家(および、その縁故者)が合流して立ち上げられたのが「本格ミステリ作家クラブ」なのである。
 このような経緯と人間関係から、『本ミス』へのアンケート回答者は、「本格ミステリ大賞」を主催している「本格ミステリ作家クラブ」とは、とても縁が深く(あるいは、重なる部分が大きく)、そのためアンケート回答者は、どうしても

  ・ 「国内」中心
  ・ 「新本格」に好意的

という傾向をもっている。

 つまり、『本ミス』の方が『このミス』より「国内」作品への回答者が多いと言っても、それは「探偵小説研究会」の19人に代表されるように、ある特定の人脈とつながる人が多く、「国内作品」に対して「ニュートラルな位 置」を確保している人間は
(『このミス』と比較しても)極めて少ない、ということでもあるのだ。
  また「国内」人脈の強いアンケート回答者が多いからこそ、「海外」が弱いという傾向もあるとも言えよう。平たく言えば、興味も義理も「国内」にはあるが、少なくとも「海外」には義理がないから、どうしても後回しになって、なかなか読めないので投票も出来ない、という現象が生じがちだということである。

 (3)については、(2)で説明したとおりで、『本ミス』の回答者に如上のような「傾向(偏向)」がある以上、対象作品を『本格ミステリ』に限定して行なうのは、正しい選択だと言える。
 しかし、もちろん『本ミス』は、あらかじめ予想されたアンケート回答者(選ぶ側)の「傾向(偏向)」を考慮して、いわば「身のほど」を知って、「対象作品」を『本格ミステリ』に限定したわけではない。
 端的に言えば、『このミス』のランキング作品に対する「売り上げ効果」を目の当りにした、笠井潔などの「本格ミステリ作家クラブ」の中心者たちが、自分たちの作品の売り上げを伸ばそうと、「本格ミステリ」フレームアップ版『このミス』として作ったのが『本ミス』つまり『本格ミステリ・ベスト10』であり、また同様の論理
(2匹目のドジョウねらい)で、「日本推理作家協会賞」を真似て立ち上げたのが、「本格ミステリ大賞」なのである。

 以上のような「基本的現状認識」を踏まえた上で、『このミステリーがすごい! 2004年度版』の「国内」ランキングを検討していこう。

 まず、前掲のベストランキング20で、色で示されているのが『本ミス』で「ベスト10」入りした作品。色で示されているのは『本ミス』で「ベスト20」入りした作品である。言い換えれば、
大半のそのまま黒文字表記の作品は、『本ミス』では「20位 以内にランキングされなかった」作品だということである

 両方で「ベスト20」にランクされた作品の順位の違いを「『本ミス』→『このミス』」という形で示してみよう。


  『葉桜の季節に君を想うということ』  歌野晶午 1 → 1
  『月の扉』              石持浅水 3 → 8
  『七度狐』              大倉崇裕 4 → 14
  『陰摩羅鬼の瑕』           京極夏彦 5 → 20

  『第三の時効』            横山秀夫 12 → 4
  『ゲームの名は誘拐』         東野圭吾 13 → 11


 この結果から読み取れるのは、いわゆる「新本格」以降の「新本格」色の強い(マニア好み)作家は、ストーリテリング(語り口)なども含めた総合的なエンターティンメント性が求められる『このミス』では、軒並み順位 を大きく下げているということ。反面、「新本格」以前の松本清張に影響をうけた刑事ものミステリを書く横山秀夫は『このミス』では大きく順位 を上げ、「新本格」的作風から脱却して広く支持を受けるようになった歌野晶午や、もともと中間的な存在と言える技巧派の東野圭吾は、どちらでも同程度の評価をうけているということである。

 そして、こうした傾向を端的に象徴するのが、『本ミス』では2位にランクされていた有栖川有栖の『スイス時計の謎』である。『スイス時計の謎』は、『このミス』では、20位 以内はおろか「21位以下の作品(15点以上)」の39作品の中にも、その名を見い出すことができない。つまり、まったく評価されていないか、読まれてもいないということなのである。
 これは、『本ミス』の方で笠井潔が『本格の王道を極めた作品で、作者による「厳正な本格」宣言の見事な実践。』と評していることからわかるとおり、有栖川の『スイス時計の謎』が「本格ミステリ」としてはたいへん優れているものの、娯楽小説としての一般 的な魅力には乏しい「マニア受け」作品、つまり「本格ミステリ・フェティシズム」の作品だったことを意味するのである。

 もちろん、昨年の『本ミス』で、有栖川有栖の『マレー鉄道の謎』
(後に、日本推理作家協会賞を受賞)が、笠井潔や法月綸太郎の作品につづいて3位 にランクされており、それでいてその作品が今回の短編集『スイス時計の謎』ほどには『厳正な本格』ではなかったことを勘案すれば、『スイス鉄道の謎』の2位 という今回の評価は、有栖川の「本格ミステリ作家クラブ」会長という「肩書(権威)」ともまったく無縁だとは言いがたい、と言えよう。つまり「本格ミステリ」業界内の力学がはたらき、『本ミス』では「義理票」も多く集まったのであろうということである。
    

 ちなみに、私は前章で、笠井潔の『魔』に投票しているのは、「探偵小説研究会」のメンバーでは佳多山大地ただ一人であったという事実を指摘をしておいたが、じつはこの佳多山は、『魔』の巻末に、笠井潔論を執筆し、さらに笠井潔へのスペシャルインタビューまで行なって掲載されている(この『魔』という本は、じつに「おまけ」の豊富な、「食玩のような本」なのである)。つまり、佳多山は「笠井からこの本への仕事を世話された」人物であり、『魔』という「商品」の制作に深くコミットした「売り手」側の人間だということなのだ。

 で、ここで思い出して欲しいのは、『このミス』の次の一文。

弊社の作品は公平を期すために集計から除外しています

 佳多山大地の師匠筋にあたる笠井潔が、仲間を組織した上で、もともと批判していた権威主義的な「文学賞」の立ち上げに参画して、自らその受賞者におさまったという「経歴」の持ち主である事実については、すでに拙論笠井潔が、真に望んだこと。 に詳述してあるし、そこには笠井がいかに「手前味噌」な「お手盛り」も平気でやれる「恥知らず」な「権威好き」かが、事実を則して証明されている。

 『このミス』のように、評論家ではない出版関係者(編集者)ですら、評価の『公平を期すために』自社の作品を除外するという「けじめ」を示しているのに、さすがは「笠井潔の子分」……佳多山大地は「評論家」を名乗りながらも、自分がその制作に深くかかわった「商品」を、一片の断わりも入れず、ヌケヌケと他人に推薦できる人間なのである。
  そして、こうした恥知らずな人たちを、自党派に利する「理論家」として権威付け、その恥知らずな行いを歓迎してさえいるのが、他ならぬ 、今の「本格ミステリ」業界なのだ。

 したがって、私が「義理票」の存在を云々するのも、単に一般的 な現実を、今の「本格ミステリ」業界にまで敷衍して推測したということではない。今の「本格ミステリ」業界に、独自にそうした性格の存在をしめす事実が散見されるからにほかならないのである。

 無論このようなことは、業界にある程度精通している私だからこそわかることで、『このミス』と『本ミス』の性格の違いや、「ミステリー」と「本格ミステリ」の大きな違いを知らない「大多数の一般 読者」は、専門用語の影にかくされた欺瞞的な商業宣伝に、まんまと欺かれてしまうのである。

 そして、こうした「悪しき現実」に対して、業界評論家は、自らがその「売らんかな」宣伝合戦に加担しているため、批判的な分析を加えるようなことは決してない。だからこそ、私のような人間が、「厳正な本格」批評によって「本格ミステリ」業界の「数字のマジック」を暴きたてなければならない仕儀となるのである。   

 

 ちなみに今年の「第4回本格ミステリ大賞」(本格ミステリ作家クラブ主催)の受賞作について、巷間では、

   小説部門:    歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』
   
評論・研究部門 : 千街晶之『水面の星座 水底の宝石』

という予想のなされていることを、ここに補足しておこう。
  「小説部門」の歌野晶午の作品については、もはや説明は不用であろう。「評論・研究部門」の千街晶之は、昨年も同部門にノミネートされた「探偵小説研究会」所属の評論家である。

 

 


初出: BBS「アレクセイの花園
    『2004 本格ミステリ・ベスト10』を読む       2003年12月 5日
    『このミステリーがすごい! 2004年度版』と比較する  2003年12月 9日

改稿: 2003年12月20日



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