●●● BSS『アレクセイの花園』バックログ ●●●


● 2002年12月上
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個人的判断という幻想(7) 投稿者:園主  投稿日:12月10日(火)18時31分34秒

 Keen さま(つづき)
> 園主さまならきっとこういう「塗り壁」レス書いて下さるだろうな、という期待(笑)もあったし、先日は「Keen批判」のネタをご所望でいらしたので、では……と誘ってみるつもりもありました。
> 結果は「アレクセイ、大漁!」ってところで、レス下さった方々、真摯なご意見ありがとうございました。

そんなわけで、親愛なるKeenさまのためなら、このくらいはお易い御用でございます。ご意見ご質問がございましたら、また大量 (大漁)に書かせていただきますので、遠慮なくお申し付け下さいまし(笑)。


 ホランド
> でも、園主さまの場合、女の子とカラオケに行く機会があったら、ボクらを誘ってくれないんじゃないですか? 園主さまって、鉄壁の秘密主義者だからなあー(笑)。

だって妬まれたら困るだろう(笑)。





それでは、みなさま、おやすみなさいますし。

http://homepage2.nifty.com/aleksey/LIBRA/index.htm


個人的判断という幻想(6) 投稿者:園主  投稿日:12月10日(火)18時30分51秒

 Keen さま(つづき)

なんども言うようでございますが、「天皇」や「皇族」という「特別な存在」は、「法が(差別 的に)虚構した幻想」に過ぎません。現実の彼らは、その「幻想」にしたがって自分を偽る演技を強いられた、不幸な「合法的被差別 民」に過ぎないのでございます。つまり、「天皇」や「皇族」を「なにか特別 に好ましいもの」と感じるという一見したところの「肯定的感情」も、所詮は「差別 意識」の一種に過ぎません。「天皇」や「皇族」への「好感」は、表面的には「制度の肯定」ではなく「天皇や皇族個人への好感」というかたちをとっておりますが、やはりそれは「制度的につくられた差別 」の無自覚な追認に過ぎないのでございます。

たとえば「部落差別」をする人や「朝鮮人差別」をする人に、「あなた方は無根拠な幻想に絡め取られて、同じ人間をことさらに劣ったものとして差別 してるんだよ」と言うと、彼らはしばしば「私は被差別部落出身者(朝鮮人)が、生物学的に劣っているなんて思っていない。そんな幻想は抱いていない。ただ現実に出会った被差別 部落出身者(朝鮮人)がそういう人間ばかりだったから、その事実に則して評価しているだけだ」と答えたりいたします。確かに、彼らの言うような事実は、これまでの「差別 の歴史」のなかでは、残念ながら、決して珍しいことではございませんでした。なぜならば、差別 される側も「差別されてるんだから、やり返さなければ損だ」と考えがちだからでございます。つまり、よく申しますとおり「弱者がより弱者の頭を叩く」ことにより「差別 が差別を再生産する」からでございます。……ですが、このことからもわかりますとおり「今の現実がどうあれ」差別 は徹底して否定していかなくてはなりません。そうでなくては、この「不合理な悪循環」が断たれることは、金輪際ないからなのでございます。

そしてこれと同様に、「天皇家」への「特別視」は、たとえ天皇・皇族が「事実として特別 に立派な行動」をとったとしても、やはり改めなければならないことなのでございます。「高円宮さまは、さばけた人だから尊敬しているんです。皇族だから尊敬しているんではありません」という言い方は、所詮「私は被差別 部落出身者(朝鮮人)が、生物学的に劣っているなんて思っていない。そんな幻想は抱いていない。ただ現実に出会った被差別 部落出身者(朝鮮人)がそういう人間ばかりだったから、その事実に則して評価しているだけだ」という言い方の裏返しでしかないのでございます。そしてこれらは、その「尊敬なり蔑視のよって立つ背景を見ていない」という点で、まったくの同類なのでございます。

したがいまして、Keenさまが「承子さまの身なりに激怒した」というのも、決して「単なる個人的な感情」の問題ではございません(そんな「底の浅い」問題ではない)。その背景には、日本の歴史とともに連綿と続いてきた「差別 の歴史」が、日本を覆うほどの大きさで横たわっており、人はそのあまりの巨大さに、しばしばその存在とその影響の大きさを見失いがちなのでございます。

問題を矮小化してはなりません。ご自分の感情を誤魔化してはなりません。「神風特攻隊員」も「強いられて特攻したのか?」と問われれば「いいえ、自分は、自分の意志で決めました」と答えることでございましょう。しかし、そもそも「神風特攻隊という制度」が無ければ、彼らの99パーセントは、自主的個人的に特攻をかけたりはしなかったことでございましょう。
人は「制度」に踊らされます。なぜならば「制度」がそれを強いるのですから、素直に踊らされている方が「楽」だからでございます。しかし、「不本意にも強いられている」あるいは「不本意に欺かれてきた」『情けない自分』という事実を直視したくないために、人は「踊らされている」という事実から目を逸らして、それを「主体的に踊っているのだ」「制度の問題ではない。私個人の問題だ」というかたちで「観念的自己回復」をはかろうとするのでございます。
私から見れば、Keenさまの場合も、決してこの例外ではございません。すぐにはご理解いただけませんでしょうが、時間をかけて、自分の内面 を探ってみて下さいまし。今回ここで書いたことは、前回(「Sの悲劇」)にも書かれていたことであり、それが読み取れなかったのは、Keenさまが「読みながら読んでいなかった」ということなのでございます。





( 以下は「個人的判断という幻想(7)」につづく)


個人的判断という幻想(5) 投稿者:園主  投稿日:12月10日(火)18時29分55秒

 Keen さま(つづき)
> あれは「皇族」云々というよりむしろ、女性週刊誌的「××にはガマンできない!」といった「有名人への八つ当たり」でした。

> 彼らのプライバシーには踏み込まない(とはいえ有名人だから、まあ一般 の芸能人レベルへ)

Keenさまはここでも、制度としてつくられた(選択不可能な)「皇族」というものと、自ら進んでなるものとしての(選択可能な)「芸能人」とを、安易に比較して混同しておられますが、これも前回も書いたとおりで、ぜんぜん問題のレベルが違い「比較すべき対象ではない」のでございます。
そもそもKeenさまが「皇族」に特別な感情を抱くようになられたのも、それは「法が制度として、それをでっちあげた」からであり、「天皇家」が「徳川家」や「織田家」「豊臣家」、あるいは「源家」「平家」「北條家」などと同じように、一般 のなかで生き残ってきた家系であったならば、Keenさまはそれに特別な感情を抱かれることもなければ、父親の葬式にだらしない身なりで参列した高校生の娘に、いちいち腹を立てたりもなさらなかったことでございましょう。

また『高円宮ご夫妻には好感持ってましたから、宮様の急死はショックでした』という感情も「皇族ならでは」のものであることを、Keenさまはまったく勘案なさっておりません。私も高円宮さまには好感を持っておりますが、かと言って「あかの他人」でしかない彼の死には、ショックなど受けようはずもございません。なぜなら、世の中には彼くらいの「良い人」はいくらでもおりますから、「特別 な親しみ」でも感じていないかぎり、人間というものは「良い人」が死んだからといって、いちいちショックなど受けないように出来ているのでございます。
それに『皇族の仕事は公務ポイント制にして、「特別公務員」のような待遇で給料払う制度にしたらどうか』と書かれてもおられますとおり、「皇族」が「良い人」として「国民」につくすのは彼らの「義務」であり、高円宮が「良い人」らしくさばけた態度で国民につくしたところで、それは当然の「義務」を果 たしているに過ぎず、なんら彼「個人の人格を保証するものではない」はずなのでございます。それなのに、そんな彼を「偉い人なのに、偉ぶらない人」「皇族なのに、さばけた人」「何不自由なく育った方なのに、弱者の気持ちを理解する人」などと「ことさら好意的に解釈してしまう」のは、そう評価する者が「皇族という制度」の欺瞞性にすっぽりを絡め取られて「皇族は特別 な存在であり、人品的に秀でた存在である(べきだ。だから、そうでないやつは皇族ではない)」と思い込んでいる証拠なのでございます。





( 以下は「個人的判断という幻想(6)」につづく)


個人的判断という幻想(4) 投稿者:園主  投稿日:12月10日(火)18時28分22秒

 Keen さま(つづき)
> 現在の皇室制度は当然撤廃するべき、おかしな制度だと考えてますし、ウチでは、皇族の仕事は公務ポイント制にして、「特別 公務員」のような待遇で給料払う制度にしたらどうか、なんて言ってます。その上で、皇族も庶民も同じように生活を切り詰めて(笑)生活費や教育費なんかを収入に応じて捻出し、彼らのプライバシーには踏み込まない(とはいえ有名人だから、まあ一般 の芸能人レベルへ)、それが嫌なら皇籍離脱して普通の人になれるって風だといいのにね、と(どうやって実現させるかは聞かないでくださいよ)。
> それでもなお「自分の家系」からは逃れられないのは、誰でも皆同じですし。

言うまでもなく、ここで語られているのは『撤廃』策ではなく「延命」策でございます。なぜ、『当然撤廃するべき、おかしな制度』である「皇族という制度」を『ポイント制』にしてまで延命させなくてはならないのでございましょう? 「撤廃」であれ「改革」あれ、どっちにしろ容易ではないのはわかりきったことなのでございますから、本気で『当然撤廃するべき、おかしな制度』と考えているのであれば、ここでこのような「おかしな延命策」が出てくるわけはないのでございます。
また、ここに付け足す形で書き添えられている『それでもなお「自分の家系」からは逃れられないのは、誰でも皆同じですし。』という言葉にも、本音が滲み出ていると申せましょう。つまり「制度が撤廃されたところで、古い一族の一員であるという運命からは逃れられないぞ」という(「不出来な皇族」である承子さまらに向けられた)脅迫が、ここには含まれております。しかし、われわれが問題にしているのは、そういうことではございません。ここで問題となっているのは「法による差別 」であり、「因習的な血の呪縛」といった文学的・世俗的な話ではないのでございますね。そのあたりを混同させてまで「皇族という制度」をあたかも「運命・宿命」のごとく言うのは、何よりもまずKeenさまが「ほかにもたくさんある古い家系の一つという意味での天皇家」ではなく、法的に虚構された「唯一特別 の家柄としての天皇家」を求めているからなのでございましょう。





( 以下は「個人的判断という幻想(5)」につづく)


個人的判断という幻想(3) 投稿者:園主  投稿日:12月10日(火)18時25分40秒


 Keen さま
> あれは「皇族」云々というよりむしろ、女性週刊誌的「××にはガマンできない!」といった「有名人への八つ当たり」でした。高円宮ご夫妻には好感持ってましたから、宮様の急死はショックでしたし、だからこそ「あの宮様のお子様が……」と逆ギレしたんだろうとも思うのですが、ホントのところでは「ただの憂さ晴らし」だったんです。
>(こういう態度が「不真面目」「逃げ」とお叱りを受けるならば、それはその通 りですが)

お帰りなさいまし。早速でございますが、さらなるツッコミをさせていただきます(笑)。

端的に申しまして、Keenさまの問題は、上に書かれているような「底の浅い」問題ではないと存じます。

>今までもっていた価値観が覆されることって、大変なことだと思いますが、考えていただけたらなと思います。

AOIさまもこのように申されておりますとおり、『価値観が覆されることって、大変なこと』でございますから、えてして人間というものは、そういう事態を「無かったこと」しようとしがちでございます。しかし、目の前に突き付けられた「現実」を完全に否定することは、すくなくとも理性のある人間には不可能でございますから、人はこれに逆説的な意味づけをしたり問題を矮小化したりして「凌ごうとする」ものなのでございますね。例えば前者は、認め難い「無差別 テロの事実」を突きつけられたオウムの一般信者が「あれは尊師が、われわれの信仰を試すべく仕掛けられた試練なのだ」と考えるような場合でございます。これは言わば「積極的な観念的自己回復」とでも申せましょう。これにたいして、圧倒的多数を占めるのが、後者の「消極的な観念的自己回復」である「問題の矮小化」でございます。
例えば「現人神」の住まう「神の国」であるが故に「絶対に負けるはずのなかった戦争」に負けてしまい、人は「天皇」を「神」だと主張するわけにはいかなくなりました。しかし、麻原教祖が殺人を指示したとしても彼の偉大さにたいする「妄執」を捨てられないオウム信者が大勢いたように、「天皇への妄執」を捨てられない人たちは、戦争に負けたという事実は認め、天皇が「神」ではないということを認めるにしても、なんとか「天皇の特別 な権威」だけは延命させようとし、事実それは「象徴天皇」という形で生き残らされたのでございます。これとまったく同じパターンが「靖国神社」で、これも戦時中は「国体」と結びついた「特別 な宗教法人」でございましたが、敗戦によって、建前上は「他の宗教法人と同列なもの」とされました。しかし、それが戦後も一貫して、時の権力者から特別 扱いを受け、「再び国の宗教施設へ」という動きのあったことは、否定できない事実でございます。
つまり、「信仰」し「妄執」している対象の権威を揺るがす「現実」をつきつけられた時、人は多くの場合、その現実をうけいれる形を取りながら問題を矮小化し、形ばかりの修正をくわえることによって、本質的な思考(問題の突き詰め)を回避し、自己の「信仰」や「妄執」を延命させようとするものなのでございます。





( 以下は「個人的判断という幻想(4)」につづく)


個人的判断という幻想(2) 投稿者:園主  投稿日:12月10日(火)18時24分55秒


 賢ちゃん
一昨日はごくろうさまでした。

私のカラオケ最長記録は7時間だけど、これくらいならまだまだ余裕があるので、次回は8時間を目指したいものだ。まあ、その場合、女の子は足手纏いかな、と……(笑)。


 楽古堂主人 さま
ケルトの光と風に・・・書評『ケルトの白馬』

ご投稿、ありがとうございました。
さすがにファンタジーがお好きなだけあって、私などよりはずいぶん良いサトクリフ読者であったようでございますね(笑)。
ご論考をアップした後、さっそく灰島さまにご報告いたしましたところ、翌日(昨日)、
『楽古堂ご主人の書評、拝読しました。う、う、う、うれしいです。
よろしくお伝えくださいまし。』
とのメールをいただきました。
なお現在、翻訳作業が進行中のサトクリフの第3作目につきましては『「炎の戦士、クーフリン」とタイトルも決まり、あと2日で訳了します。』とのことでしたので、明日にも脱稿なさるのでございましょう。

なお、楽古堂さまのご論考を読ませていただいて気づいたことがひとつございました。これはサトクリフの問題ではなく、私の個人的な問題なのでございますが、関連することでもございますので、ご論考の感想として、できれば今日にでもそれを書き上げ、拙論流謫されし少年たち ――ローズマリー・サトクリフについての末尾にでも加えておきたいと存じます(追加の際は、こちらでご報告させていただきます)。


 ハムちゃま さま
> わたちのサイト「ハムちゃまの秘密基地」本日雄〜〜〜奮いたちま田!!!
> みなちゃま!!!ふるってあしょびにきてくだちゃいね!!!

さっそく拝見してまいりました。『テレビ特撮ヒーローもの』のサイトでございますね。

私は「戦隊もの」「宇宙刑事もの」「平成仮面ライダー」を見ておりませんので、内容的には、いまひとつピンとこないのでございますが、「なさけないキャラクターベスト10」などは楽しく読ませていただきました(笑)。
ちなみに「リンク集」の「なんでもよく知っている」という形容は誤解ですので、はずしておいてくださいまし。私はそちらでリンクを張られているようなマニアの皆様とはちがい、たんなる「オールドファン」でございますから(笑)。





( 以下は「個人的判断という幻想(3)」につづく)


個人的判断という幻想(1) 投稿者:園主  投稿日:12月10日(火)18時23分44秒

みなさま、12月も半ばに差しかかり、街には人出もふえて、いよいよ師走の空気を漂わせはじめてまいりました。
それにしても人間、四十にもなると、年が改まる程度のことには、さしたる感慨も抱かなくなるものでございます。年の瀬といえば、子供の頃ならば、何かが去ってゆき新しい何かがやってくるという感覚が、ある期待感とともにわきあがり、何とはなしにワクワクしたものでございますが、絶えて今はそんな感覚を覚えることはございません。しかし、私はこれをいちがいに悲しむべきことだとは思いません。こういう変化には、「体験的知識の蓄積による無根拠な幻想の解体」という物理的変化の側面 もございましょうが、それ以上に、人間がより良く生きていく上で必要な「積極的な変化」……それは「自然の英知」が与えたもうた「成長」だと思うからでございます。すなわち子供の頃には、これから続く永遠とも思えるような長い人生を、失望することなく「明日」に期待して生きていけるような心理状態を与え、人生が折り返し地点に達する頃には「残りの人生」をより有意義に生きるため、不要な幻想を排除した心理状態に到らせるのではないか、と考えるのでございます。かといって私は「大人の夢や希望」を否定するわけではございません。大人であれば「無根拠な夢(幻想)」ではなく「根拠のある夢(希望・理想)」を持つことができるはずだと言いたいのでございます。どちらも実現が困難であったり不可能であったりする点では「夢」と表現することができましょうが、両者のあいだには大きな懸隔あるものと、私は考えるのでございます。





 AOI さま
> 「マイノリティー・リポート」も近いうちに観たいです。面白かったかしら?

私もAOIさまにはお薦めできません。ホランドくんも書いておりましたが、この作品は「優等生的に中身のない、娯楽大作」でございます。

>>『2003 本格ミステリ・ベスト10』の結果は、まず業界的に影響力のある作家のところに票が集まり、その隙間を一般 に評価の高かった作品(『このミステリーがすごい!』の方でも、わりあい評価の高かった「本格ミステリ」作品)が埋めたといったような結果 だった、ということなのでございます。

> うんざりですねえ。こんなの。「バイバイ・エンジェル」が泣きますね。

まことでございます。あの頃の笠井潔を愛すればこそ、私は今の「文壇政治屋 笠井潔」を許せないのでございます。じつは、かの『地獄は地獄で洗え…… 笠井潔批判』も「かつての笠井潔」に捧げられた文章であり、その結びは『何もかも、すべては「ありし日の笠井潔」の思い出のために為されたものなのかも知れない。』となっているのでございますよ(笑)。

> 6年前・・・。破門されたきっかけの? 興味深いです(笑)。
>「オイディプス症候群」のあとの加筆はされてはいないのですか?

一部、字句や言い回しは改めましたが、内容にかかわる改変はございませんし、加筆はしておりません。今となっては説明をくわえなければ分かりにくい部分もございましたが、まずは笠井潔らが「何を否定したか」をみなさまに知っていただくのが主たる目的なのでございますから、内容はいじれなかったのでございます。

ちなみに笠井潔の『オイディプス症候群』や法月綸太郎の『法月綸太郎の功績』に投票した「探偵小説研究会」の「ミステリ評論家」の面 々は、私の批判にたいしては、たぶん「われわれは何も強いられてはおらず、それぞれの主体的な判断にもとづいて投票したのだから、あれは「組織票」ではないし、何も疚しいことはない。したがって、ベスト10の結果 についても問題があるとは思わない」といった主旨の反論を「陰で」することでございましょう。これは予想の範囲内ですので、私はそうした欺瞞的な「言い訳」への反論を、こちらに書こうと思ったのでございますが、けっこう長くなりそうでしたので、それは後日、独立した論文として書くことにいたしました。
『2003本格ミステリ・ベスト10』と「笠井潔・探偵小説研究会」の問題に先鞭をつけた者といたしましては、この問題が『噂の真相』あたりで嘲笑をもって取り上げられ、出版業界の物笑いの種となる前に、きちんと筋をとおし、完膚なきまでに批判しておきたいところなのでございます(笑)。

> クリスマスも近いことだし、レスが遅れてもよくってよ(笑)>園主さま&みなさま

私は「文章書き」以外は、じつに暇でございます(^-^;)。





( 以下は「個人的判断という幻想(2)」につづく)


新雪に熱きラム酒を注ぐというか単なるレス 投稿者:AOI  投稿日:12月10日(火)17時57分52秒

☆ホランドさま

>でも、そんなAOIさまが、もしお酒を飲める人だったら・・・(笑)。

こわい?(笑)。めちゃくちゃ絡み酒かしら?

>つづきを書いて下さ〜〜い(笑)。

つづきは、ぜひともM・Uさまに(笑)。


>園主さまの場合、女の子とカラオケに行く機会があったら、ボクらを誘ってくれな
いんじゃないですか? 園主さまって、鉄壁の秘密主義者だからなあー(笑)。

それはそうよねえ(笑)。
クリスマスも近いことだし、レスが遅れてもよくってよ(笑)>園主さま&みなさま

☆Keenさま

>「有名人への八つ当たり」でした。
>ホントのところでは「ただの憂さ晴らし」だったんです。
(こういう態度が「不真面目」「逃げ」とお叱りを受けるならば、それはその通 りですが)

お叱りなんて、しませんことよ(笑)
「八つ当たり」や「憂さ晴らし」をしたくなっちゃったっていうのがちょっと、気にかかるんですけどね。


今夜は『アラビク』へ…… 投稿者:Keen@回復中  投稿日:12月10日(火)12時22分58秒

皆さま、お久しぶりです。胃腸にくる風邪で寝込んでました。
このところの心身の疲労の蓄積が「アレ」で弁が開いてしまったらしく、激情のままに書きなぐってスッキリとはしましたが、体はかえってバテてしまったようです(神罰に当たった、なんて思ってませんよ〜、念のため/笑)。
やっとPCに電流を通じる元気が出ました。お見舞い下さった方々、お気遣いありがとうございます。

(「Sの悲劇」関連のレス)

>Keenさまが期待なさったことは、個々としては、決して過大なものではないんです。(>ホランドくん)

私は「親の葬式でみっともない格好するな!たわけ(※)」と思ったにすぎません。

※「アホ」と「バカ」の分岐点・名古屋では「たわけ(たーけ)」をつかいます。
※ちなみに金沢では「だら」です。「アホンダラ」ではなく、単独で使うのは独特かと思います。

>ただ、それが「皇族なんだから、当然その期待に応えてもらわなければ困る」となっていた点に問題があり、そうした「一般 的な考え方」が、皇族の人たちにとっては、たまらないプレッシャーになっているだろうな、とボクは思ったんです。(>ホランドくん)

>法律の保障など無くとも、「名門の家柄」というものは、それを支える人たちの『自負』によって守られるものであり、それは現存する「旧家」「名家」が保証する、まぎれもない事実なのでございます。
>それなのに「天皇家」は、法律による「権威の保証」や「生活保護」が無いかぎり雲散霧消してしまうような、そんな「脆弱な家系」なのでございましょうか? 「皇族」のみなさまが体現する「人品」が本物なのなら、私は「決してそんなことにはならない」と考えるのでございます。(>園主さま)

私もそう思ってます。
ですから、現在の皇室制度は当然撤廃するべき、おかしな制度だと考えてますし、ウチでは、皇族の仕事は公務ポイント制にして、「特別 公務員」のような待遇で給料払う制度にしたらどうか、なんて言ってます。その上で、皇族も庶民も同じように生活を切り詰めて(笑)生活費や教育費なんかを収入に応じて捻出し、彼らのプライバシーには踏み込まない(とはいえ有名人だから、まあ一般 の芸能人レベルへ)、それが嫌なら皇籍離脱して普通の人になれるって風だといいのにね、と(どうやって実現させるかは聞かないでくださいよ)。
それでもなお「自分の家系」からは逃れられないのは、誰でも皆同じですし。

>今までもっていた価値観が覆されることって、大変なことだと思いますが、考えていただけたらなと思います。(>AOIさま)

あの、せっかくお気遣い頂いてるのに申し訳ないのですが、それほど大層な構えで書いたわけではなかったのです。つまり、AOIさまの「小姑」が大正解なのです(AOIさま、一本!/笑)。もっと小姑らしく、「清子内親王はあれだけガマンさせられてるのに、承子は女王だからって大目に見てもらえるなんて、不公平よ!」と言った方がよかったかな。
あれは「皇族」云々というよりむしろ、女性週刊誌的「××にはガマンできない!」といった「有名人への八つ当たり」でした。高円宮ご夫妻には好感持ってましたから、宮様の急死はショックでしたし、だからこそ「あの宮様のお子様が……」と逆ギレしたんだろうとも思うのですが、ホントのところでは「ただの憂さ晴らし」だったんです。
(こういう態度が「不真面目」「逃げ」とお叱りを受けるならば、それはその通 りですが)

ですから、園主さまならきっとこういう「塗り壁」レス書いて下さるだろうな、という期待(笑)もあったし、先日は「Keen批判」のネタをご所望でいらしたので、では……と誘ってみるつもりもありました。
結果は「アレクセイ、大漁!」ってところで、レス下さった方々、真摯なご意見ありがとうございました。

まだ咳が出ますが、12月10日、今日ばかりは寝てられません。中井さんと「サロメ」を観に行きましょうね。
合掌。


秘密基地完成!!! 投稿者:ハムちゃま  投稿日:12月10日(火)01時16分17秒

はなじょのの諸君!!!大変おまたせしまちた!!!
わたちのサイト「ハムちゃまの秘密基地」本日雄〜〜〜奮
いたちま田!!!
みなちゃま!!!ふるってあしょびにきてくだちゃいね!!!

(まだできたてなのでイロイロ変な点があると思いまちゅが
そこは勘弁!!!!!!)

行きかた
1>下のURLから「黒猫館トップページ」にジャンプ
2>トップページから「目次のページ」に進む。
3>「目次のページ」の白いリンクバナー「秘密基地」クリック!!!
これでと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ちゃく!!!!

それではおまち藻〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜酢!!!

http://www.cna.ne.jp/~kuroneko/index.html


P.K.ディックの見た悪夢世界(下) 投稿者:ホランド  投稿日:12月 9日(月)21時38分09秒


 賢ちゃん
 6時間カラオケ耐久マラソンの後のラーメンは、とってもおいしかったですね(笑)。たしかあのラーメン屋さんの屋号は『四天王』でしたが、なら次は歌のうまい女の子を一人加えて、「カラオケ四天王」でラーメンを食べようじゃないですか!


 園主 さま
 昨日はありがとうございました。

 カラオケに行くと、いつも賢ちゃんは楽しそうだし元気だから、ボクもとってもうれしいです。男ばかりでカラオケっていうのは、ちょっとカッコワルイような気もしますけど、でも男同士、女の子に気兼ねせずに唄えるから良いって部分もありますよね。
 でも、園主さまの場合、女の子とカラオケに行く機会があったら、ボクらを誘ってくれないんじゃないですか? 園主さまって、鉄壁の秘密主義者だからなあー(笑)。





 ではでは、みなさん、おやすみなさい(ハート)。


P.K.ディックの見た悪夢世界(中) 投稿者:ホランド  投稿日:12月 9日(月)21時37分37秒


 AOI さま
> 今日はロヒータス・イ・ス・オルケスタのキューバ音楽を友人からのおながれで聴いてきました。すっかり乗ってしまって、後半はいつのまにか踊ってたのです(笑)。あー、たのしかった!
> 飲めもしないのにラム酒まで買ってきてしまって、どうするんでしょ?。

 飲めないお酒まで買うほど、楽しかったんですね! でも、そんなAOIさまが、もしお酒を飲める人だったら・・・(笑)。

> おもしろ〜い!これ、小説化してくださ〜〜い。

 つづきを書いて下さ〜〜い(笑)。

> 『全国アホバカ分布図』

> アホバカの境界ってどのあたり?

 たしか名古屋あたりだったように思うんですが・・・。

> 今日は映画、カラオケコースかな?
> 3人って・・・?やはり、女性はいないんでしょうか(笑)?

 ・・・(^-^;)。

> 「マイノリティー・リポート」も近いうちに観たいです。面白かったかしら?

 前書きに書いたとおりで、要は近未来を舞台にしたアクションと謎ときサスペンスですから、AOIさまの好みではなさそうな気がします。ボクとしては、粋な人間コメディーとして、『トリック』の方をお薦めしたいですね。

>> 近く公開予定の『地獄は地獄で洗え…… 笠井潔批判』

> 6年前・・・。破門されたきっかけの? 興味深いです(笑)。

 園主さまによると、破門されたのではなく「ファンとして三くだり半を突きつけたら、あっちが逆上しただけだ」ということだそうですよ(^-^;)。


 楽古堂主人 さま
ケルトの光と風に・・・書評『ケルトの白馬』

 ご投稿、ありがとうございました。『ケルトの白馬』を楽しんでいただけたようですね。新作の翻訳も進んでいるそうですし、できればその前に第二作の『ケルトとローマの息子』も読んでみて下さい。





( 以下は「P.K.ディックの見た悪夢世界(下)」につづく)


P.K.ディックの見た悪夢世界(上) 投稿者:ホランド  投稿日:12月 9日(月)21時36分47秒

 みなさん、こんばんは! ご存じのとおり、昨日は賢ちゃんと園主さまとボクの三人で『マイノリティー・リポート』&カラオケに行ってきました。

 『マイノリティー・リポート』は、いかにもハリウッド的な正統派のエンターティンメント作品です。あまり冒険的な試みはせず、手堅く楽しませる作品でした。それに、賢ちゃんも書いてましたけど、やっぱりこれは真面 目な優等生スピルバーグの作品で、善くも悪くも「毒」はまったくありませんでした。ジャンルとしては「SFミステリ」。大雑把にいえば、予知能力者プリコグが見た予知映像の謎を追う、といったお話です。メイントリックはたいへんオーソドックスなもので、むしろ古風ですらあります。また未来世界のビジュアル化という点でも特別 に新しいものはなくて、『ブレードランナー』みたいな斬新な未来像を期待してもダメでしょう。これは「そういう作品」ではないんです。

 この作品では、超能力者プリコグが殺人事件を起こすと予知した人物を、犯罪予防局が「未来殺人罪」で逮捕することによって、殺人事件が激減した未来都市(ワシントン市)が描かれています。でも、このシステムはまだワシントンでしか施行されておらず、警察はこれを全国的なシステムにしようとしています。でも、普通 に考えればわかるとおり、やってもいないことで逮捕され処罰(特殊監獄行きに)されるというのは、当事者はたまったものではありませんし、もちろん原理的にもいろいろと問題がありますよね。ですから作品のなかでも、このシステムに否定的な司法省の動きなども描かれており、「完全監理社会」の恐ろしさは語られていて、映画の最後ではこのシステムは廃止になるんです。このあたりは、いかにも「アメリカらしい理想主義的でヒューマニズムにあふれるハッピーエンド」だとは言えるんでしょうね。でも、これは「実現させてはならない未来の話」というよりは「実現してしまった現代の寓話」だと考えるべきなのかも知れません。 つまり、今現在の現実のアメリカは「世界の犯罪予防局」として、イラクなどに代表される特定の国家や組織や個人を「未来殺人罪」で一方的に処刑しようしている、ということなんです。映画では、この「人権を無視した独善的なシステム」に疑義がはさまれ最後は廃止されますが、現実のシステムの方はすでに世界的に承認された「平和秩序の維持システム」となってしまってるんです。その意味で「悪夢的」なのは(その被害の規模からしても)、『マイノリティー・リポート』の世界ではなく、むしろこの現実世界の方だと考えた方が正確なのかも知れません。映画の方はホントに簡単にハッピーエンドをむかえるけれど、現実の方では、そんなこと、めったにありませんからね・・・。





( 以下は「P.K.ディックの見た悪夢世界(中)」につづく)


ケルトの光と風に・・・書評『ケルトの白馬』 投稿者:楽古堂主人  投稿日:12月 9日(月)01時10分10秒

園主様へ。皆様へ。
・ ケルトの光と風に・・・書評『ケルトの白馬』を送ります。
・ 『ケルトの白馬』を、今日、新古書店で発見し一気に読みました。
・ 感想を、二時間かかって書きました。
・ このままで、推敲せずに投稿します。
・ 感動の純粋さを重視しました。
・ 久しぶりに、物語の世界を堪能しました。
・ 名作だと思います。
・ 園主様と同一の作品に対して、楽古堂の文章が並ぶのは、ずいぶん久しぶりのことではないでしょうか。(いつ以来でしょうね?)
・ これから、園主様の文章を読むことにします。


  2002年12月8日

http://homepage2.nifty.com/aleksey/LIBRA/ohuti_rakkodo.html


>では、明日(もう今日だけど)は3人で(笑)。 投稿者:賢ちゃん  投稿日:12月 9日(月)00時02分02秒

というわけで、帰還の挨拶のみ。
今日は、楽しかったです。
『柔道賛歌』も唄えたし(笑)。

☆園主さま&ホランドさま
今日は、どうもお疲れ様でした。
また機会があれば。

☆Keenさま
疲れているときは、無理せず静養に努めてくださいませ。

☆AOIさま
『マイノリティ・レポート』は、
良くも悪くもスピルバーグ色の強い作品でした。
そこそこ面白かったと思いますよ。私は。
しかし、ディックとスピルバーグの相性は・・・(無言)
詳しく書くとネタバレしちゃいそうなので、この辺りで。


星月夜 投稿者:AOI  投稿日:12月 8日(日)22時19分10秒

今日は映画、カラオケコースかな?
3人って・・・?やはり、女性はいないんでしょうか(笑)?

最近見た映画では、フランソワーズ・オゾンの「8人の女たち」は評判どおりなかなか面 白いおしゃれでエスプリが効いていて人間の奥深い欲望までもを描いたちょっと怖い映画でした。暗号がいろいろ隠されていて、映画好きを飽きさせません。トリュフォーの愛人でもあったカトリーヌ・ドヌーブとやはりトリュフォーの子供を生んだファニー・アルダンのシーンなど悪意さえ。赤いドレスのファニーは成熟した魅力。ホレボレ。
8人の女たちそれぞれの歌とダンスのシーンがまた、独特の味わいがあって楽しめます。
同じ監督の「まぼろし」はまた、全く趣を異にして、突然事故で夫を失った妻の空白感を描いた私小説的な作品。久々のシャーロット・ランプリングが孤独感を漂わせ好演しています。つまらないという人もいるでしょうが、身近な大切な人を失う空白感は共感できました。

「ホーム」というドキュメンタリーも観ました。公開当時大変評判になった「ファザーレスー父なき時代」同様、日本映画学校の卒業制作として創られた作品ですが、閉じこもりの兄、病気の重い祖母、ふたりの世話をしている鬱病の母、家を出た父などの家庭にあって、東京に逃げるように出ていた作者がカメラを抱えて帰省するシーンから始まります。なんと、これがきっかけとなって、兄の閉じこもりが解消されるんですが、カメラという目によって変わっていく兄を苦しめていたものが何だったのか分かったような気がします。家族を考える濃厚な映画でした。

「マイノリティー・リポート」も近いうちに観たいです。面白かったかしら?

☆園主さま

>『2003 本格ミステリ・ベスト10』の結果は、まず業界的に影響力のある作家のところに票が集まり、その隙間を一般 に評価の高かった作品(『このミステリーがすごい!』の方でも、わりあい評価の高かった「本格ミステリ」作品)が埋めたといったような結果 だった、ということなのでございます。

うんざりですねえ。こんなの。「バイバイ・エンジェル」が泣きますね。

>近く公開予定の『地獄は地獄で洗え…… 笠井潔批判』

6年前・・・。破門されたきっかけの?興味深いです(笑)。
「オイディプス症候群」のあとの加筆はされてはいないのですか?

☆Keenさま

>私にはめずらしい書き込みをしたのも、疲れの影響があったんじゃないかと思います。

疲れの影響、きっと、おありだったでしょうね。
元気になったら、また、いらしてくださいね。
それまで、みんなで待っています。


天路の奈落、あるいは 必然的頽落(下) 投稿者:園主  投稿日:12月 8日(日)02時11分07秒


 AOI さま
> 衣装を纏っているところに惑わされてしまうんですね。私もそうでしたが(苦笑)。

私が、ミステリ界で、特に徹底して批判してきたのが、笠井潔と法月綸太郎の二人でございます。そして、この二人に巽昌章を加えた三人が選考委員を務めた「創元推理評論賞」へ、私が6年前に投じた評論文が、近く公開予定の『地獄は地獄で洗え…… 笠井潔批判でございます。
私はこの論文で、笠井潔の「批評家」としての「不公正さ」を、「身内(である法月綸太郎)への甘さ」などの点から仮借なく剔抉いたしました。そして「こんなことをやっていては、まともな批評家など育たないだろうし、ミステリ界のためにもならないだろう」との警告を発したのでございますが、……それは笠井らの怒りと反発を買ったに止まり、結局、事態は今ここに到ったのでございます。

それにしても「人気作家」という『衣装』の威力は絶大でございますね。私にとっては、六年よりさらに以前から明白に思えたことが、おそらく事ここに到っても、未だわからない人が多いのでございましょうから……。まあ「エンターティンメント文学(慰撫の文学)」の世界の「モラル」とは、所詮このようなものなのでございましょうが、やはり、なんとも情けないことでございます。


 ホランド
では、明日(もう今日だけど)は3人で(笑)。





それでは、みなさま、おやすみなさいまし。

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天路の奈落、あるいは 必然的頽落(中) 投稿者:園主  投稿日:12月 8日(日)02時09分46秒


この結果の内容を少し詳しく説明いたしますと、国内作品投票者85人中、『オイディプス症候群』投票者が30人。同冊子の探偵小説研究会のこの一年 あとがきにかえての頁執筆の同研究会会員19人のうち、アンケートの参加したのは(法月綸太郎・小松史生子・並木士郎の3人を除く)16人。このうち『オイディプス症候群』に投票したのは(市川尚吾・濤岡寿子・笠井潔本人・同書のモニターを務めたため投票を差し控えた小森健太朗の4人を除く)12人でございました。
つまり全投票者85人のうち、『オイディプス症候群』への投票者が30人。そのうちの12人が探偵小説研究会の会員であったということでございます。
作家別得票数も、笠井潔・法月綸太郎・有栖川有栖の順で、この3人に関しては、ハッキリと得票数が順位 に直結しております。このことが一般に何を意味しているのかは説明の必要もございませんでしょうが、あえて明記いたしますと『身内票が結果 に大きく反映された』ということでございます。

ちなみに『このミステリーがすごい! 2003年版』(宝島社)では、『オイディプス症候群』は第10。こちらでは『オイディプス症候群』よりも上位にきている「本格ミステリ」6作品を、自前の『2003 本格ミステリ・ベスト10』ではごぼう抜きにしております。

もちろん、この傾向は法月綸太郎の『法月綸太郎の功績』についても同様でございまして、『このミステリーがすごい! 2003年版』の方では法月の同作は21位以下の順位 つかずに終っております。

ちなみに、なぜ私が『2003本格ミステリ・ベスト10』の結果として、笠井潔・法月綸太郎の他に、「探偵小説研究会」のメンバーではない、有栖川有栖(『マレー鉄道の謎』)と山田正紀(『僧正の積木唄』)と島田荘司(『魔神の遊戯』)の3人の3作をことさらに紹介したのか、ご理解いただけますでしょうか? それはこの3作が『このミステリーがすごい! 2003年版』では、法月綸太郎の作品と同様『「21位以下」の順位つかず』であり「いっぱんにそれほど評価されていない作品だった」ということだけではなく、(これも業界事情に詳しい人間にしかわからなことでございますが)笠井潔・法月綸太郎と同様に、この3人が今の「本格ミステリ」業界では(笠井潔・法月綸太郎と同様に)影響力のある人物だということでございます。
つまり、平たく申しますと、『2003 本格ミステリ・ベスト10』の結果は、まず業界的に影響力のある作家のところに票が集まり、その隙間を一般 に評価の高かった作品(『このミステリーがすごい!』の方でも、わりあい評価の高かった「本格ミステリ」作品)が埋めたといったような結果 だった、ということなのでございます。

ちなみにこの「ベスト投票」を主催した探偵小説研究会の会員の大半は、プロの「批評家(ミステリ評論家)」を名乗っております。したがいまして、私が昔から公言しております「ミステリ界に本物の批評家はいない」という認識は、ここでも事実として裏づけられたものと存じます。





( 以下は「天路の奈落、あるいは 必然的頽落(下)」につづく)


天路の奈落、あるいは 必然的頽落(上) 投稿者:園主  投稿日:12月 8日(日)01時53分14秒

みなさま、私、本日、関ミス連大会に行ってまいりました。今回のゲスト作家は、『鬼女の都』というミステリ作品もお持ちの、SF作家 菅浩江さまでございます。講演でのお話によると、菅さまは「家庭的に暗い幼年時代」を送った方だそうで、そのせいか幼い頃は「先生には可愛がられるけれど、同級生からは仲間はずれにされるタイプだった」そうでございます。また、ご自分の性格を「誉められれば有頂天になり、貶されればものすごく落ち込む」タイプだともおっしゃっておられましたが、講演のご様子は、卒なく明るく、聴衆に気を使われているのがひしひしと伝わってくる、たいへん好感の持てるものでございました。……しかし、そうであればこそなおさら、なるほど暗い幼年時代に由来するのであろう「根源的な自信の無さ(不安感の深さ)」を感じさせて、失礼ながら、私にはすこし痛ましい感じすらいたしました。

               ○

さて、さすがはミステリマニアのイベントでございます。私、最後の古本オークションで、とても面 白いものを入手いたしました。それは「古本」どころか、まだ公には未刊行の(まもなく刊行される)『2003 本格ミステリ・ベスト10』(探偵小説研究会 編著・原書房 刊)でございます。
しかし『面白い』というのは、何も未刊行だという点ではございません。人より一週間ほど早く手に入れたところで、さほど意味のあることでは無いからでございます。……私が『面 白い』と申しますのは、もちろんその中身であり、つまりこの冊子に発表された「ベスト10の結果 」でございます。それは、いろんな意味でたいへん『面白い』ものでございました。
その結果とは、

  第1位 笠井潔   『オイディプス症候群』
  第2位 法月綸太郎 『法月綸太郎の功績』
  第3位 有栖川有栖 『マレー鉄道の謎』
   :
  第6位 山田正紀  『僧正の積木唄』
   :
  第10位 島田荘司  『魔神の遊戯』


といったものでございます。
これだけ書けば、私が何を『面白い』と思ったのか、わかる人(日本のミステリ業界に詳しい人)にはわかるのでございますが、事情を知らない「一般 の方」のために、「ここでは」あえて説明をさせていただきましょう。

このアンケートによる「ベスト投票」を主催している探偵小説研究会の中心メンバーは、笠井潔・法月綸太郎・巽昌章の3人でございます。なぜなら、この3人が、自分たちが選考委員を務めた「創元推理評論賞」の歴代受賞者たちなどに呼び掛けて設立したのが、この「探偵小説研究会」だからでございます。そして、その探偵小説研究会が『編』んだ(主催した)「ベスト投票」の今年の結果 が、前述したようなものなのでございます。





( 以下は「天路の奈落、あるいは 必然的頽落(中)」につづく)


サルサルサ 投稿者:AOI  投稿日:12月 7日(土)00時05分08秒

今日はロヒータス・イ・ス・オルケスタのキューバ音楽を友人からのおながれで聴いてきました。すっかり乗ってしまって、後半はいつのまにか踊ってたのです(笑)。あー、たのしかった!
飲めもしないのにラム酒まで買ってきてしまって、どうするんでしょ?。
滅入っている人にはラテンがいいかもですよ。

☆園主さま

>>校則は破るためにあるようなものだったり(笑)。

>学生時代の私は、基本的には非常にまじめな優等生タイプで、校則はきちんと守る生徒でございました。

私もこうみえてもまじめな校則をきちんと守る生徒でしたわ(笑)。優等生とは必ずしもいえませんけど(笑)。
校則をただ破ればいいと思っているわけではなくて、生徒も守れない、先生も守らせることに躍起にならなければいけないような校則って必要なのかなと言いたいだけなんです。


>内田さまの論考はいずれも「問題の多い」ものでございますし、ついこないだ「フェミニズム批判は、もう止める」と書いておられた方の新著に、仰々しく『「宿敵」フェミニズムとの終りなき戦い。』などと添えるのは、ほとんどギャグか皮肉でございますから(笑)。

上手いこと売るんですね。
フェミニズムにとどめを刺すのだそうですよ(笑)。それが偉業を讃える喪の儀式なのだそうです。ふふ。
後に残るものって何なんでしょ。
でも、やっぱり、まだまだ自分の置かれた状況を掴むためにも女性にとってこそフェミニ
ズムは必要に思います。
近いうちに図書館で(笑)。

>内田さまの本が、「わかりやすい本」の少ない「思想書」「哲学書」「批評書」「専門書」の形式を採った、単なる「通 俗読み物」だということを、多くの読者が理解していないだけなのだと存じます。

衣装を纏っているところに惑わされてしまうんですね。私もそうでしたが(苦笑)。

☆ホランドさま

>ボクが思うに、M.Uさまの場合は、ご自分のお臍を眺めているうちに、頭からお臍の中へ吸い込まれてしまい、世界がクラインの壷のように反転して、異次元空間に放り出されたんではないかと思います。
 そして、そんなM.Uさまが、こちらの世界に還ってこれたのも、ひとえに「花園」という、光すら歪む超重量 高密度の重力場の引力が、大好きなM.Uさまを引き戻した結果だと思います。

おもしろ〜い!これ、小説化してくださ〜〜い。

>「通じれば」良いとか悪いということじゃなくて、単純に気になったんですよね。
『全国アホバカ分布図』みたいな意味合いで(^-^;)。

そうだったの?
アホバカの境界ってどのあたり?


ご安心下さい? 投稿者:園主  投稿日:12月 6日(金)12時54分37秒

みなさま、昨日、Keenさまから私に電話がございまして、

『この間からいろいろバタバタしてて疲れ気味だったんですが、今ちょっとへばってるんで、体力が戻るまでパソコン自粛をしてるんです。こないだみたいな、私にはめずらしい書き込みをしたのも、疲れの影響があったんじゃないかと思います。自分からネタを振っておきながら申し訳ないんですけど、レスはしばらく待っていただくよう、みなさんにお伝え下さいませんか』

とのお話でございました。
もともと体力の無いKeenさまでございますから、これは致し方ございません。お尋ねしたところ、私のレス(『Sの悲劇』)もまだ読んでおられないそうなので「体力が戻ってから、しっかり読んで下さいね。しばらくはゆっくりなさって下さい」とお伝えしておきました。ご伝言とご報告まで。

http://homepage2.nifty.com/aleksey/LIBRA/index.htm


「あつ〜い」と「あたたか〜い」(下) 投稿者:ホランド  投稿日:12月 4日(水)20時10分18秒


 Keenさま
> これって、皇族への庶民の期待としては重すぎますか?

 Keenさまが期待なさったことは、個々としては、決して過大なものではないんです。ただ、それが「皇族なんだから、当然その期待に応えてもらわなければ困る」となっていた点に問題があり、そうした「一般 的な考え方」が、皇族の人たちにとっては、たまらないプレッシャーになっているだろうな、とボクは思ったんです。

 言いにくいことも含めて、ぜんぶ園主さまが言って下さったんで、ボクがそこに付け加えるようなことは、特に何もありません。ただ、ひとつだけ言っておきたいことは、たとえボクたちの意見によってKeenさまの意見が変わらなかったとしても、やっぱりKeenさまはボクたちの友達だってことです。意見が同じでないと友達でいられないとは思いません。そうではなく、忌憚なく意見を戦わせることができる相手こそ、ホントの友達なんじゃないでしょうか(^-^)。


 M.Uさま
> ご無沙汰しすぎてました

 お帰りなさい!(^o^)

 いきなり姿を見せなくなるから、心配しちゃったじゃないですかあー。
 でも、いいです(笑)。

> ちょっと自分の臍を眺めていたら、なんと♪月日のたつのも夢のうち♪

 そのような現象は時々起こるんですよね。こないだも影姫青夜さまとハムちゃまさま(ご存じですか?)が、M.Uさまほどの長期間じゃないですけど、神隠しにあってたんですよ(ちなみに芙宮さんの場合は、単なる放浪/笑)。

 ボクが思うに、M.Uさまの場合は、ご自分のお臍を眺めているうちに、頭からお臍の中へ吸い込まれてしまい、世界がクラインの壷のように反転して、異次元空間に放り出されたんではないかと思います。
 そして、そんなM.Uさまが、こちらの世界に還ってこれたのも、ひとえに「花園」という、光すら歪む超重量 高密度の重力場の引力が、大好きなM.Uさまを引き戻した結果だと思います。・・・っていうのは、ちょっと虫が良すぎたかな(笑)。

 ってことで、
 また、仲良くして下さいね!


 園主さま
 関ミス連か、ひさしぶりですね。正体がバレないように、覆面でもしていこうかな(笑)。





 ではでは、みなさん、おやすみなさい(ハート)。


「あつ〜い」と「あたたか〜い」(上) 投稿者:ホランド  投稿日:12月 4日(水)20時09分38秒

 みなさん、こんばんは! いやあ、園主さま、ひさしぶりに本領を発揮してますねえー(笑)。黒地に白文字だった最初の「花園」(掲示板)では、ほとんど改行せずに、ズドーーーッっと長文を書いたことから、ついたあだ名が『塗り壁』(闇夜に白い壁)だったし、時にはその書き込み量 の多さに「自分の掲示板を荒らしてる」なんて冷やかされたこともありました。これじゃあ確かに、書くのも大変だけど、読むのも・・・ひと苦労です(^-^;)。





 神野恭治 さま
> 先日新古書店に行ったときに竹本健治の「半神」がおいてありました。
>(タイトルうろ覚えです…間違っていたらすいません)
> 大量購入したあとに見つけたのでその時はあきらめました。
> 囲碁のマンガのようだったのですが内容はよく見てないです。
> 次に行った時にあったら購入しようかと思っています。

 正解は『入神』でした(笑)。
 でも、『半神』ならカッコイイからいいですよ。『入魂』だったら、笑っちゃっただろうけど(^-^)。

 『入神』は、竹本健治を知る上では欠かせない作品ですが、マンガとしては必ずしも傑作とは言えないのかも知れません。お世辞にも「絵が上手」だとは言えないし、無理をしてまで買う必要はないと思います(そこまで言うか? 竹本健治ファン!)が、安ければ買っておいても良いと思います(笑)。

 でも読むんなら、『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』『トランプ殺人事件』の「ゲーム三部作」と、『狂区の爪』『妖霧の舌』『緑衣の牙(原題:眠れる森の惨劇)』の「智久・類子 三部作」と、『殺人ライブへようこそ』を読んでからの方が良いと思います。
 ・・・ただ、どれも品切れ状態なのが、ネックなんですよね(^-^;)。「ゲーム三部作」は、来年中に創元推理文庫に入る予定だそうですが、「智久・類子 三部作」(カッパノベルス → 光文社文庫)と『殺人ライブへようこそ』(徳間ノベルス → 徳間文庫)は古本屋さんをこまめに回って探すしかないかも知れません。

> 私は北海道在住なのですが、冬の最も寒い時期になると屋外設置の自動販売機の
>「あたたか〜い」が「つめた〜い」に、「つめた〜い」の飲み物が凍ってる時がありました。

 面倒がらずにその時期だけ、ぜんぶ「あたたか〜い」にしたらいいのに。それか「あつ〜い」と「あたたか〜い」にしとくとか(笑)。

> 体調は大分よくなったのでまたネット三昧の毎日です。

 あんまり根を詰めないようにして下さいね。

 ・・・ところで、うち以外では、どんなところを覗いておられるんですか?
 よかったら、こっそりとお教え下さいね(笑)。


 AOIさま
>『ウルトラセブン』・「ノンマルト」の回

> エンターテインメントの子供番組としては、扱いきれない問題であると同時に避けては通 れない問題でもあったと思います。そういうことを描いただけでも、ちょっとちがうぞと期待させるものがありました。結局問題提起に終わってしまったことはしかたないと思いつつ、エンターテインメントでしかないのだという認識をさせられてしまったようでもあって、複雑な気持ちで、冷めてしまったような感じです。

 AOIさまは『エンターテインメントの子供番組としては、扱いきれない問題であると同時に避けては通 れない問題でもあったと思います。』って書かれていますけど、実際は99パーセントの番組が、平然と避けて通 ってるんですよね。だからこれは、決して『ちょっと違う』というようなことではなくて、ものすごく大きな違いなんだと思います。ただそれが表面 的には「ちょっとの違い」にしか見えなんですね。だからボクは、それに気づいたボクらが、その差の大きさを、大きく評価していかなければならないと思うんです。
 もっとも、ボク自身、最初に見た時は、その「大きな違い」に、ほとんど気づかなかったんですけどね・・・(^-^;)。

>>『やっとこさ』って、関東でも使うんでしょうか?

> 私、使いますよ。でも、純粋関東人ってわけでもないけど。通じるからいいんじゃないでしょか?

 「通じれば」良いとか悪いということじゃなくて、単純に気になったんですよね。『全国アホバカ分布図』みたいな意味合いで(^-^;)。





( 以下は「「あつ〜い」と「あたたか〜い」(下)」につづく)



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