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がんになった動物は、体重が減ってやせてしまうことがとても多いです。この原因は、大きくなった腫瘍が消化管を押すことによる圧迫や浸潤、抗がん剤治療の副作用による食欲不振や嘔吐、そして、癌悪液質とよばれる『腫瘍随伴症候群※』のひとつであったりします。(※腫瘍随伴症候群とは、がんが作り出す様々な物質などにより引き起こされる症状のことです。)
がんになると、栄養の代謝のしかたがが、健康なときとはかわってしまいます。
三大栄養素には炭水化物・蛋白質、脂質がありますが、腫瘍細胞は特に炭水化物が大好きで、腫瘍のエネルギー源となります。つまり、動物自体のエネルギーを使って、腫瘍細胞が炭水化物を代謝するので、炭水化物を取ればとるほど、動物の体はエネルギーを使われてしまう=痩せていく、ということがおきます。また、蛋白質(アミノ酸)も腫瘍細胞のエネルギーとして使われてしまいますが、食餌としてあげる場合、高品質の蛋白質(アミノ酸)を食べさせてあげることが理想的です。(アミノ酸の種類でいうと、アルギニン、グルタミンはよいとされています。)
これらのことから、比較的脂肪の多い食餌のほうが、がんの動物にはよいとされていて、さらには、量よりもその種類が重要であることがわかっています。特に、ω‐3脂肪酸(αーリノレン酸系列)が最もよく、この系列の脂肪酸にはαーリノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、およびドコサヘキサエン酸(DHA)が含まれます。
ごぞんじのようにEPAやDHAは魚介類(イワシ、ブリ、マグロ、ウナギ、アジ、サバ、サンマ)などに多く、αーリノレン酸はえごま油やしそ油に多く含まれます。
がん患者専用の処方食もありますが、(ヒルズn/d:http://www.hills.co.jp/products/presc_d/dog/condition12.shtmlなど)、食餌になるべく青魚を加えてみる、ご飯やパンはあげないなどのちょっとした心遣いで、がんと戦うペットたちをサポートしてあげられるかと思います!(ただ、魚は骨が入らないように気をつけてください。)

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