
03.家のコンセプト
土地を探すのと並行して、どんな家にするかも考えていかなければいけない。
「注文住宅にする場合はメーカーで建てたい」と、大した根拠もなく考えていた。雑誌などを見たりしながら、Mホームで2X4がいいとか、また別のMホームで高断熱高気密住宅がいいとか、はたまたPでパッシブソーラーがいいとか、いろんな情報を目にするたびに、気持ちは右往左往していた。
そういう中で一番参考になった情報は、何といってもNIFTY-Serve(現@nifty)のマイホームと不動産フォーラム(FMYHOME)の膨大なログだった。我が家のコンセプトは、マイホームフォーラムに経験談を書き込みされていた2人の方々の建築日記によって方向づけられたと言っても過言ではない。
Pさんの化学物質に配慮した家づくり、そしてRさんの建築士に設計監理を依頼しての家づくり。
アレルギーのひどい私は、家を新築したことによって引き起こされる可能性のあるシックハウス症候群がかなり怖かった。今でさえ日常生活に苦労することも多いのに、この上化学物質過敏症まで背負うことになったらと考えただけでも恐ろしい。アレルギー体質があるということは、化学物質に考慮せずに家を建築し、少量ずつでも化学物質に被曝し続ける生活をしてしまうと、健康な人は何ともなくても、私は発病してしまう可能性が非常に高い。
Pさんは化学物質に配慮した家づくりを実践されていた。その日記を読み、化学物質をできる限り排除した家をつくるというのが、家づくりの第一命題となった。その時点で、ハウスメーカーは選択肢から外れた。
一方、Rさんの日記を読み、一般人が建築士に設計監理を依頼する可能性を見出した。厳しい監理は内部監理では十分ではないと以前から考えていたが、ちゃんとした監理を依頼するためには、やはり設計から頼まなければならない。そしてRさんの日記で建築士と家を建てることのすばらしさも知った私は、「化学物質に配慮した家づくりができる建築士と家を建てる」ことに決めた。
夫にこんなふうにしたいと言うと「それでええんちゃう?」と、何とも頼りないような、ありがたいような反応だった。特に気に入らない内容でない限り、基本的に私が好きに決めたやり方でいいと思っていたようだ。
だが大問題があった。「化学物質に配慮した家づくりかできる建築士」はどこにいるのか? どうやって探せばいいのか?
もともと、建築士に設計を頼むなんていうのは、よっぽどお金のある人や奇抜な家を建てる人がすることだという思い込みもあったし(一般人でも大丈夫らしいとわかっても、完全に思い込みを払拭するのは難しい)、メーカーの情報はあふれていても、建築士の情報が目に触れることはあまりない。
だが、そう思って探せば結構情報もあるようで、本屋には関西の建築家協会が出した「建築家カタログ[住宅編]」なるものが置いてあった(既に手元にないので協会名は記憶による)。早速購入してみたが、どの人を選んでいいかさっぱりわからない。やはり建築士は敷居が高く、直接電話してみることも躊躇され、どうやってアプローチすればいいか迷っていた。
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