1.自然治癒力 (H16.7.14)

 よく「病気は気から」といいますが、人間のからだには異常が起きた時に、それを正常に戻そうとする力が備わっています。
 たとえば、かすり傷を負った時、軽いものならそのままほおっておけばいつの間にか治ります。また、病院で胃を検査したところ、潰瘍の治った跡が見つかったというケースもあるといいます。本人に自覚症状のないうちに、胃のほうがかってに患部を元通りにしたということです。これが自然治癒力です。
 病気や痛みを改善するうえで大切になってくるのは、この自然治癒力を信じきり、ゆるがぬこころ、気持ちを本人が持ち続けることなのです。
自然治癒力を高めるのに必要なことは
  (1)心を安定させる
        ・・・必ず治るという信念を貫いて治療にあたる。
  (2)食べ物
        ・・・バランス(特に植物性のものをベースに)のとれた、大地の気を
          受けたものを旬の時に食べる。
  (3)からだを冷やさない
        ・・・半身浴・足湯・重ね履きなどにより下半身を温める。

ストレスと自然治癒力・・・
 極度のストレスは自然治癒力を低くしていますが、ストレスをまったく感じない生活をすればよいかというと、けっしてそんなことはありません。
 「ストレスは人生のスパイスであり、からだのいかなる反応も必要としないようにストレスをなくしてしまうことは、死を望むと同じことである」という言葉があります。ストレスが過剰であれば病気を引き起こしますが、適度であればそれに打ち克とうとする力が生まれて、かえって抵抗力の強いからだができあがります。この打ち克とうとするものの正体を「ホメオスターシス」といい、日本語では「生体恒常性」などと訳されています。
 ちょっとしたストレスなら可愛い友だちとでもいった感覚でつきあってしまいましょう。そのような余裕を持った心で生活していると、自然治癒力も高まっていきます






2.好転反応 (H16.7.16)

 悪い症状が出るまでに、次のような過程をたどる場合が多い。
    正常状態 → だるい → 重 い → 痛い → 硬い → 動かない
 そして、良くなる場合はその逆の過程をたどることになります。
つまり、痛みを通り越してそれが封じ込められた状態までいっている場合は、再度痛みが現われる。今、痛みがある場合は、だるい症状があらわれる。これを、治癒反応、好転反応などと呼んでいます。正常状態へ向かう変化があらわれたと捉えます。からだが一生懸命自分を治そうとしている表れです。この時点で、消炎鎮痛剤(シップ薬)、ステロイド剤などで症状を無理やり抑えよう(対症療法)とした場合に、一時的にはマヒ的効果があるかもしれませんが、自律神経の中の交感神経が緊張し血流を阻害し、かえって症状を悪くすることになります。
 好転反応は、通常、施術後、1,2日後に出ますが、ほとんどの場合その翌日には消えて以前より楽になります。






3.無意識 (H16.7.16)

 『無意識』という言葉は、誰もがさりげなく使っています。でも、無意識とはとても大きな存在なのです。反対の『意識』の世界はほんのちっぽけな、それこそ氷山の一角でしかないのです。
さらに、無意識の世界は、『個人的無意識』『普遍的無意識』から成り立っているというのが、スイスの心理学者ユングの見解です。
  個人的無意識・・・個人の経験から生まれた意識が抑圧や忘却などによって無意識となったもの。
  普遍的無意識・・・個人の経験に関係なく人類が共通してもっているもので、遺伝によって引き継がれる。心の深層の一番奥にあり意識化することは不可能だが、心の働きの中心的役割を担っていて、意識や個人的におおきな影響を与えている。

 バランス活性療法は、この普遍的無意識の世界から情報を引き出して施術の指針としています。
 患者さんごとに組み立てられる『オーダーメード施術』、離れた場所にいる患者さんに対して行なう『遠隔施術』の発想はここから生まれたのです。







4.代替医療 (H16.7.16)

 「代替医療」とはオルタネィティブ・メディシン(alternative medicine)の訳である。「現代西洋医学以外の医学・医療全て」と定義されている。具体的には、マッサージ・リフレクソロジー・カイロプラクティック・オステオパシー・ホメオパシー・鍼治療・整体など多岐にわたっています。
 現代西洋医学に頼っても全然良くならないのでこんどは代替医療に頼ってみようという人たちが増えています。日本の医療費は30兆円を超えるという危機的状況に陥っています。それは、自分はなにもせずに専門家の医師に治してもらおうという受け身的な考え方が患者自身にある限り、改善されるとは思えません。
 専門家のアドバイスを得ながら、患者自身が「治る」という強い意志をもって能動的に対処していくことがわが国には欠けてきていると感じざるを得ません。日本の医師もホリスティック医療(統合医療)の名のもとに代替医療をとりいれるケースが増えていますが、受診する側の意識が変わらない限り進展は望めません。
 諸外国では、今、患者自身の選択により代替医療の利用が増加しています。1997年のアメリカでは実に42%の人が代替医療を利用しています。日本でも、医療情報はインターネットなどで手軽に入手できるようになってきています。
 今、自分のからだなのだから、もっと良くなろう、良くなりたいという強さを持って、病気に立ち向かう自分自身の気持ちの持ち様が改善の道しるべとなるのではないでしょうか。







5.腹式呼吸 (H16.7.19)

 心が緊張しているときの呼吸は、浅く、短く、リズムも乱れています。それに対しリラックスしているとき、呼吸は深くゆったりとしていて、リズミカルです。この心の状態と呼吸の関係を利用して、おなかから深い呼吸を心がけてみましょう。
 まず、へその下(丹田)をへこませながら、ゆっくりと息をはいていきます。そのとき上半身がへそのあたりから折れ曲がり、少し前かがみになります。息を吐ききります。息を力強く吐くたびに横隔膜が収縮下降し、そのつど臓器内の静脈血が心臓にしぼりあげられ、血液循環がよくなります。吐ききったあと、反対にへその下(丹田)をふくらませ、上半身を起こしていきます。そうすると、その反動でから空気が自然と肺にはいっていきます。要は、長くはく息を重視します。炭酸ガスをはききってしまいます。
 これが、腹式呼吸です。腹式呼吸の効果として、

   (1)体中の血液循環がよくなり、からだの免疫力が向上し病気になりにくく
     なる。
   (2)自律神経の副交感神経が活性化され、緊張がほぐれリラックスできる。

などがあげられます。
 当院へ来られる患者さんでも、浅い呼吸の方が多くみられます。これは、昨今のストレス社会を反映し、息をすることさえままならない時代といえるかもしれません。
 ストレスがたまってると感じたとき、疲れを感じたとき、息をし直してみましょう。






6.温泉アラカルト (H16.7.22)

 疲れている時、ストレスがたまっている時、「温泉につかって、一晩ゆっくりしたい。」というのが、日本人の常である。そこで、温泉アラカルト。

■温泉の老化現象・・・温泉の含有成分は、湧出後、時間とともに変質し、体へ  の効果は低下してしまう。温泉は生きている。
■温泉療法・・・温泉効用のメカニズムは、温熱作用・科学薬理作用・物理的作  用、自然環境などさまざまな要素がからみあっている複雑系である。つまり個々の要素の総和以上の役割を果たすものである。温泉療法は現代療法と補完しあって治療効果は高めるものといえる。
■日本人の熱湯(あつゆ)好き・・・日本人(特にお年寄り)には熱い湯を好む人がおおい。これは、母屋と浴室、自宅と銭湯が離れていたことから十分温まる必要があったという見方もある。熱い湯(42度)の場合、交換神経が緊張し末梢血管を収縮させる為、入浴直後に最高血圧が一時的に急上昇する。心臓にも負担がかかり、非常に危険なことである。入浴事故はこの時おこりやすい。また、湯から出て脱衣室が寒いと、血管は収縮して血圧を上げる。これも事故につながる。露天風呂では特に注意したい。一般的に(特に高血圧、動脈硬化の人)は、「ぬるい湯にゆっくり」がいい。
■洗いすぎ・・・体の洗いすぎはよくない。皮膚の表面を、化学物質・アレルゲン・細菌などの外界異物から保護している膜(酸外套)を破壊してしまう。毎朝、朝シャンをしている人は要注意。考えてみれば、石鹸なんてものを使いはじめたのは人類の歴史のなかでつい先ごろですものね。また、へそのゴマを取るのもよくないようだ。へそのゴマには細菌が寄生しているが、宿主には悪さはせずに、むしろ有害物質・細菌から防いでくれている。
■心のやすらぎ・・・「広々とした温泉の湯船につかったあと、α波(脳波の一種で気分が安らいでいるとき優勢になる)の出現割合が増加する」という報告がある。「温泉による心のやすらぎ」の状況証拠といえる。
■入浴頻度・・・温泉につかる回数は多ければよいというものではない。せいぜい1日に2〜3回、間に横になるとなお効き目がよい。温泉治療で逗留する場
合、3週間〜1ヶ月の滞在を限度に、慣れがとれてから再度訪れるのが効果的といわれている。






7.食物繊維 (H16.7.22)

 5大栄養素(炭水化物、脂肪、タンパク質、ミネラル、ビタミン)についで、今、生活習慣病予防の面から、食物繊維が注目されている。
 食物繊維は、「人の消化酵素で消化されない食物成分」と定義されている。
 自体に栄養がないからといって、ばかにしてはいけません。

 どんな食物に含まれているか?

    ・・・野菜(しいたけ、切干大根、キャベツ、大豆など)
      いも類(さつま芋、じゃが芋など)
      果物(バナナ、みかん、いちご、りんごなど)
      海草(ひじき、わかめ、きくらげなど)
      コンニャク、穀類、ココア・・・


 食物繊維のもたらす機能の中で特に注目したいのは、人の腸に100兆個生息するという腸内細菌によって引き起こされる作用である。食物繊維を摂取すれば、健康に寄与するみなされるビフィズス菌などの有用菌を増やし、ウェルシュ菌などの有害な腐敗菌を減少させる。

 具体的な効果は?
  @糖尿病の予防と改善
    インスリンの分泌を適度に抑え、糖の吸収速度を遅らすことにより血液中
    のグルコース濃度を急激に上昇させない。
  A血中コレステロールの正常化
    コレステロールの吸収を低下させ、血液中のコレステロール値の上昇を
    抑える。
  B大腸ガン発生率の抑制
    大便の量を増やしたり、腸内の通過時間を短縮することにより、大腸粘膜
    と発がん物質との接触時間を減らす。また、発がん物質を吸着したり、腸
    内細菌叢を変化させて発がん物質の生成を阻止する。
  C有害物質の毒性阻止
    食品添加物、界面活性剤、鉱物油などの毒性に対して、これを吸着して
    排泄促進する。

その食べ方は?
  普通の食品から摂取する限り、過剰摂取による障害は少ない。むしろかなり
  努力して摂取しなければ不足しがちになる。
  主食として、胚芽ご飯、麦ご飯、黒パン、オートミール、シリアルなどを、副食
  として、野菜、芋類、豆類、きのこ類、海藻類、果実類などを摂取し、上手に
  組み合わせて1日20〜25g摂ることができるように考えて食べることが大切
  である。







8.腰の痛み (H16.7.23)

人間は、進化により4つ足から2本足となったため、上体の重量が腰に直接かかるようになりその負担は、非常に大きなものとなりました。腰は、日常の種々の動作(よじり、伸ばし、かがみなど)によってストレスを受け、そのストレスは蓄積されていきます。身体が耐えられなくなると、ゆがみ・変形が発生して脊椎を圧迫して痛みが発生します。直立二足歩行によって形成された脊柱のS字状カーブ、そしてそれを支える脊柱起立筋群は、歩くことによって次第に強化されていきました。しかし、現代人は歩くことが少なくなっており、こうした筋肉は弱体化してきています。
 病院、整体などで腰の痛みがとれたとしても、腰に対して以前と同じ生活態度では再発する可能性は大です。腰に負担をかけない姿勢をとること、腹筋を強化すること、肥満を防ぐこと、不自然な体位は避けることなどに注意が必要です。






9.抗生物質 (H16.7.26)

 20世紀、抗生物質の発見により、結核・マラリアなどの感染症治療は大きな進歩をとげました。しかしながら、抗生物質に対する耐性を持った細菌が現われ、その対策が必要となってきています。人類は、さらに耐性菌に効く抗生物質を作り出すといったいたちごっこが続いています。
 それでは、耐性菌の出現を防止するにはどうしたらよいのでしょうか。

 ・原因となってなっている細菌を調べ、その細菌にもっとも効く抗生物質を短期
  間だけ使う。
 ・手術前の予防的使用は極力短くする。
 ・同一抗生物質を繰り返し使うことは避ける。


患者の立場としては、医師によく相談し、必要以上の抗生物質の服用を避けることが大事です。
 また、人間のからだには100兆個もの常在菌が住み着いていて、これなくして我々の生命維持は困難とされています。抗生物質の使用は、一部の常在菌に影響を与え、常在菌のバランスを崩しカンジダ症などの重篤な感染症を引き起こすこともあるといいます。






10.ストレスを友だちに (H16.7.28)

 先の『自然治癒力』の項で「ストレスを友だちにしてしまおう」と書きましたが、そこのところをもう少しつっこんでみましょう。
 ストレスを上手につき合うには・・・
     ストレスを少しでも楽にするためには、まず自分自身の心の持ち方を変
     えてみることが必要です。

   @完璧を目指さない
      仕事でも完璧でなければ気がすまないという人がいますが、人間であ
      る以上、完璧はありえません。80%くらいを目指しましょう。

   A物事を前向きに考える
      同じ出来事に対して、明るくとらえるか、悲観的にとらえるかで、ストレ
      スによる影響はずいぶん違ってきます。日頃から、物事を前向きにとら
      える訓練をしていきましょう。

   B過去にこだわらない
      「あの時、あんな選択をしたからいまこんな思いをしているのだ」と過
      去ばかりこだわる人がいます。過去には決して戻ることはできません。
      過去に固執することなく、未来を考えるよう心がけましょう。

   C適度な休息をとる
      ストレスをためやすい人は、何でも真面目に取り組むタイプの人が多
      い。がむしゃらに仕事ばかりをせずに、「疲れたな」と思ったら、適度な
      休息をとりましょう。休息は次の仕事への活力を得るためにも、不可欠
      であることを心にとめておきましょう。

   D毎日自分自身の時間を持つ
      趣味に没頭する、ゆったりと音楽やビデオを楽しむ、お風呂でのんびり
      するといった時間など、毎日、少しの間でも自分自身がリラックスする
      時間を持つ努力をしましょう。






11.肩こりの予防と改善 (H16.7.30)

 肩こりとは、首や肩の周辺の筋肉が硬くなって起こる状態です。筋肉に負担がかかり緊張すると筋肉は疲れ、筋肉周辺の血管が圧迫され、血液循環が悪くなります。すると、代謝が悪くなり、老廃物や疲労物質がたまって肩がこるのです。

【肩こりの発症要因】
  @姿勢の悪さ
      ・首を下げ、下を向いたような姿勢をとることが多い。
      ・腹ばいになって本を読む。
      ・寝転がってテレビを見る。
      ・新聞を床に置いて座ったままで読む。
      ・足を組み、前かがみでデスクワークをする。
      ・枕が高すぎたりやわらかすぎたりする。
  A冷え性
      ・冷え症である。(足先がいつも冷たい)
      ・夏場、クーラーの効きすぎる場所で仕事をしている。
      ・冬場でも、長時間外にいることが多い。(営業の外回りなど)
  B精神状態(ストレス)
      ・データを取り扱う仕事など、間違えないよう神経を使うことが多い。
      ・ノルマや納期などに追われ、気が重くなることが多い。
      ・仕事や日常生活で、不安や悩み事、怒りを感じることが多い。
      ・責任感が強く、まじめで几帳面。
      ・ちょっとしたことでも真剣に悩んだりしてしまう 。
  C運動不足
      ・普段、車に乗ることが多くほとんど歩かない。
      ・運動をする機会が少なく、週2回以上、1回30分以上の運動を行な
       っていない。
      ・階段を使わず、エレベーター、エスカレーターを使うことが多い。
      ・会社などで行なうラジオ体操をまじめにやっていない。

【肩こりに対する運動の目的】
  @筋肉を鍛える
       ・首や肩の筋肉を強くして、負担に耐えられるようにする。そうすれ
        ば、筋肉の緊張を防ぐことができる。
  A筋肉の緊張をほぐす
       ・体を動かすことで、血液の循環がよくなり、疲労物質や老廃物が排
        出されやすくなる。
  B柔軟性を高める
       ・緊張で固まっていた筋肉がほぐれ、血管への圧迫が解消される。
  Cストレス解消
       ・運動で心地よい汗をかくことで、ストレスに起因する肩こりの改善に
        も効果を発揮する。

 肩こりはちょっとした生活態度の工夫によって改善できるものです。楽にできて、しかも気持ちよいと感じる体操を、仕事の合間、トイレにいくとき、家でテレビを見ながら、あるいは寝る前など、普段の生活の中でまめに行なうのがコツです。






12.薬と食べ物の相性 (H16.8.6)

 日常的に口にしている食品の中にも、薬と相性の悪いものは意外と多い。薬は、やはり水と一緒に飲むものです。

■コーヒー
市販のかぜ薬には、コーヒーにも含まれているカフェインがはいっています。カフェインの1回の服用量が300mgを超えると、いらいらや頭痛などの副作用が出てきます。かぜ薬とコーヒーを何杯も飲むことは良くないと言われています。なお、紅茶、コーラ、ドリンク剤にもカフェインが入っています。

■酒・ビール・ワイン
アルコールと薬は、敵同士といっても過言ではありません。一緒に飲むと、肝臓でアルコール薬が同じ酵素で代謝(解毒)され、十分に代謝されないまま血中に入るので、薬の効き目が強く現われてしまうのです。アルコール相性の悪いのは、睡眠薬、血糖降下剤、強心剤、抗不整脈剤、消化性潰瘍剤、抗生物質、抗精神薬などがあります。

■牛乳
便秘薬と牛乳を一緒に飲むと、本来、腸で溶けるべき薬が胃の中で溶けてしまいます。それは牛乳が胃酸を中和し胃の中のphを上げ、薬を溶けやすくしているからです。
胃で溶けた薬は、胃を刺激して吐き気という副作用を起こしたり、胃で作用した分だけ効果の衰えた薬は、本来作用するはずの腸内で働けなくなるのです。
抗生物質(テトラサイクリン系)も牛乳で飲むと薬の効果は減少してしまいます。

■繊維質を含む食品(ごぼう、れんこん、いんげん、そら豆など)
食物繊維の多い食品と心臓病の治療薬を一緒にとると、薬の吸収が悪くなります。

■ジュース
酸性のジュース(グレープフルーツジュース、オレンジジュースなど)と抗生物質(ペニシリンやセファロスポリン、エリスロマイシン系)と一緒に飲むとこれらの抗生物質は分解されてしまいます。

薬の大切なパートナーは水である・・・
薬を服用する際、消化管のどの部位で溶かし、よりよく吸収させるかが効果を高める条件となります。そこで、各種剤形(粉末、顆粒、錠剤、カプセル)を考案し適部所に確実に溶けて吸収できるように作られています。食物の多くについても言えることですが、口→食道→腸にいたる消化管では、食物を食べるときに水を飲むことが溶解・消化・吸収をはやめる第一歩であります。そしてまた、吸収されたものがさまざまな化学変化を行い、からだに合った形につくり変えられるために水の存在が必要であるのです。






13.冷え(エアコンと冷蔵庫の功罪) (H16.8.6)

 エアコンと冷蔵庫といえば、昨今は大概の家に普及しています。1部屋1台という家も少なくありません。また、昼は職場で強い冷房にあたり、家に帰ればエアコンをかけっぱなしで眠る。子供は冷たいジュースやアイスクリームを気ままに飲食する。内外から、からだはこれでもかこれでもかというほど冷やされています。
 そして、このエアコン、冷蔵庫が現代人の健康によからぬ影響を及ぼしていることを、うすうす感じているという人もいるでしょう。まさに、そのとおりなのです。エアコン、冷蔵庫などによる”冷え”が、さまざまな慢性疾患の原因のひとつになっていることは、医学書にも書いてあります。「冷えは万病のもと」といえます。

1.冷えの影響
 では、冷えることによってからだにどのような影響を及ぼすでしょう。
  @自律神経のバランスが崩れる
  A血流が悪くなる
  B免疫力が低下する

 自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスをとることによって、人間の体の恒常性を保っています。それが崩れることによりからだのコントロールが狂い、すすむと自律神経失調症となり、からだに様々な不定愁訴を発生させます。
 血管は、酸素・栄養分の配給、各組織の老廃物の排除する経路となっています。血流が悪くなるということは、前線への補給が 絶たれている状態といえるでしょう。からだにいいはずがありません。
 人の病気は、薬が治すのではなく、人が持っている免疫力が治すのです。人は皆そういう自衛組織を生まれつき持っているのです。それが弱まれば、外部異物(細菌、ウィルスなど)にはびこる隙を与えてしまうことになります。

2.冷えを防止するには
 まず、からだを温めることです。それには次の方法があります。
 @足湯
   くるぶしより上、できればふくらはぎの途中までお湯の中にはいるほどの容器を用意して、温かく感じる程度のお湯(41℃前後)を満たし足を入れます。さめたらさし湯をしながら湯温を保ち全身が汗ばんでくるくらいの時間つかります。
 A半身浴
   温度を感じない程度のお湯(40℃以下)に胸から下のお湯の高さに調整して20〜30分程度つかります。
 B靴下の重ね履き
   まず絹の5本指ソックスを履き、その上に絹の普通のソックス、そして一番外に綿の靴下を履きます。絹は保湿・保温効果が高い素材です。

文明社会に甘んじているだけでなく、その功罪をよく見極めて、自分のからだは自分で護っていかなくてはならないのです。







14.体操の薦め (H16.8.10)

 この自動車社会、車なくして生活できない世の中となっています。皮肉なことに、郊外に行くほど、車の必要性が増しており、その分、自分のからだは動かしていません。その結果、筋力は低下し肥満の人が増えている。肥満は、生活習慣病の元凶である、動脈硬化の一番の要因である。
 これを防止するには、運動をしたらいいという事は誰もが分かっている。でも、現実的に、この多忙で自分の時間を見つけことを考える余裕さえない中で、ウオーキング、ジョギング、サイクリング、スィミングなんでとてもできたものではない。そしたらどうしたらよいか、健康を考える余裕のない人に言います、『体操をしなさい』。始業時・休み時間時、体操を促し放送を流している職場は多いと思います。これを真面目に、より効果的に行えばよいのです。そいいう機会のない人は、朝6:30からテレビ・ラジオでやっているラジオ体操が非常に有効です。毎日、同じ時間にやっていますので、習慣づけができます。
 このように体操を励行すれば、整体院に来られる方の、半数以上は本来来なくてよかった方かもしれません(商売あがったり)。肩こりの原因である、肩関節周囲の血行不良を改善し、腰痛を防止するための腹筋が強化され、膝痛を防止するための大腿4頭筋が強化されます。からだの柔軟性も増します。そうすると、自然と歩きたくなり、体の代謝も活発になり、食欲も増し、仕事への意欲も高まるというものです。そううまくはいかないかもしれませんが、『千里の道も一歩から』『はじめの第一歩』です。身体をこわしたら元も子もありません。そこの所を、もう一度考えてみてください。

まずは『ちょっと早起きしてラジオ体操』、やって見ましょう!!







15.家族一人の聞き上手 (H16.8.16)

 昨今、人の話をじっくりと聞ける人が少なくなっていると思いませんか。何か自分の主張を言わないと気がすまない、逆にだんまりを決め込む、そんなケースが多い様な気がします。
 人の話をじっくりと聞き、話しやすいように相手をしむけてやる人の事を、『聞き上手と言いますが、みかけなくなっています。これは、忙しすぎる世の中で精神的な余裕がなくなってきているのでしょうか。もっともっと、ゆとりがほしいものですが・・・。
 聞き上手のひとつの要素として、相槌上手があります。ちょっと古いですが、具体的にはどうするか、「電信電話」1977年9月号の抜粋記事から紹介します。

 @人の話に軽い驚きを示せ
 A適当なあいづち
 Bちょっとした問い返し
 C自分のことをちょっと話す


どれも、そんなたいしたことではないけれど、けっこうできてないのではないでしょうか。
 聞き上手な人と話しをすると、自分の世界が泉が湧き出るように広がっていくし、気持ちもリラックスし楽になっていきます。 戦前、自分を抑えるのが美徳とされた時代もありました。そこまで行かなくとも、最近は個人主義の名のもとに相手の話しを聞けない人が多くみられます。社会の核は、家族だと思います。まず、家族にひとり聞き上手がいると、今のストレス社会ももっと緩和されるのではないでしょうか。







16.がんの一次予防 (H16.8.25)

 『がんの一次予防』とは、普段の生活のあり方に気をくばることによって、自らの手でがんを予防することです。
 これまで行われてきた多くの疫学的・実験的研究から、がんの原因・危険因子が明らかにされ、それらの因子の寄与度の推計が試みられています。それによると、喫煙、食生活との関連が少なくないことがわかっています。
 そこで、がんにならない為に、私たちが日常生活で注意すべき事項をあげてみました。

<ガンを防ぐための12か条>
@バランスのとれた栄養をとる
A毎日、変化のある食生活を
B食べすぎは避け、脂肪は控えめに
C酒はほどほどに
Dタバコはやめる
E食べ物から適量のビタミンと食物繊維を多く摂る
F塩辛いものは少なめに、熱いものは冷ましてから
G焦げた部分は避ける
Hカビの生えたものには注意
I日光に当たりすぎない
J適度にスポーツを
Kからだを清潔に

 それでは、発がん物質、発がん抑制物質にはどんなものがあるでしょうか。

(1)発がん物質
 ●かび・・・ピーナッツやとうもろこしなどに生えるかびがつくりだす、アフラトキシンという物質は、強力な発がん作用を持つ。
 ●肉や魚の焼け焦げ・・・動物性たんぱく質を含む食品を加熱調理し、それが焦げるとヘテロサイクリックアミンという発がん物質が合成される。
 ●動物性たんぱく質・・・魚肉などに含まれる第2級アミンが、亜硝酸と酸性下で反応するとニトロソアミンという発がん物質が生成するといわれている。亜硝酸は食品添加物である発色剤として使われている。
 ●わらび、ふきのとう・・・あくの強い山菜には、発がん物質が含まれている。わらびに含まるのはプタキロサイドという発がん物質であくを抜くと取り除くことができる。

(2)発がん抑制物質
 ●βカロテン・・・にんじん、ピーマン、かぼちゃ、パセリ、にら、しその葉などの緑黄色野菜に多く含まれている。Βカロテンの多くは体内でビタミンAに変化する。この他、ビタミンでは、ビタミンC、Eにも抑制効果があるといわれている。
 ●ポリフェノール・・・ぶどうやいちごなどの果物、大豆などの豆類、穀類、緑茶、カレー粉、しょうが、ごま、カカオなどに含まれている。赤ワインも今注目されている。
 ●カテキン・・・緑茶の渋味成分として含まれている。
 ●食物繊維・・・食物繊維とは、食物に含まれる消化されない成分のことで、水に溶けないものと水に溶けやすいものがある。水に溶けないものは、穀類などに含まれているセルロース、リグニン、ヘミセルロースなどで、水に溶けやすいものは、果物に含まれているペクチン、こんにゃくに含まれるマンナン、海藻類に含まれるアルギン酸などがあげられる。
 ●含硫化合物・・・きゃべつ、大根、たまねぎやにらなどのねぎ類の野菜に多く含まれている。ねぎ類独特の目にしみる刺激の強いにおいや辛味成分が代表的な含硫化合物である。






17.坐骨神経痛 (H16.9.4)

 まず、坐骨神経とは何か?
坐骨神経は腰椎から出て、骨盤を通ってももに行き、膝で分岐しますが、ふくらはぎを通って、足の裏、指にまで及んでいます。坐骨神経痛は、その坐骨神経に痛みを持つ症状で、その原因は多岐にわたります。
 原因としては椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、梨状筋症候群、脊柱管狭窄症、脊椎ガンなどのほか、糖尿病、リウマチ、アルコール依存症、ニコチン中毒症、帯状疱疹なども考えられます。また、原因が、はっきりない場合もあります。坐骨神経は、長く、しかも皮膚に近いところを走っている為、寒さや圧迫など外部の影響を受けやすい。
 ランナーの故障としてもよく耳にします。下半身の使いすぎによって、筋肉の過緊張、骨格のバランスの崩れから、神経が圧迫されて痛みが発生することになります。

 それでは、どのようにして治すのか。
原因がわかっている場合は、その対応する治療を病院で受けることですが、原因がわからない場合は、鍼とか整体で坐骨神経まわりの筋肉を緩めたりからだのバランスを整えることも有効です。家庭で気をつけることは、痛みの激しい急性期は安静にして、入浴で痛みが楽になり気持ちがよい場合は患部を温めるのも効果的です。
 日常生活では、下半身を冷やさず、食べ物は刺激物は避けたほうが良いでしょう。






18.自律神経失調症 (H16.9.18)

 頭痛、肩こり、めまい、慢性便秘、動悸などの不快症状があって、病院で検査した結果、どこにも悪いところがないというと言われたことがありませんか。
 こんな時、”自律神経失調症”と診断される場合があります。では、”自律神経失調症”とは、どんな病気なのでしょう。日本心身医学会が定めた定義は、次のようなものです。
   『検査をしても、その症状の原因となる異常所見が見出されず、また気質的
   病変がないのに、様々な体の不定愁訴(異常感、不快感)を訴える状態』

自律神経の機能が損なわれたときに起こる状態を言ってます。

 では、自律神経とはどんなものでしょうか。

    末梢神経・・・●体性神経・・脳神経、脊髄神経
            ●自律神経・・交感神経、副交感神経

脳の指令をからだの各部所に伝達するのが末梢神経で、その中で自分の意思で支配できる神経を体制神経、支配できない神経を自律神経と呼んでいます。血液の循環や胃の消化、呼吸の働きは自律神経に支配されています。別名”植物神経”ともいいます。
 自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられます。
    交感神経・・・闘争や恐怖などの緊急時に活動
    副交感神経・・・安静時に働きエネルギーを保存するように作用

 私たち人間は昼間活動している時は、心臓の働きを高め胃腸の働きを抑える必要があり、交感神経が優位になる。一方、食事をしている時は胃腸の働きは高まるが、からだは休んでいるため心臓の働きは抑えられ、副交感神経が優位になる。このように、両神経が密接な連絡を取り合いバランスを保つことによって私たちのからだは成り立っているのです。
 ところが、過度のストレス、不規則な生活、冷えなどが原因でこのバランスが崩れると、種々の心理的、身体的症状が現われてきます。

 どのようにしたら改善されるのでしょう。
治療法には、薬物療法・心理療法・理学療法・音楽療法などがあり、あわせて自分のライフスタイルを変えていくことも大事です。
 また、整体によりからだのゆがみを取り除き、自律神経の通りを良くすることも、有効な効果をもたらします。