19.水の話し (H14.10.5)

 このあたり(三島周辺)は昔から水どころです。太宰治、井上靖、若山牧水など数々の作家にその作品の中で紹介されています。富士山の雪解け水が、何年何十年もかけて地下水となって流れ着き、湧き出るのです。昭和30年代頃までは、夏には其処此処の川で子供たちが泳ぎ戯れ、夜には蛍が飛び交ったものでした。街のいたる所で見られた湧き水も、今はめっきり少なくなりました。
 この写真は、三島楽寿園の湧き水を水源とする源兵衛川です。地元ボランティアの方々の努力のお陰でこれだけきれいになり、夏には蛍も戻ってきました。先日来院された方が言っていました。「以前は横浜に住んでいて、水道の水はカルキ臭くてそのままではとても飲めなかった。ここ(長泉)の水は水道水が何もしなくてもおいしい。」湧水量は少なくなりましたが、このあたりの水道水は、今でも柿田川などの湧き水を水源としている為、おいしく、しかも夏冷たく冬暖かい水です。水がよいということは、その土地のかけがえのない財産なのです。

 その水・・・・・・
 水は人体の大きな構成成分であり成人の場合、体重の50〜60%を占めています。その働きは
     ・栄養素の消化・吸収・運搬
     ・老廃物の排泄
     ・体温の調節

など、重要な役割を果たしています。人はその正常値の20%の水を失うと生命の維持をすることができません。正常値を維持するのに、1日最低1.1リットルの水を摂取する必要があります。災害などで水の供給を断たれた場合、その20%を失うのに数日しかからないといわれています。災害(地震)に備え、普段からの水の備蓄は必要なのです。






20.肥満の要因 (H16.10.19)

 本日の読売新聞1面に『男性の3割は肥満!』という記事がありました。厚生労働省では平成12年に健康政策「健康日本21」を掲げた。これは、10年計画で国民の健康増進を図るべく、食生活や運動など9分野70項目の目標値を具体的に設定し、地方自治体レベルまでブレークダウンさせ推進してきたものです。中間年の本年時点での調査実態に関する記事がこれです。
 70項目中、肥満や飲酒など20項目以上が目標設定時より数字が悪化していることが明らかになりました。肥満の場合、肥満者の割合は成人男性が24%→15%、成人女性が25%→20%に下げる目標が、今回の中間値では、男性29.4%、女性26.4%と肥満が進行。肥満は生活習慣病の大きな要因となる為、早急な改善策が必要。

 そこで、今回は肥満の要因について考えて見ましょう。

(1)朝食
 朝食を抜けばやせられると信じていませんか。朝食を抜くと昼食や夕食の量が増えやすく、さらに体に取り入れたエネルギーが夜間は消化されにくいので皮下脂肪として蓄積されやすく、かえって太ることになります。
 夜食を多量に食べたり、週末に暴食するのも良くありません。

(2)早食い
 早食いは食べすぎを招き、太る要因となります。ゆっくりと噛んで食べる習慣を付けましょう。できれば1口30回以上は噛む。食事時間が長くなればそれだけ満腹感が得られやすくなる。早食いの癖のある人は、煮豆やタコ、貝類など歯ごたえのある固い食品をメニューにいれると良いでしょう。

(3)過食
 体の中に取り入れるエネルギー量が消費するエネルギー量を上回れば太り、下回ればやせます。腹8分目が健康の秘訣です。

(4)脂肪
 脂肪・炭水化物・たんぱく質のなかで、体重増加に最も関係するのは脂肪です。
 料理のメニューでいえば、てんぷらやフライ、牛肉や豚肉の部分でいえばロースやバラがよくありません。

(5)間食・夜食
 甘いケーキの誘惑には勝てないという女性が多い。菓子を1袋まるまる食べてしまう子供も多い。
 受験生や飲んで帰った父親には夜食が付きもので、こうした夜食や間食のエネルギーも肥満へとつながるのです。

(6)体質
 両親とも太っていれば、その2/3が肥満児というデータもある。しかしこれは遺伝そのものではなく、親の食習慣や嗜好が子供に強く影響しているのです。

(7)アルコール
 アルコール飲料はエネルギー食品です。また、酒は食欲増進作用がある為、非常に多くのエネルギーをとることになり、肥満の原因となります。日本酒1合は、ご飯に換算すると茶碗1杯のエネルギー量に相当します。

(8)ストレス
 最近、ストレスが原因で太る人が増えている。10〜20才の女性に多くみられる「過食症」。怒り、寂しさ、やりきれなさを食べることで解消しようとする為、結果として食べすぎになり太ってしまうのです。
 これほどひどくないにしても、いわゆる’やけ食い’は、かなり多くの肥満者に見られる現象です。

(9)運動
 肥満を予防するには、体を動かし、消費エネルギー量を増やすことが不可欠です。1日200〜300キロカロリーを運動で消費するようにしたいものです。






21.波動の不思議 (H16.11.16)

 地球上の物質は掘り下げていくと、原子核の周りを電子が回っている原子からできています。原子核は物質特有の周波数で振動しています。この振動によって波動が生じます。従って、すべての物質は(もちろん人間も含めて)波動を外に向かって発信しているのです。
 さらに発展的に考えて、人間の意志であるとか紙に書いた文字からも波動が出ていることを視覚的に提示した写真集があります。それは、『水からの伝言』(江本 勝 著)。紙にかいた言葉、音楽から出る波動を水に転写して、その水を凍らせて作った結晶の写真集です。それは見事に結晶に反映されています。中でも「愛・感謝」の文字を水に見せて作った結晶は、まばゆいばかりの美しさです。
 人は、恨み・怒り・恐怖・不安・いらいら・プレッシャーなどのネガティブな感情を持った時に病気になりやすい、また、病気になるとネガティブな感情におちいりがちだと言われています。感情も波動のたまものです。そうであるならネガティブを打ち消すそれ以上のポジティブな感情(感謝・やさしさ・勇気・安心・落ち着き・平常心など)を持てば、波動が打ち消しあって病気もいい方向へ向かうということが言えます。薬もその一手段であって、ネガティブな波動を打ち消す化学物質を投与しているのです。しかしながら、打ち消すと同時に体の細胞に悪く作用することもあり、それが副作用となって現われます。
 ポジティブな波動を高めるのには、外から働きかける方法もあります。それは
      ・よい水を摂ること
      ・よい音楽を聴くこと

です。
 人間の体の70%は水です。そう考えると水の影響力の大きさがよくわかると思います。それでは自然の湧き水のような無垢の水を飲めばいいかというと、そうでもなさそうです。要は、飲む人の心の持ち方によって水の結晶は変わるのです。そこは、やはり自分の感情の持ち方に行き着きます。
 音楽も波動です。よい音楽を聴くと心がなごむというのは、良い波動が自分のもっている悪い波動を打ち消し、さらに自分の良い波動と共鳴しているのです。音楽を聴くことによってつらい症状を改善する「音楽療法」はそんなところからきています。
 昔から 「むしの知らせ」「病は気から」「成せば成る」「感ずれば通ず」・・・など言われていますが、いずれも波動が媒体になっていると思えませんか。

 「バランス活性療法」もこの波動の原理を駆使しています。患者さんの遺伝子が発する波動を感知して施術法を決めていく「バランスチェック」他の場所にいる患者さんを施術する「遠隔療法」などがそうです。また、患者さんに接する施術者の心の持ち方にも波動の影響は現われます。
 
        参考文献   「水は答えを知っている」「波動の人間学」(いずれも 江本勝 著)






22.メンタルヘルス(心の健康) (H16.12.21)

 世界保健機構(WHO)による健康の定義は
  『健康とは、肉体的、精神的、社会的に完全に良好な状態で、単に病気ある
   いは病弱でないということではない』

これは、健康とは精神的、社会的な要件も含んでいるということです。
 心の健康とは、心が病んでいないばかりではなく、個人が社会の中で快適に適応している状態をも意味するものです。この場合の適応とは、単に個人がその社会環境に順応するだけではなく、健康な生活を営むために環境の選択をしたり、ときには環境に働きかけ、積極的に良い環境をつくろうといったことも含んでいます。

 とはいえ・・・・・・
 心の病気は、体の病気のようにいちがいに割り切れません。それは、”病気”の基準がはっきりしていないからです。本当は、社会に適応できなくても社会に貢献した人はたくさんいます。いわゆる”芸術家”といわれる人は多少なりともそんな部分をもっているのではないでしょうか。それは、個人の持つ価値観とも関連してきます。自己の価値観の中で忠実に生きられることはそれなりに”ひとつの健康”ではないかと思います。 困るのは、会社社会の中で自己がどんどん埋没して羅針盤がくるい始め、どこへ向かっているのかわけがわからなくなって、そのうち自己が失われ、気がついてみたら野原の真ん中ひとりぼっちでたたずむだけだったということです。
 心の病気は、医学的には脳内の伝達物質や器官の異状がもたらすものですが、その元はもっと精神的な環境にあるのではないでしょうか。現代において、うつ病は”心の風邪”だとか言って、一生のうちで20%近くの人が一度はうつ病になるということです。現代社会は何故そのようになってしっまたのでしょうか。それは、人の心の豊かさが失われつつある・・・。ひとはひと、自分は自分、ある意味で自分本位の考えが蔓延している、それは親子、子供達の世界も明示しています(虐待、いじめ、孤立・・・)。なんでこうなってしまったかは詮索してもはじまりません。これからどうしたらよいかを考えていくのが重要です。
 まず”心に微笑みを”持ったらどうでしょうか。昔、私は高校時代に陸上部にいましたが、そこで先生から「どんな苦しい練習でも、笑みをもって声を掛け合えば乗り越えられる」と教わりました。「なんとかなるさ」「あしたはあしたの風が吹く」「ケセラセラ」・・・そんな気楽さから”心の微笑み”は生まれるのではないでしょうか。
 がんじがらめの管理社会のまっただ中にいるあなた、”心の微笑み”を持って、本当の自分を見失わない、それが”心の健康”を維持する術ではないでしょうか。






23.整体治療を受ける目安 (H17.1.13)

 まず東洋医学と西洋医学の違いを明確にしておきます。
 東洋医学には『異病同治・同病異治』(違う病気でも同じ治療をする。同じ病気でも違う治療をする)という言葉があります。つまり、病気そのものを見るのではなくて、人間を見るのです。西洋医学は、病気そのものを治しにかかります。例えば、あるウィルスが、ある患者には下痢を、他の患者には関節の痛みをもたらしたとすると、下痢の患者には「急性腸炎」、関節の痛みの患者には「神経炎」という病名がつけられ、違った医療科で違った治療が行なわれます。
 一方、東洋医学では、患者の病気の原因がウィルスだろうと、私たちのからだに備わっている自然治癒力を高める為に、同じようなやり方で、障害されているところを修復し治癒に向かわせます。自然治癒力は人によって異なるため、治療方法にはそのための個人差はあります。

 あきらかに目で見て(レントゲン、MRIなども含め)からだの障害の原因が分かる場合は西洋医学により、その障害を除去することにより回復へともっていけます。そうでない場合、それは、人の持っている自然治癒力にたのまざるを得ないのです。自然治癒力を高める治療をするのが東洋医学なのです。人間が発生して数億年、もともと人間は、自然治癒力のみにおいて今日まで子孫を反映させてきました。また、現代においても、野生の動物は自然治癒力で子孫を反映させています。”自分のからだは自分で治す”これが基本です。医学は、その介添えに過ぎないのです。そこのところを、よく考えてみましょう。

 整体は東洋医学のひとつです。からだの歪みを整えることにより、自然治癒力を高めるお手伝いをします。何度もいいますが、治すのは患者さん自信です。東洋医学では原因が分からなくても、治すことは可能なのです。
もっと自分のからだを信じましょう。






24.家庭でできる地球温暖化対策 (H17.2.16)

 1997年の国際会議で採択された「京都議定書」が、7年の歳月を経ていよいよ今日、発効となりました。これにより、地球温暖化の要因とされる「温室効果ガス」の国際的な排出削減目標の達成が法的に義務付けられ、対策が本格化していくことになります。この機会に、あらためて「地球温暖化」という問題について考えてみましょう。
 地球温暖化の原因は「温室効果ガス」の増加にあり、これは大気中に含まれる二酸化炭素(CO2)やメタンガスなどを指します。私たちが暮らしの中で二酸化炭素の排出量を減らす取り組みを紹介します。これは家計の節約にもつながります。
        ※カッコ内は、項目ごとの年間CO2削減効果

1.冷房の温度を1℃高く、暖房の温度を1℃低く設定する。
 カーテンを利用して太陽光の入射を調整したり、着るものを工夫すると冷暖房に頼らないで過ごせます。冷暖房を入れる時期を少し待ってみるのも。(31Kg)

2.週2日往復8Kmの車の運転をやめる
 通勤や買い物の際にバスや鉄道、自転車を利用しましょう。歩いたり自転車を使うほうが健康にもいいですよ。(85Kg)

3.1日5分間のアイドリングストップを行なう。
 駐車や長時間停車をするときは車のエンジンを切りましょう。大気汚染物質の排泄削減にも寄与します。(39Kg)

4.待機電力を90%削減する。
 主電源を切りましょう。長時間使わないときはコンセントを抜きましょう。また、家電製品の買い替えの際には待機電力の少ないものを選ぶようにしましょう。(87Kg)

5.シャワーを1日1分家族全員が減らす
 身体を洗っている間、お湯を流しっぱなしにしないようにしましょう。(65Kg)

6.風呂の残り湯を洗濯に使いまわす。
 洗濯や庭の水やりのほか、トイレの水に使っている人もいます。残り湯利用のために市販されているポンプを使うと便利です。(17Kg)

7.ジャーの保温を止める
 ポットやジャーの保温は利用時間が長いため、多くの電力を消費します。ご飯は電子レンジで温めなおす方が電力の消費は少なくなります。(31Kg)

8.家族が同じ部屋で団らんし、暖房と照明の利用を2割減らす
 家族が別々の部屋で過ごすと、暖房も照明も余計必要になります。(240Kg)

9.買い物袋を持ち歩き、省包装の野菜を選ぶ。
 トレーやラップは家に帰れば、すぐごみになります。買い物袋を持ち歩けばレジ袋を減らせます。(58Kg)

10.テレビ番組を選び、1日1時間テレビを減らす
 見たい番組だけ見るようにしましょう。(13Kg)
                              (讀賣新聞2月16日付け記事より)







25.食育について (H17.3.31)

 『食育』という言葉をご存知ですか。知育・徳育・体育はよく知られていますね。子どもたちを育成する上での大きな柱です。元来、この食育も、才育を含めた5本柱の1本を担っていたのですが、いつのまにか消えてしまいました。
 食育基本法が法制定されようとしており、食の重要さが改めて見直されようとしています。この機会に、食についてじっくりと考えて見ましょう。

 今、子どもたちは食の危機に瀕しています。それは

     @スナック菓子、加工食品、甘いジュースをとっていて成長に必要
      な栄養が摂れていない。
      その結果、知力・運動能力・成育の低下を招いている。
     A3食(朝食・昼食・夕食)が、きちんとした時間に必要量摂れてい
      ない。
     B家での食事を、ひとりきりで食べる子どもが増えている。


まず@について・・・
 子どもたちは自分で使えるお金を持っています。自分の食べたいものを自由に買い食べることができます。スナック菓子など、封を開けると空になるまで食べ続けます。スナック菓子、加工食品、甘いジュースに含まれている食品添加物が子どもたちのからだを蝕んでいきます。スナック菓子100gで40g、缶ジュース1本に50gもの糖分が含まれていることを知っていますか。
 その結果、空腹感を失い夕食を残すようになり、必要な栄養が取れないのです。最近、きれる子が多いと言われますが、ミネラル(カルシウム・マグネシウムなど)が不足して、精神の安定が保てないのです。

Aについて・・・
  特に朝食を摂らない子が増えています。ある小学生を対象とした調査では、
  20%の子が朝食を毎日摂っていません。摂らない理由が
   ・おなかがすいていない
   ・時間がない
   ・気分がすぐれない
   ・朝食が準備されてない
などです。塾通い、テレビ・ビデオ・ゲームで子どもたちは結構忙しい日々を送っています。就寝時間も深夜におよぶことも頻繁。そして、翌日、起きれない、時間がない、気分がすぐれないとなるわけです。

Bについて・・・
親が仕事でひとりで食べざるを得ない子はしかたないとして、今、「ひとりで食べたほうが楽しい」子が増えてきています。その理由をいくつかあげると
   ・見たいテレビがみれないから
   ・のんびり食べられるから
   ・もんくを言われないから
     ・・・・    
子どもたちが一番楽しい食事は「給食」だそうです。本当は楽しい食事をしたいのです。

私たちは、子どもの現状をもっと知って、食の重要性を認識して、よく子どもたちと話し合い食の改善を進めていく必要を迫られています。
そうしないと、子どもたちが大人になった時に、自分の子どもをどうしていけるのでしょう?






26.爪もみ療法 (H17.5.15)

 病気は薬で治すものと考えている人がたくさんいます。しかし薬を使う前に、ぜひ試してほしいことがあります。それは爪もみ療法です。爪もみ療法を行なうと、効果的に自律神経(意思とは無関係に内臓や血管の働きを支配している神経)を安定させることができます。
 病気の根本原因は、ストレスにより自律神経が乱れ、白血球中の顆粒球とリンパ球のバランスをくずすことにあるのです。したがって爪もみ療法で自律神経を安定させ、顆粒球とリンパ球のバランスを整えれば、それこそ万病がよくなっていくのです。

【爪もみのやり方】
@爪の生えぎわの角を、反対の手の親指と人さし指でつまんでもむ。
A1ヶ所を10秒ずつもむ。症状に対応する指は、20秒ずつもむ。
B少し痛いくらいの強さでもむ。
C爪もみは1日に2〜3度行なうとよい。
※くすり指は交感神経を刺激してしまうので、特別な場合以外使いません。

【刺激する指】
親指  ・・・アトピー、セキ、ぜんそく、リウマチ、ガンなど
人さし指・・・胃・十二指腸潰瘍、胃弱など
中指  ・・・難聴、耳鳴りなど
小指  ・・・脳梗塞、ボケ、パーキンソン病、物忘れ、不眠、多汗症、高血圧、
       糖尿病、肩こり、腰痛、椎間板ヘルニア、手の痛み、動悸、頭痛、
       腎臓病、肝炎、手足のしびれ、肥満、生理痛、子宮筋腫、子宮内
       膜症、更年期障害、顔面神経痛、前立腺肥大症、目の病気など


                                参考文献「爪もみ療法」






27.腸内細菌 (H17.6.18)

 牛は草しか食べないのに、なぜ肉ができるのでしょうか?

それは、牛の胃の中にはたくさんの細菌がすんでいて、草のセルロース分を分解してタンパク質を合成しているからです。
 人間にも、腸の中になんと100兆個もの細菌がすんでいます。腸内細菌といいます。バクテロイデス、ビフィズス菌、ユーバクテリウム、大腸菌など300種類もいます。これらの腸内細菌はどのような働きをしているのでしょうか。

<腸内細菌の役割>
@脂質代謝の活性化
 食物から取り込んだコレステロールの体内での量を一定に保つ為、余分なコレステロールを別の物質に変えてウンチと一緒に体外に排泄する。
A酵素の活性化
 体内の酵素の働きを促進する。
B消化、吸収、代謝の助勢
 腸内では消化できない繊維質を分解したり、タンパク質や糖分を分解して消化を助けている。
C細菌に対する抵抗物質の産生
 細菌のあるものは、細菌を死滅させる物質を産生しており、外来菌の定着を防ぎ腸内細菌全体のバランスの安定化をはかっている。
D体内に入った薬物の代謝
 体内に入ってきた薬物を、腸内細菌が別の物質に変え、薬物がうまく効くようにしている。
Eホルモン、ビタミンの産生
 ステロイドホルモンやビタミンB1などの合成や産生に関与している。
F有害物質や発がん物質の分解
 発がん物質を分解して無害にする。
G腸内phの安定と腸のぜん動運動の活性化
 腸内細菌の発生する酸によって病原菌の増殖を防いだり、腸を刺激してぜん動運動を活発化させて消化を助けている。

このように、腸内細菌は人間の体の状態を一定に保つ(ホメオスタシスという)上で、重要な役割をしています。ですから、体内の腸内細菌の量やバランスを一定に保つことが健康にとって大事なことですが、次のような要因でそのバランスを崩してしまいます。

<腸内細菌にとって悪いこと>
・偏食
・必要以上の抗生物質の服用
・加齢による生理的機能の低下
・ストレス


 私たちは、腸内細菌と上手につきあっていくことが肝要で、そのことが健康へもつながっていきます。腸内細菌は知れば知るほど奥行きの深い不思議な生物ですが、私たちの体内にすみついている仲間と思うと、彼らに対して親近感を覚えてきませんか。
                             参考文献「腸内宇宙」






28.体内時計 (H17.7.15)

 体内時計・・・
聞いたことありますか?腹時計とは違いますよ。まるで時計のようにからだのリズムを管理する脳のしくみのことです。目の奥に存在する視床下部付近にある視交叉上核(しこうさじょうかく)が体内時計の正体です。神経の集まりであり、大きさは直径1ミリ。超小型高性能時計といえます。

 起床後に朝日などの明るい光を浴びると、目から入った光の情報が網膜を経由して視交叉上核に伝わり、脳の中心部にある松果体という豆粒大の器官に信号が送られます。すると、約14時間後にメラトニンという睡眠誘発ホルモンが分泌されるように体内時計に設定されます。夜になると自然に眠くなるのはこうしたしくみによるものです。

 体内時計はもともと25時間周期に設定されていますが、毎日、朝日などを浴びることで24時間周期に修整されます。つまり、私達は、体内時計の針を1時間早く設定し直しているのです。

 また、規則正しい生活を送っていれば、食事や運動、社会生活などによっても自動的に修整されるようになっています。
 しかし、雨戸やカーテンを閉め切ったような部屋で不規則な生活を続けていると体内時計の修整ができず、起床、食事、就寝などの活動が約25時間周期で繰り返されるようになります。すると、就寝時間も1時間ずつ遅くなり、やがて昼夜が逆転の生活を送るようになります。

 このように、規則正しい生活はからだの健康にとって、とても重要なのです。

朝、起きたら、朝日を浴びて体操をしましょう。






29.ランニング障害の予防 (H17.10.17)

 身体にゆがみがあり対称性が崩れると、障害が起こりやすくなります。身体のゆがみの見つけ方は次のとおりです。
     @肩幅に足を開いて立ち、膝を少し曲げます。
     Aこの後、垂直方向にジャンプして、ベタ足で足の裏をフラットに着地し   
      ます。
      ベタ足は母趾球、小趾球、かかとの3点指示で同時に衝撃を吸収しま
      す。
      これが一番緩衝作用の強い形であり、ノーマルな着地です。
     Bベタ足だと着地したときに接地音が一回しか聞こえませんが、すねが
      張っていたり足首が硬いランナーは接地したときの音が必ず二回聞こ
      えます。
要するに、つま先から着いて、次にかかとを着く。これが日頃のランニング着地の癖になっているからです。例えば、つま先で一時間歩くと、ふくらはぎが疲れてすねも張ってくるはずです。
 そのほか、ジャンプを繰り返しているうちに着地する足の位置が前後にずれてきます。ひどい場合は、一回ジャンプするごとに前後にずれてしまいます。それは骨盤がゆがんでいる証拠です。まっすぐに飛び上がってまっすぐ降りて着地したつもりでも、着地したときに骨盤のゆがみによりずれが生じます。
 腕振りにも関係してます。どちらかの腕だけ強調して走るフォームだと、腰のねじりが一方向に偏ったかたちになります。

 練習量の少ないランナーにはあまり影響はありませんが、練習量が増えると腰、骨盤、股関節の付け根、それから足に痛みが出たりします。

故障例を見てみましょう。
 【シンスプリント】・・・すねの痛み
 すね、ふくらはぎ、大腿部の筋肉が疲労状態にあります。痛みを訴える脚への過体重と考えることができます。両足に体重が50%ずつノーマルにかかった状態であれば骨盤も安定していますが、骨盤が側方に傾くと内転筋が収縮します。そして、左足に体重がかかりすぎていれば右の骨盤が下がってきます。

 【腸脛靭帯炎】・・・大腿外側の痛み
 足の外側に体重がかかると、腸脛靭帯がストレスを受けます。そして体重が足の外側にかかった状態で膝の曲げ伸ばしを繰り返していると、腸脛靭帯と大腿骨外上顆が擦れ合って腸脛靭帯炎が現れます。大腿部外側と内側の筋肉、そして中間の筋肉とのバランスが問題です。

 【鵞足炎】・・・膝下内側の痛み
 鵞足筋が収縮すると膝が曲がりますが、この筋郡が強く働くと脛骨が内に捩れます。キックして足が外側に流れるランナーは、鵞足炎になりやすい傾向があります。鵞足炎はこの鵞足筋のオーバーユースであり、痛みをとるには、硬くなった筋肉を緩め、大腿部そのものをリラックスさせることです。

いずれにしろ、身体のアンバランスが故障の大きな一因となっています。
日頃、歪みを改善しておくことが、故障の予防にもつながるのです。

                 参考文献「スポーツ外傷・障害とリハビリテーション」






30.なんば走り (H17.11.17)

 『なんば走り』を知っていますか。現在、私たちが走る時には、右足を前に出したなら左手が自然と前へ出て、左足を前に出したなら右手が前に出るといったふうに手と足の動きが逆側になっています。ところが江戸時代までの日本人は、腕をほとんど振っていないか、右足を出したら右手、左足を出したら左手と同側の動きをしていました。昔の飛脚もこの走りで、1日200〜300キロ走っていたのです。それが明治以降の欧化主義で、学校の体育教育により現在の走り方(歩き方)に修整されたのです。幼稚園や小学校のときに行進で手足を同時に前に出す歩き方を注意されたひともいるでしょう。注意して見てみるとわかりますが、5歳ぐらいまでの幼児の多くがなんば歩きをしています。

 なんば走りの基本として、『なんばの動き』というものがあります。それは
     ぬじらない
     ふんばらない
     強くけらない

からだに負担の少ない動きです。なんば走りもこの原則に従っています。足と手の動きを逆側にするとからだがねじれて、動きとしてもそうですが内臓にも負担がかかります。

 私はこの先もできるだけ長くランニングを無理なく続けて生きたいと、この走法の修得に半年間チャレンジし、どうにかできるようになりました。以下、私の修得方法を紹介します。

(1)まず同側の動きをなじませる為に、階段を下りる動作で練習。右足が一段下りたときに右腕を肩のリードで前へ出します。左も同様に。切り替えをスムーズに。
(2)次に、歩きます。右手のひらを下に向けて前へ押し出します。そのリードで右足を前へ踏み出します。左も同様。
(3)次に走ります。まずは右側だけを意識して、左側は力を抜いて自然にまかせる。右足が前へ出たときに、それを追い越すように右手を前へ突き出します。腕の振りは肘が体側ラインより後ろへ引かないように注意します。つまりからだの前面で振ります
(4)次に左側も同様に行ないます。左右片方ずつの動作が確実にできるようになったなら、その連携を図るべくジグザグに走ります。カーブの外側の体側で(3)の動きを左右にやります。この時も、切り替えがスムーズにいくようになるまで繰り返し練習します。
(5)以上(3)(4)の動きを繰り返しやっていると、いつのまにか左右織り交ぜた自然ななんば走りができるようになっていきます。

 私もまだまだ意識しないとできません。これがもっと自然にできるようになるには、股関節をもっと柔軟にする必要があります。まだ途上です。実践をもう少し積んだのちに、その成果を改めて報告したいと思っています。






31.からだの浄化作用 (H17.11.30)

 朝、起きると口臭がする、口のなかがネバネバする、目ヤニが出ている、鼻がつまっている、尿の色が濃い、便が臭い・・・などの症状はありませんか。このような現象のすべては、からだが「健康になろう」「病気を発症しないようにしよう」としている証拠なのです。この証拠を老廃物、毒素といいます。
 人間のからだには、太古の時代から必要なものは吸収し、害のあるものは体外で解毒したりからだの外に排出する機能が備わっています。このはたらきが衰えたときに、病気になるということが見えてきています。ですから、病気の元となる老廃物や毒素にもっと注意を向けて、さらにそれらを積極的に排泄させること、血液と体内に溜め込まないことが大切なのです。

■毒素にはどんなものがあるの?
   <からだの外から入る毒>
      ・食品、飲料
      ・空気、病原菌、ウィルス、粉塵
      ・紫外線、電磁波
      ・医療行為、薬、注射、レントゲン
   <からだの中で作る毒>
      ・ストレス
      ・冷え
      ・疲労、乳酸
      ・窒素化合物

■日常生活では老廃物、毒素はどう?

・「風邪をひく」といいますが、これは「冷え」をからだに引き込んで体調を崩してしまうことです。そして「熱」を出す、くしゃみを出す、咳を出す、発疹を出す、下痢をする・・・など老廃物、毒素を出すことによって回復へと向かいます。
・昨今の清潔志向は、汗を止める、口臭を消す、便の臭いを消すというように大切な排泄機能を嫌うものばかりです。表面上だけをきれいにしても、かえってからだのなかに老廃物や毒素を溜め込んでしまうこともあります。

■毒素をどんどん外に出すにはどうしたらいいの?
(1)毒素を外に出すための食べ物
 @カレー
カレーの成分であるターメリック、コリアンダー、ナツメグ、ジンジャー、ガーリック、などは、血行促進作用や発汗作用、利尿作用があり体内の老廃物の排泄に優れています。
 Aたまねぎ
フラボノイドの一種のケルセチンは、体内の有害ミネラル(特に鉛やカドミウム、水銀など)をつかまえて、確実に排泄させるといわれます。ケルセチンを最も多く含んでいるのがたまねぎです。1日1〜2個程度食べるとよいといわれてます。

(2)毒素を外に出すための入浴
 老廃物や毒素を出すためには、血行をよくして体温を上げることが大切です。一番近道な方法は、入浴ではないでしょうか。
では入浴の効果は?
 @温熱作用で血行と排泄を促進
 内臓や筋肉へ酸素や栄養の供給が増加します。また、腎臓や肺からの老廃物や毒素の排泄も促進されます。
 A体温上昇で免疫機能アップ
 血液中の白血球のはたらきが促進されます。また、血栓を溶かすプラスミンという酵素を増加させて、血栓を予防する効果もあります。
 B皮膚洗浄作用を促進
 湯舟につかってしっかりと毛穴が開いた状態でからだを洗うと、皮脂腺や汗腺などの分泌腺の汚れが取れて、皮脂や汗の排泄がスムーズになります。
 C腎臓血流量が増加
 特に、半身浴によって下半身に水圧がかかると、下半身にある血液が心臓へ還流しやすくなります。また、腎臓の血流量も増えるので、排尿が増し、血液がきれいになります。
 D心地よさで脳内ホルモンの分泌が増加
 ゆっくり入浴すると、脳から快楽ホルモンといわれるβエンドルフィンが分泌されます。すると交感神経の緊張が解け、副交感神経の働きがよくなって、血行がスムーズになり、体温が上昇します。そして、発汗と排尿が促されるようになります。






32.唾液(だえき)の働き (H17.12.21)

 唾液は舌、耳、顎の下などでつくられ、1日の総量は1〜1.5リットルにも達します。唾液の99.5%は水分で、残りの成分は各種の無機質成分、有機成分、血液成分に加えて口の中に住みついている細菌なども含まれています。

(1)浄化作用
唾液に含まれるリゾチームやペルオキシダーゼ、ヒスタチンなどによって、口腔内を浄化するという重要なはたらきがあります。1mlの唾液が口腔内の細菌を90億個も取り除きます。起床時に口臭が強いのは、睡眠中の唾液の分泌速度が非常に遅くなるため、朝に口腔内細菌が最大となるからです。
(2)消化作用
ご飯やパンをよく噛んで食べると口のなかが甘くなるのは、唾液に含まれているアミラーゼという酵素がでんぷんを甘い麦芽糖などに変えるからです。

(3)溶媒作用
食べ物のなかの味質を溶解し、味覚を促進します。

(4)湿潤作用
食べ物を口のなかで湿らせて、噛み砕いたり飲み込みやすくしたり、会話を滑らかにします。

(5)洗浄作用
口のなかの食べ物の残りかすを洗い流します。唾液中のカルシウム成分により、表層の軽い虫歯は修理されます。

(6)老化防止
唾液に含まれる神経増殖ホルモンや表皮増殖ホルモンが、脳神経系の活性化や全身のあらゆる細胞に働きかけ、若々しさを保ちます。また、唾液線から分泌されるパロチンという若返りホルモンによって、歯や骨、毛髪が丈夫になり、生殖器などの機能も維持されます。

 唾液の分泌が少なくなれば、老廃物や毒素がからだから出にくくなり、その結果からだに溜まりやすくなります。ですから、しっかりと分泌させることによってからだの自浄作用を高めることが大事です。
では、唾液をしっかり分泌させるにはどうしたらよいでしょう。

(1)ガムを噛む、あめをなめる
ガムを異物と認識して、その刺激が唾液を分泌させます。

(2)口に水を含む
口に水を含み、3分程度したら吐き捨ててうがいをします。これを2〜3回繰り返すことによって、口のなかが潤い、唾液の分泌が促進されます。