白骨温泉(小梨の湯 笹屋)


系統 秘湯?系
混み混み度 適度
湯色
泉質 硫化水素泉
泉温 40度
湧出量 3216リットル/分
蒸発残留物 1097r/1s
加水状況 源泉100
加温状況 常時加温
環流状況 掛け流し
風呂の種類 男女別内風呂各1,
貸切露天風呂1
日帰入浴料金 600円
営業時間 11時〜14時(月〜水のみ?)
休憩所 あり
問い合わせ先 0263−93−2132
入湯回数 1泊
極私的評価  


歴史
歴史は約400年以上にも及ぶ。
文化7年(1810年)に発行された「旅行用心集」の中に白骨も載っている。
この温泉に含まれる石灰分が湯船に白く付着するところから,もとは「白船」と呼ばれていたが,中里介山の小説「大菩薩峠」により「白骨」の名が知られることになったことから,白骨温泉と呼称を統一した。
若山牧水や斎藤茂吉など,文人も多く訪れている。
平成16年,白濁を得るために一部施設で入浴剤を投入していたことが判明。週刊ポストにより記事となり,全国の温泉偽装表示問題の火付け役となった。

感想
まさに入浴剤を入れていた笹屋に行くことにする。こんな時でないとこの宿に泊まることなんてできなさそうだ。
平日だったこともあるだろうが,前日の予約で泊まることが出来た。しかし,紅葉のトップシーズンなのに・・。騒動前には考えられなかっただろう。
仕事が長引いて,宿に着いたのは6時近くだった。日もすっかり暮れ,もう完全に闇の中だ。
夕食の時間だったが,先に温泉に入りたいと言うと先延ばしにしてくれた。
白骨の湯は3年ぶりだが,さすがのお湯だった。笹屋は自家源泉で,非常に新鮮さを感じる。ここは他の白骨温泉より,意外と乗鞍高原温泉に似ているかもしれない。滑らかな白濁湯に包まれるというのは,極上の幸せだ。硫化水素臭も脳に響くようで心地よい。
食事は個室の食事処で。キノコなどが美味しく,量も満足だった。改装中ということで日本酒をサービスしてくれたり,心配りがなされていた。仲居さんの接客もなかなか洗練されていた。
朝には貸切の露天に入りに行く。入浴剤を投入していたというのはこの露天だが,十分に白濁しており,その必要があったのかはよく分からない。自然のものだから,日によって,時間によって色が変わることなど当然だし(高山村の五色温泉など,それを売り物にしているほどだ),これをいじる必要性はまったく感じられない。宿の姿勢は勿論問われるべきだが,それと同様に客の見方・考え方を問題にすべきではないだろうか。食品安全法や消費者契約法上の「消費者の責務」ではないが,消費者の側もよりレベルアップする必要があると思う。色で楽しむのもいいが,それ以上に新鮮な温泉というのは何にも代え難い価値だと思う。
露天は白樺林の中にあり,紅葉も眺められ,とても良かった。3人入れば一杯の小さな湯船も,掛け流しの新鮮なお湯を存分に堪能でき,いい感じだった。

全体的に大満足の宿。
ただ,宿泊料金(1万8000円くらいだった)が高すぎる印象。今まで泊まったところと比べても,その金額まで抵抗なく払えるというまでの内容ではなく(長野でも毒沢,初谷,高峰など,1泊1万円そこそこで素晴らしい宿はいくらでもある),せめて税込み1万5000円までと思う。
白骨は全体的に料金が高い。そのようなお高くとまった態度が今回の騒動の遠因となったのではないだろうか,とまで思ってしまう。今回の騒動で白骨のブランドイメージは地に落ちたし,これで万人を受け入れる,いい保養温泉地に戻ってくれれば,と思う。
(H16/10)

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