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防水シート補修顛末記 (01.02.08)
旭化成知らぬが仏事件では,防水シート破損は,塗料すりかえという主役に絡む脇役として登場します.
防水シート破損は,破損原因が故意であるという証拠はなく,したがって事件ではありません.そのため防水シート破損は脇役の座に甘んじています.しかしこの脇役の本来の力は主役より上だと思われます.防水シートは陸屋根ヘーベルハウスの弱点のひとつであることが明らかだからです.事例として我が家の例が他の方の参考になる程度は塗料すりかえより大きいかもしれません.
防水シート補修は脇役とはいえ主役とおなじような役割をはたしています.すべてを工事店にほうりなげるという旭化成の安易な商売の矛盾がここでも,塗料すりかえと同じようにみられます.また旭化成では責任をとるという意識がいかに希薄であるかここでも同様にみられます.
ここでは防水シート補修をとおして,事件全体を見直し,旭化成という企業はいったいどんな企業なのかを説明してみることにします.
我が家の陸屋根2階は屋上に上がれる仕様ではありません.その為屋根部分の防水シートの厚さはベランダ部分より薄く1.3ミリで,保証期間は10年です.我が家は平成2年(1990年)3月築で,現在のヘーベルハウスの防水シートの厚さは2.3ミリだそうです.つまり現在の防水シートは10年前に比べ77%厚くなっていることになります.当然理由があって厚くなっているのでしょう.
防水シートが破損したのは,1998年12月で保証期間内です.そして破損原因が,からすがつっついて破れたわけでも,客がアンテナ調整に屋根に上がり誤って破ってしまったわけでも,わるがきが屋根で花火をしてシートをとかしてしまった....云々ではなく,旭化成がこわしたのです.これが我が家の防水シート破損の背景となる状況です.
以下の話は平成11年(1999年)のことで塗料すりかえ事件が発覚した年です.塗料すりかえは,防水シートが破損し雨漏りが発生したことを契機に発覚しました.知らぬが仏事件経緯表から防水シート関連を抜き出し,それに対してコメントを加えるという形式で説明します.
なお関西旭化成リフォームによる外壁塗り替え工事は前の年の12月に完了しています.完了したとき,私は塗装の親方から塗料の在庫を探すのに苦労したというちょっと気になることを聞きました.契約した塗料は新製品だときいていましたので,在庫を探すという言い方がひっかかったのです.
<2月11日(祭)> 雨漏り発生
夜2階和室雨漏り.かなりの量.妻が見つける.築9年の家がどうして雨漏りするのよと妻怒る.
私はこの時,IGSというインターネット囲碁サーバーで囲碁を対局中でした.対局は時間制限がありパソコンから離れるわけにいきません.妻が雨漏りしていると最初に言ったとき,私が気のない返事をしたことが,彼女の怒りに油を注いだようです.
<2月12日(金)>
旭化成ホームズに電話.M氏来る.対応はさすがに速い.
ホームズ社員に雨漏りしたと事情を話すと,多分外壁リフォーム工事のせいだから,きちんと直してもらってくださいと言われ,ちょっと安心しました.ホームズからリフォームを経由して工事店M氏に連絡がいき,M氏がすぐきました.M氏は今後はホームズを通さず直接連絡してくださいとちょっと不服顔で言いました.
塗り替え工事は前年末に終わっており,壁工事と雨漏りは別の話です.リフォームは外壁塗り替えをやりたいということでホームズに紹介してもらった会社です.雨漏りという別の現象がおこったとき,やはりホームズに声をかけるほうが安心ではないかと,私はそう思いました.
M氏とのつきあいが,本文で説明しましたように私が出勤している間にさっと工事完了確認が行われるという形で終わっており,今後なんでも相談してくださいという普通の形で終わっていなかったことも大きいと思います.最初にホームズをとおしておいたことが,破損原因の解明にあたって幾分か効果はあったと私は思います.
<2月13日(土)>
M氏および他一人(足場責任者?)来る.陸屋根2階上の防水シート点検.傷は新しい,周辺部に数ヵ所あるという.M氏犯人が塗装屋か足場屋か調査中であるが,きちんとなおさせて頂くという.また防水シートの補修は,パッチにすると収縮性の違いで問題が多いので1枚貼り直すことを客には勧めているという.個人的には1枚貼り直すほうがいいと思うと説明した.
工事店社員はリフォーム工事後の降雨状況と傷の状況からあっさりと旭化成側の責任であることを認めました.旭化成がどう思っていたのかはわかりません.旭化成の人とは会ったこともないのですから.
工事店社員は補修方法について私見だと断った上でコメントしました.彼は一枚張り替えが防水シート補修の原則で,パッチ重ね張りは,経済的事情でやむをえない場合の一時しのぎの方法だと説明したのです.この意見は正しいと私は思います.
のちに旭化成K所長は,この工事店社員の意見はセールストークだといいました.私はこのセールストークという言葉が旭化成側責任者から出たことに当時違和感を覚えました.旭化成は実にそのセールストークで儲けているのですが,都合が悪くなると,このように工事店社員の言葉に責任を持たなくなります.工事店社員はいくら旭化成の衣をきて旭化成の人間であるようにみせかけても,正体はまぎれもなく工事店の利害を代弁している人間であることを旭化成自身が認めているわけです.
防水シート破損状況に関しても,外壁の塗料の場合と同様に旭化成は工事店社員の口を通してしか状況を知ることができません.工事店社員はカメラ付ザウルス?をもっていましたので,現場写真ぐらいは旭化成も見ているかもしれません.しかし旭化成が把握しているのはせいぜいそれだけです.破損原因,破損状況の詳細すべては工事店社員の口を経由しています.もし工事店社員が抜け目のない人間であれば,工事店のために一工夫するであろうことはごく常識的な推測です.工事店社員は一体どのように旭化成に報告したのでしょうか.
以降の旭化成の対応はある地点,おそらくは2月27日の「仕上げ確認」あるいは3月8日「三者話合い」頃までは,工事店社員が状況を正確に旭化成に報告していなかったせいであると考えるのが自然だと思います.それ以降は,旭化成自身の本性がでているのですが.
<2月22日(月)> 塗料すりかえ発覚
午前M氏来る.(妻対応)防水シート重ね張りするが5年もつ.あさって水曜工事したい,1日ですむとのこと.
夜M氏に電話,5年しかもたないというのはどういうことかときくと,折り返し関西旭化成リフォームから電話させるとのことなので切る.
関西旭化成リフォームS氏より電話.関西旭化成リフォームの正社員と初めての会話.新築10年以降の客には無償で1ミリのシートを張っている(初耳),今回の旭化成100%責任の破損に対し無償品で対処するのは筋が違うと思ったのでちょっと感情的になる.水曜の工事断わる.対応を再度考えるとのことなので,K工業でなくリフォームより連絡してもらうことにして電話を切る.
切る前に念のため本体の塗料の種類を聞く.メーカは違うかもしれないが新築時のものと同じ製品でサラテックスというものであると明言.予想外の答だった.妻が横で聞いていて,私が感情的になったり,塗料の話などもちだしたので,驚いた顔をしたので,年末以来私が持っていた疑念を話す.
2月22日は記念すべき日です.私はこの日我が家で使用された塗料の名前が思っていたものと違うことを知りました.私が私のかんぐりを思い切って口にすることができたのは,防水シート補修法に関して頭にくるようなことを旭化成がいったからです.
工事店社員は先先週の土曜日に言ったきちんとした補修法ではなく,一時しのぎの補修法でやるといってきたのです.工事店社員はそれが旭化成の意思であることをいいたかったのでしょう,あまり多くを語らずにリフォームにバトンタッチしました.
初めて会話した旭化成正社員S氏は,1ミリの無償品で5年保証の重ね張りをするといいました.
旭化成は無償つまり客に負担をかけないといいました.あったりまえの話です.
旭化成は自分の責任で破損したことに対し,保証期間内にからすがつっついてやぶったのと同じ対応をしようとしたわけです.
私は無償品という言葉から,それはリコール用の補修品のようなものではないかと思いました.設計欠陥による自然破損用の補修品を,明確に人為的原因による破損に適用するのはすじが違うのではないかと思いました.
私はリコールという言葉を口にしました.私は工事店社員の説明により,防水シートが思っていたよりずっと壊れ易いものであることを知りましたので,リコールまがいのことが起こっているのではないかと思ったからです.特に事例を知っていたわけではありません.私がS氏に対してリコールという言葉を口にしたことを,よく覚えておいてください.
旭化成S氏が状況を正しく認識していれば,無償品という言葉をだすはずがないと思います.愛車に傷をつけられたあなたがただのタッチペイントでちょっと塗っておきますといわれたらどう思いますか.傷つけた相手もわざわざただの塗料などと言うはずがないでしょう.
工事店M氏はS氏に対して,正しく状況を報告していなかった可能性が高いと私は思います.そしてそれは誰のせいでもなくすべて工事店まかせの旭化成の安易なリフォーム商売の当然の報いです.
<2月27日> 仕上げ確認 旭化成内部で「仕上げ確認」が行われたのはこの日です.旭化成は工事店社員の振舞いに少しおかしい点があることにようやく気付きました. 旭化成は前の年の年末に終わっている工事の仕上げ確認が実にこの日に行われたとK文書で主張したのです.もちろん2月22日から3月6日まで旭化成社員とは接触していません.私はS氏が再検討するといった防水シート補修方法の返事を待っていたのです.
<3月3日(水)>
全く連絡が無いので午前関西旭化成リフォームS氏に速達で質問書を送る.→(3月2日付)担当者への質問書
全く何の連絡もないので,私はS氏に手紙を書きました.旭化成に対する最初の質問書です.今読み直してみて,担当者への質問書にしては丁寧すぎる位丁寧に書かれています.私はなにもわかっていなかったので当然といえば当然ですが.項番7で防水シートについて次のように旭化成のすじ違いな考え方について質問しています.
『7. 雨漏りについて,旭化成リフォーム100%責任の工事トラブルと,ヘーベルハウスという製品自体の,車でいうリコールまがいの補修話(補修品を無償で重ね張りするという話は私にはこうとれました)とは,全く違う話ではないですか?』
<3月6日(土)> 旭化成社員とのはじめての出会い
午前S氏来る.会うのは初めて.謝罪,釈明,反駁いずれでもなかった.私には興味のない防水シート破損の犯人探しの話が中心.私の質問書の内容について,説明,事実と違うという反論はほとんどなかった.ただ防水シートの無償重ね張りはリコールとはちょっと違う(どこが違うかよくわからない),クレームがあった客だけではなく一律にやっているとのこと(防水シートの厚さが1.3ミリの時代の客に対してのみ)
はっきりしたこと.サラテックスとは塗料の名前であり,新製品ではない事.傷は足場屋がつけたもので,足場屋は事実関係を認めたとのこと.傷は10数ヵ所あること.弾性タイルは現在使っておらず,水性に変わっている事.変えた時期は10月位? 現在の製品メニュにサラテックスはない事.我が家の現状の防水シートの厚さは1.3ミリ,昨年までの新築製品は2ミリ,昨年秋より2.3ミリになっている事.無償の補修品は1ミリの厚さである事.2.3ミリで1枚張り替えると費用がかかる(100万位)事.
夜S氏より電話.厚ければ良いというものではない...そうである.全然わかってないのではないか.
S氏は無償品の重ね張りを,クレームがあった客に対してだけでなく,防水シート1.3ミリの客に対して<一律に>実施していると言いました.なぜ一律になどと言い出したのでしょうか.
私の3月2日の質問は,リコールまがいの補修品を旭化成責任の破損に対して適用するのはおかしいのではないかと言っています.旭化成はそれをリコール隠しをしているのではないかと解釈したのだと思われます.リコール隠しすなわち欠陥に気付いた客にだけ補修し,そうでない客に対しては放置しているという意味でのリコール隠しです.だから旭化成は文句をつけた客だけでなく,一律に全ユーザに対して10年目に無償で1ミリ防水シートを重ね張りしているといったと思われます.
私はこの話が本当かどうか知りません.私が言えることは,2月22日にはじめて知ったということです.そして10年目つまり2000年3月にその無償サービスをありがたくうけたということです.前年に重ね張りした上からさらに重ね張りしてどんな効果があるかのかわかりません.私は半分意地で旭化成に言ったことを実行してもらいました.
1.3ミリというのは薄すぎると思われます.設計ミスすれすれかもしれません.そしてS氏は厚いもので一枚張り替えると費用がかかると説明しました.私はそんなものかと思いました.S氏の対応に嫌な思いをしたという記憶はありません.正直な話です.
しかしその晩すぐに電話がS氏からかかってきました.厚ければよいというものではないと彼はいいました.S氏の上司の意見であることは明らかです.(多分K所長の意見でしょう.)厚いほうがいいにきまっているではないですか.旭化成が壊したのに,なにをえらそうに厚ければよいというものではないなどと説教をたれるのでしょうか.これが旭化成の本性との最初の出会いです.
旭化成は顧客対応というものがなにかということがわかっていないのです.旭化成が壊したという責任感がないのです.ただただ安くあげたいのです.
旭化成の管理職が顔を出していないことにご注意ください.契約塗料が使われていないことがすでに明らかになっているにもかかわらず,旭化成責任で16箇所も我が家に傷つけたにもかかわらず.すべて担当者であるS氏まかせです.
この頃かもうすこし前のことだと思いますが,私はS氏に対して塗料が違っていたことは目をつぶるから,防水シートの補修をきちんとしたものにしてほしいという希望を伝えてあります.塗料はたしかに希望したものではないのですが,相田みつおの詩のように,別におかしくもないし,妻も気にいってるのだからもういい,そのかわりきちんと防水シートを補修してくれと,私は取引をもちかけたのです.私はそれまでの経緯から防水シートが案外もろく,いずれ張り替えなければならないことを知りました.それならばこれを機会に張りなおしてもらうのも悪くないと考えたからです.
今思うと私の考えは甘いと思います.なぜなら塗料の話がなくとも,防水シートだけできちんとやりなおすのがあたりまえだからです.旭化成は,しかしこの甘い取引にさえ応じませんでした.その強欲な姿勢が結局大損を招くのです.
旭化成が取引に応じていれば,双方にハッピーな結果におわったでしょう.しかし歴史にイフはありません.旭化成がこの取引に応じることは絶対になかったでしょう.なぜか.
責任の概念がないからです.旭化成100%責任の破損だから,費用がいくらかかろうとも責任をもってきちんとなおしますという姿勢がそもそもないからです.
責任の概念がないことは,現在の旭化成中枢がとっている態度をみれば明らかです.
旭化成は,初期の顧客対応を誤ったわけでも,危機管理意識が乏しかったわけでもありません.旭化成はテクニカルに失敗したわけではなく,誤るべくして誤ったのです.すべてはほとんど必然です.現在の旭化成の態度がまさにそのことを物語っています.
旭化成は私が取引をもちかけたことをよく覚えています.旭化成は一枚張り補修が交渉の切り札になると考えたに違いありません.
<3月8日(月)> 三者話合い
(有休) 4時ごろS氏より電話.結局防水シートは土曜の線でやるという.塗料の件もあるし,決着してからにしてくれ.まず来てくれというとM氏がこれるかどうかわからないので,もう一度電話するという.もう一度電話あり,これるとのこと.
夜7時半からM氏を交えて話し合い.(三者話合い)
本文で説明しましたように三者話合いは大変重要な話合いです.旭化成,工事店,客の三者が同席したのはこの打ち合せだけだったからです.実務から遊離しているお飾り旭化成は,この席で工事店社員がおかしな振舞いをしたことを,ようやくはっきりと知ったはずです.
私は防水シートの補修方法に関して旭化成の態度が硬いことを知りました.そして三者話合いで突然私に一筆求めてきたことから,よしそういうことなら塗料のほうを突っ込んでやろうと考えました.塗料と防水シートは,下手に絡めるのはまずいと考え,取引を中止することにしました.翌日に出した質問書の第一項でそのことを旭化成に告げました.
<3月9日(火)>
話し合い結果について文書にまとめ,S氏に速達で郵送→(3月9日付)担当者への2回目の質問書 夜S氏から電話.昨日の最後の一言を謝る.(社内手続き用に必要な文書をかいてもらおうとしたと釈明)回答は一人ではできないのでというので,時間はかかってもかまわないと答える.防水シートの補修内容の説明文書は補修工事を始める前に必要かというのでできたらそうしてくれと答える.
質問書の第一項は次のようになっています.
『1. 防水シートは全くこちらの希望を考慮していただけないことがよくわかりましたのでそちらのおっしゃるようにやってください。(旭化成リフォーム責任の工事トラブルに対する補修として、補修内容は文書で私に下さい。)』
補修内容はきちんと文書に残し,後日旭化成責任の破損に対する補修としてどこにだしても恥ずかしくないものにしろという意味が込められているのはもちろんです.以後防水シート補修に関しては,図面に個数の明記などを要求しただけで一枚張りをなおも要求したことはありません.私の意識はちょっと一筆と言われて以来,完全に塗料の方に移っています.防水シートはどうでもよくなったのです.項番1は私の気持ちを正直に表現したものです.旭化成はしかしこれを文面通り解釈してくれませんでした.防水シートが取引の材料になりえないことを旭化成が知ったのは,ずっと後5月連休明けです.
三者話合いで旭化成はようやく工事店社員がなにをしたかを知りました.状況を知れば知るほど旭化成に理がないことを痛感したと思われます.
本文2章で詳細に説明しましたが,工事店社員のすりかえが成功したのは,旭化成の業務システムに欠陥があったからです.旭化成の業務意識に問題があったからです.契約書類が二重に管理されていることになんの疑問も持たなかったからです.
関西旭化成リフォーム幹部はきっと青くなったと思われます.影響範囲が大きくまさに信用問題だからです.
旭化成はおそらくこの間に事件を隠蔽する方向で意思を固めたと思われます.示談に持ち込む上で切り札は防水シート一枚張りだと考えました.私の手紙は本心だったのですが,旭化成は本心ではないと考えたのです.外壁については工事やり直しが譲歩の限度です.なぜならそれ以上譲歩すると事件であることを認めることになるからです.
<3月28日(日)> S氏回答
朝S氏より電話.来週来たいというので,今日一時から会うことにする.三週間近く待たされたことになる.
持ってきた文書はちょっとひどいものだった.→(3月28日付)S氏回答
彼は持参文書を私に見せ,私がそれに対してコメントするとそのまま持って帰ろうとした.日付が入っていなかったので日付を入れさせた上で渡してもらった.原紙である.上司にこれでちょっと様子を見てこいとでも言われたのであろう.
本文ではS氏回答は旭化成の客をなめた態度の象徴として説明しましたが,少し違うかもしれません.
旭化成はおよび腰で回答したとみることもできます.S氏にしてみれば,これほど真実と違うことが目にみえる書面をいままで客に出したことがなかったのかもしれません.
S氏回答は,東京S殿の手は入っていないと思われます.アドバイスくらいは受けていたかもしれません.S氏回答はまさにごまかしの目標地点を正直に,ほんとうに正直に,一切の修飾なしに表現しているからです.私はあきれましたが,怒ったわけではありません.
防水シート補修図もお粗末なものです.多分塗料のほうの作文に必死で,防水シートのほうはどうでもよかったからかもしれません.私と同様に.しかし旭化成100%責任の16箇所の破損に対し旭化成が提案してきた補修方法がこれです.画像をご確認ください.
S氏回答では故意の塗料すりかえを,確認・説明不足という過失にすりかえています.
工事店M氏は,テクスチャについて説明不足があったなどというレベルの低い,実務者をばかにした責任を,お飾りの旭化成に押し付けられる覚えは全くないでしょう!? 説明不足が彼の塗料すりかえに必須だったからです.工事店M氏は,工事店のためにすりかえを決行したという責任なら,男らしく,潔くとるでしょう.
いままた大阪の上林氏は東京の沢田氏に説明不足があったなどと責任を押し付けられています.上林氏はなにをいってるんだと思っているでしょう!? なぜならK文書をわかりやすく説明したのでは,せっかく沢田氏が苦心惨憺して作文したK文書の価値が雲散霧消し,沢田氏の顔に泥を塗ってしまうからです.上林氏もそんなレベルの低い責任ではなく,これまでずっとやってきた実務に杜撰な点があったという彼の地位にふさわしい責任ならきっと潔くとるでしょう.
旭化成の責任のおかしきこと,かくのごとし.責任をとるべき人が全くとらないからです.
<3月31日(水)> 銀の矢
関西旭化成リフォームM社長あての質問書を書留速達で送る.→(3月31日付)M社長への質問書
業務がきちんとしていれば,今回のような事は起る筈がないのではないかという主旨.
本文ではこの質問書を,自負をこめて銀の矢と表現しました.それまでの担当者への質問書は整理した質問事項を箇条書きで記述したものです.私がこれまで書いてきた技術文書と同じようなものです.しかしこの質問書は少し違っていました.相手はかりそめにも社長です.事件概要を記述した上で,できるだけ本質を表現するよう努力しました.Webサイトという手段にも触れました.HTMLはよく知らなかったし,プロバイダ契約もしていませんでしたが,インターネットは職務上毎日使用していました.私は考えをまとめ,文章化するおもしろさをこの時すこし味わったように思います.
旭化成の態度はこの手紙を機に一変しました.幹部がさかんに会いたいを連発するようになりました.現在もなお会いたいようですが.
<4月7日(水)>
M社長より回答→(4月6日付)M社長からの回答
今度は1週間で回答が返ってきましたが,焦点を意識的にはずした中身のない形式的回答です.防水シートに関してきちんとした図が添付されていましたが,もちろん一枚張り替え案ではありません.K所長と今後のことを相談してくれと,取引しようという意図が窺われます.私は失望し,その気持ちをすぐにM社長に伝えました.(4月8日付M社長への返事) 防水シート補修方法の件で会うつもりはないと断っています.
<4月12日(月)>
K所長に質問書を送る.→(4月12日付)K所長への質問書
K文書はこの質問に答えたものです.
この間にK所長から会いたいという電話がありましたが,文書ができてから会うと断っています.
<4月20日(火)> K文書
(有休)朝9時頃K所長より返事届く.→(4月19日付)K所長署名捺印入り回答
塗料すり替えに関してRWでやり直すことを提案してある.K所長に電話して五時から会うことにする.5時より話し合い.RWでのやり直しは拒否.公式の謝罪を要求する.防水シートは交渉の材料には成り得ないとはっきりわかった筈である.
公式の謝罪がなにを意味するのかは,はっきりと意識していたわけではありません.要は当事者以外の人にこんなことがあったと知らせたかったのです.当時は,謝罪会見はそれほどポピュラー?ではなかったと思います.私のイメージは新聞への謝罪広告掲載です.K所長が記者会見も必要ですかと聞いてきたのでちょっと驚きました.
この時私は工事店社員が不正をおかしたという確信があっただけです.着いたばかりのK文書は2時間ほど読んだだけですが,たんにうそばっかり書いてある文書であるという認識です.私は旭化成のような名のある企業がこんな嘘だらけの文書をだしたこと,それだけで公的謝罪に値すると思いました.K文書の本当の意味はまったくわかっておらず,旭化成の業務に実態もわかっていなかったのですが,目にみえるうそだけで公的謝罪に値すると思いました.
K文書が旭化成の組織方針を反映したものであることなど当時全く思いもよらないことでした.私の戦っている相手はできの悪い旭化成子会社であり,子会社に謝らせることだけ考えていました.旭化成はいわば雲の上の存在です.2ヶ月後の6月に旭化成社長に質問書をだしたときも,事件を当初から知っている知人はへぇそこまでしたのと言ったくらいですから.
リウォールWでのやりなおしは,旭化成の責任のとり方が,盗んだものを返して責任をとるというのと同じだとはっきり理由をつけて拒否しました.防水シート補修に関しては,なにも話しなかったように思います.項番3で相談させていただくとありますように,まだ取引材料として有効だと旭化成は考えていました.
<4月28日(水)>
夜K所長より電話.防水シート2.3ミリでやらせて頂くという.工事は1日ですまず,4,5日かかるという.そしてこれは補修ではない事を強調した.壊されたものを直してもらうのだから,こちらからすればあくまで補修である.いいかげんな補修でなくきちんとした補修というだけである.連休明けにやってもらうかどうか連絡すると答える.
K所長ははっきりと補修ではありませんと言い切りました.それ以上くわしくは言いませんでした.私は彼のいわんとするところがよくわかりましたが,即答は避けました.なぜなら私は事件を文章化し始めていたのです.時間が必要でした.連休中にできるだけまとめたいと思っていました.2.3ミリで一枚張り替えるというのは大変魅力的な提案です.3月はじめにこの提案がでていれば,私はよろこんで受け入れたでしょう.しかし2ヶ月近く経ったこの時点では,私は事件についてかなり理解しはじめており,旭化成は正式見解としてS氏回答,M社長回答,K文書と納得しがたい回答を返してきています.私はすでに旭化成と取引する気をなくしています.妻にも相談して,連休前に拒否することをすでに決めました.
<5月8日(土)>
K所長来る.2時から4時.防水シート一枚張り案は拒否.補修案としては社長回答が関西旭化成リフォームの最終提案であるから,図を何枚の長方形の補修シートを使用するかわかるように書き直し,その上で社長案でやってもらうことにする.
取引にはおうじられないことを告げました.なぜ何枚の長方形か明記させようとしたかといいますと,接合部分の長さがわかると思ったからです.つぎはぎ部分の合計の長さは短ければ短いほうがいいのではないかと素人の私は考えたのです.結局何枚の長方形かがわかる図になっていませんが,まぁできるだけのことはやってくれたのでしょう.
もし私が条件闘争しているのであれば,私は勝ったことになります.しかしよくかんがえて下さい.もし塗料すりかえの話がなければ,旭化成が一枚張り案を提案することは絶対になかったでしょう.きちんとした企業なら,2.3ミリとはいわないまでも,もとの1.3ミリ一枚張りをすぐ提案したと思います.旭化成はやってあたりまえのことを,取引の材料として利用しようとしたのです.もちろん塗料すりかえの方はK文書で食い止められるとふんではいたのですが,やはり不安だったと思われます.防水シート一枚張り案は悪くいうと口止め料として使おうとしたのです.
<5月10日(月)> この頃からODNに知らぬが仏サイトを作り始める.会社名は匿名.防水シートの話は,陸屋根から旭化成を連想させると思ったので屋根補修という表現にぼかした.友人,知人など内輪の人にアドレスを伝える.
T芝あっきいさんのサイトが出る前の話です.私はこのようなサイトをたちあげてプロバイダからつぶされるのを恐れていました.旭化成はA社,子会社はKARまたはKAで表しました.これでも友人はA社は旭化成を連想させるから心配だとコメントをくれました.今から思うと夢のような話ですが.知らぬが仏は付録に収録してありますが,最終版(といっても本文付録の版とエピローグ,蛇足の一部しか変わっていませんが)はまだODNサイトのここにお役ご免で人知れず生き延びています.
<5月12日(水)>
補修図作ったので持参するというので,郵送でいいと答える.
<5月14日(金)>
K所長より電話.来週防水シート補修(社長案)を実施することになる.
<5月21日(金)>
社長案のやり方で防水シート補修実施.
防水シート補修はこのように旭化成になんの借りもつくることなくけりがつきました.10年目の無償サービスも,翌年3月うけています.10年目の点検にこられた方(内装専門の方で,K工業の人ではありません)に,その旨伝えると,旭化成はだまって実施してくれたのでした.
防水シート補修はけりがつきましたが,根の深い塗料すりかえの方は,この後この年の夏まで新たな展開があり,その後旭化成は黙秘しました.本文を是非ご覧下さい.
旭化成は,陸屋根から,寄棟へのリフォームを盛んに勧めていた時期があります.せっかくの陸屋根のよさを台無しにするものだと私は思いました.防水シートをきちんと補修すると,かなりの費用がかかることと関係があるのかもしれません.工事店社員は客に対しては,『セールストーク』できちんとした一枚張りを勧めているでしょうから,その費用は我が家で旭化成が口にした価格が原価だとして,かなりなものに違いありません.それならばいっそ寄棟に....という筋書きです.
旭化成は一時期,50年保証を謳っていました.その保証が具体的になにを意味するのかはよく知りませんが,我が家の10年保証防水シートの経験から推し量ると,さすが旭化成という保証を享受できた顧客は少ないかもしれません.現在旭化成は,ヘーベリアン2001年新春号巻頭の旭化成ホームズ社長の挨拶で明らかなように,50年保証は50年点検システムに豹変しています.点検だけなら,自動車の場合と異なりほとんど値打ちがないのではないかと素人には思えます.
我が家の事例が示すように,旭化成にあきらかに非がある場合でも,旭化成との交渉は一筋縄ではいきません.旭化成にとって誠意とはたんに金です.本来の意味の誠意を期待するのは,旭化成との交渉においてマイナスです.腹が立つだけこちらが消耗するからです.そのような交渉はしたくない,あるいは私のように戦術を考える暇な時間がない方は,多分消費者センターに相談するのがよいと思います.なんの武器ももたずに狡猾な旭化成と戦うのは不利です.
もちろん私はあなたが相手にされている旭化成営業(含工事店)が誠意がないに違いないなどといっているわけではありません.私の場合も新築の時の旭化成営業の方は,頑張り屋で私の細かい要求にすべて対応してくれました.その結果私は我が家のヘーベルハウスになんの不満ももっていません.このことは何度も書いてきました.私の旭化成への信頼は彼の努力の賜物です.
しかし私の信頼は大きく裏切られました.旭化成中枢によって.客の信頼を裏切った代償がどれほど高くつくか旭化成よ,思い知るべし!
先日父の祥月命日で,お寺さんにお参りに来ていただきました.私はこの事件についてかいつまんでお話しました.まだ30代で新婚ほやほやの彼は,なにか建設関係でトラブった経験をお持ちだったのかもしれません,じつに簡単に核心を理解していただくことができました.妻がちょっと驚いた顔をしていたので,30分話を聞いただけで,もうすでに妻より認識は深くなっているのかもしれません.彼はいいました.
アメリカだったら,大もうけするチャンスだったでしょうね.
さすが大阪のお寺さんです.正義の味方月光仮面は,ただ苦笑するばかりでした.ソノトオリカモシレナイニャ.
旭化成と現在係争中の皆さんにしあわせの訪れんことを.
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