関西旭化成リフォーム株式会社   社長殿

 

 外壁塗装工事で使われる塗料は,一般の顧客にとっては馴染みがなく分かりにくいものです.塗装がおわった時点で,仕上がり状態は見てわかりますが,使われた塗料がどういうものかは現実にはわかりません.わからないというより,仕上がりがきちんとできていれば,実際にどんな塗料が使われているのか考えもしません.契約時に顧客に説明した塗料をA,実際に使われた塗料をBとして,顧客は当然BとAは同じものであると思い込んでいます.特に信用を重んじる大手ハウスメーカー系列の貴社のような場合には,顧客はBがAではないなどとは,夢にも思わないでしょう.

 しかし現実に我が家の場合Aは,契約時点直前に発表された新製品で,Bが少なくとも9年前からある商品であることが偶然のできごとをきっかけにわかってしまいました.

 どうしてこんな事が街の塗装業者ならいざしらず貴社で起こり得るのでしょうか?

 担当者の単なるミスや,監視部門のチェックミスで済まされるような問題なのでしょうか?そんなものでなく,もっと根本的に,貴社の業務のやり方そのものに問題があるのではないかと思わざるを得なくなってしまいました.その理由は以下の2つです.

 1つ目は,貴社の対応です.この1ヶ月に私が出した2通の質問書に対し貴社の担当者が都合3回来られました.2通目の質問書では,貴社としての見解を求めたにもかかわらず,極めて不十分な個人的見解が返ってきただけでした.契約書に印を押された管理職の方は,今回の経緯をご存じなのにもにもかかわらず担当者まかせにされました.ということは,管理職の方に『旭化成リフォームが顧客を騙した』という認識がないとしか思えません.

 2つ目の理由はもっと論理的なものです.

 顧客の家の保守に必要な情報を仮に顧客カルテと呼びます.顧客カルテは,貴社の社内書類であり,貴社の保守作業は顧客カルテをもとに行われるのでその内容は当然正確なものです.塗装仕様は顧客カルテにもそして契約書類にもはいっている項目です.

 工事終了後,3ヶ月以上たった現在,我が家の塗装仕様は契約書類では新製品,顧客カルテでは旧製品になっている筈です.契約書類と顧客カルテの内容に不整合がある状態です.

 この不整合の状態は,このままの状態で貴社の保守業務はなんら問題なく推移します.(保守業務は全て顧客カルテに基づいて行われるのですから)単価の安い類似製品へのすりかえといった小さな?不整合はもちろん新製品と旧製品のような極端な不整合でも,全く問題が発生しません,万が一顧客が気付かぬ限り.

 しかし顧客にとってはこの不整合の状態はあってはならない状態です.この状態が存在しないことを保証する(すなわち契約時に説明したのと同じ塗料を使っている事を顧客が尋ねなくても保証する)ことが顧客の貴社に対する信頼を裏付けるものです.そして最後に強調しておきたい事は,この不整合の状態がないことを監視部門がチェックすることは,その意思さえあれば,非常に簡単な事だという事です.

 この簡単なチェックをどのような理由で貴社は実施されていないのでしょうか?

 知らぬが仏とはよくいったものです.しかし一旦ことが顧客にわかってしまうと,それは信用の土手に対する蟻の一穴です.

 ご回答を頂けるようであれば,是非文書でお願い致します.

 もし納得できる回答が文書で頂けないようであれば,防水シート補修の件を含め今回の経緯をまずWEBで公開させて頂きます.

平成11年3月31日 

(住所) 安東利彦