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建設日 99.6.27   直近リフォーム日 2000.4.2 

[はじめに] [総論][検証1][検証2][検証3][キケロ][やってみなはれ


[2000.1.10]半年間書きためたものを見直し,整理しました
[2000.1.11,1.15]体裁,細部修正・追加
[2000.1.23,1.29]検証2 修正・追加
[2000.3.4]はじめに 追加
[2000.3.11,3.20,3.26,4.2] はじめに 修正

 

 

平成12年3月4日  -PS2狂騒曲はじまりの日に-


New(00.3.4) LastModified(00.4.2)

 

『テレビの刑事ドラマなら,「見えすいたウソをつくなッ」と刑事役が取調室の机の一つも叩く場面であろう.新潟県警の言い訳には腹が立つ.事実の通り発表すると,第一発見者らに取材が殺到して関係者に迷惑がかかると考えて伏せたのだという.よくも言ったものである.』(2000.2.19 日経新聞 春秋欄より)

 

 今はちょっと昔の話になりましたが,旭化成が我が家で塗料すりかえ事件を起しました.旭化成は事件が工事店社員のミスによるものだと釈明し,工事やりなおしを提案しました.しかし事件は工事やりなおしですむような話では全くありませんでした.

 我が家の事件は,関西ローカルの旭化成子会社がおこしたたかが塗料すりかえ事件であるにもかかわらず,はやい時期に旭化成グループの経営会議に諮られていました.事件が単純なミスによる一過性のものではなく,旭化成が日常的に契約内容を勝手に改竄しているのではないかという重大な信用問題につながったからです.そして旭化成は事実を隠蔽する事を組織決定しました.

 「隠そうとしたり,偽りの報告は決してございません」と旭化成は昨年6月断言しました. しかし署名捺印入りの正式回答文書(以下K文書と呼びます)はウソで固められたテクニカルレポートでした.

 

 Q1.旭化成では工事完了して2ヶ月後、客の参加しない社内打ち合わせを仕上げ確認と呼ぶのですか?

 Q2.旭化成では塗料を販売開始してから1年後に塗料見本ができるのですか?

 Q3.旭化成では口頭でただ一言「できます」と客の妻に伝えるだけで,契約変更なしに塗料の変更ができるのですか? (「xxができます」とはいっていない点に是非御注目ください.)

 

 Q3は次のように言い換えることができます.

 

旭化成では客のサインなしに契約内容の変更ができるのですか?

 

旭化成では客は『知らぬが仏』ですか?

 

 旭化成はK文書のウソがばれそうになった時(完全にばれていたわけではありません,<旭化成に悪意はない>という手のこんだウソだけはかろうじてまだ生きていました),二度,三度話合いを求めてきました.文書によらず,口頭でしか伝えられないなにかをいいたかったのでしょう.しかしそれまでの旭化成の木で鼻をくくった対応により,私は旭化成と取引きする気を全くなくしていました.私はあくまで文書による旭化成の見解を求めました.

 そしてその後,昨年真夏のことですが,ウソは完全にばれました.ウソが完全にばれた時,当事者である子会社社長は,子会社の対応が子会社の勝手な判断によるものではなく,旭化成グループの組織方針に沿ったものであることを,短く私に手紙で伝えました.この手紙が,旭化成からの最後の文書です.

 ウソが完全にばれて以来もう半年以上旭化成は沈黙しています.一言の反論もなく,ただ黙っています. 無理もありません.文書による反論は,ばれてしまったウソにさらにウソを上塗りする恥知らずな証拠を残す結果になるからです.

 旭化成に残された道は謝罪するか,黙殺を装うか2つに1つです.謝罪すべき人が誰であるかは,明らかです.経営会議を主宰する旭化成グループ筆頭責任者です.その方は,K文書を用いて不正を隠すことを承認し,ウソがばれそうになった時子会社社長にすべてを押し付け,そしてすべてがばれた時しらをきる事を決めました. まさに鯛は頭から腐っていくのです.

 

 こうして私はゴールのないマラソンを走ることになってしまいました.

 ゴールは見えませんが,私は折り返し点を通過したことをはっきり感じています.折り返し点は,記念すべきPS2発売日にあやかり,H12.3.4ということにしておきます.

 その1年前の1999年3月はじめの時点では,契約したものと違う名前の塗料が使用されたこと,その事だけが私にわかっているすべてでした.一方旭化成はなにがおこったのか,その全体をすでに把握し私との最初の話合いにのぞむ直前でした.そしてその数ヶ月後真夏に私が事件全体の枠組を細部までようやく理解した時点が,今から思えば疑いもなく最初の通過点でした.私はゴールだと錯覚していましたが,折り返し点どころか最初の通過点にすぎませんでした.

 私には絶対の確信がありましたが,その確信を論理的に表現することが大変でした.私は当事者ですから,ついつい感情が先行しがちになりました.しかしそれでは第三者に正しく伝えることはできません.

 私は半年の間石橋を叩いて渡りました.事実に基づいて論理を積み上げ,それをもとに旭化成に訴えてきました.

 しかし今ようやく悟りました.すでに論理の問題ではなくなっていたのです.

 いくら証拠をつきつけても駄目であることを半年かけて認識しました.開きなおった相手に対して,なにをいっても無駄であることがようやくわかったということです.

 

 こうして折り返し点を通過し,ステージは明らかに変わりました.

 個人が証拠をつきつけても,黙秘を続ける組織がいます.机をどんと叩いて自白させるよう「力」は個人にはありません.論理によるまともな攻めは効果がありません.どう攻めればよいのでしょうか.

 法的手段に訴えるというきまりきった方法しかないのでしょうか.

 ステージ2では論理にしばられず,フリースタイルで戦えるでしょう.知恵をしぼれば,まだ道はあるのではないでしょうか.

 例えば,車のサイトにならって,インプレッションでも述べてみましょうか.こんな具合です.

 

旭化成の対応には,ダイナミズムが感じられませんでした.警察キャリアとまるで同じような硬直した古典的対応に終始しました.クリエイティブであるべき民間企業として,旭化成の先はみえているのではないでしょうか.

 とか,私の趣味である囲碁でいうと

 

旭化成は囲碁でいうはめ手を打ちました.はめ手は正しくとがめられると失敗します.旭化成のはなったはめ手は大失敗に終わりました.しかしそれでも旭化成は投了しませんでした.旭化成の辞書には,潔さという言葉も恥という言葉もありません.さすが「マラソンの旭化成」です.しぶとさでは追従を許しません.

 とか.

 しかし当事者の感想は新鮮さに欠けます.事実にとらわれすぎて盲点があるかもしれません.第三者の鋭い批評を期待するべきでしょう.

 掲示板機能の出番かもしれません.掲示板機能はWEBサイトの本質的に重要な機能かもしれません.

 

 最後にちょっと気取って

WEBサイトの可能性を求めて,Drive it !  もっと自由に.

−*−*−*−

 

 とんだ道草をくってしまった.柄にもない真似をした.

 WEBサイトの可能性はすでに明らかである.個人にとって発表の場があることの意味は間違いなく非常に大きい.発表の場があることは,より深く考えることを促す.書くことは考えることである.そして本当の姿が明らかになる.WEBサイトがなければ,この事件は,若い工事店社員に「ミス」をあやまらせ工事やりなおしで終わったのは確実である.

 私にとってWEBサイトの可能性は明らかであり,これ以上なにを期待すべきであろうか.

 

私にはゲリラ戦を挑まなければならない理由はない.援軍を待たなければならない理由もない.ことこの事件に関しては旭化成軍ははりこの虎でありなんの戦闘能力もない.正々堂々と正面突破するべきである.

 真正面から攻めることは,だれにでも可能である.いくばくかの金と,長引くことの覚悟と,そして提訴する決意があれば.

 

 私はもう既にいいかげんうんざりしているのは事実だが,旭化成がどんな言い訳をするのかは少し興味がある.今度は素人相手のごまかし文章ですむ筈もなく,米国弁護士流の法廷技術を駆使した得意のテクニカル形式論理で悪意はなかったことを立証しようとするであろう.その様が少し見てみたい.

 「ウソをつきまして申し訳ありません」の一言がいえない旭化成が,さらにウソを重ねていく様を見届けたい気持ちも少しある.

 シカシジツハ コレイジョウ アサヒカセイノ ミグルシイウソナドミタクモナイ.ウンザリデアル.イクラアタマヲヒネッテモ ドウリガナイトコロニ ニンゲンノカンガエツクコトナド タカガシレテイル. ウシロムキノ ゴマカシノセカイニ ホントウニアタラシイナニカガ メヲミハルヨウナナニカガ デテクルハズガナイ.

 ショウジキニ イッテ コクソトイウシュダンニ ウッタエルノハ デキタラシタクナイ.メンドウナダケダ.シカシコクソハ コジンニトッテ サイゴノブキデアル.カケガエノナイ ブキデアル. コトココニイタッテハ メンドウダガシカタガナイ.

 

 私は一消費者として原点にもどる.まず消費者センターのアドバイスを受ける.消費者センターではそもそもこの事件でどんな告訴が可能かから相談してみる.知人の弁護士に相談するのはそれからにする.(URLは伝えておこう.)

 

−*−*−*−

 

 本サイトのここ,つまりH12.3.4以外の内容はすべてステージ1に関するものです.

 「本当かどうか」に関心のない方にはお読みいただいても間違いなく時間の無駄に終わります.

 読んでやろうという奇特な方には老婆心ながら一言だけ...

 事件で得た教訓のひとつは,信じるよりは疑うにこしたことはないという平凡なものです.疑えばきりがないのも確かですが,すくなくとも疑うことなしに,本当の姿は見えてこないでしょう.

 私は新築以来の旭化成とのおつきあいで,旭化成を信用しきっていましたので,塗料がすりかえられるなど夢にも思いませんでした.だまされてしまった原因の一つは信じるあまり盲目であった私の姿勢にあります.

 同時にこの教訓は,このサイトでの私の主張に対しても公平に適用されるべきです.この事件は我が家で起った事件であり,私は当事者です.ここに書いてあることは当事者による一方的な情報提供です.是非批判的にお読みください.なまの情報をどう評価するかは,あなた次第です.しかし...

 読んで頂ければ,旭化成には黙るしか道がないことをきっと理解していただけると確信しています.

 

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旭化成知らぬが仏事件

 

LastModified(2000.1.15)

 最近よく見かける旭化成の『家は建てた後が大事なんだ』のちょっと暗い一風変わったCMが示すように,旭化成の売りは新製品ではなく実績と信用です.その旭化成が我が家の外壁塗装工事で塗料すりかえ事件を起しました.そしてその後旭化成は正真正銘の信用問題を起しました.

 保利国家公安委員長は「不祥事を起した警察官よりも,それを隠蔽した方がより罪は重い」と言い切りました.(12月11日朝日新聞朝刊)隠蔽に走った神奈川県警トップと同じ罪を,旭化成トップも犯したのです.

 

 

はじめに小さな不正ありき  

旭化成の衣を着た工事店社員が塗料を安いものに無断で変更するという小さな不正を働きました.

客は変更を知りませんでしたが,旭化成は工事店社員の塗料変更を知っていました.

旭化成の公式見解は工事店社員の不正を徹底して隠そうとする嘘にまみれたものでした.

嘘がばれそうになったとき旭化成トップは卑怯にも責任をすべて子会社社長に押し付けました.

嘘が完全にばれた時,旭化成は横山ノックのようにだんまりを決め込みました.

 

 工事が終わって2ヶ月たった1999年2月22日,私は工事で使われた塗料が思っていた塗料と違うことを,初めて話をした旭化成正社員の口から知りました.その後旭化成は事情をほとんど説明せずいきなり私に一筆求めました.さらにその後旭化成は,我が家を担当した工事店社員が認識間違いしたと説明しました.そして工事をやりなおすことによって責任をとると旭化成は説明しました.これが旭化成の最終提案です.

 立派なものです.さすが旭化成...

 ところが実はこの提案は大変きたないものでした.工事やりなおしでは責任をとった事に全くなりません.提案は嘘・誤魔化しと一体になっていました.もしこの提案を受け入れると,私は二重に旭化成に騙された馬鹿になってしまいます.旭化成に騙されるのは一度で充分です.

 

 工事店社員は認識間違いなどしたのでなく計画的に塗料をすりかえたのです.すりかえがまんまと成功したのは,私が旭化成を信用しきっていた馬鹿な消費者であった為です.そして私が塗料の見本を見ていなかった為です.私は騙されましたが,切れ味するどい刀ですぱっとやられたようなもので,痛みはなく,うまく騙されてしまったという思いが残っただけです.

 もし旭化成が,工事店社員の不正を認めて謝っていれば,事件はここで完全に解決しています.ところが実際にはそうはなりませんでした.

 

工事店社員の不正とは詐欺行為です.「人を騙す意思の下に人を騙す行為を行うこと」「その行為によって相手が騙されること」「相手が騙された結果、騙されなかったらやらなかったであろう財産の処分を行ったこと」という詐欺罪の要件は満たしています.
 

 旭化成は事実を明らかにするどころか,ほとんど何も説明せずいきなり私に一筆求めました.塗料の変更が私の希望であることを文書で残そうと図ったのです.そしてもう一度私を騙そうとしました.今度は塗料のすりかえでなく論理のすりかえです.工事店社員の不正を過失にすりかえようとしたのです.私は一度騙された事により,目が覚めています.旭化成に対してもう幻想は持っていませんから,そう簡単に騙されるわけにはいきません.しかし旭化成はさび刀で強引にごりごりと私を切り捨てようと図りました.この痛みは我慢できるものではありません.

 旭化成は私の要求により文書で見解を出しました.最初の旭化成の見解は<S氏回答>です.この担当者名しかない手書き回答をもらうのに20日間待たされました.体裁はともかく内容は正式見解であることはその後の経緯が示しています.この短い回答には事件がこうあってほしいという旭化成の願望が書かれています.嘘ばかり書いてあります.本当の事はほんのすこしだけです.私は疑問点をさらに質問し回答を要求しました.こうして

     「K所長署名捺印入り回答」(4月19日付け)

という文書が返ってきました.このK文書が<旭化成知らぬが仏事件>の核心の文書です.後にこの文書は旭化成の悪意を示す動かぬ証拠になりました.是非プリンタに出力して紙の形で手元に置いて下さい.無駄にはなりません.

 このK文書で初めて工事やりなおしが提案されました.工事やりなおしが妥当な責任の取り方であることを,周到に説明しました.当事者でない人が読めば,わかりにくい個所もあるが,旭化成に悪意はないようだと思われるだけかもしれません.しかしK文書は深い文書です.まっとうでない方向に深い文書です.

工事やりなおしとは,ドロボーがばれた時盗んだものを返すというのと同じです.なにも責任をとっていません.旭化成は,ドロボーしたわけでない,<誤って>懐に入ったのだ,つまり過失だと主張したのです.K文書で旭化成は<たくさん>の嘘をつきました.しかしこの<たくさん>の嘘は私を感情的にさせ,本質から目をそらせるための撹乱情報でした.旭化成が本当に誤魔化そうとした点は,決定的,重大な見本に関するひとつの嘘と,へ吐がでるような汚い分かりにくい悪意を否定する文章の中に潜んでいました.

 K文書は故意を過失にすりかえようとする文書です.必然的に難解になります.私は細部をよく理解できませんでしたが,事実に反する旭化成の見解を無理やり押しつけようとするものである事は一読してわかりました.強引に嘘を飲ませようとしたのです.私は旭化成を絶対に許さないと思いました.月亭可朝流にいうと,事件は「金の問題でなく,けったくその問題」に完全に変わりました.私は工事やりなおしを拒否しました.

 K文書は4ヶ月後の8月になってようやく細部まで理解することができました.K文書は旭化成の裏の論理を凝縮したものでした.

 そしてその直後K文書が旭化成グループの組織方針を反映したものであることがわかりました.旭化成トップは発覚後初期の段階から誤魔化しに関与していました.K文書は旭化成という組織の悪意を紛れも無く証明するものになり,旭化成に釈明の余地は全くなくなりました.事実8月以降旭化成は完全にだんまりを決め込んでいます.

 誤魔化しは旭化成グループの組織方針です.にもかかわらず,旭化成工業山本社長,旭化成ホームズ土屋社長が,責任をすべて子会社社長に押し付け,自らは責任のがれを図りました.時期はすべてがばれる1ヶ月ほど前,6月末の事です.子会社の不正を訴えた私の手紙に対し<旭化成からの返事>が返ってきました.『経営者として責任をもって,しかるべきご説明』を子会社社長にさせようというものでしたが,『経営者として責任をもって,しかるべきご説明』をするべきは,旭化成グループトップだったのです.旭化成グループトップはこの返事のずっと前4月の段階から誤魔化しに関与していたにもかかわらず,一言の見解もだすことなく,子会社社長にすべてを押しつけたのです.

 

−*−*−*−

 社員数25名の小さな旭化成子会社である関西旭化成リフォーム株式会社(KARと略記)が起した小さな事件が,発覚後遅滞なく4月東京での旭化成グループ経営会議に諮られ,誤魔化すことが組織決定されたのは,一体どうしてでしょうか.

 旭化成は,工事店社員の不正を旭化成と切り離す事ができませんでした.一つには,工事店社員は旭化成社員の肩書きで旭化成社員として商談,契約から施工まで一切の業務を行ったからです.

 しかしより本質的には,旭化成が工事店社員の仕様変更を知っていたからです.<客のサインのない仕様変更>を旭化成は工事店社員のいうままに承認しました.

 ここがこの事件の業務面での核心です.<客のサインのない仕様変更>を承認するという事は,客が納得してサインした契約そのものが全く無意味になる事を意味します.契約は形ばかりのものになり,旭化成の業務に対する客の信頼は根底から崩れます.

 この点についての旭化成の責任は,かりに百歩譲って工事店社員の行為が故意でなく過失であったとしても,全く同じです.旭化成に弁解の余地はありません.

 

 なぜ旭化成は<客のサインのない仕様変更>を承認したのでしょうか.

 旭化成に好意的に考えれば,工事店社員に騙されたからです.悪意に考えれば,旭化成は工事店と結託して詐欺行為をしたとなります.しかし後者は多分間違いでしょう.なぜなら塗料を安いものにすりかえても旭化成にはメリットがないからです.旭化成の収益,きたなくいえばぴんはねする額は契約金に対して一定の割合だろうからです.

 しかしそうかといって単純に騙されたとはいえません.もし仮に工事店社員が私の署名捺印を偽造し<サインのある仕様変更>を提出したとしましょう.これならば騙されたというのは無理からぬところがあります.旭化成の責任も限定されたものになるでしょう.ところが事実は<サインのない仕様変更>を旭化成は認めたのです.もともと<サインのない仕様変更>そのものがおかしいのですから,おかしいと知りつつ認めたということになります.

 

 それでは具体的にどのように「騙された」のでしょうか.工事店が旭化成に提出した仕様変更報告を見ればわかります.しかし旭化成はこの報告が口頭で文書はないといっています.もしこれが本当ならば,言語道断です.すべては工事店社員の口先一つであると旭化成は自分で告白している事になります.

 工事店社員のこの口頭で行われたという仕様変更報告の亡霊が,K文書にでてきます.無断の仕様変更ではない,旭化成に悪意はなかったという流れの中ででてきます.実にこの亡霊が旭化成の最後の砦でした.

 

 なぜ「騙され」るような羽目になったのでしょうか.それは旭化成が手間のかかるリフォーム商売を,商談から契約,施工まで,つまり全てを工事店に丸投げしていたからです.現場に一切足を運ばず,顧客と顔を合わすことすらしなかったからです.旭化成の承認は,完全に形式だけのものです.我が家の場合も価格だけはチェックし,仕様変更後の塗料の方が高いとK文書で弁明しました.高いという話は案の定嘘でした.旭化成工業自身が教えてくれました.

 旭化成がもし<客のサインのない仕様変更>に少しでも疑問を持ち,直接客に確認したとしましょう.その時点で旭化成は真実を知ります.工事店社員がうまく立ち回れる余地はありません.しかし現実に工事店社員はうまく立ちまわりました.

 工事店社員は旭化成がそんな真面目な事をする筈がない,自分の不正がばれるはずがない事を知っていました.誰でもばれるとわかっていて不正を行うものはいません.旭化成社内には<客のサインのない仕様変更>が日常的に普通に発生し承認されていたのです.塗料をすりかえられた事に気づいていない知らぬが仏は,私以外にも普通にいるのです.

 

−*−*−*−

 旭化成は,一切を工事店に丸投げしました.大切な旭化成の信用も括り付けて.信用の重さなどわかっていないに違いない若い工事店社員が,信用を利用し,手玉にとり,そして汚しました.旭化成があまりに安易なリフォーム商売をしてきた報いです.

−*−*−*−

 

 旭化成は事がおこってから初めて重要性に気づきました.だからこそ子会社社長は東京での経営会議に諮り,旭化成トップの判断を仰いだのです.

 今振り返ってみて,旭化成には誤魔化す以外に道はなかったのかもしれません.事実を認め,謝罪するにはあまりに業務に問題が多すぎました.しかしそれでもここまで事が明らかになる前に,正直に事実を認め謝罪するべきでした.相手は機械ではありません.感情を持った生身の人間です.きっと違う展開になっと思います.

 最後の機会は6月末の旭化成からの返事の時だったと思います.

 私は旭化成工業社長に対し全力投球しました.6月中に質問書を書留速達で出すときは,まさに賽は投げられたと感じました.しかし旭化成から返ってきた球は,人を馬鹿にした,まるで気持ちのこもらない死んだような球でした.

 旭化成からの返事が返ってきた時の私の気持ちをTA老の部屋の過去のログから引用してみましょう.

 Sig殿の『通常の話し合いができない状態』という言い方は,KARと私が口もきかない状態になっているという印象を第三者に与えかねないきたない表現です.子供の喧嘩ではありません.
 Sig殿はM社長から『直接報告を受け』,説明を聞かれた結果,M社長に『経営者として責任をもって,しかるべきご説明を差し上げるよう申しつけ』られました.私は,そんな『しかるべき説明』など口頭でありがたく承るつもりはありません.
 Sig殿,あなたはM社長から『直接報告を受け』た結果,どう判断されたのですか.見本の話をはじめ,塗料の単価,発売時期そして顧客情報と契約情報の不整合状況等あなたが調査を指示されれば,一日で黒白がはっきりすることばかりです.なぜ一言のご見解もなかったのですか.なんのために私に話合いを要求されるのですか.(『Sig殿への繰り言』7月15日)        

 私は腹を立てました.これが生身の人間の普通の反応です.私は,旭化成のいうままに話合いを持つ気になど全くなれませんでした.

 

−*−*−*−

 歴史にもしは無意味でしょうが,もしかりに旭化成社長が事件に対し一言まともな見解をだし,その上で子会社社長との話合いを求めていれば,どうなったでしょうか.大企業トップの見解は個人客にとって大変重いものです.それでもまだ話合いを拒否するような気持ちになったでしょうか.

 もちろん旭化成から見れば相手がどうでるかわからないというリスクが当然ありますが,そのリスクは負うべきでした.旭化成はもう少しまともな球を思いきって返すべきでした.

 しかしこの歴史のイフはやはり無意味です.私の甘い推測にすぎません.あの段階で一言まともな見解を出す位の決意が旭化成社長にあったならば,すべてが明らかになった8月の段階で潔く事実を認めたでしょう.旭化成は終始一貫して誤魔化しを図ったのであり,すべてが必然であったに相違ありません.

 

−*−*−*−

 旭化成には,裏ではどこでもやっていることなのに,という犯罪者の言い訳しか残されていません.

 旭化成はどうけりをつけるつもりなのでしょうか.しらをきったまま21世紀を迎えるつもりなのでしょうか.

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NEW(2000.1.11) LastModified(2000.1.15)

検証−旭化成知らぬが仏事件

第1部 サインのない仕様変更

 旭化成の『衣』を着た工事店社員が,新製品塗料を14年前から販売されている旧製品塗料にすりかえました.そして工事完了後2ヶ月以上経った2月下旬に事が発覚しました.偶然が幸いしなければ,私はすりかえに気づくことはなかったでしょう.私はこの事件を知らぬが仏事件と名づけました.

(事件の時系列の経緯はここにあります.)

 KAR(関西旭化成リフォーム)が我が家の外壁リフォームを完了したのが,1998年12月中旬です.見積もり・契約はそれに先立って9月末から10月にかけて行われました.これらの業務はすべてKAR配下の工事店社員一人が担当しました.彼はリフォームコーディネーターなる肩書きを持ったKAR社員として商談対応し若干のきたない策を弄して契約に漕ぎ着けました.

 そして私が電話でKARの正社員に塗料の種類を尋ねたのが,総論で説明しましたように年が明けて1999年2月22日です.その電話で私はサラテックスという名前の旧製品が我が家に使われた事を知りました.契約した塗料はリウォールWという新製品です.

 一方KARはその電話で異常を察知しました.私が塗料の種類を尋ねただけでおかしいと感じたのです.そして電話の5日後の1999年2月27日に,KAR社内で『仕上確認』を行い,事件である事に気づきました.

 事件とはどういう意味でしょう.KARは工事店社員から顧客の希望で塗料を変更する,すなわち仕様変更するという報告を受けていました.ところがその客から塗料の種類はなんですかという質問があり,変だと感じたのでしょう,工事店社員に問いただしたところ,どうも顧客希望というのは嘘らしい...

 

発覚

工事店社員が,旧製品への<客のサインのない仕様変更>を実施した.

旭化成は,<客のサインのない仕様変更>をそのまま承認した.

工事が終わり,2ヶ月後客が仕様変更に気付いた時,

旭化成は,事件であることに気付いた.

旭化成はなんと客に一筆求めた.

客は怒った.

 

 最近はセラミック塗料がはやっていますが,外壁リフォームにおいて塗料の種類は,客に関心のある重要な仕様です.色,模様はもちろん重要ですが,これは素人でも見てわかります.しかし塗料種別は素人には分かりにくいものです.騙す気があれば,騙すのは容易です.相手が名のある旭化成で騙されるなど全く思っていない客の場合,騙すのはますます容易です.赤子の手をひねるようなものです.

 我が家では見事にすりかえられました.新製品と旧製品は全く違う塗料です.比べてみれば,素人でも違いがわかります.どうして工事が終わったとき気づかなかったのでしょう.

 旭化成が塗料をすりかえるなど夢にも思わなかったからです.そして新製品がどのような塗料か知らなかった為です.できたばかりの新製品で見本がないという理由で見本を見ていなかったのです.事件発覚後に,できたばかりというのは嘘であることが兄弟会社である東京の旭化成リフォームに問い合わせる事によりわかりました.できたばかりというのは見本を見せないための工事店社員の小さな嘘でした.

 つまりこういう事になります.工事店社員は塗料性能に拘った私の要望に沿うため,できたばかりという新製品を提案し契約に至ったのですが,契約の段階で彼の頭の中にはすでに旧製品にすりかえるというシナリオが存在していたのです.

 事件発覚後,旭化成との2回目の話合いには,工事店社員が同席しました.(工事店社員が同席したのは,この時だけで以降は顔を見せていません.)この席で旭化成は工事店社員が見本を見せていない事実を,私が見ていないと否定した事によってはじめて知りました.見本は当然見せたとばかり思っていました.そして客がなぜ仕様変更に気づかなかったかその理由を旭化成は,客,工事店社員が同席した席ではじめてやっと理解できたのです.そしてあろうことが客に一筆求め,怒りを買いました.


 見本について旭化成はその後重大な誤魔化しを図ります.見本は故意に見せなかったのではなく,実はなかったのだといい出したのです.署名捺印入りの正式回答であるK文書で,東京で98年1月から発売している製品の見本が,翌99年1月末にできたと言い出したのです.これはありえない事です.主力製品の最重要拡販ツールである見本が,販売開始1年後にできたというのはありえないのです.

 

 
旭化成に対し下記の質問の回答を要求致します.[その1]  (99年8月7日)

1.東京では昨年1月,大阪では昨年6月から発売しているリオールWという塗料の見本が今年1月末にできたという話は本当ですか.もし本当なら見本がそんなに遅れた理由をわかりやすく説明して下さい.



 この質問はこれまで何度もしてきたものです.旭化成は事実だから仕方がないと繰返すだけで一切の説明を拒みました.この質問は,質問という形をとってはいますが,中身は旭化成がついた嘘を糾弾しているものです.この嘘の意味は大変重要です.すべてがこれにかかっていると言っても過言ではない位です.

 

−*−*−*−

 さて旭化成は,客の希望による仕様変更が発生したという工事店社員の報告を受けていました.この報告を旭化成は口頭だと言っています.こんな重要なことが口頭の筈がありません.仕様変更の理由は書面で提出されている筈です.しかし書面があるとはいえないのです.書面を見れば,工事店社員がいかに嘘をついたかがはっきりし,塗料の変更が工事店社員の過失であるという旭化成の主張が崩れるからです.

 私は旭化成に対し客に無断の仕様変更ではないかと抗議しました.旭化成はそれに対し,無断の仕様変更ではない,結果として無断の仕様変更になったのだと抗弁しました.それがどのような意味なのかは第2部不正隠しにまわすことにして,旭化成が反論できない表現にしました.それが<客のサインのない仕様変更>です.口頭ならば無論サインなどありません.もし書面があっても,偽造しない限り私のサインなどある筈がありません.

 旭化成は,工事店社員が申し出た<客のサインのない仕様変更>を承認しました.総論ですでに説明しましたようにこの行為は契約の形骸化という大変重大な意味を持ちます.

 外壁塗装の契約は紙一枚の簡単なものです.(2枚綴りの見積書の2枚目が注文書になっていて,注文書にサインして渡すと(注文)請書が返ってきます.これがKARの契約の形式でした.)新築時に旭化成と交わした契約とは比べ物にならない簡単なものです.仕様変更書も紙一枚,サイン一つですむ話でしょう.それがありません.仕様変更が客の意思であることを示す証拠はなにもありません.

 

−*−*−*−

 旭化成が承認したことに対し,総論で好意的解釈と悪意の解釈を説明しました.少し補足しておきます.

 工事店社員はなにも騙したわけでなく,客の要望を認識間違いした,そして旭化成が承認したのはたまたま何か特別の事情があったのではないか,これが最も旭化成に好意的解釈です.旭化成の主張そのものといっていいくらいです.この立場に立ってみましょう.この立場で我が家のすりかえ発覚までを説明してみましょう.

 まず仕様変更の報告文書がないというのは論外ですので,書面があったと仮にしましょう.しかしたまたま仮に何らかの理由で作成しなかったとしましょう.

 さて仕様変更は契約変更を伴います.私は旭化成になぜ契約変更を申し出なかったのか尋ねました.答はK文書に載っています.旭化成は契約変更の必要性を認めており,旭化成正社員は工事店社員から変更契約作成依頼が出るのを待っていました.一方工事店社員の方は旭化成正社員から変更契約書を渡してもらえると思って待っていました.そのうち工事が終わり,たまたま年末でしたので一息ついてしまい,そのうち変更契約の必要性に対する意識が薄れました.そこにたまたま雨漏りが発生してしまったので契約変更を申し出る機会がなくなりました.という事だそうです.

 そして最後はこうなります.私との2回目の話合いで,話がたまたま仕様変更におよび,私が仕様変更に気づいた時,契約変更が必要であったことを思い出し一筆お願いしました...

 サインのない仕様変更を認めた事も,契約変更を工事完了時点まで申し出なかった事も,そして工事完了後2ヶ月たって私が仕様変更に気づくまで契約変更を言い出さなかった事も,どの事にも格別の事情,酌量すべき情状はありません.まさに業務の基本ルールに対する意識が薄かったのです.

 

−*−*−*−

 サインのない仕様変更を承認したのは,なにか格別の事情によるたまたまのものではありえません.業務の常態だったのです.日常的なことだったのです.

 

 

 

NEW(99.10.17) Last modified(2000.1.10)

我が家だけか?

 一体旭化成の施工物件の中に客のサインのない仕様変更はどれくらい存在するのであろうか.

 これを調べるのは容易である.サインの入った注文書と保守情報を比べればすぐ分かる話である.

 全施工物件を調べるのに1週間とかからないであろう.1日ですむかもしれない.客のサインのない仕様変更が我が家だけなら,とっくに話は終わっている.ところが3月末の私の指摘から,6月中になってもまだ『指定工事店各社と施工物件仕様の照合を進めて』(『K所長より5月8日の質問に対する返事』6月17日付け)いる.客のサインのない仕様変更が我が家だけでないのは確実である.

 話はここからである.ところが客のサインのない仕様変更が,旭化成が信じ込んでいたように客の希望であるかどうかを調べる事が極めて難しい.これは『工事店各社と施工物件の照合』をいくら進めてもわからない.工事店各社は,仕様変更を実施した時の報告つまり仕様変更が顧客要望であることを繰返すに違いないからである.旭化成の言うように,この報告が口頭であるとすると,工事店社員は記憶にありません,客に聞いて下さいと突っぱねるに違いない.これはもちろん皮肉である.

 客の意思であることを証明するサイン付きの書面がない以上,客にたずねるしかない.例えば

 貴家から頂いた注文では塗料はAとなっています.ところが貴家で実際に使われている塗料はBです.Bであることを承知されていましたか?署名捺印入りでご回答ください.   旭化成より


 おわかりであろう.この問いは旭化成にとってはあまりに危険である.Bであることを気づいていない知らぬが仏を目覚せてしまう危険が極めて高いからである.

 しかし旭化成に強い確信さえあれば,疑惑を晴らすために危険を冒すであろう.ところが旭化成には確信など無い.なぜなら我が家で現に塗料すりかえ事件が発生し,そして我が家だけの特殊な事情というのがまるでないからである.工事店社員は私腹を肥やそうとした悪人ではない.とろい客をちょっと騙して工事店の利益を増やそうとした仕事熱心な男だというだけである.旭化成正社員の方はどうか.通常の業務手順で仕事をやっただけである.その証拠に二人とも処分されたという話は聞かない.どこにも我が家だけという特殊事情はない.

 旭化成が確信を持てないもう一つの理由がある.業務手続きに不備があったからである.
『A様のお手紙,ご指摘を極めて重要と受け止め,弊社内に於いてその内容をもとに事実確認,問題点,今後の改善点を話し合いました.』 (『4月6日付けM社長回答』より)
 工事店社員はリフォームコーディネーター(RC)という旭化成の肩書きをもっているが,実態は工事店社員そのものである.客も彼を旭化成社員だと思うことは決してない.なぜなら,商談時かれは「旭化成をとおすから高い」と口癖のように繰返して価格が高い理由を言い訳するからである.またサービス工事は旭化成は関知しないので旭化成には内密にして欲しいというからである.彼は旭化成の人間ではなく紛れも無く工事店の人間である.

 客から見ると,明らかに次のように3階層になっている.客が契約したのは,工事店でなく旭化成であるから,客は工事店の人間を相手にしていても,旭化成がきちんと監視監督してくれると思うのは当たり前の話である.

3階層構造

客→工事店社員(RC)→旭化成


 ところが業務手続き上は工事店社員はRCという肩書きを持つ旭化成社員として扱われる.客,工事店,旭化成という実態は3階層の業務に対し,客と旭化成という2階層の業務手続きをそのまま適用しているのである.そしてここでいう旭化成とは工事店である.旭化成がチェックしてくれると思うのは客の幻想であり,工事店と契約したのとなんら変わらないのである.

 例えば工事完了確認書,打ち合せ議事録等は原紙を客に渡し,追記不可能なコピーを工事店,旭化成で処理すべきである.現状のように原紙を工事店がもっていれば,いくらでも追記して旭化成に報告できる.旭化成は一切現場にでてこないのであるから,客がもっているコピーと照合する機会は,永遠にない.そして運悪く露見した時,書類はないといわざるをえない羽目に陥る.言ってしまえば工事店のしたい放題である.

 こうして旭化成は客のサインのない仕様変更が顧客要望であるという確信はとてももてない.したがって客に問い合わせることはできない.したがって旭化成は,調べればすぐにわかるサインのない仕様変更が何件あるかということを胸をはって公表できない.黙するのみである.

 塗料すりかえは我が家だけの単発の事件ではない.我が家はたまたま発覚したのである.すりかえに気づいていない客は,一体何人いるのだろうか.何十人だろうか.何百人だろうか.


 
旭化成に対し下記の質問の回答を要求致します.[その2]  (99年8月7日)

2.関西旭化成リフォーム株式会社が今年3月までに実施した工事で,顧客カルテと契約情報の不整合状況の調査結果を公表して下さい.もし不整合が1件もないということであれば,現に存在している我が家の不整合が,どのように特殊で例外的な理由によるものであるかをわかりやすく説明して下さい.

(ここでいう顧客カルテとは,サインのない仕様変更が反映された結果,つまり現実に使用された塗料が記載された保守情報を指す.保守情報も契約情報も残っている,なぜチェックしないのかというのが私の論理であった.事実はそれ以前のレベルの話であったが,質問は生きている.)

 業務手続きは2階層だといった.しかし価格は間違いなく3階層である.旭化成の価格は高い.高い理由は監視監督料でもなく,安心料でもなくまして保証料でもない.たんに旭化成が看板料として上前をはねるから高いのである.監視監督などしていない.なにか事が起った場合に対する安心料でも保証料でもない理由は,旭化成の発覚後の対応をみれば一目瞭然である.

 工事店はもちろん自前の看板,営業力では客をとれない.旭化成の名前があってこその商売である.上納金がいくら高くても客に転嫁すればいいだけだ.塗料すりかえで浮いたコストはそのまま工事店の収益になる.たとえへまをしても,信用を重んじる旭化成がとことん誤魔化してくれる.こんなありがたいことはない.

 

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 工事店社員の不正も,KARの業務がまともでなかった事も世の中には珍しくない話です.どこでも一皮むけば同じようなものかもしれません.しかし話はこれで終わったわけではありません.

 KARは最初から誤魔化しを図りました.私は最初担当者を疑い,次にはKAR幹部を疑いました.そして旭化成工業社長にKARの誤魔化しを訴えました.ところが誤魔化しは旭化成グループの組織方針であった事がずっと後になってわかりました.

 組織方針は,S/N比の小さいノイズだらけのK文書に反映されました.K文書は誤魔化すことを目的とした極めてテクニカルな文書でした.

 K文書は,旭化成という組織が個人客にたいして誤魔化しを目的に用意した武器です.飾り物のおもちゃの武器ではありません.現実に私めがけて発砲した武器です.私を陰湿に,精神的に苦しめました.旭化成はこの武器でとにかく悪意はないと言い続けました.



NEW(2000.1.11) Modified(2000.1.29)

検証−旭化成知らぬが仏事件

第2部 不正隠し

 事件発覚後,私は旭化成と2回の話合いを持ちました.2回目の様子は第1部で少し触れました.ちょっと一筆という旭化成社員の言葉に私が怒ってお開きになった話合いです.どう考えても私の方が一筆書かなければならないというのはおかしいと思いましたので,私は旭化成にきちんとした会社としての見解を求めました.

 20日間待たされて,また同じ旭化成担当者が彼の名前の入った回答書を持参しました.もうすでに見て頂けたと思いますがS氏回答です.ご覧のように担当者名しかない手書き回答ですが,立派に旭化成の正式回答である事が以後の経緯でわかりました.

 S氏回答が,いいたい事ははっきりしています.事件がおこったのは,確認説明不足という過失が原因であったということです.しかしそれだけをむき出しに主張するわけにはいかないので,事件をひととおり,ただし極めて短く説明しようとしています.

 S氏回答のちょっとわかりにくい文章は

  ・ 見本をみて新製品RWに決めた
  ・ 仕様変更が顧客と工事店社員からもちだされた
  ・ 私の主旨が仕上げ確認なる一定の手順でわかった

事を主張しています.一つ目の見本の話は,私は素直に新製品の見本を見てと解釈しましたが,後にK文書によると全然別の製品の見本をみてと読むのが正しいそうです.まるで後だしジャンケンです.2つ目の仕様変更はもし工事店社員からもちだされたとあれば,正しいのですが,私とという余計なものが混入されているために事実と完全に相違しています.3つ目の仕上げ確認は真っ赤な嘘です.後にK文書がこの真っ赤な嘘にさらに薄汚い嘘を重ねます.

 S氏回答は誤魔化し文書ですが,露骨すぎて私はそれほど感情的にならなかったように思います.こんな文書を出したのがそもそもボタンの掛け違いのはじまりだと評価される方もおられるでしょうが,どんなものでしょうか.ただいえるのは,誤魔化す気ならもう少し考えて文書を用意したほうがよかったのは,多分確かでしょう.後にK文書を執筆した専門家はたぶんこの稚拙なS氏回答のおかげで腕をふるえる余地がかなり制限されてしまったように思います.

 S氏回答は嘘ばかり主張しているわけではありません.目立ちませんが,私の主旨として,RW(新製品)の材料でSX(旧製品)調にすることだとわかったと言っています.SX調というのは,曖昧な言い方ですので,無視しますと,私の主旨が新製品の材料ですることであり,旧製品の材料を使うことなど望んでいないことを認めているわけです.

 もう一つ小さな真実があります.テクスチャについて説明不足だったと言っている点です.
 我々夫婦は塗料の仕様を模様と艶の二つの要素だけでみていました.地膚・テクスチャの観点がありませんでした.新製品の地膚は,つるつるであり,旧製品(我が家の旧壁)のぶつぶつとは全く異なるという説明がもしあったなら,見本を見ていなくても,できあがった時点,まさに仕上確認の段階でこれが本当に新製品なのかとなったでしょう.
 いいかえると旭化成は私がなぜすりかえに気づかなかったか,その理由を説明しているにすぎません.工事店社員を問い詰めてわかった結果を説明しているのでしょう.工事店社員の「過失」についてなにも説明していません.つまり核心にはなにも触れていません.  

 旭化成の最初の文書回答であるS氏回答はこのようなものでした.誠実に事実を説明しようとするものでは全くない文書であることがお分かり頂けたでしょう.

 

 私はS氏回答に対し当然の反論を行いました.

 それに対し旭化成は本格的な誤魔化し文書で回答してきました.すでにお馴染みのK文書,K所長署名捺印入り回答です.

 S氏回答は多分関西ローカルで知恵を絞った結果でしょうが,K文書は旭化成グループの組織方針を反映した正式回答です.誤魔化し方は格段に精緻なものになっています.

 K文書は,当事者の私には,なんとも気色の悪い文書でした.旧製品の価格が新製品より高いというのだ,真っ赤な嘘をついたことを言葉足らずだったというのだ,全くの無断仕様変更を,無断ではない,妻には言った,結果として無断変更になったというのだ,新製品の見本が蛇足ながら1年後にできたというのだ,そしてとにかく悪意はありませんというのだ...こんな風に私は感情的になりました.

 私はこの文書を書いた人の鼻面をおもいきり殴りつけたい衝動に駆られました.執筆者は専門家でしょう.純技術的に,もちろん感情など交えず細工を施したに違いありません.しかし読んだ私は感情的になりました.執筆者の思うつぼです.同時に私は旭化成を絶対に許さないと思いました.条件交渉をしてなにがしかの実をとるという道は捨てました.妻は反対しましたが,私は私の気がすむまでやることにしました.これがこの誤魔化し文書が私にもたらしたはっきりした効果です.

 K文書には非常に難解なわけのわからない個所がありました.もちろんあくまで私にとっては難解だったということです.『理科系の作文技術』という立派な本がありますが,一時期この本が私のバイブルでした.K文書が,この本とは対極の技術で書かれている,テクニカルな文書であることに気づくまでが大変でした.

 昨年ある方から次のようなメールを頂きました.

私は、これほどまでに事実を事実として理解させないことを意図して
誤解させようと書かれた文章をみた経験がありませんでした。
世の中にはこの様な意図でこの様に書かれる文章が存在することを
学ぶと共に、その意図を読む能力を養うことの重要性を感じました。

 この方は多分私よりずっとお若い方であろうと思います.恥ずかしい話ですが,私も自分の身に降りかかるまで,こんな文章が世の中にあることに気づいていませんでした.しかしその後その気でみれば,例えばNetNewsなどでごく一部の人ですが,自己を正当化する目的で,あるいは自己を隠す目的でいろいろ誤魔化し表現を使っていることがわかりました.もちろん鋭く見抜く方がいてそのような人は淘汰されていきますが.

 

 さてK文書の解説に移りましょう.できれば手元にプリントアウトしたものを用意して下さい.

 1.K文書 前書き:

 終わりの方に言い回しに行き届かない点があるかもしれないので,話合いを持ちたいとあります.現実に「執筆者」であるK所長と5月連休の前後2回この文書を前にして話合いを持っています.私は文書の不明点疑問点をK所長に質問しました.K所長は文書の枝葉については説明しましたが,肝心の点に関しては否定も肯定もしませんでした.私が誤解しても,訂正せず,誤解するに任せました.後で説明するように私は『仕上確認』の日付を1ヶ月半誤解していました.

 K所長のとった態度は今から思えば当然の態度でした.補足説明するとたちまち綻びがでてきます.意味が不定であるからこそ,存在価値があるのに分かり易く説明したのでは元も子もないからです.そしてK文書は旭化成の組織方針に沿った文書です.K所長が私情をはさんでわかりやすく説明することは,組織方針に反するのです.K所長は話合いの後別れ際に妻に対し子供の使いのようで申し訳ないと詫びました.私は自分で書いておいてなにをしらじらしいと思ってしまいましたが,浅はかでした.

 

 2.K文書 1(1):なぜ契約変更を申し出なかったのか

 文中Sとあるのは旭化成正社員,Mとあるのは工事店社員です.

 仕様の変更は,論理的には客のサインが必要ですが,業務手続き上仕様変更に伴う契約変更でサインを求め,仕様変更のサインを兼ねている可能性があります.しかし契約変更でサインを求めなければならないのは絶対確実です.私は当初ここ,つまり<サインなしの仕様変更の承認>という頭でなく,仕様変更に伴う契約変更をなぜしなかったのかという尻尾を攻めたのです.工事完了後2ヶ月たって,私が仕様変更に気づくまでどうして契約変更を申し出なかったのかを追求したのです.

 旭化成の説明はここに書いてある通りです.特別な,必然性のすこしでも感じられる理由はなにもありません.ただ怠慢だった,契約変更の意識が薄れたなどといっているだけです.

 3行目に仕様変更の時期が工事着工目前とあります.すでに何度も説明しましたが,契約時点ではすでに工事店社員の頭の中ではすでに仕様変更が予定されていました.その仕様変更の旭化成に対する「口頭」での報告が着工直前に行われたと主張していることになります.時間的余裕がなかったことを印象付けようとしたのでしょう.しかし我が家の場合,契約から工事まで2ヶ月の余裕があり,工事完了から私が仕様変更に気づくまでさらに2ヶ月の余裕がありました.時間的要素は全く理由になりません.

 契約変更を申し出る可能性は全くなかったのです.工事店社員が申し出る可能性はゼロです.なぜなら自分がしくんだすりかえが発覚するからです.旭化成にもありません.旭化成は工事店から変更契約書作成依頼がでるのを待っていた,つまり工事店から言い出さない限り,自分の方から主体的に契約変更を申し出ることはなかったのです.

 私は契約変更を申し出なかった事がこの事件の核だと考えて質問したのですが,本質は客のサインのない仕様変更の承認のほうにありました.客のサインのない仕様変更を承認するということは,仕様変更に伴う契約変更など決してしないということを含んでいます.これがすりかえです.あくまで客に知られないようにするのです.旭化成の業務形態はそれを許すような形で,あるいはそれと知りつつ運用されてきたのです.

 

 3.K文書 1(2):とにかく悪意はありません

 私はこの文章で躓きました.仕様変更は決して無断でやったわけではない,結果として無断になったのだ,旭化成に悪意はないという主張です.ここは大変重要なところです.

 この文章を読み解くキーは下から4行目にある報告です.この報告とは,工事店社員Mから旭化成正社員Sへ口頭で行われたという仕様変更の報告です.報告以下の文でわかるように,報告どおり仕事をすすめたが間違っていたといっています.報告がおかしかったのです.ただしどうおかしかったのは一切説明していません.そして報告より前の個所では,そのおかしい報告の都合のいいところだけをつまみ食いして説明しています.カギ括弧つきで引用している妻の言葉がその中心です.総論で説明した仕様変更報告の亡霊とはここを指しています.

 この亡霊がどのように私を苦しめたのかについて説明したものがあります.御参考までに.


 盗みが偶然ばれてしまった盗人が,次のような釈明文を用意したとしよう.

  『無断ではありません.?!?!?店主にことわった?!?!?からです』 

ここで?!?!?の部分は難解な構造になっている上,必要な形容詞が意図的に省略されており,意味が不定になっている.意味がよくわからない文章のなかに店主にことわったらしいことだけは誰にもわかる.ここで単にことわったと言っている点に注意してほしい.今から盗みますとことわったわけではなさそうである.もしそう言ったのなら確かに無断ではない.もちろんそう言った筈はない.言ったのならその時ばれてしまっている.

 さてこの店主は当該盗人となにか言葉を交わしたことは事実である.しかし,何を話したかは覚えていなかった.

 さてさらにこの当該盗人が,無断ではない,したがって誤って懐に入ってしまった品物は返せば話はすむ筈だと主張した.そして無断ではないことの根拠になっている部分,つまり『?!?!?店主にことわった?!?!?からです』の部分に関しては一切なにも補足説明しない.書いてあるとおりだと態度で示す.そして無断ではないという結論をひたすら繰返す.

 店主にはこの文章が嘘にちがいないことは,はっきりわかる.なぜなら今から盗みますなどと言った筈もなく,黙って盗まれたのが紛れも無い事実だからである.その上この文章は,店主のほうにまるで落ち度があるかのような印象を与える.しかし店主がそんな馬鹿な話があるかと反駁しようにも?!?!?の効果で怒りの焦点が定まらない.怒りのもっていきようがない.怒りは内向し,店主を精神的に疲れさせる.

 

 工事店社員は日時不明のある時,私の妻にできますと伝え,妻は私に伝えておくので,そうして下さいと返事した.これが全てです.旭化成が無断ではなかった,結果として無断になったと主張している根拠は実にこれだけなのです.

 いいかえますと,旭化成はちゃんと仕様変更結果を報告した,そして結果として無断になってしまったのは,私の妻がちゃんときいていない,あるいは私に伝えていない,あるいは私が聞いたにもかかわらず聞いていないと嘘をついた,このいずれかが原因だと主張したのです.端的にいいましょうか.旭化成に悪意はなく,悪意はわれわれ夫婦にあることを暗に主張したのです.

そんな馬鹿な話があるか.

 

 工事店社員は,旭化成に嘘の報告をしました.旭化成はその嘘の報告をさらに細工して客にぶっつけてきたのです.嘘の報告を正直にそのまま出せば,旭化成が工事店社員にだまされたことが丸わかりになるだけで,無断ではないという結論は到底でてこないのです.

 工事店社員はいったい妻になにができますと言ったのでしょうか.亡霊の正体は,8月に登録した次の解説にでています.

    『とにかく悪意はありません』

 

4.K文書 1(3):塗料の単価

 すりかえ後の塗料であるサラテックスの単価のほうが高いという信じ難い話を平気で主張しています.

 妻は,他ならぬ旭化成工業本社に電話をいれ,該当部門に電話をまわしてもらい(電話にお答えいただいた方のお名前もわかっています),サラテックスというのが14年前から売られている製品で現在も生産しており単価は2700円である事をしりました.

 塗料単価をどういう土俵で評価すれば,公平なのかよくわかりませんが,2700円という単価をK所長に伝えると,調査すると回答があり,さらにその次の機会に尋ねるとまだ調査中という答が返ってきました.それきりです.

 ここの説明の中でグレードの高いシリコスターWというトップクリヤー(表面塗膜剤)を旭化成の判断で使用したとあります.このシリコスターWというのは,新製品リウォールWで使われているものであることが後にわかりました.つまり我が家の壁は中身は旧製品で表面だけが新製品だったのです.もちろん工事完了時に旧壁と全く同じではさすがにばれると思ったので工事店社員の判断で表面だけ新製品を使ったのでしょう.

 

5.K文書 1(4):見本と仕上げ確認について

 ここは2つの違うことが説明されています.前の3行と終わりの1行が見本についてです.残りの部分が仕上確認についてです. 

 見本については,当時作成していなかったというのはすでに説明したように真っ赤な嘘です.他製品の見本を代用して説明したというのも苦し紛れの嘘です.最後の文で蛇足ながらとさりげなく見本作成時期に触れている様子をご覧下さい.本心は触れたくないのですが,触れないわけにはいかないのでやむをえず軽く触れているのです.この小さな嘘は旭化成にとって致命傷です.なぜならこの嘘により工事店社員の行為が故意であることをを旭化成が証明してしまったからです.同時に旭化成が臭いものに蓋をしようとした事も証明されたのです.

 仕上げ確認についての説明部分は,随分悩まされました.実をいうとK文書を読んだ時最も腹をたてたのはこの個所だったように思います.仕上げ確認は工事完了時点で終わっていますので,S回答の仕上げ確認が真っ赤な嘘である事はすでにわかっています.真っ赤な嘘に対し,さらに説明を加え言葉足らずだったと釈明しました.そしてその説明が事実と反する嘘だらけの説明でした.真っ赤な嘘に対し嘘だらけの言葉を付け加えて言葉足らずだったと謝罪する精神構造が,私にはなんともきたない,我慢のならないものに感じました.私は旭化成誤魔化し文書の罠にはまったのです.

 1ヶ月以上の時間経過が,この文を理解するのに必要でした.この文は2月27日に私の要望がわかったと読みます.それ以外の部分は文の真意を悟らせない為の妨害情報です.本来仕上確認で確認するべき事が,仕上確認とは無関係の旭化成の内部打ち合せで確認できたのです.詳細は8月に登録した次の説明をお読み下さい.

 『言葉足らずで申し訳ありません』

 

6.K文書 2:責任のとりかたについて 

 K文書全体で主張しているように事件の原因がなんらかの過失であり,旭化成に悪意がなければ,もちろんここで提案しているように工事やりなおしですむでしょう.しかしそんな話では全くありません.

 

7.K文書 3:防水シート補修について

 旭化成100%責任の16個所の防水シート破損に対する旭化成の最終補修案です.工事店社員から,防水ートを部分的にパッチ補修するのは収縮性の違いなどで問題がおきるので,1枚張替を薦めている,経済的に余裕のない客の場合にだけパッチするということを聞いていました.この案は可能な限り大きい長方形でパッチするということです.文の最後に交渉の余地があることを臭わせていますが,5月連休前に一枚張りを提案してきました.ただし補修ではないことを明言しました.破損に対する補修ではなくそれ以上のもの,つまり同時に並行して進行していた塗料すりかえ問題に対する補償の意味がはいっているというわけです.私は一枚張り補修を拒否し,K文書のここで説明されているやりかたで補修をやってもらいました.

 我が家の2階屋根の防水シートは1.3ミリの厚さです.(現在の製品は2.3ミリ)1.3ミリの時代の客には10年目に5年補償の1ミリの防水シートを一律に貼るサービスをしているそうです.我が家の場合今年4月が10年目にあたります.安物3重の厚化粧になりますが,それであと5年はなんとか大丈夫でしょう.

 

 K文書とはそもそもなにものでしょうか.

 

 K文書で読み解くのに最後までてこずったのは『とにかく悪意はありません』の所です.

 6月に旭化成工業社長に質問書を出した時点では理解しきれていませんでした.そのことは質問書に同封した『知らぬが仏(6月14日版)』により旭化成もわかったに違いありません.しかし外堀はすでに埋められ誤魔化しがばれる寸前であることもわかったでしょう.

 『知らぬが仏』は5月初めから,こことは別のサイト(@ODN)に掲載し始めた文書です.慎重に企業名を匿名にしプロバイダから削除を食らうことを恐れながら作り出し,少数の人に見ていただきました.『知らぬが仏』は今みると思い入れの強すぎるちょっと恥ずかしい個所が数箇所ありますが,事実経緯の詳細はきちんと書いてあります.オンラインでも読めますし,アーカイブもあります.資料コーナーを訪れてみて下さい.

 7月1日旭化成工業より子会社社長と話合うようにという差し戻し回答が返ってきました.ここからの出来事を経緯表から抜き出すと次のようになります.

 

 ・7/1  旭化成工業より,M社長と話合いするようにという差し戻し欺瞞回答.

 ・7/7  M社長より話合いを促す手紙.

 ・8/2   「とにかく悪意はありません」初版登録

 ・8/4   旭化成工業より2回目の手紙

 ・8/7  「とにかく悪意はありません」改版登録

 ・8/11  M社長より手紙

 

 お分かり頂けたでしょうか.7月1日に旭化成工業から最初の返事が返って以来1ヶ月間ほとんど動きがなかったものが,『とにかく悪意はありません』掲載を契機に急に旭化成が動いたのです.それはすべてがばれてしまうというあせりからでたように思います.

 『とにかく悪意はありません』改訂版を登録した8月7日は土曜日でした.これに対し週明け火曜日の日付で子会社M社長から重要な短い手紙が届きました.8月10日付M社長よりのお手紙です.

 私はこの短い手紙を読んだ瞬間,事件の枠組みをようやく理解しました.同時にK文書がなにものであるかも悟りました.

 私は手紙を読むまでは,この事件が関西ローカルな旭化成子会社の不祥事で,子会社幹部がそれを誤魔化そうとしている,旭化成工業社長は6月の私の手紙により子会社でなにがおこったかを知っているはずなのに,見解を出す気がまったくない,こう考えていました.

 私は当事者であるM社長を批判しました.『灰色の果実』

 それに対し,誤魔化しがすべて明らかになったこの段階で,M社長は,組織方針に沿って行動した事を短く私に伝えたのです.旭化成グループトップはなにも私の6月の手紙で事実を知ったわけでなく,4月の段階からすでに知っていました.そしてK文書は4月に発行されています.

私はK文書が,私が数度お会いしたK所長が書いたものではないことを確信しました.4月のM社長からの手紙,6月のK所長からの手紙をみて頂ければわかるように,事実と違う点については,その事だけを主張しています.工事店社員の認識間違いであった,隠そうとしたわけではない...否定したいその事だけをいっています.まともな普通の人がやむをえず嘘をつく場合の文章です.
 ところがK文書は違います.手のこんだ理由をつけて事実と異なる事を堂々と主張しています.これは素人ではできない芸当だと私は思います.

 

 K文書は個人顧客を欺くために,旭化成という組織が用意した武器です.

 「K文書」はいまも日常的に旭化成から個人客めがけて発行されているに違いありません.なぜなら旭化成は事実を認め謝罪していないからです.K文書はいまなお事件に対する旭化成の正式見解です.


 私はどこの企業でも「K文書」を発行しているなどという一般論には関心がありません.私は一般論ではなく,現実に我が家でおこった事を一事例として詳細に紹介させて頂いています.こんな事件でもきちんと伝えようとするといかに時間のかかる大変な作業であることが,実感としてわかりました.もちろん読まされる側はもっと大変かもしれません.
 新聞TVにでてくる事件ひとつ,ひとつにもきっと当事者だけが知っている詳細構造があることでしょう.一般論でかたづけるのは,詳細構造をすべて切り捨てることです.そしてそれがもっとも楽な道です.

 

 M社長の短いメッセージは,私に今回の事件の枠組みを教えてくれました.すこし興奮してしまった私はキケロをもじって『経営者よ,心せよ』を8月16日に登録しました.

 こうして旭化成は,なにも言えない状態になりました.すべてが終わってしまったのです.

 

 

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NEW(2000.1.11)
検証−旭化成知らぬが仏事件

第3部 蛇足

 旭化成はK文書で,すりかえ後の旧製品の単価が3850円であると答えました.契約塗料である新製品は3600円ですから,これより高いといったわけです.わざわざ高い材料に黙って変更しました,自分達が商売人ではなく,神様のような存在である事をまじで主張したのです.

 妻は旧製品サラテックスの事を旭化成工業本社に問い合わせました.サラテックスは古い製品ですが,今でも希望する人がいることはいて,製品メニューにあり,単価は2700円であることがわかりました.単純に比較すると新製品3600円,旧製品2700円となります.

 しかし話はこれですみませんでした.新製品リウォールWは旭化成のリフォーム部門で売られている製品です.妻は東京の旭化成リフォームにその価格を問い合わせました.3000円程度だそうです.旧製品サラテックスはすでに取り扱いを止めていて東京23区内では一軒も施行例が近年?ないそうです.

 これで比べると新製品3000円,旧製品2700円となり,価格だけ比べると旧製品(実は我が家の旧壁塗料)はまぁそれほど安物でもありません.もちろん価格だけで比較して意味があるのは,塗料に技術的進歩が全くない事が前提ですが.

 

−*−*−*−

 さて東京の兄会社で3000円程度で売られている塗料が,どうして我が家では3600円になるのでしょうか.全体の外壁塗装価格はどうでしょうか.

 のべ134ヘーベの我が家の外壁塗装価格は170万でした.これは旭化成の標準価格だそうです.大変高い標準価格だと思います.

 外壁塗装にはガレージ塗装,塀塗装などの付帯工事がつきものです.この価格は馬鹿になりません.旭化成では付帯工事を工事店が単独受注することを許していません.あくまで本体工事の価格内で,サービスとして行うしくみになっています.利益をどれだけ出すかは工事店の企業努力次第である,これが旭化成のスタンスです.

 工事店社員はサービス工事は,工事店内部の話であり,旭化成には内密にしてほしいといいました.そしてサービス工事の内容は,彼と私の間で口頭で決められました.書面はありません.

 旭化成は,サービス工事に本当に関与していないのでしょうか.

 工事店社員はサービス工事の内容を口頭で旭化成に報告し,それを考慮して価格が決まっているということはないのでしょうか.

 <客のサインのない仕様変更>を,工事店社員の口先一つで承認したように,工事店社員の口先一つで,工事全体の価格が影響を受けているという事はないのでしょうか.

 そんな事はない,170万が本当に標準価格だということなら,その見積もり明細をきちんと説明して下さい.私には疑問だらけです.

 塗料の単価はほんとうに3600円もするのですか.(この項目だけで73万になります.)窓にビニールを貼って養生するのと,ヘーベル板の間のコーキングを上から塗り直すという全く別のものが同一の項目に入っていますが,これが本当に46万円もかかるのですか.足場代24万,雨戸の塗り直しが21万というのは妥当な価格ですか.

 全くサービス工事を要求しない客に対しても本当にこんな価格で商売されているのですか.

 

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 工事店社員は商談時,旭化成を通すから高いと平気でいいました.旭化成正社員でなく工事店社員であるからこそ言える言葉です.旭化成を信用している客には高い価格を納得させるのにこれが結構効果的なのです.そして一旦旭化成以外の業者で工事をやると旭化成の保証は適用できなくなるともいいました.これはなかば脅しです.


 

NEW(99.9.15)Last modified(2000.1.11)

家は,建てたあとが大事なんだ.

 表題は9月14日朝日新聞朝刊に一面全部を使って掲載されたロングライフ住宅ヘーベルハウスの広告の結語である.広告はALCコンクリート・ヘーベルの耐火性能の実績と優秀さだけを訴えたものである.

 しかし『建てたあと』はこの広告が主張するように火事だけが主要な問題なのか.そんな事はあるまい.

 ヘーベルハウスのメンテナンス性はどうなのか.外壁の塗り替えは? ヘーベル板の間の高価な特殊充填剤の補修は? 屋根・ベランダの防水シートの張替は?

 『建てたあといつまでも安心して快適に暮らせる』為には,旭化成に高い『保守料』を払う必要が実はある.旭化成の名前を信用している普通の消費者にはある.もちろん賢い消費者にはそんな必要はない.

 普通の消費者にとっては,少々高くても,安心して保守を任せられるのならまだいい.旭化成の名前を信用して任せっきりにして大丈夫ならまだいい.しかし本当に大丈夫か.

 答はノーである.理由は旭化成自身が良く知っている.


 ハウスメーカにとって自社新築物件の客は,何十年にもわたるリフォーム商売の最重点対象客であり,逃してはいけない客である.有利な条件はいくつもある.設計図がある事,メーカ独自の特殊仕様に対応できる事,新築時の保証がなくならないと宣伝できること,メーカに対する信頼感があること等である.自社物件の客に対するリフォームビジネスは,労少なくして確実に末永く儲かる,ほとんどストックビジネスに近い商売である.

 旭化成のリフォーム特化会社がヘーベルハウスの外壁塗料として優れた性能の新製品がでたと薦めたので,私は受け入れた.旭化成社内の製品テストで評価済みで間違いのない新製品だという話だけで,見本も見ずに契約したのは,新築以来の旭化成に対する信用があればこそである.

 ところが見事にすりかえられた.塗料に拘った私がこの有様である.塗料など細かい事に拘らない旭化成に完全にお任せの客に対しては,一体どんな商売をしているのであろうか.旭化成の「標準塗料仕様」で「標準価格」で施工された外壁工事とは一体どんなものであろうか.

 新築で築いた旭化成の信用は,工事店任せの安易なリフォーム商売でとめどなく汚されていく.

旭化成よ,家は建てたあとが大事なんだ.


 

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(99年8月16日)

 

『経営者よ,心せよ』

 私はKARという企業が旭化成という企業グループの中で,いってみれば出来損ない,鬼っ子であると考えた.KARの業務のやり方の杜撰さ,事件に対する対応の仕方の酷さからそう思ったのである.

 私は旭化成に事実を十分に知ってもらってきちんと処置してもらおうと考えた.6月に旭化成工業,ホームズ両社長あてに出した手紙はその為のものである.ところがSig回答が返ってきた.事件に対する見解は一言も出さずに,ただ差し戻した.失望した私の繰り言は古いログに残っているとおりである.

 私は旭化成トップの見識に期待したのである.旭化成の恥部であるKARを旭化成に正してもらおうと考えたのである.

 ところが事実はそんなものではなかった.M社長は私に伝えた.『4月の東京での経営会議でもA様の件を報告』した事を.そしてKARは鬼っ子どころか,協調性のある子供だといっている.

 2月に発覚したこの事件を経営会議に報告する事になったのは,3月31日付けの私のM社長への質問書が契機であろう.『知らぬが仏』にも書いたとおり,質問書の宛先を間違えたと考えていたが,M社長は質問書の内容を正しく評価した上で旭化成経営会議に諮ったのであろう.

 少なくとも経営会議以降のKARの対応は,旭化成の方針に則ったものであることは確実である.KARが確信犯のように見えたのは,旭化成が守ろうとした一線をKARが忠実に守ろうとした為そう見えたという事にすぎない.

 旭化成が守ろうとした一線とはなにか.

 とにかく悪意はない,したがって責任は『盗んだもの』を返せばとれるという一線である.目的はもちろん旭化成の信用を守るためである.

 どのようにして守るのか.客を精神的に疲労させ,根負けさせて結論を飲まざるを得ないような精神状態にさせる文書を用いて,客を打ち負かすことによってである.その文書は誠意を示す事など微塵も意図していない.客に結論を飲ませるために有効であるならば,嘘はいくら紛れ込んでも問題にしない.そのような文書である.もちろん専門家が作文するのである,普通の人間には全く必要ではない特殊な誤魔化しの技術が必要だからである.

 まさに4月19日付けKAR K所長署名捺印入り回答がその文書である.旭化成中枢の闇の専門家の技術によらずして,どうしてこのような陰湿な誤魔化しの文書が生まれようか.

 K所長は,K所長回答について説明するために5月連休をはさんで我が家を二度訪れている.いまや全て明らかになったように,K所長回答はまともに説明できるような代物ではない.K所長は,とにかく悪気はございません,説明できないのですが,事実だから仕方がありません,工事店Mは肝心のところにくると黙ってしまうので,よくわからないのですよ...このようにいうだけであった.しかし旭化成の方針に直接触れないであろう細部では,彼は事実を調査して教えてくれた.軒天補修の内訳,それに塗膜剤がRWのものであることは彼が教えてくれた.これらはいずれもKAR側の失点になる事項である.彼は帰り際,妻に子供の使いのようで申し訳ないと詫びている.K所長は旭化成が決めた一線を忠実にまもったにすぎなかったのである.なんと私の迂闊だったことか.

 とはいってもKARの対応は最初からおかしいものであった.KARが鬼っ子ではなくまじめな子だとするとKARの対応は旭化成の標準的な事件処理手順に従った筈で,つまりは旭化成の事件処理手順がそもそもまともではないという事である.

 旭化成の糊塗の論理は破綻した.悪意を過失連鎖にすりかえる事は不可能である.

 事実を認め,誰が謝罪すべきかはいまや明らかである.

 

大文字の夜に     TA老

 


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やってみなはれ (9月15日) 

 これからの時代,万事,他人任せの「観客民主主義」でなく,道理に合わんことは相手が何であれ,死に物狂いで戦えば,だれでも「60点」はとれると思う.ダメ人間の私でもできたんやから.みなさんも「なにくそ」と踏ん張って一回やってみなはれ.

ー中坊公平,月刊「現代」10月号よりー

 

資料コーナー (9月12日開設)

 旭化成とやりとりした文書を時系列で整理しました.その他知らぬが仏のオフラインパック,TA老の部屋の過去ログがあります. 資料索引です.

 

<About TA老> 9月23日 Modified(2000年1月29日)

 TA老などとちょっとえらそうな名前ですが,10年近く前短期間使っていたハンドルです.その頃パソコン通信NiftyのHP(ホームパーティ)をグループ内のコミニュケーション用に使っていました.私はすでにその時,若い人の中に一人年寄りがいるという状況でした.したがって老という字の入ったこのハンドルは別におかしくもなんともないものでした.ただし現在の年齢でも,中高年には違いありませんが,世間の常識では老人ではありません.私の下の娘はまだ19です.『茶髪娘あ〜あ』 私はこの歳でPS『グランツーリスモ』(蛇足ながら2ではありません.2のライセンス取得は容易なようです)の国際ライセンスをねばりだけで取得しました.しぶとさで旭化成にひけをとるつもりはありませんがどこまでがんばれますことか.

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