NEW(8月29日) Updated(9月26日)
引導の/つもりが馬に/念仏か
私はこの一文を旭化成に対して引導を渡すつもりで書く.もちろん旭化成がどう受け取ろうとそれは全く旭化成の自由であることはいうまでもない.私はこれまでの学習効果により,この一文も馬の耳に念仏であることを覚悟した上で書く.
<発覚まで>
旭化成が事件であることを知った日が2月27日である.はやくも半年過ぎた.
関西旭化成リフォーム(以下KARと略記)が我が家の外壁リフォームを完了したのが,昨年12月中旬である.そして私がKARの正社員に塗料の種類を電話で尋ねたのが今年2月22日である.その電話で私はサラテックスという名前の旧製品が我が家に使われた事を知った.契約塗料はリウォールWという新製品である.一方KARはその電話で異常を察知した.私が塗料の種類を尋ねただけでおかしいと感じたのである.
我が家の状態はまともでない状態であった.工事完了後2ヶ月以上経った段階で,仕様変更されているにもかかわらず,契約変更されていない状態であった.客にはこの『知らぬが仏状態』はあってはならない状態である.知らぬが仏状態とは客が仕様変更を知らない状態,つまりはっきりいうと塗料がすりかえられた状態のことである.しかしKARにはこの状態は珍しくもないありふれた状態であった.異常だと感じたのは,この状態が存在していたからではなく,この状態の客である私から塗料の種類を聞いてきたからである.
工事の見積もり・契約はすべてKAR配下の工事店社員一人が担当した.彼はKARのリフォームコーディネーターなる肩書きを持ちKARを代表して客に対応し契約に漕ぎ着けた.契約後,時期は不明であるが,彼はKAR正社員に顧客要望による仕様変更が発生したと報告した.報告は口頭で記録は無いそうである.そして本来存在すべき客の署名捺印の入った仕様変更確認書が存在していないのは確実である.
報告を受けたKARはどう考えどうふるまったか.ここは微妙でかつ重要なところである.
KARは工事店社員の言葉を全面的に信じたか.それはありえない.外壁塗装の契約書は紙一枚である.新築時の契約書とは比べ物にならない簡単なものである.仕様変更確認書も紙一枚であり,サイン一つであろう.それが無い.客の意思を示す証拠はなにもない,とろうと思えば簡単にとれ,業務手続き上必須であるとされている書類がない.
したがって仕様変更が顧客要望でないかもしれないというのは,当然わかっている.これはKARに好意的な甘い表現である.厳しい言い方をすれば,顧客要望ではないことをKARは知っていたに違いないとなる.そう決め付けられても反論できないのである.格別の事情なしに仕様変更確認を怠るというのは,それだけの意味をもち単なる過失ではすまないのである.
それでは,KARは顧客要望ではないとはっきり知っていたか,いいかえるとKARと工事店が完全に結託していたかというとそうでもなさそうな状況証拠があるがここでは省略する.
KARは顧客要望でないかもしれないという程度の認識の上で,工事店の報告を差し戻す事なく認めたのである.このようなKARの業務のやり方は,仕様変更が顧客要望であろうとなかろうとどっちみち問題にならないという現実をベースにしたいい加減なものである.どうして問題にならないか.顧客要望でなくても,素人の客が仕様変更に気付く,つまりすりかえに気づくことは,現実にはまずないからである.
一体それでは,報告を受けてKARは何をしたか.顧客要望であるかどうか確認せずに一体なにをしたか.仕様変更後の商品の価格を簡単に調べたのである.そして『同程度であろう』と評価し,そのまま放置した.工事完了後2ヶ月以上経って事が発覚するまで放置した.
一旦放置された仕様変更に関して,KARから契約変更を申し出る事は決して無い.申し出れば今回のような騒ぎになるからである.せっかくうまく騙して寝かした子を起こすことになるだけであるからである.したがってこの仕様変更が永久に契約変更されずに放置されるのは論理的に必然である.今回のようになにかの拍子でばれない限り.
工事店社員にしてみれば,仕様変更の放置がKARの業務の常態である事を熟知していたからこそ,リスクを冒してすりかえを決行したのである.いったいKARには,放置された仕様変更がどの程度存在するのであろうか.調べるのは極めて容易である.KARはメンテナンスを業とする会社である.仕様変更後の塗料はメンテナンス用の書類に明記されている.そしてもちろん契約書類も保存されている.この間の不整合を調べればいいのである.簡単な話だ.『3月31日付けM社長への質問書』を参照.
私は事が発覚後,旧製品の単価を教えよと要求した.3850円という回答を得た.契約塗料である新製品は3600円であるから,これより高いというのである.わざわざ高い材料に黙って変更したというわけだ.旧製品が本当に顧客要望であるなら,値段が高いものに仕様変更するのであるから,契約変更を求めるのが当然である.同じ価格にサービスするにしても,すくなくともその旨口にするだろう.黙ってすることはない.KARは自分達が商売人ではなく,神様のような存在であると主張したのである.おかしな話だ.
これは妻のお手柄だが,妻は旧製品サラテックスの値段を旭化成工業本社に問い合わせて,担当部門に電話を回してもらい,そこで成果を得た.サラテックスは今でも希望する人がいることはいて,塗料製造部門の製品メニューにあり,単価は2700円であった.我が家のサラテックスの表面には,実は特別のクリヤー剤が塗られているがこれは誤魔化す為に塗ったものであるので無視して,純粋に製品の価格で比較すると,新製品3600円,旧製品2700円となる.これを『同程度であろう』と評価して放置したのである.事実はもっと酷い.KARおよび東京の旭化成リフォームではサラテックスはすでにメニュから消えている.事実は使い道のなくなった在庫品を我が家に活用したのである.我が家を担当した塗装職人は,在庫を探すのに苦労した,ひさしぶりにこれで(サラテックスで)やらしてもらったと年末に私に言ったのである.
私が塗料の種類を尋ねた日から5日後が冒頭の2月27日である.この日KARは内部打ち合わせで事件であることを認識した.つまり仕様変更が顧客要望によるものでないことがKARにわかったのである.ここから旭化成の不祥事隠しの行動が始まる.関西ローカルKARの一部の人間による不祥事隠しではない.旭化成の組織ぐるみの不祥事隠しの行動である.行動のトレースは一連の文書ですべて証拠として残っている.文書はここにある.
<不祥事隠し>
さてKARが事件の骨格を把握した2月27日から,2回の話合いをはさんで,丁度1ヶ月後に出されたKARの最初の文書が3月28日付けS氏回答である.担当者名しかない極めて短い手書き回答であるが,立派に旭化成の正式回答である.この文書ではじめて私は旭化成誤魔化し文書の洗礼を受けた.このちょっとわかりにくい短い回答で
・ 見本をみて新製品RWに決めた
・ 仕様変更が顧客と工事店社員からもちだされた
・ 私の主旨が仕上げ確認なる一定の手順でわかった
事を旭化成は主張した.これらはすべてウソである.私は旭化成誤魔化し文書を読むコツを苦労して習得させられた.旭化成ともあろうものが,ウソをつくとはなどと感情的になったらだめである.ウソ,誤魔化しが標準なのである.ただし,全くのでっちあげ文書ではない.つきとめられたくない真実が,できるだけ目立たないようにウソの中にさりげなく語られている.それをウソの中からとりあげねばならない.
S氏回答でもっとも重要な点はなにか.私の主旨として,RW(新製品)の材料でSX(旧製品)調にすることだとわかったと言っている.SX調というのは,誤魔化しの言い方で,事実はスタッコ模様が希望である.そこを無視すると,私の主旨が新製品の材料ですることだとなる.つまり塗料は新製品というのが,顧客要望であることを認めている.この点については,4月6日付けM社長回答では,もう少しはっきりと私の希望が『RWにて,吹替前の模様と同様の仕上げ』であることを認めている.S氏回答には,もう一つ真実がある.テクスチャについて説明不足だったと言っている点である.(後述)
ウソのほうも少し見ておこう.
見本については,事実は新製品の見本を見ていないのである.見本は1回目の見積もり塗料である弾性タイルの見本を見たきりである.見本を見て新製品に決めたという話は,この後弾性タイルの見本を見て新製品に決めた,さらに弾性タイルの見本を見せて新製品はこのようになると説明したという風に変化していく.すべて誤魔化しの言い方である.事実はどうかというと,新製品は弾性タイルと旧壁の中間的な艶であり,我々夫婦の要望に近いものであると説明を受けたのである.弾性タイルの見本だけで,新製品がどのようなものかを想像させられたのである.そしてその想像は,塗料の仕様を模様と艶の二つの要素だけでとらえた素人の誤った想像である.地膚・テクスチャの観点がなかった.新製品の地膚は,弾性タイルとおなじようにつるつるであり,旧壁のぶつぶつとは全く異なるという説明がもしあったなら,見本がなくても,できあがった時点,まさに仕上確認の段階でこれが本当に新製品なのかとなったであろう.
新製品の見本を見せないことが,すりかえが成功するための必要条件である.そして塗料の仕様について詳しく説明せず,客が誤解するに任せることも,すりかえが成功するための必要条件である.
見本に関して工事店社員の説明はこうである.RWが1回目の見積もり以降に発売された新製品,つまりできたての新製品であるため見本がないと説明したのである.見積もり・契約は昨年9月末から10月の話である.
事が発覚後,その新製品が,東京では98年1月,大阪でも98年6月から発売されていることがわかった.できたての新製品であるため,見本がないという話が通らなくなった.見本を見せないためにウソをついたことになる.故意になる.これは旭化成にとっては大変まずいのである.旭化成にとって絶対に認めることができない一線に抵触するのである.
旭化成はどういいだしたか.見本は故意に見せなかったのでなく,なかったのだと言い出したのである.見本はなんと翌年つまり今年1月末にできたといいだしたのである.新製品は主力製品であろう.その主力製品の最重要の拡販ツールである見本が,販売開始以来半年以上遅れてできたという羽目に陥ったのは,このような背景からである.
S氏回答の二つ目の仕様変更に関するウソは以下の話にでてくる.3つ目の仕上げ確認のウソは,すでに上記発覚までで説明した2月27日の内部打ち合せを仕上確認と呼んだのである.これも以下にでてくる.
旭化成の最初の回答であるS氏回答がどのようなものか大体お分かり頂けたと思う.誠実に事実を説明しようなどといったものでは全くなく,ひたすら誤魔化そうとした文書である.
しかしS氏回答は,旭化成誤魔化し文書のエースではない.4月19日付けK所長署名捺印入り回答が,紛れもなくエースである.その実力は以下の説明で明らかになるであろう.
私は,仕様変更確認なし,変更契約なしで工事を完了し,そのまま放置し,2ヶ月後に発覚した今回の事件が,KARのいうように過失の連鎖で起こったとは到底信じる事ができない.『知らぬが仏』で詳述したとおり,そしてこれまで概要を説明したとおり,故意の存在は明白である.
ところが,KARは悪意はない,悪気はなかったと口癖のように繰り返した.
私は7月末に『灰色の果実』という叙事詩風の事件サマリをまとめ,二つの質問にすべてを集約した.見本に関する一つ目の質問の答が,嘘だったとはっきりすれば,過失ではなく故意である事が証明される.
一つ目の質問とは,旭化成リフォーム株式会社が98年1月から,関西旭化成リフォーム株式会社が98年6月から販売しているリウォールWの見本が,99年1月末にできたという話は本当かというものである.この質問はなんども繰返してきたものである.
半ば予期した事とはいえ答はいまだに返ってこない.嘘にきまっているので答が返ってこないのは,仕方がないといえば仕方がない.
あくまでじっと答を待っていてもいいのだが,歳をとると気が短くなるもので私から動いた.
私は考えた.何を根拠に悪意はないというのであろう.根拠となる文章はあるにはあった.私はその文章を,十分読み解く事はできなかったが,すでに事態は十分明らかでこんな文章は取るに足りないと軽視していた.
ところが,軽視したのは実は大きな誤りで,旭化成にとっては専門家が作った軽視してもらっては困る大事な文章だった.旭化成の信用がその一文にかかっていたのである.次にその文章を示す
『「無断という考えはありませんでした」というのは,A様にとっては無断になる事ですが,弊社として決して悪意はございませんでした.ご契約前に,弾性タイルの見本を見せて,リウォールWはこのようになりますと説明した時にご主人,奥様より「できれば吹き替え工事前の仕上がりが良い」とのお話があり,契約後着工前に材料の取り寄せができる事を確認し,奥様にできますと返事を致しました.奥様は「主人もそれが良いと言っているので,ご主人に話しておくので,そうして下さい」という事になりましたとMリフォームコーディネーターよりSに報告があり,A様のご要望を取り入れたつもりで進めさせて頂いた次第です.ところがご要望はリウォールWからサラテックスに変更するという弊社の認識間違いであった事がご指摘でわかりました.結果として無断と取られてもしかたのない結果となりました.』 (「4月19日付けK所長署名捺印入り回答」の1A項)
私は『知らぬが仏』でもこの文章に触れている.(『知らぬが仏』蛇足集 6.無断の仕様変更についてを参照) しかしその解釈は全く不十分であった.直接妻の言葉がかぎ括弧で引用されており,不気味な文章であるとは感じていたが,6月の段階ではその解釈が精一杯だった.6月中旬に旭化成工業,旭化成ホームズ両社長あてに,『知らぬが仏』を提出したとき,旭化成はこの文章がまだ読み解かれていない事を知ったに違いない.
私は7月末もう一度分析を試みた.8月2日にまだ不十分ではあったが『とにかく悪意はありません』という分析結果を登録した.
ところがその2日後,旭化成西日本エリア責任者Sig殿より,1ヶ月ぶりに文書が届いた.私からの手紙に対する返事という形をとっていた.私の手紙というのは,この部屋のURLアドレスを念の為知らせただけのものであり,返事を要求するようなものでは全くなかった.にもかかわらず旭化成から1ヶ月ぶりに反応があった.
その後私は幸いにも,さらに深く分析することができた.8月7日登録の『とにかく悪意はありません』である.この説明に入る前に少し小手調べをしておこう.
盗みが偶然ばれてしまった盗人が,次のような釈明文を用意したとしよう.
『無断ではありません.?!?!?店主にことわった?!?!?からです』
ここで?!?!?の部分は難解な構造になっている上,必要な形容詞が意図的に省略されており,意味が不定になっている.意味がよくわからない文章のなかに店主にことわったらしいことだけは誰にもわかる.ここで単にことわったと言っている点に注意してほしい.今から盗みますとことわったわけではなさそうである.もしそう言ったのなら確かに無断ではない.もちろんそう言った筈はない.言ったのならその時ばれてしまっている.
さてこの店主は当該盗人となにか言葉を交わしたことは事実である.しかし,何を話したかは覚えていなかった.
さてさらにこの当該盗人が,無断ではない,したがって誤って懐に入ってしまった品物は返せば話はすむ筈だと主張した.そして無断ではないことの根拠になっている部分,つまり『?!?!?店主にことわった?!?!?からです』の部分に関しては一切なにも補足説明しない.書いてあるとおりだと態度で示す.そして無断ではないという結論をひたすら繰返す.
店主にはこの文章が嘘にちがいないことは,はっきりわかる.なぜなら今から盗みますなどと言った筈もなく,黙って盗まれたのが紛れも無い事実だからである.その上この文章は,店主のほうにまるで落ち度があるかのような印象を与える.しかし店主がそんな馬鹿な話があるかと反駁しようにも?!?!?の効果で怒りの焦点が定まらない.怒りのもっていきようがない.怒りは内向し,店主を精神的に疲れさせる.
そしてこの話は当事者つまり当該盗人と店主だけの話合いである.警察も,裁判官も,弁護士もつまりなんらかの力を持った第三者は加わっていない,当事者だけの密室の話合いである.
諦めのはやい店主ならば,話合いに疲れきってしまい,あげく盗人の主張に同意し,盗んだ物を返してもらってそれで全て終わりになる.そうでない店主なら,裁判沙汰になるかもしれない.ところがこの盗人は実は大変な資産家で,裁判になったらなったで,いくらでも打つべき手段を持っている.一方店主のほうは,零細店の個人経営者にすぎない.どこまでがんばれるか.
これぐらいでたとえ話はやめよう.旭化成はこの盗人と同じ戦略を我々に対して適用した.旭化成が個人顧客を相手にどれだけの分析が必要な文章で誤魔化しを図ったのか実例を是非見て頂きたい.工事店社員の塗料すりかえの詳細手口は『知らぬが仏』で詳述した.一方次の文章は旭化成の故意を過失にすりかえる詳細手口の説明である.
8月7日登録の『とにかく悪意はありません』である.
『とにかく悪意はありません』改訂版を登録した8月7日は土曜日である.これに対し週明け火曜日の日付でM社長から重要な短い手紙が届いた.
M社長の手紙は,今回の事件で旭化成中枢が4月には既に関与していた事を示すものであった.私はそれに対し『経営者よ,心せよ』を8月16日に登録した.(下に掲載してある.)
7月1日に旭化成工業から最初の返事が返って以来ほとんど動きがなかったものが,『とにかく悪意はありません』掲載を契機に急に旭化成が動いたのである.そしてそれは旭化成の立場を一段と苦しくする結果に終わった.
『とにかく悪意はありません』掲載と旭化成の動きの関連はむろん全くの偶然かもしれない.しかしひとつはっきりといえる事は,『とにかく悪意はありません』の分析により,旭化成が発行した文書の全ての分析が終了した事である.誤魔化すための文章の構造がすべて明らかになったのである.なんと多くの嘘が,故意を過失にすりかえる事を目的に,巧妙にちりばめられていたことか.
(『知らぬが仏』ですでに説明済みであるが,もう一つの分析例が『言葉足らずで申し訳ありません』である.その他塗料単価など露骨な嘘については,『知らぬが仏』蛇足集を参照.)
今や釈明に必要な論理的拠り所が,旭化成には全く無くなったのである.ただの一つも無い.
このようにして,旭化成『知らぬが仏』事件は,次の3つの文書によってようやく全体をもれなく記述できることになった.
『知らぬが仏』+『とにかく悪意はありません』+『経営者よ,心せよ』
そして事件全体から帰納的に得られた旭化成の行動規範は次の『裏』の心得に集約される.
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『旭化成グループ
事件処理心得』
信用の
護持のためには
すべからく
故意を過失に
すりかえるべし
8月25日 見届け人TA老
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もちろん,『表』の心得の下2行は,誠意をもって/対応すべしになっている筈である.旭化成の対応は暴言,脅しとは無縁の紳士的なものであった.論理で異議申し立てした事に対し,脅しで応えるような事は一切なかった.この事の重要性はいうまでもないことだろう.とにかく論理には論理で応えてきたのである.ただし今回の事件では,論理は論理でも糊塗の論理,つまりは裏の心得が例外なく適用された.
今回の事件に登場した旭化成のS氏,K所長,M社長,Sig氏はすべて旭化成の『心得』を遵守して各々職責を果たしたのである.『知らぬが仏』ではK所長の精神構造云々と書いてしまった個所があるが,私が浅はかだったため彼がたんに旭化成の『心得』を遵守したにすぎなかった事を見抜けなかった為である.
旭化成は,事実と事実に基づく推論によって,論理的にはすでに追いつめられて身動きとれない状態であることは誰の目にも明らかである.そして旭化成糊塗の論理が破綻した事もいまや明らかである.
旭化成はこの半年間そうしたように真実を語らず居直ってもそれは旭化成の勝手である.『言葉足らずで申し訳ない』などとこの期に及んでまだきたなく取り繕って謝罪する位なら,今までどおり壊れたレコードのように『とにかく悪意はありません』を繰返すべし.
外壁の塗り替え工事を依頼する客は,壮年期に新築し,10年後,20年後の中高年が多いであろう.つれあいに先立たれた一人暮らしの老人も多いに違いない.新築時の経験から,旭化成に対して全幅の信頼を寄せている客もきっと多いに違いない.ヘーベルハウスは誇りうる製品だ.
信頼しきっている中高年客に対し,信用を逆手にとって高い価格をおしつけ,それでもたりずに安い塗料にすりかえる事など赤子の手をひねるより容易である.我々夫婦の場合がその紛れも無い実例だ.
旭化成はそんな恥知らずな商売をしていないと,旭化成の誰が否定できるのか.誰も否定できないではないか.
1999年8月29日 TA老
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