2003年正月元旦NHKで奥田碩・日経連会長と建築家安藤忠雄の対談が放映されました.
奥田会長は,消費税上げを反論覚悟で提言した,ところが反応がほとんどない,がっかりしたという意味のことを言われました.私は消費税はやはり上がるのかと暗い気持ちになりましたが,この発言は印象に残りました.経団連の消費税に対する見解は,会長個人の問題意識,見識に基づいたものであることがわかったからです.二人の対談は結構おもしろいものでした.
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昨年2月26日の朝日新聞に銀行への公的資金再注入論の解説記事が掲載されました.積極派代表が竹中,慎重派代表が柳沢です.(その後柳沢解任,木村剛のプロジェクト発足,そして竹中バッシングと続いた経緯はご承知のとおりです.民間人に結果責任はとれないと言い放った人物がいたことは記憶に新しいところです.)さてこの記事で山口日商会頭は積極派に入っています. 記事によりますと,山口会頭は1月7日の年頭会見で「中小企業への貸し渋り,貸しはがしが起こっている.再投入をためらうべきではない」と発言しました.これは竹中の不良債権処理の切り札として銀行国有化も視野に入れた強制注入とは,「全く異なる期待感」から出たものです.大手行幹部が「公的資金の再注入が融資姿勢の軟化につながる可能性はほとんどない」と言明しているにもかかわらず. 山口会頭のホンネは改革とは対極のものです.朝日記者は会頭は「「不良債権処理は後にしてデフレ対策をして欲しい」とまで言う」と表現しました.(上掲朝日記事参照.) デフレの根元原因は不良債権です.日銀がいくら銀行に金を回しても,貸しはがしは減りません.メガバンク7頭取は目をむくような自己の退職金を守るため保身に走り,自己資本比率を高め,国債をせっせと買い,金は貸さないのです.(木村剛の受け売り) 不良債権処理より景気回復と言っているのは,抵抗勢力と最近「極めて明快」な「理論」を展開する内閣府系エコノミスト(日経2月9日『今を読み解く』)だけです. |