作成 2001. 6.17
一部削除 2001. 7.20

三度目の引導


契約は塗料Aでした.ところが工事終了して2ヶ月後旭化成社員は塗料がXであることを告げました.何が起こったのでしょうか.

これに対する旭化成の最終公式見解は許しがたいものでした.

・・・客の要望は塗料Xだった・・・
・・・新壁の塗料がXであることを客は知っていた・・・
・・・別件で旭化成と悶着があった時,客が突然私の要望はAだと言い出した・・・

旭化成は聞き取りにくい低い声で執拗につぶやき続けました.最終公式見解は工事店社員の不正を客の非にすりかえようとするたいへん陰険なものでした.



旭化成の公式見解は工事店社員の<報告>をもとにしています.実務は全て工事店社員が行っているからです.旭化成の説明によると,この報告は口頭報告です.

事件発覚後1年8ヶ月以上経って私はある事に気付きました.

写しが我が家に,原本は工事店社員を経由して旭化成に提出されている打合せ記録書が,工事店社員の報告の実体であるかもしれないことに気付いたのです.

そして十分考えた結果そうであるにちがいないという確信をもつに至りました.なぜか.



旭化成はかたぎの企業です.毎日TVCMを打つ世間に認知された東証一部上場の大企業です.

契約は顧客と合意した上で行う

という業務ルールはかたぎの企業では至極あたりまえのルールです.詐欺商法で飯を食っている悪徳企業でも,合意の中身はともかくとして,このルールぐらいは守っているでしょう.

打合せ記録書の写しは客に手渡され,原本は工事店社員を経由して旭化成に提出されます.打合せ記録書に書かれている内容は客と旭化成で合意した事項であると,客・旭化成双方が考えています.

注文書・請書を除くと工事着工時点まで旭化成ととり交わした文書は打合せ記録書以外なにもありません.したがって


もし旭化成がかたぎの企業であるならば,工事店社員の塗料変更報告は打合せ記録書を用いて行われた事が確実だと考えます.

旭化成がかたぎでない可能性については後で考えることにしましょう.



さて打合せ記録書の原本と写しは同一内容であることが保証されているでしょうか.工事店社員が善人ならば同一内容です.

我が工事店社員M氏は,客に写しを手渡した後,顧客要望で塗料をXに変更すると原本特記事項欄に追記して旭化成に提出しました.

客と旭化成は直接接触する機会がないというリフォームコーディネーター制の前提に立てば,追記したことがばれる可能性はまずありません.写しと原本の両方を知っているのは工事店社員だけだからです.打合せ記録書は工事店性善説に立った欠陥文書です.



原本が改竄されていることに客が気付くはずはありません.それどころか馬鹿な客は単なるメモだと実に1年8ヶ月も思っていたのですから.もし打合せ記録書が署名捺印する欄があるなど,いかにも契約書だと素人にもわかる格好をしていれば,もっと早く気付いたでしょうが.

一方旭化成が追記に気付かなかった理由は根深いものがあります.現場旭化成があほだったからではないことはこれまで説明したとおりです.

現場旭化成の業務意識では,塗料の変更と色の変更は同列でした.現場旭化成は塗料を打合せ記録書で変更することになんの疑問も持たなくなっていたのです.ここを工事店がつけこみました.



良心的な村田回答の工事店社員に「認識確認不足」があったという説明は残念ながら嘘です.写しに存在せず原本に追記してあるのですから故意であることは明らかです.

旭化成の最終公式見解はどう主張しているでしょうか.工事店社員の計画性を隠すために見本は販売開始して1年後にできたという大嘘をつきました.写しと原本を比べれば計画的であることは誰の目にもはっきりわかります.



旭化成がかたぎの企業ではない場合はどうでしょうか.かたぎでないならなんでもありで例えば次のようなことになるでしょう.

写しと原本は一致しているでしょう.なぜなら工事店社員はそんな細工をする必要がないし,証拠をわざわざ書面に残す必要もないからです.工事店社員は塗料変更結果を口頭で旭化成に伝えれば十分です.一方旭化成の方も客が承知していようがいまいがそんなことに頓着なく,ただ客にばれていないだろうなと工事店社員に念押しするだけです.



かたぎの企業ではないという意味は,現場旭化成が工事店にだまされ,旭化成中枢がその事を隠そうとしたという話と次元が全く違うことにご注意ください.旭化成は工事店と結託して客をだましているという意味です.つまり旭化成は正真正銘のうさんくさい会社だという意味です.

本当でしょうか.旭化成は上も下もうさんくさい正真正銘のうさんくさい企業でしょうか.否!

現場旭化成が本当にうさんくさい事をやっているのだったら,私が塗料名を尋ねた時,どうして本当の名前を教えますか? 工事店社員がおかしなことをやったと知った時,どうして私に一筆求めるのですか? 打合せ記録書で変更された塗料が,実際に現場で使われているかどうか毎月の現場パトロールでチェックする必要がありますか?
知らぬが仏(第一部)第7章で私は村田社長の回答をブーケの花に変えました.きれい事ばかりで中身がないと考えたからです.現場パトロールを実施しているなどよくもそんな見当違いな回答をよこしてきたものだ・・・と私は腹を立てたのです.今から思えば,少しばかり短兵急でした.

現場パトロールは,それだけで十分でないことは明らかですが,工事店を監視する上で絶対に必要な業務であることは確かです.現場旭化成はあほだとそしられてもやむをえない面がありますが,腹黒い事はしていません.

うさんくさいのは現場旭化成ではなく保身に走る旭化成役員達です.



事件の根本的な原因は,リフォームコーディネーター制の欺瞞性にあることは明らかです.ヘーベルハウスの信用を利用した安易な儲け第一主義の矛盾が我が家で露呈したのです.事件の責任は現場旭化成がとれるものではなく,旭化成の住宅事業責任者である旭化成ホームズ社長土屋友二氏がとるべきものです.

土屋友二氏は旭化成がうさんくさい企業だとそしられても平気なのです.旭化成の名誉もそして客の名誉も知ったことではないのです.

旭化成の最終見解は<旭化成は工事店にだまされたのではなく,客が嘘をついている>と主張している事を絶対に忘れないで下さい.



土屋社長よ,旭化成に提出された我が家の打合せ記録書を公表しなさい.

関西旭化成リフォームを取り潰したどさくさに無くしました・・・と言えるものなら言ってみなさい.

客をクレーマー呼ばわりした大嘘でまだ不足ですか.

客を貶めたまま,まだ我が身を守りたいですか. 




打合せ記録書の公表要求は,なにも社外秘の内部資料を見せろと要求しているわけではありません.我が家に写しが存在する契約書の原本を見せろと要求しているだけです.

万が一原本が写しと同一であれば,旭化成は上も下もうさんくさい正真正銘のうさんくさい企業です.

もし原本が改竄してあれば,旭化成経営陣は全員責任をとるべきです.なぜなら契約改竄を顧客責任にすりかえるという卑劣なごまかしに全員関与したからです.


我が家に残っている打合せ記録書のペラペラの写しは旭化成中枢達の息の根を止める引導です.

もし土屋社長が原本を差し出せば彼らは何も言わずとも成仏できます.彼らの行状はK文書に明らかだからです.

もし原本はないと土屋社長が言うならば,言った途端旭化成は親会社チッソと同じ滅びの道を歩み始めることになるでしょう.馬鹿な指導者を選んだのは他ならぬ旭化成の人達です.旭化成の人達よ,滅びの道をつるんで歩め! 




これは三度目の引導です.一度目は99年盛夏の『引導のつもりが馬に念仏か』と題したものでしたが,やはり馬の耳に念仏で終わりました.二度目は隠蔽文書の最後に引用してあります.仏の顔も三度までといいますが,成仏させてあげようという親切もこれで終わりです.



    2001年6月17日          安東利彦